2006-07-29

Fedora Core 2 の xmms に Last.fm プラグインをインストールする

先日のエントリーで、Linux 版の lastfm の使い方が分からないので楽曲情報を Last.fm に送れない、と書いた所、xmms 用プラグイン (xmms-scrobbler) をインストールすればよいとのコメントを頂いた (yazu さん、ありがとう!)。xmms-scrobbler のインストールには、少々手こずったのでインストール・メモを残しておく。

ぼくの環境と xmms 以外の選択肢

ぼくの環境は Fedora Core 2。内蔵の CD-RW ドライブが壊れてしまったので、DVD-RAM ドライブを外付けし、xmms のデジタル再生で CD を再生している。

xmms から last.fm に楽曲情報をアップするには、xmms-scrobbler というプラグ・インが必要とのこと。

ただし、xmms 以外のメディア・プレーヤーで、Last.fm に対応しているものもある。調べた限りで列挙しておく。

Rhythmbox は、この中で唯一 Fedora Core 2 用の RPM パッケージが存在するものの、バージョンが低く CD 再生サポートしていない。最新バージョンの 0.9 は、CD 再生をサポートしているけれど、システム要求が高い。例えば、GNOME パッケージ 2.10 以上が必要なのに、Fedor Core 2 のバージョンは 2.6.0 と、要求を満たさない。

Amarok は、MySQL による楽曲データベース管理がウリのメディア・プレーヤー。KDE で書かれている。ぼくの環境に KDE は入れてないので、コンパイルを諦めた。

BMPx は、xmms から派生したメディア・プレーヤー bmp (Beep Media Player) の後継ソフト。コンパイルには、Glib 2.6 以上が必須。Fedora Core 2 の Glib は 2.4。Glib は、かなり基本的なライブラリーなので、安定動作のためにも、アップデートする気にならず。コンパイルは断念。

そんなこんなで、自分の環境の古さに振り回されて、これらのソフトはインストールすら出来なかった。もし貴方が、Fedora Core 4 or 5 をお使いなら、試してみては如何?

xmms-scrbbler のインストール

xmms-scrobbler の RPM パッケージは rpmfind で見つかる。

Fedora Core 4,5,6 用の RPM が揃ってる。

ぼくの環境 (Fedora Core 2) のパッケージはないので、ソースからコンパイルすることにする。ソース・ファイルのダウンロードは下記ページから:

必須パッケージのインストール

xmms をコンパイルする前に、次の二つのパッケージをインストールする必要があった。

  • xmms-devel
  • libmusicbrainz

xmms-scrobbler コンパイル時に、xmms-devel に含まれる xmms-config コマンドが必要になる。xmms-devel は rpmfind で RPM パッケージが見つかる。

また、libmusicbrainz というライブラリーも xmms-scrobbler のコンパイルに必須。RPM パッケージが見テからなかったので、ソースからコンパイルした。musicbrainz.org からソースが手に入る。

コンパイル作業は以下の通り。

$ tar xzvf libmusicbrainz-X.X.X.tar.gz
$ cd libmusicbrainz-X.X.X
$ ./configure
$ make
# make install

xmms-scrobbler のコンパイルとインストール

xmms-scrobbler の configure を実行すると、bmp (beep media player) パッケージが無いといわれて、configure が通らない。実は、xmms-scrobbler は xmms から派生した bmp のプラグインも作るようになっている。bmp の開発は既に終了し、bmpx に移っているし、bmp のコンパイルには Glib 2.6 が必須で素の Fedora Core 2 ではコンパイルが通らない。なので、configure には --disable-bmp-plugin オプションを指定して、bmp プラグインを作らないようにしてしまう。

具体的なコンパイル作業は次の通り。

$ tar xjvf xmms-scrobbler-0.X.X.tar.bz2
$ cd xmms-scrobbler-0.X.X
$ ./configure --disable-bmp-plugin
$ make
# make install

以上でインストール作業はお終い。

xmms-scrobbler プラグインの設定

最後に xmms-scrobbler の設定をする。xmms を起動して、右クリック。「オプション」から「設定」を選ぶ。設定ウィンドウがポップアップしたら、「汎用プラグイン」タブから「XMMS-Scrobbler 0.X.X [libxmms_scrobbler.so]」を選択し、「プラグインを使用」にチェックを入れる。

チェックを入れたら、「設定」をクリック。Last.fm のユーザー名とパスワードを入力して「OK」

xmms を一旦終了させて、もう一度起ち上げると、Last.fm にデータがアップされるようになる。

あとがき

手順としては、ちょっと長く感じるかもしれないけど、Last.fm ユーザーは是非トライして下さいませ。

そうそう、Linux 版 lastfm コマンドの使い方も分かる方、いらっしゃいましたらコメント & トラックグバックをよろしく。

2 comments:

  1. >Amarok は、MySQL による楽曲データベース管理がウリのメディア・プレーヤー。KDE で書かれている。ぼくの環境に KDE は入れてないので、コンパイルを諦めた。

    FC2 で動作するかは知りませんが、KDE のライブラリを使用するだけなのでそれさえ入れていればデスクトップ環境が KDE である必要はないですよ。僕は GNOME ですが、Amarok 動いてます。

    僕もはじめ xmms 使ってましたが、Amarok 使ったらもう戻れないですね。last.fm はまだ試してないですが。

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  2. Satoshi さん、AmaroK と KDE の情報、ありがとうございます。
    AmaroK 使ったら戻れないという言葉につられそう ;)。家の Fedora Core 5 に、KDE を入れて遊んでみます。

    last.fm は、好きな曲の傾向が定量的に分かるので面白いです。ただ、私の好きなクラシック音楽には全然向いていないのがツラい所ですが ^^;

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