2015-01-29

chatwork.el に To を補完入力する機能を追加した

拙作 chatwork.el に To を補完入力する機能を追加した。chatwork-send-message-in-region と一緒に使うことを想定している。

前提

ChatWork では相手を指定してメッセージを送ることができる。Twitter の @記法 のようなもの。To で自分が指定されたメッセージを受け取ったら、ChatWork 上の「To」タブにバッジが付く。

To の指定方法は簡単。チャットの送信領域から「To」をクリックして送信相手を選択するだけ。すると、送信フィールドに「To タグ」が挿入される。こんな感じ。

chatwork-to

ちなみに、複数の To を送りたい場合は Shift ボタンを押しながら。全員に To を送る場合は、「メンバー名を検索」の下にある「すべて選択」をクリックする。

設定方法

「名前」と「To タグ」のコンスセルを chatwork-room-member-alist に設定する。「To タグ」はウェブから実際に人を選択して現れた「To タグ」をコピペするのが楽。というか、それ以外に方法はないんじゃないかな。人の選択は「名前」で行なうけど、日本語入力をオン・オフするのは手間なのでぼくはアルファベットで入れている。

設定例はこんな感じ:

(setq chatwork-room-member-alist '(
  ("ataka"   . "[To:927811] 安宅 正之さん")
  ("someone" . "[To:123456] Mr. Foo")
  ))

これを .emacs にでも入れておく。

使い方

M-x chatwork-insert-tag-to で入力プロンプトが出る。「名前」を補完入力すると、カーソル部分に「To タグ」が挿入される。

適当なバッファに「To タグ」とテキスト本文を書き込んで、chatwork-send-message-in-region でチャットワークに送信する。そんな使い方を想定している。

あとがき

To の候補リストは自分のいる「チャットルーム」ごとに変わる。具体的には、「チャットルーム」に所属している人しか候補に現れない。

ぼくの方式では、「チャットルーム」にいない人にでも To が書けてしまう。送ったところで、チャットルームにその人はいないので、単なるテキストが送られるのと変わらないけど。

この方式の悪い所は、chatwork-room-member-alist が大きくなると、収拾がつかなくなること。これから送ろうと思ってるチャットルームに、その相手がいるかどうか分からない。

本当はルームを選択した上で、そのルームに含まれる人だけを候補に出す仕組みにしたかった。何でしかなかったかと言うと、そういうコードを書くのが手間で、それより先に、とにかく To を送る仕組みが欲しかったから! ちゃんとした To 送信の機能は、時間をかけて作るつもり。それまで、この簡易版でご容謝を。

Kinesis Ergo Elan のキーボード音をトグルする

Kinesis のキーボードはほとんど音のしないメカニカル・スイッチを使っている。けれど、デフォールトでは、打鍵時に「キー音」が出るようになっている (キーボードの打鍵音を「出す」キーボードというのをぼくは Kinesis 以外に知らない)。

自宅で使ってる時は「キー音」が心地良いのだけど、静かなオフィスでは白い目で見られることがある。

Kinesis の良い所は「キー音」すらオン/オフできること。悲しいかな、Kinesis Ergo Elan の説明書をどこかへやってしまったので、その設定が分からなくなってた。Kinesis のサイトにも Ergo Elan の説明書はもう置いてっぽい。困っていたら、メモを残しているサイトを見つけた。このサイトを見失ったら、おそらくもう一度辿りつくのは至難とる予感。リンクとやり方をメモしておく。

Program キーを押しながら [ キーを押すと「キー音」のトグルができる。

2015-01-28

Kinesis Ergo Elan (PS/2) を USB 変換アダプターを使って MacBook Air に繋ぐ

ぼくは Kinesis の Contoured Keyboard を 2 台持っている。モデル名で言うと、Ergo Elan と Advantage for PC & Mac。

Kinesis のキーボードは大きい。だから、持ち運びには難がある。2 台のキーボードは会社用と自宅用。といっても自宅の MacBook Air は軽さがウリのノート PC なので Kinesis を繋いだことはなかった。状況が変わったのは昨日のこと。ウィルス性胃腸炎をやってしまったので、会社の PC を自宅に持って帰って在宅勤務することになった。それも 1 週間以上。会社には愛用 Kinesis Advantage を置いておき、家にある Kinesis Ergo Elan を繋ごうとした。

ここで問題点が一つ。ぼくの持ってる Ergo Elan は旧き良き時代の PS/2 端子。一方、MacBook Air は USB か Bluetooth でキーボードを接続するのが主流なマシン。このままでは、Ergo Elan キーボードを MacBook Air に繋げない!!

USB-PS/2 コンバーター・ケーブル

そこで引っぱり出してきたのが、サンワサプライの USB-PS/2 コンバーターケーブル USB-CVPS1

Untitled

PS/2 端子を USB に変換してくれる代物。去年、こんなこともあろうかと購入したっきり、忘れていたものだった。備えあれば憂れいなし。

この手の変換アダプターは相性問題とかあって、実際、使ってみるまで正常動作するか不安があるのだけど、幸い大きな不具合なく動いている。マウスの右クリックの調子がおかしいように感じるのは、気のせいか?

流石に会社の仕事をするのに長時間タイピングするとあっては、Kinesis キーボードなしだと (ぼくは) ツラい。Ergo Elan は PS/2 端子しかないので、もはや最新の PC には使えないかと危惧していたけど、そんなことはなかった。

一つ残念な点を挙げれば、Ergo Elan。Mac 対応じゃないのよね。Mac 特有の「コマンド・キー」が存在しない。コピーとかペーストとかには、マウスや MacBook Air のキーボードを使って凌いでいる。ほとんどの入力作業を Emacs でやっているから、それほど不便は感じないんだけどね。やはり、このキーボードは Linux に合わせるのが一番なのかなぁ。

2015-01-26

今日から 7 日間、在宅勤務

今日 (2015-01-26) から 2015-02-03 まで、7 日間、在宅勤務となった。

理由は遡ること一週間ほど前。2015-01-18 の早朝に吐いたことから始まった。ウィルス性胃腸炎だった。2 日会社を休み、なんとか出社。悲しいかな、一人、また一人と胃腸炎で臥せる人が出てきた。

2 人目の病人は、ぼくが会社を休んでる間に病気になったので、ぼくがうつしたのではない、と信じたい (潜伏期間とか体力によって数日の差があったりするかもなので確証はないけれど)。

で、どんどん感染していくのでコリャ、ヤバイね、と。

あと、この注意書きがショッキングだった。

治ったと思っても2週間はウィルスが便、嘔吐物で排出される。

ウィルス性胃腸炎にかかりました。子供にうつらないようにするポイント。 より引用

ぼくの体調は完調じゃないのに、ウィルスさんお元気ねぇ!!

これ以上、感染者を出さないためにも「2 週間の在宅勤務」。まあ、英断だよね。

ちなみに、会社の近くに引越してから初めての在宅勤務。歩いて 10 分ほどの位置にオフィスがあるのに在宅してる、ってのは何か不思議な気持ち。これだけ家とオフィスの距離が近いと、次に在宅勤務をするのは何年後かしらん。

良かったこと・悪かったこと

在宅勤務についての所見は、過去記事に書いてある。

今のぼくは、これ以上のことは書けないけど、この在宅勤務期間が終わったら何か記事を書くかも。

とりあえず、今日一日やってみての感想。

メリット
  • 部屋が暖かい
  • 自分好みの音楽聴き放題
  • お茶飲み放題

会社は部屋が広いので暖房がいくら強力とはいえ、暖まるのに時間がかかる。8 畳程度の (会社と比べて) 小さな部屋ならちょっとした暖房ですぐ暖かくなる。地味にメリット。

会社ではランダムに音楽を再生しているけど、家ではオーディオを使って音楽が楽しめる。音楽好きな自分にはたまらない。

会社では専らコーヒー派のぼく。緑茶もほうじ茶も飲むんだけど、会社と自宅の両方に全部をセットするわけにもいかなくて... リラックスできる環境は自宅だからこそ作れる。ただし、コーヒー/緑茶はまだ刺激が強くて飲めない。お腹がまだ本調子じゃない。これはツライところ。

デメリット

  • 机が狭い
  • 椅子がお粗末
  • 人さみしい

会社の机はやっぱり広い。ぼくの机は、キッチン・ワゴン! 狭い!! これに 24 インチのディスプレイと Kinesis のキーボードを置いたら、殆んどのスペースを取ってしまう。昔は大きな机を持ってたんだけど、扱いきれず引越のタイミングで捨てちゃった。

会社の椅子はイイ! パイプイスで 8 時間座るのはつらい。快適さだけを取れば、座椅子の方が快適なんだけど、その高さに合う机がなくてねぇ。それに、どうも座椅子で PC をタイプするのは、どうもぼくの性に合わないみたい。

そして一番のデメリット。初日にして。寂しい。オフィスとの距離が近いのも原因の一つかな。あんな目と鼻の先で、ワイワイガヤガヤやっている! それに交ざれないのが、なんとも切ない。

あとがき

体調はおかげさまで 9 割回復、と思って昨日、コーヒーをオーダーしたら随分、胃にこたえた。身体は正直ね。気力は 10 割。体調 6 割くらいなのかもしれない。コーヒーが好きなので、コーヒー飲めないのはもどかしい。

2015-01-06

カウンター 3,000,000 越え達成

当ブログへのアクセス数が、2015-01-06 (火) 3,000,000 を越えた (Site Meter 調べ)。

counter-2015-01-06

過去の記録を書き出してみる:

最初の 100 万アクセスまで 4 年と 3 か月。100 万アクセスから 200 万アクセスまでに要した時間は 2 年と 5 か月。そして、200 万アクセスから 300 万アクセスまでに要した時間は 3 年。

若干ペースが落ちている? 確かに 2014 年度は当ブログの投稿数が最も少ない年だった。Site Meter で計測する訪問数はあきらかに減っている。ページビューもがた落ち。1 日 1,000 PV も行かないなんて!!

ただし、ここに別のデータがある。Blogger に付いている「統計」機能。これによると、2015-01-05 のページビューは 1,116。Site Meter のデータの倍以上。

何故こんなに差が出るのか。思い当たるのはモバイルからの閲覧。Blogger は PC 用とモバイル用の 2 つのテンプレートを用意しているけど、モバイル用のテンプレートは基本いじることができない (カスタム・テンプレートを使うことは可能なんだけど、そこまで手が回ってない)。Site Meter のトラッキング・コードは PC 用テンプレートにしかないので、モバイル経由の訪問を拾えていない。モバイルからの訪問数がここ数年で大きく増えたと考えられそう。

ちなみに、Blogger の統計機能によると、2013 年 10 月には 7 万あった PV が、2014 年 12 月には 3.5 万と半減している。ブログ投稿数が減ったのが大きく響いているのかもしれない。

今年は汚名返上すべく、年 200 本は記事を書く! 目標設定!!

2015-01-02

LaVie PC-LS150TS を購入

実家が LaViePC-LS150TS を買った。

ぼくの Mac 購入案はあえなく破れた。今、実家でほぼ物置きと化している Fujitsu の Windows XP マシンよりは動いてくれそうなので、まあ、いいか。

スペック

今後の自分用メモにスペックを書き出しておく。

  • ディスプレイ: 15.6 インチ (1366 x 768)
  • ストレージ: 750 GB (Serial ATA, 5400 rpm)
  • CPU: 1.4 GHz (Dual Core) Intel Celeron 2957U (Haswell)
  • メモリー: 4 GB x1 1600MHz DDR3L SDRAM
  • 高さ: 2.5 cm
  • 幅: 38.6 cm
  • 奥行き: 25.8 cm
  • 重さ: 2.5 kg
  • グラフィックス: Intel HD Graphics (第 7.5 世代)
  • カメラ: 720p HD カメラ
  • DVD スーパーマルチドライブ (DVD-R/+R, 2 層書き込み)
  • USB 3.0 ポート x2
  • USB 2.0 ポート x1
  • HDMI ポート x1
  • LAN RJ45 x1
  • SD メモリーカード・スロット x1 (SDHC, SDXC)
  • 802.11n Wi-Fi ネットワーク, IEEE 802.11b/g 対応
  • Wi-Fi Direct 対応
  • Bluetooth 4.0
  • キーボード: JIS

付属品に Bluetooth レーザー・マウス。

あとがき

Windows マシンを触るのは久しぶりなので疲れそう。Windows 8.1 でスタート・ボタンが復活してくれたのはありがたいなー。Windows 8 だったら、きっと使えないと思う。

Wi-Fi は 802.11ac 対応とまでは行かないまでも 802.11an に対応して欲しかった。メモリーは今後のことを考えると、8 GB は欲しかった。最大 16 GB まで増やせるらしいので、いつか増量することになると思う。前の実家メイン・マシンと比べると、カメラが付属、Bluetooth 対応、無線 LAN 対応は大きなアドバンテージ。そして、何より、音が出るのは嬉しいな。旧機は Windows XP SP2 にアップデート後、サウンド・デバイス・ドライバーが対応されず「音が出なくなった」から。

「アナと雪の女王」をデジタル配信で見た (iTunes is best, now)

2014 年大晦日、紅白歌合戦で「アナと雪の女王」が取り上げられた。主題歌 Let It Go の日本語歌も良かったし、Idina Menzel のサテライト中継出演も良かった。ぼくは映画館で映画を観ていたけど、家族の中には映画を見ていない者もあったので、家で「アナと雪の女王」を観賞しようという流れになった。

パッケージ商品 (BD や DVD) を買うほどでもないし、レンタル・ショップまで出かけたくもない (借りられるか分からないし)。

一回限りのレンタルで十分だったので、映画配信サービスを試してみることになった。

いくつかサービスを比較してみて、選んだのは iTunes Store。ポイントは 2 点。

  • Full HD (1080p, BD 相当) の映像画質
  • ダウンロードして再生できる (ネットの通信速度が遅くてもカクつかない)

本エントリーでは、iTunes Store で再生する方法を書いた後、他サービスとの比較をまとめてみる。

iTunes Store でレンタルする

まず最初に iTunes アプリをダウンロードする。Mac ユーザーは iTunes をアップデートして最新にしておくと安心。

iTunes アプリを起動したら、メニューから設定 (環境設定) を選択し「Store」タブを開く。ここで「高解像度ビデオダウンロード時に優先」を「720p」から「1080p」へ変更する。

Store_環境設定_in_iTunes

iTunes Store で「アナと雪の女王」を検索。字幕版を選んで (もしくは日本語吹替版を選んで) 「\500 HD をレンタル」を選択する。再生開始から 48 時間中なら、何度でも見ることができる (再生開始までの猶予期間は 30 日)。

iTunes で再生する

用意するものは 3 つ

  • HDMI 入力を持つテレビ
  • HDMI ケーブル
  • パソコン (Windows or Mac)

パソコンとテレビを HDMI で接続する。ぼくは MacBook Air を使っているので、Belkin の Mini DisplayPort - HDMI 変換アダプターを使って HDMI ケーブルを接続する。

上の変換アダプターはぼくが持っているのと違う。ぼくの持ってるのは少し古いかな。

Apple のサイトを見ると、moshi の Mini DisplayPort - HDMI 変換アダプターが紹介されてる。これは 4K に対応しているみたい。変換アダプターは Mac を買い換えても使い回せるので、4K 対応のアダプターを買っておくのも悪くないかもしれないね。

iTunes でストリーミング再生するために

iTunes はダウンロードした「映画」を再生する。ストレージを圧迫するけれど、一度、全てのデータをダウンロードしているからカクつくことがない。ただ、全てのデータをダウンロードするのは時間がかかる。「待つ」のはつらい。

ストリーミング再生なら、待つ必要がないけれど、ネット回線が貧弱だとカクついたり停まったりする。

iTunes ではダウンロード中に再生も可能なので、ある程度ダウンロードしたのち再生を開始すれば待ち時間最小でカクつかずに再生できる。

一応、待ち時間なしですぐに再生を開始した場合に必要な回線速度を求めておく。

iTunes の HD (1080p) 版のサイズは 3.50 GB。映画は 1 時間 42 分。

大雑把に計算するため、ここではサイズを 3.6 GB (= 3,600 MB)。映画の時間を 2 時間とする。

1 時間は 60(分) x 60(秒) = 3,600 秒。

1 秒間に 0.5 MB のダウンロードができればストリーミング再生でカクつかない。

これは 4 Mbps に相当する。

実家では 1/1 に平均 5 Mbps くらい出ていたので、ストリーミング再生可。ま、一応、お茶を用意したりする時間にダウンロードを開始して余裕を持たせたけどね。

ちなみに、iTunes の HD (720p) でもサイズはほとんど変わらないので、HD を選択するなら 1080p を事前に選択することをオススメする。

Remote App で操作する

iPhone/iPad を持っているなら、Remote というアプリが便利。

iTunes を手元の iPhone/iPad から操作できる。対応している機能は一時停止・再生、巻き戻し、フルスクリーン化、音量調整など。テレビ近くに置いたパソコンに近づく必要がないので楽。

他サービスとの比較

最後に iTunes を選ぶ前に比較したサービスを挙げておく。参考にしてもらえば幸い。

サービスタイプ1080pHDSD
iTunes Storeダウンロード500 円400 円
Google Playダウンロード500 円400 円
Amazon インスタント・ビデオダウンロード500 円400 円
Huluストリーミング
TSUTAYA DISCAS 動画配信ダウンロード?500 円400 円

どのサービスもお値段に差はない。

iTunes Store は 1080p (BD 相当) の高画質配信を用意している点がポイント。設定が必要なので気をつけて! 再生は iTunes アプリから。

Google Play は 5.1ch 音声に対応していることを明示している唯一のサービス。iOS 用アプリも出ているはビックリ。再生はブラウザー (Adobe Flash Player) から。

Amazon インスタント・ビデオ、TSUTAYA DISCAS 動画配信は特に大きなメリットを見出せないかな〜。

Hulu は海外映画・TV を得意にしていて、ここで紹介した中では唯一の定額型サービス。残念なことに「アナと雪の女王」の品揃えは 2015-01-02 現在なかった。

あとがき

パソコンを持っていて、テレビに接続して「アナと雪の女王」を観賞する、という前提で調べたことを書いてみた。初めて動画配信 (オンデマンド・レンタル) を試す人は参考にしてもらえれば嬉しい。

ちなみに、スマートテレビや Apple TV, Google Chromecast などを使うと動画配信に PC を使わなくなるので、面倒が一つ減る。