スウェーデンはプライマー・システムズ社のアンプ「Primare I30」を買った。定価 295,000 円 (税抜)。寸法、430W x 100H x 385D (mm)。重さ 15.5 kg。
なんでアンプを買ったかというと...
先日、調子が悪いといっていた Marantz SR-4300。これが、本格的に調子を崩してしまった。
右のスピーカーの音が小さい。これは、モノラル音源を再生するとよく分かる。片方ずつスピーカーを鳴らすと、右のスピーカーからは左の 6・7 割の音量しか出ていない。
こう書いた時点では、しばらく経つと右のスピーカーが復活していた。つまり、先週の水曜日位いまでは、なんとか (ぼく的には) 蘇生してくれた感じだった。
そして金曜日。また、右のスピーカーの音量が小さくなった。
困った。
考えた。
修理に千円、二千円、そして一万円のお金をつぎ込むべきだらうか? でも、直る保証はない。当初の計画だと、夏にアンプを買う予定だった。それを前倒しする方が、一番経済的じゃないか?
心を決めて馴染みの店へ行く。
「安く直す方法はありますかねぇ?」
店員さんは、いくつか案を出してくれた。千円ちょっとの方法から、メーカー修理の一万円コースまで。「嗚呼、駄目だ」聞いてて思った。直す努力の先には、泥沼が待っている。ここは、勇気が必要だ! と。
「新しいアンプを買うって手もありますよね?」
といふわけで、ご購入〜。
プライマーとの出会い
買うアンプは決まってた。スウェーデンのプライマー (Primare)。
出会いは、アナログ盤の試聴会。高音の響きが魅力だった。弦が、教会で演奏した時のやうに、スンッと残響付きで響く。低音が出過ぎないのも良かった。音が温かく色付けされていないのも好みだった。そう、一言で言うなら「清凉」。そんなアンプだった。
その後、プライマーの音は 3 回聴いた。一度は試聴会の直後。スピーカーには、B&W の 805S を合わせた。高音がめちゃやばかった。
二度目は、2008-01-12。CD プレーヤーを Primare CD21、アンプを Primare I21、スピーカーを QUAD の 11L2 で試聴。女性ボーカルを聴いた。思ってたより、音が前に出た上、スピード感もあって感動。
3 度目は、2008-01-19。CD これまたアナログ盤の試聴会だった。アンプはプリ・アンプ Primare PRE30 / パワー・アンプ A30.2、スピーカーに ProAc の ST-140 と TR-8。この時は、ちょっとスピーカーとアンプが合ってない感じだった。高音が伸び切らなかったり、低音がしまらなかった記憶がある。
プライマーの音を聴くたびに、プライマーへの所有欲は高まった。
QUAD 11L で計画は崩れた
2007-12-24、ぼくは QUAD のスピーカー 11L を買った。
このスピーカー購入で、ぼくのオーディオ・システム計画は大きく方向を変換することになった。といふのも、去年の 12 月時には別の計画があったから。その計画だと、オーディオ・システムを買うのは、2008 年の夏だった。予定はこんな感じ。
- CD プレーヤー: CEC XL51ZR (約 12 万円)
- アンプ: Primare I21 (約 16 万円)
- スピーカー: Sonus Faber Concertino Domus (約 16 万円)
そんなある日、2ch で、Primare のアンプは I21 と I30 しかないことを知る (セパレート・アンプで上位機種はあるけれど)。価格差は 10 万円。なら、I30 にしちゃう方が良くない?
悪魔の囁きだった。
もし I30 を買うなら、予算的に「夏の一括購入」は無理。何回かに分けて買うとして、アンプだけ買っても音は出ない。スピーカーだけ買っても音は出ない。なら、安いスピーカーを一つ買いませう。そして、アンプ、CD プレーヤー、(本当に欲しい) スピーカーの順で買いませう。
QUAD 11L を買ったといふことは、そういふ意味だった。
旧アンプの故障で、その新しい計画も前倒しになってしまったわけど、後悔はしていない。
蛇足
CD プレーヤー「Onkyo C200」の上に Primare I30 を置いたら、CD トレイが出なくなった。Primare I30 が、あまりに重すぎた!
なんとか復活したけれど、あやうく CD プレーヤーの買い換えになるところだった。アンプと CD プレーヤーの連続購入なんて、いくらお金があったって足りやしない。何のために分割購入計画に移行したんだかっ! 泣く所だったよ。