最近、読書量が増えてきて、やっぱりぼくは本が好きなのだと再確認した。さて、その本だけれどもどこで手に入れるのが一番適当か。今、現在の自分の買い方を振り返りつつ、読者の皆さんへネタを提供したい。
ぼくが主に利用するのは以下の通り:
- 図書館
- ブックオフ・オンライン
- 楽天ブックス
- Amazon.co.jp
- HMV
- 電子書籍
- 本屋さん
図書館 — 無料・品揃えに偏りあり・古い本も見つかる
一番よく利用するのは図書館 (ぼくの場合、相模原市の図書館を愛用している)。無料で利用できる点が最大のメリット。本は返却するので、手元に本が溜まる心配もない。時折、どうしても手元に置きたい本に出会い文庫本を購入することもある。見方を変えれば、図書館を使っていなかったらこれらの本に食指を動かしていなかったかもしれない。そういう意味で、本との出会いの場でもある。ぼくが図書館で借りて買った本は、マルドゥック・スクランブル (冲方 丁)、天地明察 (冲方 丁)、図書館戦争 (有川 浩)、のぼうの城 (和田 竜) など。
品揃えに関して言えば、公共施設らしく娯楽作品が少ない。マンガはまず無いに等しいし、ライトノベルはほとんどない。SF やファンタジー、ホラーもそれなりに実積のある本しか蔵書されていない。電撃文庫の灼眼のシャナやゼロの使い魔など図書館にあればどれだけ嬉しかったことか。まあ、無理は言うまい。実を言うと、相模原図書館にはデルフィニア戦記が入っていて、これはライトノベルじゃないのか? そんな蔵書を入れて大丈夫か? と問いたくなってしまった。ライトノベルは入って欲しいが、入れば入ったで将来が心配になってしまう...
付け加えるなら、コンピューター関連の最新本も少ない。これはコンピューター業界の時代の早さと、出版量を考えればいたしかたない事。
最後に古い本。本屋にない本。絶版本。古本でも価格が高い本。こういった本がある。もちろん全ての本が見つかるわけじゃないけど、「図書館」のありがたみを一番大きく感じる。音と文明 (大橋 力)、昆虫学五十年 あるナチュラリストの回想 (岩田 久ニ雄) などは図書館があったからこそ読めた本。
使い勝手を言えば、人気の本は予約で一杯なことが困る。待てない場合は買ってしまうか...
ブックオフ・オンライン — 安く・使い勝手もよろしい
ブックオフは古本を安く買えるので重宝する。この夏は医療マンガの「医龍」全 25 巻 (23 巻が神巻!) が一巻 70 円セールだったのでポーンと買ってしまった。総額 1,680 円。Amazon から新刊で揃えようとすると、1 万円を越えるのでかなり節約できた。
中古品がない場合、入荷時にお知らせメールをくれる「お知らせ機能」は必ずしも在庫が揃っていない古本屋ならではの便利機能。「全巻セット」機能では中古本で全巻揃わない場合は新巻を入れて「すぐに買いたい人」に対応したり、逆に「購入価格」を設定して値下がりするまで待ったりとユーザー視点の便利機能が多い。
たいていの本なら、半額以下で買える。
悪い点を挙げるなら二つ。一つは人気商品が (やはり) 高いこと。例えば、月刊アフタヌーンで連載され 2003 年に連載を終了した BLAME! (弐瓶 勉 / 全 10 巻) は今も人気が高く総額 3,055 円。9 巻・10 巻はいまだに 500 円の値が付いている。10 年近く前に連載を終了したマンガとしては異例な程の値。さて、悪い点の二つ目は送料。総額が 1,500 円を越えないと 350 円の配送料が付く。楽天ブックス・Amazon・HMV がのきなみ送料無料となっていることからも分が悪い。ブックオフ側としても 105 円の商品を 1 点買いばかりされたら、赤字になって困るのは目に見えているので送料を設定することに不満はない。ただ、1,500 円を越えるようについ他の本も買っちゃうワナにハマっちゃう自分が弱いなぁ、と思う。
楽天ブックス — 品揃えは並・配送も並・ポイント制がメリットか
楽天ブックスはぼくが新刊本を買う時の第一候補として使っている。楽天ブックスは Amazon と比べると品揃えが少し悪い。新刊の予約開始も Amazon より遅い。配送にも「お急ぎ便」がない (最近、最短当日出荷というサービスを始めたね)。
でも、欲しい本のほとんどは在るし、一日でも早く読みたい本はそんなに多くない。そして、ほとんどの時期を通じてポイント・サービスが付く。「最大 40 倍」なんて文言は過大広告だと思う (普段使いでは現実不可能なキャンペーンとの組み合わせになっているから)。それでも 100 円につき最低 1 ポイント。上手くいけば 7 ポイントくらいのポイントを獲得できる。同じ価格・ほぼ同じ配送スピードなら楽天ブックスを好む。
なお、楽天ブックスはかなり人気な本の予約の場合、商品を確保できないことがある。なので、人気商品の予約だけは Amazon を使っている。
Amazon.co.jp — 品揃え良・配送早・ただしポイントなし
Amazon で一番痛いのはポイントがないこと。昔は Amazon ポイントが 100 円につき 1 ポイント付いてたのに、そのサービスもなくなっちゃった。Amazon で本を買うこと自体のメリットがほとんど消えちゃった。
ぼくが Amazon を利用するケースは以下の通り。
- 楽天に在庫がない本
- 少しでも早く良みたい本 (特にマンガ)
- 人気商品の予約 (西尾維新とか)
HMV — 品揃え程々・配送並・大穴なポイント
HMV は CD ショップとしての歴史が長く、オンライン書店としては新しい方に入る。最近は品揃えもしっかりしてきたものの、それでも楽天ブックスの後塵を拝しているし、配送スピードも楽天ブックスと同じかそれより遅い位い。楽天ブックスと Amazon だけで十分と思うかもしれない。それでも HMV を使う理由。それは月に一度あるかないかの大ポイント・デー。
キャンペーンの形は変わるけれども、パターンは同じ。
- 3 日〜7 日の短期間開催 (キャンペーン中に注文すれば発送は遅れても良し)
- 条件は、4 冊以上か 4,000 円以上
- 最大 10〜15 倍のポイント (ダイヤモンド会員なら倍の 20〜30 倍ポイント)
10 倍ポイントであっても、楽天の現実的なポイント率を上回っている。いわんや 15 倍ポイントでは、ブックオフの人気商品よりも安く買えてしまう場合すらある。
2012-09-07 現在、この手のキャンペーンは行なわれていない。日々チェックして、欲しい本をじっくり待てる人には HMV 最強!
ちなみに今は、ちょっと変わったキャンペーンで「コミック全巻セット 15 倍キャンペーン」を実施中。ぼくは 8 月に「キングダム」の全巻セットを買った (ありゃ、今はないな)。当時は 25 巻セットで 13,407 円。これに 15 倍ポイント。ダイヤモンド会員で 30 倍ポイント。単純計算で 13,407 * 0.7 = 9,385 円。ブックオフの全巻セットでは、中古が 5 冊、新品 19 冊、欠品 2 冊、計 24 冊で 12,428 円。ブックオフで仮に全巻中古で揃ったとしても、1 巻目(新品)の値段が 530 円で 2 巻目(中古)の値段が 450 円ということを考えると、中古品の割引率は 15.1%。ほぼ HMV のキャンペーン価格と同じ。
こういう大穴があるので、値段の下がらない中古や新巻の大量買いでは HMV のキャンペーンを虎視眈々と狙っている。
電子書籍 — 品揃え悪く、使い勝手も悪いが、配送は最速
電子書籍は端末とショップによって違いが大きい。けれど、2012 年現在、どこの電子書籍ショップも品揃えは少なく、値段も紙の本とほとんど変わらず、「紙の本」でやる様に友達に本を貸すことができない。いくつかのショップは、サービス終了とともに購入した電子書籍も読めなくなる可能性すらある。多くの不安点の前では、本棚が要らないというメリットも霞む。
今、「電子書籍」ならばレンタル形のサービスで安く「借りる」か、一度しか読まない様な本をすぐ読むか、の二通りの選択肢しかないんじゃないかしらん。英語が読めるなら、Amazon.com から Kindle Book で原書を読むという楽しみもあるけれど... まだ「欲しい本」を電子書籍で買おうと思うほど日本の市場は成熟していないと思う。
本屋さん
オンライン書店に押されまくりの本屋さん。お店さえ開いていれば、電子書籍の次に早く買える手段であり、ウィンドウ・ショッピングの様にして新しい本との出会いを持つ場として意義を残している。今、本屋さんに求めるのは、ちょっと昔にあった様な「店員」と会話が出来る様な雰囲気かな。ポップを書くとか、この本屋のおススメとかでも良いので、本屋が本好きに語りかけてくれると嬉しい。
あとがき
以上、ぼくの本の入手経路を書いてみた。HMV は穴場だと思うので是非チェックを!! Amazon は最近、本当にメリットが薄くなって来てガックシ。最近は人気マンガと人気本の予約くらいにしか使ってない。図書館は... 良いね。公民館でも図書館の本が受け取れる (地域によるかも) サービスがありがたい。遠出しなくて済む。