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2014-11-27

Digi Fi No.16 の付録 D/A コンバーターで遊ぶ

雑誌 Digi Fi の No.16 が届いた。Digi Fi No.16 には付録に Olasonic が作った D/A コンバーターが付く。

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税込 4,298 円。

D/A コンバーターって何?

ここで言う D/A コンバーターはデジタル音源をアナログへと変換するモノ。

オーディオ・コンポを例に説明すると、CD プレーヤー部が CD からデジタル・データを読み込み、読み込んだデジタル・データをアナログに変換してアンプに渡し、アンプは電力を増幅 (正確に言うとちょっと違うんだけど) して音量調節を行ないスピーカーから音を出す。

この CD データをアンプに渡すためにアナログへ変換する部分が D/A コンバーター。一体型のコンポなら、普段はコンポの中に入っていて見ることはない。

さて、コンポにはアナログ入力を持つものがある。アナログ入力から入った音源はコンポのアンプを経由してスピーカーから音が出る。代表的なアナログ入力端子は 2 つ。赤と白の 2 つの端子を持つ RCA 端子と、イヤフォン・ジャックが挿さるヘッドフォン端子。スマートフォンのイヤフォン・ジャックからヘッドフォン端子へ繋いでスピーカーから音楽を流す、なんて楽しみ方も一興。

オヤイデ電気 oyaide HPC-MSL(ケーブル長 1.2m)

テレビや BD レコーダーには RCA 端子のアナログ出力が付いているものがある (最近は HDMI だけってのも多いけど)。これを RCA ケーブルでコンポの RCA 入力へと繋ぎ、コンポのスピーカーで音楽・スポーツ番組・映画を楽しむという向きもある。

ナビック(NAVC) 24Kメッキ仕様 RCAオーディオケーブル 2m NAC-362HG

D/A コンバーターに話を戻す。テレビはデジタルな音源をアナログに変換して RCA 端子から出力している。テレビも D/A コンバーターを持っている! けれど、テレビの D/A コンバーターにはそれほどお金がかかっていない。BD レコーダーも同様。もし、外部の D/A コンバーターを介してデジタル・データをアナログに変換できたら、音は更に良くなる。

もう一つ。Apple TV (第三世代) を見てみる。Apple TV は HDMI で TV に動画と音声を流すことができるけど、実は光デジタル端子というものを持っている。この光デジタル端子は「デジタル出力」の代表的な端子の一つ。テレビや BD レコーダーに付いているのもコレ。画面は HDMI 経由で大画面へ、音声は光デジタル端子経由でコンポのスピーカーへ。

Apple ハイビジョン対応 Apple TV MD199J/A

D/A コンバーターはこのように、デジタル出力できる「プレーヤー」(テレビだったり、BD プレーヤーだったり、Apple TV だったり) から「デジタル・音声データ」を受け取り、コンポのアナログ入力へと「より高品質なアナログ音声」を届ける。当然、音楽はより楽しくスピーカーから流れることになる。

けれど、D/A コンバーターのエントリー・モデルは安くない。USB D/A コンバーターやヘッドフォン・アンプならまだしも、それなりのエントリー・モデルに手を出そうとすると数万円からスタートする。そういった中、最近、オーディオ業界で注目を集める Olasonic が (基板むき出しとは言え) 廉価な D/A コンバーターを付録として出してくれたのはありがたい!! (写真は Onkyo の D/A コンバーター、39,523 円)

ONKYO D/Aコンバーター シルバー DAC-1000S

開封

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雑誌には箱が一つくっついている。Powered by Olasonic の文字がカッコイイ。

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箱を開けると、中から可愛らしい基板と足の部品が現れた。足はむき出しの基板が床と接触して傷付くのを防ぐためのもの。足を付けて背面を見てみる。

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左から、RCA 出力 (赤と白)、micro USB 端子 (電源供給はココから!)、光デジタル入力端子、同軸デジタル入力端子。

前を見てみる。

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左端にヘッドフォン出力端子、右端にヘッドフォン用ボリューム。

使い方としては、光デジタル入力端子か同軸デジタル入力端子からデジタル・音声データを受け取り、RCA 出力もしくはヘッドフォン出力端子から音声を出力する。入力はデフォールトで光デジタルになっている。同軸デジタルを使う場合は、基板上のジャンパー・ピンを挿し変える。といっても、ほとんどの場合、光デジタル入力で事足りると思うけどね。

音出し

説明だけ書いてても音楽は楽しめない。音を鳴らしてみる。今回、アンプは Luxman のアンプを使ってみた。こちらは雑誌「ステレオ」の 2012/01 号の付録。

構成は下記の通り:

  • プレーヤー: Marantz BD8002
  • D/A コンバーター: Olasonic D/A コンバーター
  • アンプ: Luxman LXA-OT1
  • スピーカー: Cambridge Audio Minx 10

Digi Fi No.16 D/A Converter

さんざ、デジタル入力は「光デジタル入力端子」と言っておきながら、今回はケーブルの都合上「同軸デジタル入力端子」を利用。

CD はノリントン指揮モーツァルトのレクイエム。

音はイイネ! 力強い。ストレートに音が飛んでくる。音楽がパッと広がる。低音も力強い。

でもゴメン。定価 30 万クラスの BD プレーヤーの内蔵 D/A コンバーターと比べると流石に分が悪かった。空間表現、繊細さで差を付けられる。

いやいや、でも、BD プレーヤーには D/A コンバーターは付いてないわけで、(Apple TV のような) 外部プレーヤーからデジタル入力を受ける口としては十分。価格を考えれば期待以上。D/A コンバーターに手を出しかねていた人にとって、もしくは、D/A コンバーターなんか知りもしなかった人にとって、絶好の入門機になるんじゃないかな。

2012-06-20

DiGiFi 付録の USB-DAC デジタル・パワーアンプ・先行レビューを「のまのしわざ」さんが書いてる

先日、DigiFi No.7 の付録に、Olasonic 社による USB DAC デジタル・パワーアンプが付くという記事を書いた。

DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド
DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

とても、羨ましいことに、ブログ「のまのしわざ」の「のま」さんが、評価基盤のお試し版を貸与され、一足早いレビューを書いている。

のまさんとは?

ブログ界隈ではのまさんが有名とは言え、オーディオ好きの人でのまさんを知る人は少ないと思う。当ブログは IT 系をメインに扱っているので、のまさんを知る人は多いと思うが、軽く紹介を書いてみたい。

記事を読めば分かると思うが、のまさんはオーディオ畑の人ではない。オーディオに関しては素人と言っても良いかもしれない。

ではのまさんはどういう人か。彼は、IT 系の人であり、ブロガー。それも、非常に質の高い記事を書くブロガー。

どういう経偉で、評価版レビューを書くことになったのかは知らないが、万人向けのレビューを書く。これが上手い。写真も多くて見易いし、文章も平易で分かり易い。オーディオに興味を持っていない人が、DigiFi を買ってみようかな。スピーカーから音楽を聴いてみようかな。と思わせる記事に仕上がっている。

レビューで使っている CD も、「自分が好きな音楽」を選んでいる。肩肘張った難しいことは言わない。好きな曲が楽しく聴ける。それが良いオーディオ。

オーディオの好きな人も、オーディオに興味を持っていない人も、一度のまさんのレビューを読んで欲しい。

DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド
DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

2012-06-08

DigiFi No.7 の付録は USB DAC 付パワー・アンプ!

DigiFi というオーディオ系 (?) の雑誌がある。ぼくは買ったことがないのだけど。。。この雑誌の No.7 (8 月下旬発売) の付録が凄い。なんと、USB 入力専用アンプが付いてくる。パソコンの USB ポートから、この付録に USB で繋いであげれば音が出る!! (もちろん、アンプにはスピーカーが別途必要だけど)。

この USB DAC 付パワー・アンプを作ったのは、PC 用高音質アクティブ・スピーカーで有名な Olasonic。音質にも期待できそう。パワー・アンプの出力は 10W + 10W。普通のスピーカーを鳴らすには十分。雑誌の値段は 2,980 円。

先日のステレオ 2012/01 月号に付録になった Luxman のデジタル・アンプといい、最近、付録と言っても侮れない物が多くなった。「ステレオ」の時は、あっという間に書店から雑誌が消えたという。今回もおそらくそうなるんだろうな。とりあえず、ぼくは Amazon で予約した。雑誌が届いたら、レビューを書く。

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DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド
DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

2012-05-21

自己紹介 〜 clmemo@aka の中の人間

コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナーにおいて、読者は存外ブログを書いてる人のことを知らないもの。自己紹介すると、ブログに興味を持ってもらえることも... なんて話を伺った。

確かに、ぼくは 7 年間ブログを書いていて自己紹介に類する記事を書いたことがない。これを機に自己紹介を書いてみる。

自己紹介

本名・安宅正之 (あたか まさゆき)。香川県高松市生まれ。親が転勤族だったのと、大学を色々と移ったため、愛媛県・東京都・新潟県・広島県・京都府・神奈川県に住む。現在、神奈川県在住。

讃岐 (香川県) 生まれのくせに、麺類はそうめんとスパゲッティが好きで、うどんを食べなかった。大学時代に蕎麦屋でバイト。蕎麦が好きになる。その後、うどんの美味しさが分かる様になった。大学院時代・広島にて、尾道ラーメンを食べてラーメンも食べられるようになった。

ブログは 2 つ。趣味系の life@aka と IT 系/オーディオ系の clmemo@aka (このブログ)。

趣味は、読書と音楽鑑賞。基本インドア派。強いて好きなスポーツを挙げるなら水泳。速く泳ぐよりも、水の中に浸かっているのが好き。見るだけなら、高校野球とゴルフが好き。

読書を好きになったのは、小学二年生。じんましんで 19 日間入院。担任の先生がお見舞いに「エルマーのぼうけん」を持って来てくれた。何度も読んで、本が好きになる。図書館に入っては、ファーブル昆虫記やアシモフの子供向け科学ノンフィクションを読んだ。海外系のファンタジー・SF・ミステリーを好む。大学に入って、ライトノベルにも手を出す様になる。

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
ルース・スタイルス・ガネット ルース・クリスマン・ガネット

4834000133
福音館書店 1963-07-15
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

音楽に手を出したのは、かなり遅れて高校時代。当時、「クラシック・コレクション」という隔週雑誌があって、付録に CD が付いてきてた。この雑誌をきっかけにクラシック音楽にハマり始める。好きな作曲家はバッハ・モーツァルト・ベートーヴェン。古楽は多少、現代音楽はほんの少し聴く。クラシック音楽の次に好きなのは、ミュージカル、映画音楽。最近はジャズやポップスも手を出す様になってきた。日本人の CD はほとんど持っていない。

会社に入って、オーディオをやってる人達と友達になる。当時、ぼくはポータブル CD プレーヤーとアクティブ・スピーカー (PC 用) で音楽を聴いていたんだけど、本格的なオーディオ・コンポの音を聴き圧倒される。気がつけば、自分自身もオーディオ・システムを組んでいた。

パソコンを始めたのは、大学時代。インターネットがやりたくて、高校時代の親友と一緒に秋葉原へ。NEC の PC-98 CanBe を買う。最初はレポートを書くのがメインで、一太郎と ATOK 最高!! とか言っていた。当時のぼくはプログラミングが苦手で、Fortran 77 の Do ループが理解できない落ちこぼれだった。

大学二年の頃だったか? 論文をより奇麗に書くツールとして、LaTeX の存在を知る。この入力支援に EmacsYaTeX を導入 (当時は、まだ 日本語用の Emacs は Mule と呼ばれていた)。Emacs のカスタマイズに EmacsLisp に手を出して、プログラミングを勉強し始めた。なので、一番得意な言語は EmacsLisp だったりする。大学 4 年の頃に、YaTeX と双璧をなす LaTeX の入力支援 AUCTeX に手を出すも、日本語が通らないバグに遭遇。この修正パッチを送ったことがきっかけで、AUCTeX 派に転向。LaTeX がきっかけになって、今はなき UNIX USER 誌で二回特集を書かせてもらった。

ツールとして Emacs を愛するうちにパソコンも好きになっていった。当時困っていたのは、ATOK の口語入力。「だよ」と入力すると (口語入力モードで!) 「だ世」と変換候補が出てきて嫌気が差した。愚痴をこぼしたら、SKK の存在を教えてもらう。漢字の送り仮名の位置をユーザーが指定できるシンプルな漢字変換ソフト。ただし、シフト・キーを多用するので、小指が痛くてしょうがない。そこで噂を聞いたのが T-Code。漢字直接入力という方式の一つ。三度の挫折を経て、T-Code 派に変身。後に Google の TechTalk でライトニング・トークを行なう。

2002 年 1 月。Unix Magazine 誌に連載された高林哲氏の「横着プログラミング」で ChangeLog メモを知る。このメモ・ツールの検索用 EmacsLisp clgrep.el を作成 (あ、リンク切れしてる。直しておこう)。気がついたことは ChangeLog Memo (clmemo) に書いていく習慣を身に付ける。ChangeLog メモに書いていた「自分用のメモ」を外部に出すことを目的にブログを開始。それが 2005 年 4 月。それから、ずっとブログを書き続けている。

2007 年。当時のぼくはほとんど Linux をメインに使っていた。ノート PC は持っていなかった。ところが、会社の新人研修が 2 か月ほどあるという。この間、デスクトップ PC に触れない。そこで買ったのが MacBook だった。初 Apple 製品。その後、iPhone, iPad と Apple の製品にハマッてゆく。入社して多少財布に余裕が出たことから、ガジェット系にも手を出す様になった。

2011 年 10 月に会社を退職。少し体を壊しちゃった。今は次の就職先を考えながら、身体を治してる。できれば、プロ・ブロガーになりたいものだけれども、月のアフィリエイト収入が一万円を越えない状況なので、無理かなぁ。Kindle Store とかが日本上陸したら、電子書籍でも書いてみたいと思うけれども、まだ来ないかなぁ。身体も治ってきたので、就職活動でも始めようかなぁ。なんて今日この頃。

2011-12-16

ステレオ 2012/1 月号の付録はデジタル・アンプ!

stereo (ステレオ) 2012年 1月号 [雑誌]

Amazon.co.jp | 楽天ブックス

2012 年 1 月号の stereo (ステレオ) というオーディオ雑誌の付録が凄い。なんと、小さいながらも完成品のデジタル・アンプが付いてくる。発売日は 2012-12-19 (月)。価格は 2,800 円。ぼくは普段、「ステレオ」を立ち読みすらしていない (ゴメンナサイ) のだけど、今号だけは付録目当てに予約してしまった。

付録のデジタル・アンプについて

付録のデジタル・アンプは、アンプ・メーカーの老舗 Luxman によるものらしい。完成品になっていて、ハンダ付けとか、難しいことはしなくて良いらしい。概要は以下の通り。

  • サイズ: 94w x 92d x 40h mm
  • 重さ: 不明
  • ボリューム・ノブ
  • RCA アイン入力端子 x1
  • プッシュ式スピーカー出力端子 x1
  • AC アダブター (出力 12V / 1A)

何と言っても「小ささ」が魅力。本格的なアンプになると、幅 45cm とかが標準なのに、このアンプは幅が 10cm もない。重量は不明だけど、掌に乗せられる重さと思われる。

音を鳴らすには

音を鳴らすには、プレーヤー・アンプ・スピーカーの 3 つが必要。このうち、「プレーヤー」は BD レコーダーや PS3、PC、iPhone などが流用できる。BD レコーダーや PS3 の場合は RCA ケーブルを使って「プレーヤー」とアンプを接続する。RCA ケーブルは下の様なケーブル:

ELECOM オーディオケーブル 1.0m DH-WR10

B0002W3FR6
エレコム 2004-01-12
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パソコンや iPhone/iPad/Android から接続する場合は、イヤホン端子から RCA 変換ケーブルを使って接続する。

ELECOM オーディオケーブル_ステレオミニ-ピンX2 1.0m DH-MWR10

B0009XZV0M
エレコム 2005-05-20
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

アンプは今回の付録を使う。

あと必要なのはスピーカーだけ。これは... 買うしかないのかな? 安いところだと、デンマークのスピーカー・メーカー DALI の Zensor 1 (Amazon 価格で 27,000 円) なんかがある。

DALI スピーカーシステム ZENSOR 1 ブラックアッシュ ZENSOR1BK

B005E4NUWC
ダリ 2011-09-20
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

安いと言っても、ちょっと高めの PC 用スピーカーよりも値段が張る。

こう考えるんだ

ここで考え方を逆転してみる。

ミニコンポの音には飽きた。一つ上のクラスの音を聞きたい。プレーヤーはある。あとは、アンプとスピーカーを買えばいい。だけど、アンプとスピーカーの両方を一気に買うお金はない。片方だけ買っても音は出ない。どうしよう。

そこで、この小さなミニアンプを使う。小さいといえども、れっきとしたアンプ。しかも安い。当面はこのアンプで過ごす。

音楽を聞くのに一番重要なのはスピーカー。だから、スピーカーだけちょっと良いものを買う。さっき挙げた DALI Zensor でも良いし、もっと高いスピーカーでも良い。気に入ったスピーカーを買う。スピーカーを買って音楽を楽しむ。

お金が貯まって、付録のアンプより上のレベルを求めたくなったら、新しいアンプを買えばいい。

どうかしらん?

2011-04-12

休刊誌「bit」の総目次

過去に共立出版から「bit」という雑誌が出ていた。コンピューター・サイエンス系のはしりの様な雑誌で、2001 年 4 月号をもって休刊した。大きな図書館や大学の図書館に行けば、「bit」を借りることができる。

さて、古い雑誌を読む時に困るのが検索性の悪さ。どの号に目的の記事があるか知らないといけない。運の良いことに、「ホットコーナーの舞台裏」さんがこの目次について調べて下さっていた。

1997 年以降の目次は bit のホームページに、1969 年以降の目次は eggman さんがまとめていらっしゃる。

ありがたい。

あとがき

bit が休刊した 2001 年を振り返ってみたい。Windows が売れ始めたのが 1995 年。Mac が iMac で復活したのが 1998 年。Ubuntu Linux はまだリリースすらされていなかった (リリースは 2004 年)。

bit という雑誌は、Windows や Mac によってパソコンが「家電」になる前から、ずっとコンピューター・サイエンスな取り上げていた。ぼくの愛するエディター Emacs の特集が 1990 年頃に組まれていたことを思い出す。

「bit」の目次が求められることに、この雑誌の偉大さを感じる。

2011-03-01

電子書籍市場について

2011 年現在の電子書籍市場について、okano さんが舌鋒を放っている。諸手を挙げて賛成なので引用。

現在の電子書籍市場は製作会社である巨大印刷会社と、流通会社である通信キャリアが囲い込みに必死になっているようです。(中略) この囲い込みこそが、ユーザーに不利益をもたらし、ユーザーを電子書籍市場そのものから遠ざける原因となっているのです。

The Okano Mail: 電子書籍市場の現状と今後 より引用

最近の電子書籍は、ユーザー利益よりも自社利益の追求ばかりが目につく。ぼくも Amazon から Kindle 書籍と、Apple の iBook 書籍と、他のメーカーの電子マンガを買っているけれど、各々仕様が別々で困っている。気がついたら、中古本を大量購入していた。古い本を電子書籍で集めるメリットより、中古の「本」を買う方が「今は」まだ安く使い勝手が良い。

今まだ自社だけの利益や顧客の囲い込みに力を注ぐ時期ではありません。(後略)

電子書籍市場はこれから成長していく市場です。成熟した市場で限られたパイを奪い合っているわけではありません。この市場を成長させるのも芽を摘むのも、黎明期に参入した企業の動向次第であり、彼らにはこの市場を育てていく責任があると考えています。

The Okano Mail: 電子書籍市場の現状と今後 より引用

新刊書を早く読みたい。絶版本を読みたい。読み終えた本を捨てたく (売りたく) ない。こんな本好きな人間を救ってくれるのは電子書籍だと信じている。だから、「ガラパゴス」なんて言って過去に縛られているよりも、新しいオープンで健全な市場開拓をして欲しい。

2010-12-03

電子書籍化サービスの概要と使用例

最近、本を PDF 化してくれる「電子書籍化サービス」が流行している。そのうちの一つ、スキャン本舗を 2010-07-13 と 2010-07-31 に利用してみた。まずはサービス全体の傾向をまとめた後、スキャン本舗での作業例を紹介してみる。

電子書籍化サービス

電子書籍化サービスの概要について紹介する。ほとんどの人は、次の手順で書籍を電子書籍化する:

  1. 電子書籍化するサービスを選ぶ
  2. 電子書籍化する「本」を選んでダンボール箱に詰める
  3. 電子書籍化サービスに入金する
  4. ダンボール箱を指定の場所へ送る
  5. PDF をダウンロード / PDF の入った DVD-R を受け取る

相場

「一冊 250 円 + ダンボールの郵送料」が現在の相場と思われる。

250 円の内訳は、「電子書籍化 (100 円)」+「OCR (100 円)」+「ファイル名変更 (50 円)」。「OCR」は、PDF 内を文字検索できるようにしてくれるサービス。電子書籍内で検索ができると便利なので、このオプションは ON にすることをお勧めする。

「ファイル名変更」について: 大低のサービスは、PDF 化した時点でファイル名が「書名」になっていない (サービス側の管理番号や日付になっている)。そこでファイル名を「書名」にしてくれるサービスがこれ。5 冊程度なら自分で直す気にもなるけれど、50 冊なんて大台になってくるともう無理。そういう時、このサービスが重宝する。

サービス選び

電子書籍化サービスを比較しているサイトがある。ぼくは、次の 2 つのサイトを参考にした。

入金

ほとんどのサービスは、「銀行振込」か「PayPal」を利用している。PayPal はオンライン・ショッピングにおける電子決済サービス。より安全に電子決済ができるので、この機会に一つアカウントを作っておくのも良いかもしれない。ちなみに、ぼくは PayPal で入金をした。

クレジットカードや代引をサポートしているサービスは少ない。

PDF 受取

ほとんどのサービスは、「ダウンロード」か「DVD-R による郵送」を提供している。個人的には「ダウンロード」を好む。というのは、「郵送」のタイムラグをなくせるから。バックアップを、ダウンロード後に取ることを忘れずに!

なお DVD-R 郵送にする場合、オプション料金が必要になるサービスが多いことも注意。

解像度について

ほとんどのサービスは、白黒 600 dpi, カラー 300 dpi でスキャンを行なう。ただし、一部のサービスには白黒 300 dpi でスキャンを行なうサービスがある。値段が安い場合は解像度についてもチェックされたし。低い解像度でも良いかどうか検討を!

追加料金

ほとんどのサービスは、一冊を 350 ページまでとしている。350 ページを越える場合は、二冊分として計算したり、追加料金が必要になる。ほとんどの本は 350 ページに納まるから気にしないで良いと思うけど、一つ心に留めておきたい。

一部のサービスにはページ無制限をうたうものもあるので、厚い本をスキャンする場合は、そういったサービスを優先的に使うと良いでせう。場合によっては、厚い本と薄い本とで、二つのサービスを使い分ける方が安上がりになるかもしれない (郵送料も計算に入れること!)。

納期

一般に、スタートしたばかりの電子書籍化サービスの納期が短い。

スキャン本舗はぼくが使った時、スタートしたばかりで 7/13 に入金して 7/18 にスキャンが終了した。納期はたったの 5 日だった。二回目に利用した時は、7/31 に入金して 8/12 にスキャンが終了した。納期は 13 日に増えた。

現在、最大手にして老舗と言われるサービスは BOOKSCANスキャポンの二つだけれども、二つとも納期は 3 か月近い。

「納期」は一番変化し易いものと思われる。それも、伸びる方向に。。。けれど、納期の長いサービスほど、ノウハウとサービスが充実している傾向があるのも事実。難しいところ。

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スキャン本舗の利用例

まずスキャン本舗のサイトに行く

ちなみに、現在、2010-12-12 まで 1 冊 80 円のキャンペーンを実施中。納期は 7 日程度とのこと。

利用例:

  • 注文例のページに行き、注文方法を確認
  • 本を選ぶ
  • 350 ページを越える本を選別 (追加料金が必要になるので)
  • 冊数を計算 (350 ページを越える本は 2 冊分、550 ページを越える本は 3 冊分...)
  • 注文ページで「通常納品」か「スピード納品」かを選び、冊数を入力
  • オプションを選択 (OCR, カバー・スキャン)
  • 「今すぐ購入」ボタンをクリック
  • PayPal から入金
  • 確認ページで内容を確認
  • ダンボールに本を箱詰めして、スキャン本舗に送る

以上。

あとがき

電子書籍化サービスは、今一番進化の激しいサービスだと思う。ここに書いてあることも、一年後には陳腐化しているだろうし、相場も下がり新しいオプションが増えるんじゃないかな。

ぼくは、「ピアニスト・ガイド」のようなリファレンス系や、「美文書作成入門」や「Google Hacks」の旧版などを中心にスキャンした。特に旧版には、新版になって削られた部分が後で必要になることが時々あるので、扱いに困っていた。スキャンしておくと、場所を取らないし、検索も用意なので助かる。

文庫本の類は、まだ、ぼくは「本」で読みたい人間なので電子書籍化はしていない。

2010-10-19

COURRiER Japon 10 月号を読んだ

AMN のキャンペーンで、COURRiER Japon 10 月号と「バイラル・ループ」を献本頂いた。丁度この時期、最も体調を崩していたので、読み終わるのがこんなに遅くなってしまった。遅ればせながら、レビューを書く (バイラル・ループについては次エントリーにて)。

概要

COURRiER Japon は日本の月刊誌。定価 780 円。毎月 25 日発売。

COURRiER Japon

「クーリエ・ジャポン (COURRiER Japon)」、「日本」が「Japan」ではなく「Japon」と表記されていることから分かるやうに英語圏の雑誌ではない。もとになっているのは、フランスの週刊誌「クーリエ・アンテルナショナル (Courrier international)」。クーリエ・ジャポンはこの「クーリエ・アンテルナショナル」と提携して記事を日本向けに翻訳・編集している。また、一部の記事はクーリエ・ジャポン編集部オリジナルの寄稿文だったりする。

「クーリエ・アンテルナショナル」は 1990 年創刊。フランスの国際ニュース週刊誌として有名らしい。同誌の編集方針は世界 1500 を越えるメディアの中から記事を選んで、一つの雑誌として編纂し直すこと。この編纂能力の高さが群を抜いている (日本語版とオリジナル・フランス版でどの程度「編纂」に差があるのか分からないけれど)。

例えば、今回献本してもらった 10 月号の特集は「"知の世界標準" が 1 日で分かる! 最強の講師陣に学ぶ『世界一の集中講義』」だった。その内容は以下の通り:

  • 1 限目 -- 学働心理学ゼミ: 人のやる気を引き出すには「アメとムチ」はもう古い
  • 2 限目 -- 問題解決基礎論: ありとあらゆる問題に共通する「解決への糸口」を教えよう
  • 3 限目 -- 情報技術各論: 「IT 音痴」なんて言い訳が通じる時代はもう終わった
  • 4 限目 -- 神経経済学: 脳内ホルモンを操る企業が SNS 全盛時代を勝ち残る
  • ランチタイム -- 食習慣改善: 米国人の体の大部分はトウモロコシでできている
  • 5 限目 -- 歴史実験学概論: 世界の構造を把握するには歴史を統計的視点で見ればいい
  • 6 限目 -- ゲーム理論入門: 正確なデータさえあれば 90% の確率で未来予測は可能
  • 放課後 -- 教授宅訪問: クルーグマン教授が語る「ノーベル賞までの道」

注目すべきは、この特集が一つの雑誌から転載されたものではないこと。講義ごとに別々の雑誌から記事がピックアップされている。具体的に雑誌名を挙げてみやう: 1 限目はクーリエ・ジャポン自身によるインタビュー記事、2 限目は「ファスト・カンパニー [米]」、3 限目は複数の雑誌からの書評集 (オンライン・メディア・デイリー [米]、ガーディアン [英]、ワイアード [米]、ニューヨーク・タイムズ [米])、4 限目も「ファスト・カンパニー」、ランチタイムは「フィナンシャル・タイムズ [英]」、5 限目は「ニュー・サイエンティスト [英]」、6 限目も「ニュー・サイエンティスト」、そして放課後は「ニューヨーカー [米]」。これら複数の雑誌の記事をまとめて一つの特集としてまとめ直すことは、並大低の編集能力ではない。しかも 6 限目のゲーム理論入門は、原文が三人称で書かれていたところを、特集の統一感を出すために一人称に書き直す手の入れよう (もちろん、内容に改変はない)。

また、一つの記事ごとに作者の著書が紹介され、より深く知りたい人は本が読みたくなるよう構成されている。オリジナルの記事が著書紹介をしていたじゃなくて、おそらく Courrier 編集部が記事に合わせて著書紹介文を書いているんだと思う。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか スイッチ! フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある フード・ルール 人と地球にやさしいシンプルな食習慣64 Natural Experiments of History 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 ゲーム理論で不幸な未来が変わる!―21世紀のノストラダムスがついに明かした破綻脱出プログラム

特集を読んでると、続けて本も読みたくなってしまうのは何故かな? 文章の上手さゆえ? 一限目で紹介された「モチベーション 3.0」とか、ランチタイムで紹介された「フード・ルール」なんかはつい Amazon のボタンをポチッと押してしまいそう。4 限目で紹介された「バイラル・ループ」は今回の献本キャンペーンで送られてきたので、次エントリーで感想を書く。

まあ、特集一つとってもこんな具合。世界時事を集めたコーナーは、中東・ヨーロッパ・アフリカ・北中南米と地域分けされて地域の偏りがない。「世界から見た日本」というコーナーも「環球財経 [中]」、「ニューヨーク・タイムズ [米]」、「イズベスチヤ [露]」、「ル・モンド [仏]」と複数の国からの視点をまとめてある (ル・モンドのラーメン特集は日本人として頷けないものがあるけれど ^^;)。

COURRiER Japon の売りは、特集や時事コーナーになるんでせうけど、単発の記事も負けてない。特集と同じ位い面白いと思ったのは「マイル獲得こそわが人生! 嗚呼、僕は『マイレージ中毒』」 (アメリカン航空で年間 5 万マイル飛んだ顧客に与えられるプラチナ・メンバー資格を、3 か月で 1 万マイル飛ぶと得られるエピソードが良かった)。エティケタ・ネグラという雑誌から選ばれた記事で、ナントこの雑誌、ペルーで発刊されている。全く、どれだけ沢山の雑誌を読んでいるのか!! 冒頭でも書いた、「1500 を越えるメディア」が伊達でないことが良く分かる。

「寄せ集め」を寄せ集めと感じさせない。むしろ、寄せ集めることによって、地域・文化の壁を越えている。それでいて、なお、統一感を生んでいる。素晴らしい!!

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 10月号 [雑誌]
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 10月号 [雑誌]

あとがき

クーリエ・ジャポンには、フィード・リーダーに近いものを感じた。好きなブログをピックアップして、自分専用のニュース・ソースを作る作業は、クーリエの編集部がやっていることに近い。

もちろん、クーリエにはフィード・リーダーのやうな「パーソナライズ」要素がない。それは弱みであり強みでもある。

これはぼくの思いだけれども、フィードリーダーも、ブログの登録数が 100 を越えないうちはパーソナライズ・ニュース・ソースとしての質が高かった。けれど、数が増えるに従って相対的な質が下がっていった。500 を越えると、読むことに追われる日々が始まる。そして、自分のフィード・リーダーがあまりに「自分向けに」パーソナライズドされていることに気がついた。

他に目を向ける必要がある。

でも、既存のメディア (新聞・週刊誌・Google News etc.) は肌に合わなかった。新聞は毎日読まなきゃいけないので、フィードリーダーと併せて読むには量が多すぎるし、ウィットさに欠ける。おまけに国内の記事ばかり。週刊誌では、これと言ったものがない。テーマが偏り過ぎている。ぼくはもっと網羅的なものが欲しい。Google News は最新の記事を追うには良いけれど、週末・月末にさらりと読むには向いていない。

クーリエ・ジャポンは、正にその隙間を埋めてくれる存在のように思う。クーリエはパーソナライズされていない。むしろ世界中に目を向けて情報を集めている。今、ぼくに必要なのはそういうフィードリーダーとクーリエ (のような) 二つの存在なのかもしれない。