2015-05-30

Kindle 書籍 50% ポイントバック・キャンペーンを実施中

Amazon が Kindle 本の 50% ポイントバック・キャンペーンを実施している。かなり対象は広い。マンガ、技術書は 50% なのが多い。SF の本も 50%。例外は洋書、マンガ雑誌。

いつまでやってるのか分からないので、この機に「ほしい物リスト」に入れてた本を買ってみた。せっかくなので挙げておく。ここらへんの本はポイント 50% が付くのか、という参考にでもなれば。

数学ガール (結城 浩)

題名は軽いけど、内容は大人も楽しめる。最初は簡単な数列を扱ってたはずなのに、気がついたらフィボナッチ数列の一般解の導出をやってたり... 数学好きならぜひ。

図書館で借りて読んだけど、手元に置いておきたくなったので購入。このシリーズは全て備えようか悩み中。

Scala関数型デザイン&プログラミング (Paul Chiusano, Bnar Bjarnason)

「Functional Programming In Scala」の日本語訳。最近会社が Scala ブームなので。そして良書と勧められていたので。(最近は Objective-C をメインに書きつつ、Swift, Haskell, Scala に手を出して var, val, let が混乱していたりいなかったり)

完璧な夏の日 (ラヴィ・ティドハー)

英ガーディアン誌 2013 年度ベスト SF。東京創元社の書評を読んで「ほしい物リスト」に入れたんだったかな? 図書館で借りられればと思っていたけど、ないようなので購入。

ワールドトリガー (葦原 大介)

今、週刊少年ジャンプで最も熱い作品の一つ。1, 2 巻のスローペースな世界観作りを経て、3 巻以降大きく物語が動く。既刊 10 巻。まとめ買いしちゃった。

ib - インスタントバレット (赤坂 アカ)

ヤマカムさんのブログで紹介されてて、1, 2 巻を買ったらハマってしまったので 3, 4 巻も購入。悲しい世界の SF とボーイ・ミーツ・ガール。

2015-05-29

Google Photos は「無制限」に容量制限がないわけではない

容量無制限をうたった Google Photos が使えるようになっている。

アプリを使い始めると分かるのだけど、Google Photos は無制限に「容量無制限」なわけではない。実は、Google Photos には写真のアップロードに 2 つのモードがある。

「高品質」と「元のサイズ」

この内、「高品質」だけが無料かつ容量無制限となっている。

高品質
  • 無料、容量無制限
  • 一般のカメラ: 写真のサイズが 16 メガピクセル(MP)以下のスマートフォンのカメラやオートフォーカス カメラに向いています。
  • 利用法: 写真の印刷や共有に向いています。
  • サイズ: 写真や動画を高品質のままサイズを縮小して保存できます。
元のサイズ
  • アカウントの空き容量を消費: Google アカウントの無料の保存容量 15 GB を使用します。保存容量をチェック
  • デジタル一眼レフカメラ: デジタル一眼レフカメラ(DSLR)で撮影した写真を元の品質のまま保存する場合に向いています。
  • 利用法: 大判写真の印刷や、元のファイルを変更せずに保存する場合に向いています。
  • サイズ: 写真や動画を撮影時のサイズで保存します。

ほとんどの人は「高品質」で事足りると思うので、実質、無料・容量無制限と思って良いけれど、カメラにこってる人やパノラマで 16 M を越えるような写真を作る人は「サイズが縮小」されるか、「元のサイズ」で空き容量を消費するか考えないといけない。

Android M in Google I/O 2015

2015-05-29 (金) の Google I/O 2015 において、Android の次期バージョン Google M の新機能が紹介された。

新デバイス対応

  • 指絞認証 (Finger Prints)
  • USB Type-C

Android も正式に指絞認証をサポートする。指絞認証による端末のアンロック、Paly Store での買い物、API の提供が可能。iOS と同じことができるようになる。課題は指絞認証デバイスの精度か。

Macbook が搭載したことで話題になった USB Type-C に対応。USB Type-C で給電量が大きいので、今まで以上の急速充電が期待できそう。今までの USB のように裏表を気にしなくて良いのもありがたい。

Android M の正式リリースに合わせて、これらのデバイスを搭載したスマートフォンが一体いくつ出るか楽しみ。

App Permissions

Android M からアプリはデバイスごとの利用許可 (パーミッション) を設定できる。ユーザーによって、このアプリはカメラと GPS は使わせても良いけど、マイクは使わせたくない、といった区分けが可能になる。

今の Android は全てのデバイスを許可するか許可しない (でアプリをインストールしない) かの二択しか選べなかった。より細やかな管理が可能になるので安心。

この方式は iOS ではデフォールトだし、Android 4.2 で一時期採用されたこともあった。何故消えたのか分からないけど、復活はありがたい。

Chrome Tabs

アプリ内で利用する Google Chrome で「タブ」を開くことが可能になる。Chrome アプリを起動しなくて済むので、UX 向上につながるんじゃないかな。

App Links

アプリを直接開く機能。今は外部アプリを開く時、対応アプリの一覧から選択する必要がある。この一手間を省ける。

一例として Twitter の URL が挙げられている。今の Android はウェブ・ブラウザーでモバイル版 Twitter のツイートを開くか、Twitter アプリでそのツイートを開くか選択する必要がある。App Links を使うと、直接 Twitter アプリを開けるようになる。

Android Pay

Android 版 Apple Pay。先の指絞認証と一緒に使える。

Doze

Doze は Android M の新しいバッテリー管理機能。既存のスリープ状態より深く、けれど電源オフよりは活動的な「より深いバッテリー節約モード」に移行する。センサー (加速度センサーとかジャイロセンサーとかかな?) を使って、デバイスがユーザーの手の中にあるかどうかを判定し、手の中にない時はこの「Doze」モードに入るらしい。「手の中にない」とはポケットの中とかかな?

Android L と Android M で比較したら、Android M はバッテリーの保ちが倍になったとのこと。

あとがき

Android M の新機能は Android L ほどに目新しさを感じない。地味な機能改善と新デバイスへの対応がメインな感じを受けた。

Android のリファレンス端末たる Nexus シリーズのお披露目もなかったので、指絞認証や USB Type-C の搭載が不透明なのも残念。

堅実な進化をとげてるのかな。指絞認証は iPhone で重宝しているので、OS 標準サポートは本当にありがたい。

ハードウェア系の発表 in Google I/O 2015

Google I/O 2015 ではハードウェア系の発表が比較的多かった。それも、最新 Android スマートフォン/タブレットや Chromebook, Nexus Player, Google Glass, Android TV といった今までのメインストリームではなく、もっと別なものが。個人開発者やユーザーが手に取れるものも少なかった。どちらかと言うと、自動車メーカーや家電企業、もしかしたら、新興のハードウェア・スタートアップ向けな情報が多かった。

そのせいか、一つ一つの発表があまり大きく取り上げられなかった。簡単にピックアップしてみる。

Project Brillo

Project Birllo は IoT 向けの Google プラットフォーム。IoT は「インターネットに繋がるモノ」のこと。例えばスマートフォンから点灯できる電球とか。国内ではスマートホーム構想なんて言って家電メーカーが色々な仕組みを提供し始めている。

Brillo は「家電メーカー」間だけで通じるような現状の枠組みをもっと広くする。

Brillo の特徴は次の通り:

  • デバイス (IoT, Android, PC) 同士を繋ぐ Protocol WEAVE の提供
  • 開発者向け API の公開 (Brillo に対応しない IoT も API 経由で接続できる)

Brillo の開発版プレビューが 2015 年の第 3 四半期、WEAVE の全機能が 2015 年の第 4 四半期にリリース予定。Brillo 対応な家電が現れるのは、早くて 2016 年初頭かな? 1 年後が楽しみ。

Cardboard

去年の Google I/O で配られた VR ヘッドセット (おもちゃ?) Cardboard。段ボールで作られてて、スマートフォンを中に入れることで VR ヘッドセットとして使えるというもの。これがアップデートされて、6 インチサイズに対応した。Nexus 6 や iPhone 6 Plus に対応する。

どこまで Google が本気なのか分からない。楽しいとは思うんだけど、本気なのかな (大事なので二回言いました)。来年も出すのかな?

JUMP

16 台の GoPro (ビデオカメラ) を円型状に配置して 360 度のビデオ撮影をする仕組み。16 台のビデオカメラで撮影した動画を繋げたり (assembly) それを再生するプレイヤーも提供する。YouTube へのアップロードも可能!

カメラは GoPro 以外のメーカーもサポートされる模様。

高層ビルや展望台などにリモートカメラが置いてあって、カメラの向きを PC から操作するサービスがあったりするけど、そういったものはこの JUMP で置き換えられていくのかな。

ぼくの働いている ChatWork では、東京・大阪・シリコンバレーのオフィスを 24 時間ビデオ通話で繋げているけど、そういった用途にも使えるかもしれない。遠距離の拠点を「近く」する工夫の一助になりそう。

仮に一万円のビデオカメラを使うとすると、カメラ代だけで 16 万円もしちゃう。ちょい家庭に入れるには厳しいかな。

自走車

サラッと Google が自走車を走らせてる様子が見えたけど。ほとんど説明なしでスルー。

気球を使った Wi-Fi 基地局

Wi-Fi の基地局を「気球」で提供するプロジェクト。スピードは 10 Mbps。気球は 100 日以上飛行できるとのこと。これは試験中なのかな? もう実用段階に入っているのかな?

あとがき

個人のソフトウェア開発者がどうこうできる話題じゃなかった。Cardboard は面白そうだけどね。Brillo に JUMP にと、商品が世に出始めたら話題性が大きいと思う。

Google Photos 発表 - 容量無制限のフォトストレージ

2015-05-29 (金)、Google は Google I/O 2015 のキーノートにて新サービス「Google Photos」を発表した。

ポイント

  • 容量無制限
  • 無料
  • 写真の最大サイズ(?)は 1600 万画素
  • 動画の最大サイズ(?)は 1080p
  • ウェブ版・Android 版だけでなく iOS 版アプリも提供

今日から利用可能。

2015-05-29 04:21 現在、Apple Store で Google Photos アプリは見つけられなかった。

機能

写真の枚数は大量になりがちなので、スクロール用のナビゲーションが付く。また、ピンチ・インすることで、写真を「月」ごとの固まり、「年」ごとの固まりに変えて一覧性を高める機能を持つ。見た目は iOS の写真アプリのコレクションに似ている。

機械学習 (の中でも最近流行な Deep Learning) を使って、写真の分類を行なう。キーノートでは、「人」「場所」「物 (イベント?)」で分類している様子が見られた。また、「トロントの吹雪 (snowstorm in toronto)」のような自然言語検索にも対応する (自動でやってくれるなら、これはスゴイ!)。

あとがき

Google は Picasa (デスクトップ・アプリ) で写真の世界に入ってきた。クラウド展開したのは Picasa Web Album (2006/05) でのこと。当時は 250 MB の容量を提供していた (有料で 6 GB へアップグレード)。そんな Picasa Web Albums も気が付けば Google+ へと統合されていた。今回のサービス開始で、Google は再び「写真サービス」を独立に持つことになる。

容量無制限のサービスは過去にいくつもあった。メジャー所では Flickr の Pro 版が容量無制限をうたっていた。Flickr Pro は有料だったし、最近のプラン改定で容量無制限版の提供は終わってしまったけど。あと、Yahoo! Mail (米国版) も容量無制限だった。これは無量だったけど、いつの間にか容量無制限じゃなくなってた。

Google は今まで (Gmail を筆頭に) 「大容量」をうたうことはあっても、容量無制限をうたうサービスは手がけていない。Flickr や Yahoo! Mail の二の舞になるのか、「容量無制限」のトレンドを作り出していくのか期待半分。不安半分。

2015-05-22

ROK Coffee Grinder の発送は 7 月半ば以降を予定

去年の年末、Indiegogo でコーヒー・グラインダー (コーヒー・ミル) を注文した。

発送は 5 月を予定していたけれど、途中、一か月遅れるとのメールがあった。そして、昨日、具体的な日付のお知らせが届いた。それによると、

一か月以内にアメリカへの発送を開始。その後、イギリスに発送し、7 月半ばまでにヨーロッパ各国への発送を終える。最後に (日本を含む) その他の国々へと発送を行なう。

とのこと。つまり、ぼくの手に届くのは早くて 7 月半ば。アメリカ、ヨーロッパ以外でどれくらいの人達が注文したのか分からないけど、9 月に入るまでには手に入る、と期待している。

2015-05-21

Twitter Flock 2015 Tokyo に参加した

2015-05-19 (火)、Twitter 社が開発者向けのカンファレンス「Twitter Flock」を開催した。Twitter Flock は世界中で開かれ、東京はそのツアーのラストだった。

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概略

  • 日時: 2015-05-19 (火) 14:00-18:10
  • 場所: ラフォーレミュージアム六本木
  • 参加費: 無料
  • 定員: 200 人くらい?

会場は公開無線 LAN あり。電源はなし(?)。

講演内容

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講演は 6 つのセッションから成った。内容は Twitter のモバイル向け (iOS/Android) フレームワーク Fabric と関連するライブラリーの説明。講演者は基本英語を話して、同時通訳用のヘッドセットが用意されていた。

簡単に内容をまとめてみる。

  1. オープニング・スピーチ: Fabric の紹介とパートナー企業による利用事例紹介。招かれたのは三者: サイバーエージェントcameran by リクルート、OneNews from かみあぷ速報。サイバーエージェントは各種アプリで Twitter のライブラリーを使っているということで全般的な話を、残る二者は代表するアプリに絞って話を聞いた。
  2. Digits: 電話番号 + SMS による認証を提供するライブラリー。電話番号と SMS API は国をまたがると複雑化して管理しきれなくなる。Digits はそういった難しいことを全部ひき受けてくれる。多言語化もサポート。なによりフリーなのが嬉しい。Digits には HTML5 版も提供される。216 か国、32 言語に対応。
  3. Crashlytics: クラッシュ・レポートを提供するライブラリー。(App Store/Google Play に申請する前の) 社内テスト配布のための仕組み Beta by Crashlytics の説明も。また、リアルタイム解析エンジン Answers の紹介もあった。これは Google Analytics のようなもの。Crashlytics を利用することが前提になっている、
  4. TwitterKit: Twitter を使ったシングルサインオン、ツイート送信、タイムラインの取得+表示を行なうライブラリー。Twitter の API を叩くよりも簡単に、アプリから Twitter を操作できるのがウリ。先に紹介された OneNews は Twitter のタイムライン表示をこれでやっている (という話だったはず)。レンダリングまで任せられるのは便利。
  5. プロモーション: Twitter を使ったプロモーションの話。スーパーボウルで流された CM や Path の事例が紹介された。話は少しそれるけど、ディープリンク (twitter:// など) の利用についても詳しく説明があった。
  6. MoPub: Twitter が提供するアプリ向け広告 (Ads)。Twitter という巨大なネットワークを元にモバイル向けの広告を集めている・配信できる、というのが強みなのかな。

Fabric を使うと、Crashlytics, TwitterKit, MoPub を数ステップでアプリに組み込むことができるようになる。そうそう、デモで使用したアプリ Cannonball のソースコードは Github で公開している。ありがたい。

あとがき

Twitter が提供するライブラリーの説明に終始していたけれど、どれもモバイル向けに特化していて一度は使ってみたいと思うものだった。企業によるアプリ開発だけでなく、個人開発でも使えそうなのが良かった。自分用のアプリに組みこんで遊んでみたい。