2010-03-27

Emacs のバージョン管理が CVS から bzr へと変更

ついに Emacs が、バージョン管理ツールを従来の CVS から分散型のバージョン管理システムへと変更した。数ある分散型バージョン管理システムの中から選ばれたのは Bazaar (コマンド名は bzr)。バージョン管理システムの変更は 2009 年末に行なわれたらしい。

Bzr のバージョンを確認する

Emacs の最新ソースを取得するには、bzr のバージョンが 2.0 以上である必要がある。

$ bzr --version
Bazaar (bzr) 2.0.2
  Python interpreter: /usr/bin/python 2.6.4
  Python standard library: /usr/lib/python2.6
  Platform: Linux-2.6.31-20-generic-i686-with-Ubuntu-9.10-karmic
  bzrlib: /usr/lib/python2.6/dist-packages/bzrlib
  Bazaar configuration: /home/masayuki/.bazaar
  Bazaar log file: /home/masayuki/.bzr.log

Copyright 2005, 2006, 2007, 2008, 2009 Canonical Ltd.
http://bazaar-vcs.org/

bzr comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.  bzr is free software, and
you may use, modify and redistribute it under the terms of the GNU
General Public License version 2 or later.

bzr のバージョンが 2.0 以降であることを確認したら、Emacs のソースコードを取得してみませう。

ソースコードの取得

bzr では、最初にソースコードを取得する時は branch コマンドを使う。

$ mkdir ~/project/
$ cd ~/project
$ bzr branch --stacked http://bzr.savannah.gnu.org/r/emacs/trunk emacs-bzr

ソースコードを最新にする時は pull コマンドを使う

$ cd ~/project/emacs-bzr
$ bzr pull

これで最新のソースコードが取得できる。コンパイル作業の詳細は、中にある INSTALL.BZR を読まれたし。

ref

Bazaar を使った Emacs の開発については、詳しい Wiki があるので、時間のある方はそちらも参照されたし。

よければ過去記事もどうぞ。

あとがき -- git と比べて

bzr は、git に比べるとスピードに難があった (少くとも 2 年前は)。そのかわり、git よりも手軽で使い易いインターフェースが魅力的。小さなプロジェクトを作る時は、ぼくもずっと bzr を使っていた時期がある。

最近は、(ようやく) 複雑な git のコマンドを覚えてきたので git 一本になってしまったけれど、bzr は初心者にも優しくそれでいて使い易い、とても良い分散型バージョン管理システムだと思う。

ぼくが一番 bzr を使っていたのはバージョンが 1.0 になる前だったけど、気が付けば 2.1.0 が出ている。これを機会にちょっと勉強し直してみやうかしらん。

2010-03-26

Mew がバージョン管理ツールを git に変更

Mew という Emacs 用のメール・ソフトがある。2010-01-05、この Mew がバージョン管理ツールを CVS から git へと変更した。ニュースとしては遅いけど、Mew はぼくにとってとても影響のあるツールなのでご紹介。

ソースコードの入手法は、git の普段の手順通り。

$ git clone http://github.com/kazu-yamamoto/Mew.git

最近は、github のおかげか Git を使う開発者が多くなってきたね。分散バージョン管理は、サーバーとの通信なしで開発が進められるので便利。嬉しいなぁ。

2010-03-19

Redmine 開発版が CodeRay のバージョンを 0.9 に上げた

バグ管理システム Redmine は、コードのハイライト表示に CodeRay と呼ばれる Ruby Library を使っている。

Redmine 0.7 の時代に CodeRay 0.7.6 を使っていた。そして今、Redmine 0.9.3 が最新になるも、CodeRay のバージョンは上がっていない。CodeRay の最新版は 0.9.2 が出ているにもかかわらず!

ついに 0.9.2 を採用

そして一昨日、ついに変化が起きた。Redmine の開発版に CodeRay のバージョン 0.9.2 が入った。

CodeRay 0.9.2 版では、C++ や Java といったメインな言語のサポートが行なわれている。コード・ハイライトについては (同じバグ管理システムとして代表的な) Trac に一つ遅れる Redmine だったけど、このバージョン・アップでようやく追いついたかな。

簡単な使い方

Redmine でコード・ハイライトを使う場合は Wiki にこのやうに書く:

<pre><code class="cpp">
  C++ のソースコード
</code></pre>

code 要素のクラス名に「言語」を指定するのがポイント。

新しく加わった言語

まずは 0.7.6 でサポートされていた言語一覧をば

  • c (C 言語)
  • html
  • java_script
  • rhtml (ERB+HTML)
  • ruby
  • scheme
  • xml (html と同じ)

0.9.2 の採用で次の言語が利用可能になった。

  • cpp (C++)
  • css
  • delphi
  • diff
  • groovy
  • java
  • json
  • nitro_xhtml
  • php
  • python
  • sql
  • yaml

Nitro XHTML というが何なのか良く分からない。他は知ってる言語ばかりかな。

新しいコード・ハイライトを試したかったら、開発版 Redmine は魅力的。公式版を待つならば、2010-07-03 リリース予定の Redmine 1.0 をお楽しみに。

ref

入門Redmine Linux/Windows対応Redmine -もっと手軽にプロジェクト管理!

2010-03-18

Redmine の公式 git mirror repository

バグ管理システム Redmine は Subversion で開発が進められている。

ところが、最近、Git によるミラー・レポジトリーが公開されるやうになった。このミラー・レポジトリーは GitHub 上で公開されている。

Git 使いの人 (ぼくを含む) にとっては、自分の好みの環境で Redmine を取得できるのは嬉しいね。

一応、取得方法だけ書いておく。

$ git clone git://github.com/edavis10/redmine.git

Git を使うとネットワークに繋がっていない環境でも Commit Log を読んだり、Branch をローカルで作れたりして便利。他のサービスも、(Git で開発しろとは言わないけれど) Git のミラー・レポジトリーを作るようにしてくれると有難いなぁ。

2010-03-13

オンキヨーが 2.1ch ホーム・システムのモニターを募集中

オーディオ・メーカーのオンキヨーが、2010-03-31 に 2.1ch のホームシアター・システムを発売を行なう。その発売に先がけて、現在、モニター担当者を募集している。ホームシアター・システムに興味のある方は申し込んでみてはいかがかしらん。

モニター条件

モニター商品の概要は以下の通り

  • 期間: 製品到着後〜 2010-04-31
  • 返却: 不要 (そのまま使い続けてよし!)
  • モニター製品: 以下の 3 つから選択
    1. HTX-22HDX (サブ・ウーファーにアンプを内蔵したモデル)
    2. BASE-V20HDX (アンプと 2.1ch のシステム)
    3. BASE-V30HDX (アンプと 2.1ch のシステム)
  • 募集人数: 4 人

募集人数の少なさがハードルの高さか。。。あと、モニター商品はアンプとスピーカーだけしか提供されないので、プレーヤーは各自持っている必要がある。

モニター応募者の条件は少し高め。

  • ブログで最低 3 本のエントリーを書くこと
  • 3 本のうち 1 本は、以下のテーマに触れること
    1. 薄型テレビ内蔵スピーカーとの聴き比べ (32 インチ以上の薄型テレビを持っていることが条件)
    2. DVDとブルーレイの聴き比べ (DVD 及び Blu-ray のソフト及び再生機器を持っていることが条件)
    3. iPod の音楽再生 (iPod シリーズを持っていること。ただし iPhone は駄目と思われる)

iPod での音楽再生をテーマに選んだ場合は、ND-S1 という iPod 用ドックのモニター商品も送られてくる。

ぼくは応募しない

最近、Blu-ray のディスクを二本たて続けに買った (「This is it」と「サマーウォーズ」)。奇麗な画 (Full HD) で、そして良い音で見る映画の楽しさを満喫している。

オンキヨーのシステムは、2.1ch のスピーカー・システムでかつ 5.1ch まで拡張が可能と、シアター・システムとして魅力は十分。

それで、このモニターに応募して、今まで以上に良い音で映画を楽しめるというなら問題ない。ただ、ぼくは自分のオーディオ・システムに少しお金をかけすぎてしまった。100 万円越えるスピーカーとか、2ch 専用ながら 30 万円程のアンプとか。

仮に応募に当選しても、かなり厳しい感想エントリーを書く気がしてならない。オンキヨーの担当者も、そんなマニアックな人間の声を聞きたいわけではないでせう。初めてシアター・システムを試してみたい人を対象にしたいんじゃないかと思う。というわけで、ぼくは応募を (頭を冷やして) 控えることにした。

でも、この企画自体は素晴らしいものだと思う。一人でも多くの人がこのモニター企画を知って、応募をしてくれたらと思う。そして、楽しいエントリーを上がると嬉しい。

Blog 再開少しずつ...

年始の挨拶で書いたやうに、2 月・3 月が非常に忙しかった。

今も忙しくて、平日にはほとんど家に帰っていない。ネットカフェ連泊で、ブログもまともに書けない状況が続いている。休日は起きたら夜だし...

それでも、少しはブログを書かなきゃと強く思い始めた。短い記事や、メモ書き風なエントリーが多くなると思う。リハビリ風に少しずつ書く本数を増やしたい。どうぞ、よろしく。