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2014-08-09

エアコンの除湿と冷房、効果と電気代の差について

Never まとめに良いまとめがあったので、自分メモ用にまとめとく。

結論を先に書くと、除湿だけなら「冷房の方が効果も高く、電気代も安くなる場合がある」。

目的

冷房と除湿では目的が違う:

冷房
部屋の「温度」を下げる
除湿
部屋の「湿度」を下げる

「冷房」の目的は温度を下げることだけど、副作用として除湿も行なってしまう。どれくらい除湿するかは考えられていない。何故なら、目的が部屋の温度を下げることだから。

「除湿」の目的は湿度を下げることだけど、「できるだけ温度を下げずに湿度を下げる」という制限がある。

二種類の除湿

除湿には二種類のタイプがある:

弱冷房除湿
冷房の機能を弱めたもの
再熱除湿
冷房機能で除湿した後、部屋が冷えないように温め直す

特に記述がなければ、普通の「除湿」は「弱冷房除湿」と思っていい。

電気代は 「弱冷房除湿 < 冷房 < 再熱除湿」という順になる。

比較表

温度低下湿度低下電気代金
冷房
再熱除湿
弱冷房除湿

あとがき

実家に帰ってエアコンの説明書を読んでみたけど、「弱冷房除湿」か「再熱除湿」かは分からなかった。最新のエアコンを調べてみると、「再熱除湿」がついていたり、ついていなかったり。比較的最近の機能なのかと思う。少くとも、うちがエアコンを買った数年前 (?) には、そんな機能はなかったんじゃないかな。

Never まとめにもあるよう:

電気代をおさえたいときは、弱冷房(じゃくれいぼう)除湿や、高めの温度に設定した冷房(れいぼう)がおすすめ

高温・多湿な夏に、除湿と冷房を同時に行ないたければ、(うちの機種だと) 冷房だけの方が電気代も効果も高そう。かなり勉強になった。

2013-12-15

社員として自宅勤務をやってみた体験談

ぼくが今、勤めているアクトインディ株式会社ではエンジニアとデザイナーに自宅勤務が許されている。自宅勤務は、リモート勤務・在宅勤務とも世間では言うのかな。最近では米 Yahoo! が在宅勤務を禁止にして話題になった。

ぼく自身の視点から、在宅勤務制度を利用してのメリット・デメリットを書く。

基本的なルール

自宅勤務を行なうに当たって、社内ルールがある。

  1. 自宅で勤務を行なうに十分な環境を整えていること
  2. 上長に許可を得ていること
  3. 他の人との作業に支障が出ないこと

自宅勤務制度は、ぼくが入社した時に既にあった。「自宅勤務で 2、3 倍のパフォーマンスを出す」というエンジニアが始めたのがきっかけと聞いている。彼は十分な成果を出すことで、自宅勤務する権利を得た。後から入ったエンジニアやデザイナーは、彼の成果を継承する形で「自宅勤務」が使えている。

自宅勤務は大低、入社 2 か月くらいの経って、その人の仕事振りを見て許可が下りる。人によって自宅勤務を選ばない人もいる。「自宅勤務に自分は向かない」「自宅勤務より会社の方が集中できる」等々、自分でジャッジしている。

仕事振りが良くても自宅勤務が出来ない場合もある。それは、自宅に勤務する環境が整っていない場合。開発用のアプリが入っていない、環境構築が出来ていない、セキュリティ・ソフトが入っていない等々。セキュリティ・ソフトなどは会社側が用意できるけど、自宅マシンがデスクトップの場合は環境構築の段階でつまずくケースもある。

周りから認められ、開発環境も整ったら、大低週頭に誰がどの日に自宅勤務するかを話し合う。基本、週二回の自宅勤務が認められている。仕事の進捗と周りとの関係から自宅勤務する日は多くなったり少なくなったりする。自宅勤務でパフォーマンスの上がる人は、突発的に忙しい時に一週間丸々自宅勤務に当てるケースもある。社内でのコミュニケーションが多く必要な場合は、自宅勤務する日を一日に減らしたり、0 にする場合もある。そこら辺は、各自の作業内容と状況に応じて変えている。

ぼく自身の自宅勤務

ぼく自身は、自宅勤務したからといって 2 倍のパフォーマンスを上げたりは出来ない。そんなスーパー・エンジニアじゃない。でも、自宅勤務するメリットは享受している。

第一に通勤時間の消滅。ぼくは今、朝、一番乗り換えが良い時間帯に出社しているけれども、それでも自宅・会社間で 90 分かかっている。帰宅時は、各駅停車や乗り換えの便の関係で 2 時間近くかかる。この通勤時間がなくなるのは大きい。普段よりもフレッシュに仕事を開始できる。開発効率は当然上がる。帰宅に体力を使わないので、翌日の出社が普段より少し楽になるのも嬉しい余録。

第二にリラックスした空間。会社には会社なりの緊張感がある。それはそれで良い。けれど、リラックスした空間で作業することで生まれるモノもある。それは思考の余裕だったり、集中力だったり、様々。ぼくのケースを言えば、ぼくは音楽が好き (see life@aka, 安宅の音楽日記)。BGM をかけながら作業をするのが好き。とてもリラックスできる (ちなみにヘッドフォンが苦手なので会社では音楽をかけていない)。このブログも音楽をかけながら書いている。リラックスした空間と、集中が高まることで音楽が耳に入って来なくなる瞬間、どちらも好き。

第三に邪魔されないエンジニア・タイム。最低限、Skype などで連絡は取り合っているけど、それ以外の接触がない。ロジックを考えたり、新しい事を挑戦するのに試行錯誤する時、誰にも邪魔されず集中できる時間が確保できるのは嬉しい。

iOS 開発での一例を挙げてみる。デザイナーに他の仕事が入っていて来週までこちらの開発に関われなくなった。その週、ぼくはデザイナー不在でも行なえるコーディングと、デザイナーの人が作業に入った時に必要と思われる下調べを行なった。そして自宅勤務に当てた二日間には Core Data 周りのコーディングを行なった (Core Data は iOS を始める人にとって最初の関門だと思う)。翌週、ぼくはデザイナーと一緒に仕事をした。下調べのおかげでデザイナーの要求に応えたり、逆にエンジニア側の要求をデザイナーに伝えることが、比較的スムーズに行なえた。その週はデザイナーとのコミュニケーションを多くする方が作業効率が上がったので自宅勤務は申請しなかった。

ぼくにとって、自宅勤務は倍とはいかないまでもパフォーマンス・アップに繋がる良い効果をもたらしている。ただ、振り返ってみると、ぼくは自宅勤務の日に、重いタスクの片付けや下準備を多くやっていたように思う。そうすることで、自宅勤務が明けた後、「普段の会社の業務」がよりスムーズになるように調整していた。逆を言えば、会社の中で途中の割り込みが入ると困る作業を入れていた。

変則的なリモート勤務

リモート勤務を自宅以外で行なったこともあった。

ゴールデン・ウィークや夏期休暇中のこと。連休と連休の間に平日が入ることがある。ここに全て休みを入れれば幸せなのかもしれないけれど、そこまで休みも取れない、仕事に軽くタッチしないといけない... なんて状況もあった。こういう時に、リモート勤務を使わせてもらった。

具体的には、ぼくは長期休暇に実家の新潟や生まれ故郷の香川へ帰省する。当然、長く休めれば休めるほど家族と過ごせる時間が増える。悲しいことに、大きめの休みが平日で泣き別れになっていた。そこで、休みが始まったら帰省。一日、休みをもらって、残る平日をリモート勤務。開発環境 (ノート PC) とネット環境 (モバイル WiMAX) があればどこでも作業はできる。そして後半の大きな休みに入って、余裕を持って帰省先から戻る。

大きなタスクがなかったのも幸いだったけど、大きな休暇を取りつつ、長期休暇特有の浦島状態にならないメリットは大きかった。

自宅勤務をしないという選択肢、自宅勤務のデメリット

今、ぼくは自宅勤務をしていない。これから数か月は自宅勤務をしないつもり。

というのも、仕事内容が少し変わった。

会社でコミュニケーションを取る方が、自宅勤務よりも捗る。だから、自宅勤務をしていない。

自宅勤務はエンジニアにとって「有効な手段」ではあっても、「最良の手段」とはならない。ケース・バイ・ケースで有効活用する時を選ぶのが良いと思う。

最後に自宅勤務に向かないケースやデメリットを書いておく:

  • 他人とのコミュニケーションを密に取る必要がある場合
  • 仕事に対して自分が未熟である場合
  • 自宅での作業が向かない場合 (アパートの隣の家に友達が来たのか、騒がしかったことが一回)
  • オフィス街と違って、住宅街のランチは時間がかかる (ことが多い)
  • 一人で作業していると寂しくなる時がある
  • 社内に持ち込まれたお土産やおすそわけにありつけない!! (数に余裕があると残ってる場合もある)

2013-12-05

コミュニケーションが下手だよね、って話

先日、友達と話をしていて「コミュニケーション能力」について話題が及んだ。

コミュニケーションにも色々あって、場の雰囲気を左右するものから、プレゼンテーションで発表するモノローグ的なものまで幅広い。今回、焦点を当てたのは「自分の意見を言う」コミュニケーションについて。

ぼくは、「自分の意見」を言うのがとても下手。

理由を友達に尋ねてみたところ、ぼくは強めに意見を出すとき「何か固執しているように見える」という。思い入れの強さが、意見を偏光させてしまう。ぼくの態度がどういう反応を周りに引き起こすかというと、「公平な意見を述べているように見えない」。

なるほど。流石、高校時代からぼくを知っているだけあって、よく見てる。思い当たる節が沢山ある。

この手のコミュニケーション能力不足は、普段、あまり顔を出さないから性質が悪い。強い主張をしなきゃ、と思う時に悪癖が表に出る。周りの信頼を少し失う。自分の言葉が軽くなる。意見が、意図が、伝わらない。もっと強く主張する。更に周りの信頼を失う。負のスパイラルに入っちゃう。

かつて、あるプロジェクトでぼくが何度言っても方針転換できなかったことを、後からやって来た人の一言が変えてしまったことがある。思えば、彼の話し方は偏りがなく事実だけを言っていた。

自分をどう変えてゆくかはこれからの課題。自己啓発本の類で、「上手く上司を説得する方法」なんて沢山あるけれども、その歯車を壊してしまう要因が自分自身にあるのだから困っちゃう。自分がどうでも良いと思ってることに関しては公平な意見なんて普通に言える。でも、思い入れのある事案に対しては、「言葉」が歪む。プレゼンの様に準備するものなら、「固執」を排することもできる。でもミーティングの中などで話し合う時は、つい熱くなってしまう。

必要なのは客観性ある意見の出し方。

それが何時でも言えるようになりたい。まずは、常に自分の発言を意識してゆくことから始めるしかないのかな。

読者へ

自分の意見が通らない・軽く見られる・信用されていない、と感じているなら周りの人に聞いてみると良いかもしれない。自分の発言が公平性を欠いていることがあるか? と。まずは意識しないことには始まらない。

2013-09-29

「スタンフォードの自分を変える教室」(ケリー・マグゴニガル) 〜 意外と自分のことが分かっていないことを知る一冊

友達から「スタンフォードの自分を変える教室」を貸りて読んだので感想を書く。

著者はケリー・マクゴニガル。スタンフォード大学の心理学者。原著名は The Willpowor Instinct; Based on the Wildly Popular Course of Stanford University。2012 年発売。定価 1,600 円。

スタンフォードの自分を変える教室
スタンフォードの自分を変える教室

マクゴニガル女史の心理学の授業を元に書籍化したのが本書。一つ一つの章が、過去の「心理学の研究」の紹介と実践例から成り立っている。本書の良さは、「研究」の選択の良さに在る。自分が正しいと思っていたことが逆効果を生むとか、自分の決意に反してうまく意志がつらぬけないことにちゃんとした理由付けがあるとか、目から鱗が落ちる。また、「意志」をつらぬくに当たって、具体的な対処方法が示されているのも良い。

本書で紹介する事例の根拠として、実際に心理学の実験結果も紹介している点も素晴らしい。自分の体験談を元にした本ではなく、どちらかというと心理学における (特に) 「自己変革」における俯瞰的な研究紹介を、平易な語り口調で書き記した本と言える。

扱う内容は目次から類推できる。目次と副題を載せておく。

  1. やる力、やらない力、望む力 —— 潜在能力を引き出す 3 つの力
  2. 意志力の本能 —— あなたの体はチーズケーコを拒むようにできている
  3. 疲れていると抵抗できない —— 自制心が筋肉に似ている理由
  4. 罪のライセンス —— よいことをすると悪いことをしたくなる
  5. 脳が大きなウソをつく —— 欲求を幸せと勘違いする理由
  6. どうにでもなれ —— 気分の落ち込みが挫折につながる
  7. 将来を売りとばす —— 手軽な快楽の経済学
  8. 感染した! —— 意志力はうつる
  9. この章は読まないで —— 「やらない力」の限界

本書は学ぶところが多い。簡単なところでは、第一章の「瞑想」のやり方。面白いところでは第四章の「やることリスト」がやる気を奪う、など。ちょっとギョッとするけれども、一読、ほうそんなものかと納得する。

友達から借りた本だけど、これは一冊、家に買い置きしようかと思ってる。

2013-09-03

短いメールはタイトルに結論を書いて下さい EOM

書きたい内容は、本エントリーのタイトルに記した通り。「短いメールはタイトルに結論を書いて欲しい」ということ。

例えば、

  • 本日のミーティングについて
  • 本日の勤退について
  • 会議の決論について

といったタイトルのメール。中を開いてみたら、「中止になりました」とか、「電車遅延により 15 分遅刻します」とか「決まりませんでしたので、再度 ○/□ に開きます」なんて書いてある。メールの本文が短い上に、内容がとても小さい。

最初のメールなら、タイトルだけで十分。「本日のミーティング中止です」。

二通目のメール。タイトルに言いたいことを書く。ここで重要なのは電車遅延などの理由ではなく、遅れること。タイトルには「本日、15 分遅刻します」。そして、本文に「電車遅延のため、15 分遅れます」で十分。

三通目。もしかしたら、会議の決論が出なかった理由が色々書いてあるかもしれない。でも、メールを開いて初めて会議が延期になったことを知るのは、ロスが多い。

相手への思いやり

メールの本文も書かずに、タイトルだけで済ませてしまうのは礼儀に反してしまうのかもしれない。けれども、最近はメールの量が増えてきた。忙しい人ほどメールの数も多いという。メールを大量にもらう側からすれば、タイトルだけで結論が分かるメールはありがたい。

もちろん、簡素なメールは失礼千万という人もいる。

相手を見て、礼を尽くしたメールにするか、簡素なメールにするか、決めると良いと思う。

「相手の事情を把握する」ということは、「定型の書式を使わない」ということ。少くとも、二種類は定型書式を用意しないといけない。これは面倒。

けれども、本当にメールを出す相手のことを思うのであれば、こうした些細な心遣いを心がけて欲しい。それは、相手への思いやりに当たるから。

EOM

蛇足ながら、本エントリーの末尾に付けた EOM について説明を。

EOM は End of Message (メッセージの終わり) の略語。つまり、メールの本文はなくて、タイトルだけでメールは終了してますよ、って印。この一言があると、メールを開くと中に詳細があるかもしれない、という不安を読者から払拭できる。

ちょっとネットをかじってないと知られていない用法なので、これは相手のスキルに合わせて付けるか付けないか考えられたし。

あとがき

本エントリーは、メールの本文が必要ないとか、結論を必ずタイトルに入れなきゃいけない、と言っているわけではない。そこのところを捌き違えないように。

メールを出す時は、相手のことを思いやって欲しい。相手の忙しさとかを勘案して欲しい。ネットのリテラシーなどに思いを寄せて欲しい。

そして、タイトルだけで本意が伝わり、それが失礼でない相手ならば、こういうメールの書き方を少し試してみて欲しい。「沈黙は金」と言うけれど、簡潔な文章はそれに次ぐと思う。

2013-02-26

あたしってほんとバカ……

最近、自己評価をしてみた。自分を見つめ直してみた。出た結論を一言で書くとコレ。「あたしってほんとバカ……」。

ぼくは、のんびり屋さん。それは昔からずっと変わらない。基本、焦らない。基本、急がない。基本、ゆっくりしてる。

別にやらなきゃいけないことを、先伸しにするわけじゃない。やること・なすことがゆっくり・のんびりなだけ。

だから苦手なのは頭の回転が要ること。いわゆる「頭いい」って呼ばれる様な作業が苦手。パッと気の利いた言葉を放つのが苦手。論理をゆっくり組み立てるのは出来るけど、論理を飛躍して結論に至ることができない。

そんなぼくが、それなりに社会でやっていけてる理由。それは単に「ストック」があるからにすぎない。

  • 本を読む
  • ブログを読む
  • 人の話を聞く
  • Twitter でニュースを知る

インプットの量を増やす。多めのインプット。それがぼくの「ストック」。

そして、読んだだけじゃ忘れちゃいそうなこと。忘れることを前提に、いつでも思い出せる様にすること。そのためにアウトプットを出している。具体的には、このブログがアウトプットの一つ。これも、ぼくにとって重要な「ストック」。

こういう「ストック」を溜めこむことで、俯瞰的な見方とかプロジェクトの回し方とかが出来る様になった。意見を求められても、ストックの中から情報を探し出すことができた。

ぼくが新しい事に興味を持つのは、ストックを作りたいため。

ぼくが色んなサービスに興味を持つのは、ストックを作りたいため。

ぼくが意外と当たり前のことでもブログの記事にするのは、ストックを作りたいため。

沢山のストックを溜めることで、複数の方法を持ち、複数の判断基準を持てる。より最良の手段が選べる。多すぎるストックが混乱を引き起こすなら、「まとめ」のアウトプット・ストックを持つ様にすればいい。

一例を挙げれば Doing List。

ぼくが仕事を上手く進められたのは、数あるライフハックの中でも Doing List が自分に一番マッチしていて、のんびりなぼくでもスムーズに仕事を進めることができたから。

こう書くと良いことばかりの様に思える。

しかし問題が一つ。人は堕落する

ストックを溜める努力を忘れて、自分の頭がいいんじゃないかと勘違いする。それを傲慢と言う。何度、その誤ちを繰り返したか。

  • 元々のんびり屋さんで頭の良くないぼく。
  • ストックを溜めるのを怠って傲慢になるぼく。

こんな「自分」を、なんたるかと問うならば「あたしってほんとバカ……」が一番合っている。この言葉には、自戒の意味も含んでいるから。

蛇足

先日、友人と仕事で一番基本になることは何か? という話題になった。

ぼくは「PDCA を回すこと」と答えた。Doing List は PDCA を回すメソッドの一つだしね。

友人の答えは違った。「コストを考えること」。自分にとって最小のコストで働くこと。これだけを突きつめれば良いと... 自分のコストを最小にするためには、自然と周りのコストを下げることも必要になってくるし、コミュニケーションを円滑にすることがコスト低下に繋がることは明らかだし、PDCA サクイルを回すことなど当たり前になる、と。

コストを考えるだけなら、ぼくにも出来る。でも、そこから PDCA を回すことが当たり前の様に出てくるかというと、きっとぼくには出来ない。彼のような人間を頭がいい、と言うんだろう。そして、ぼくは頭の良さでは彼に敵わない。そう確信した。

ぼくはのんびり屋さん。地道にコツコツやってゆく。

2012-05-30

クレジット・カード凍結に対して起こすべきアクション

2012-05-23、楽天カードを不正使用されたので、カード会社にカードを凍結してもらった。

2、3 週間のうちに新しいカード (カード番号も新しくなったもの) が届く予定になっている。シチュエーションとしては、カードを紛失して・カード凍結・カード再発行しているのと同じ。そういう方も、本エントリーを参考にしてもらえたらと思う。

カードは凍結されても、お金の精求はある

最初は新しいカードが届くまでのんびり〜、焦らないことが肝心と思っていたけど甘かった。

カードが凍結されていても、そのカードからお金が使われることがある。この対処をしないといけない。

具体的には二つ。一つは公共料金系、もう一つはネット・ショップでの予約購入。新しいカードが届くまでの間、代替のクレジット・カードを使う様に手続きをする必要がある。この事実に先日気がついて、バタバタした。

公共料金

最近は、水道・ガス・電気・電話・ネット・家賃といった公共料金に類するものもクレジット・カードで支払いが出来るようになっている。これらは大低一か月ごとに、決まった日にちにお金を請求される。しかし、クレジット・カードが凍結されていたらお金は支払えない。

従って、次の様な作業が必要になる。

  1. 公共料金の引き落とし日を調べる。
  2. 新カードが届く前に引き落としがあるようなら、ホームページからクレジット・カードの変更手続をする
  3. 代替になるクレジット・カードがない場合、事情を電話で伝える

ぼくが困ったのは、どの公共料金をクレジット・カードで引き落とし、どの公共料金を銀行からの引き落としにしているか分からなかったこと。幸い楽天カードの場合、ネットから利用明細を見ることができる (iOS アプリもリリースされている)。前月の利用明細を見て、どの公共料金が毎月いつ頃引き落とされているかを調べることができた。ほとんどのクレジット・カードが明細をなんらかの方法で調べることができる様になっているはずなので、明細を活用して「クレジット・カードを使っている」ところを調べよう。

なお、会社によっては手続きに時間がかかったり、ホームページからのクレジット・カード変更が出来なかったりする。書類の送付が必要になるわけだけど、これは最低一週間くらい時間を見込まないといけないので、なるべく早く確認しておく方が良いと思う。

ネットショップの予約

ネットショップで予約して、発送がまだの商品はないかしらん。そういう場合、商品が入荷してからクレジット・カードの支払いが行なわれる。当然、凍結されたカードでの支払いは出来ない。公共料金の場合と同じに、新しいカードが届くまで代替のカードに切り替えておくと安心。

これらのネットショップの代表例を挙げておく。

などなど。

あとがき〜新しいカードが届いたら

新しいクレジット・カードが届いたら、古いクレジット・カードで決済していたサービスのクレジット・カード情報が更新しないといけない。そのことを考えると、今から優鬱になってくる。

2012-05-26

会議の進め方 (高橋 誠) を読む 〜 会議をリードするのはリーダーではない

会議の進め方

会議がもっとスムーズにならないものかと思って、ブックオフで 100 円コーナーから買った本。

高橋誠の「会議の進め方」。日経文庫。1987 年出版。内容に古さを感じつつも、良書だったのでエントリーにしてみる。

客観性の高い良書

本書の良さは客観性の高さ。1987 年当時で、38 の「会議に関わる文献」を参照している。また、ローソンを始めとした企業からのデータも多数利用している。

一例を挙げる。会議の種類について、作者は立正大学の上原学・成城大学の石川弘義・ペンシルベニア州立大学のハロルド・P・ゼルコの三氏の分類法を紹介し、それらの分類法がどういう視点に立脚しているかを解説している。その上で、作者自身の意見として、会議を 4 つ (伝達・創造・調整・決定) に分類している。

「私はこういう会議で成功した」とか「この会議方法が良い」といった押しつけ感がなく、多くの意見を取り入れてより客観的な視点を保とうという努力が伺える。どちらかというと、研究論文の色あいが強い。

やや突飛なところでは、アルフレッド・フライシュマンの「会議防害法」を引用している。これには 18 もの戦術が注挙されていて面白い。もちろん、そうやって会議を防害しようという話ではなくて、発言が会議の防害になっていないかのチェック・リストに活用するのが目的。

会議はリーダーが全てをリードするものではない

本書で一番印象に残った言葉を引用する。

会議リーダーが会議すべてをリードするのではなく、メンバーがお互いの資源 (各人のもつ力) を最大限に提供しながら、かつ相互にリーダーシップを発揮しあう会議が理想的

会議の進め方 p.66

この言葉の後に、「会議リーダーは本当にリーダーシップを持つ人が選ばれないといけない」と続く。しかし、ぼくはそうは取らない。会議を良くするためには、会議に参加する全てのメンバー、すなわち一般社員全員が会議のやり方を真剣に考える必要があるのではないかと思った。だって、会議参加メンバーが「相互にリーダーシップを発揮しあう」なんてほとんど不可能に近いから。

もし、そういう理想的な会議を達成しようとするなら、会議メンバーは相手を尊重し合う精神を持ち、かつ自分でもリーダーシップが取れるようでなければならない。それは会議リーダーとしての資質を持てというのと大差ない。従って「会議の進め方」といった本は、リーダーになってから読むのではなく、一般社員 (願わくば新入社員) が須く興味を持って一読するのが理想、とぼくは受け取った。

良い会議には、良いリーダーと良いメンバー。両者が揃って実現する。そう思えただけで、本書を読んだ価値があった。

落ち穂拾い

本書で面白いと思った点を列挙しておく。

  • オフィスは、...、人間中心の「考場」
  • 会議中に BGM や BGV (バックグラウンド・ビデオ) を流す
  • 会議室はニュートラルな色か彩度の低い色が望ましい
  • 自由な発言を促す会議はラウンド・テーブルで行ない、リーダー自らが末席に座り上下関係を取り去る
  • 会議や発表の様子をビデオに撮り、反省の材料にする

本書の古さ

本書は 1987 年に出版された。1987 年当時を振り返ってみたい。Windows 95 が発売されたのが 1995 年。NEC の PC-88 が 1981 年に発売されている。会社の中にまだパソコンは普及していない。メールもないし、IM もない。CD や LD は発売されていたが、ビデオでは1980 年代半ばに VHS がベータに実質的に勝利した

本書の内容も、時代にそくしたもので、今読むと古くて使えない。本書で取り上げるツールを列挙する (括弧内は今なら使うであろうツール)。

  • ノート (→ ノート PC)
  • OHP (→ PowerPoint)
  • スライド (→ 画像ファイル)
  • テレビ会議 (→ Skype)

あとがき

本書は古い本なので、わざわざ買う必要はないと思う (中古であれ... ね)。気になったら、図書館で借りてみる程度でいいんじゃないかな。

と、このエントリーを締めようと思っていたんだけど、どうやら 2008 年に同じ作者が同じ題名で本を出してるね。全面改訂ということなので、こっちの方がお勧めかも。

会議の進め方 (日経文庫)
会議の進め方 (日経文庫)

2012-04-10

開発で新人部下を教育する時に気を付けたこと

背景

「コーディング作業に入ったお仕事」のリーダーになった時の経験。正確には「リーダー」という役職ではなかったけれども、役割的には指導的な立場だった。メンターというのかな? 新人部下と書いたけれども、正しくはプログラミングの基本を一応勉強した同期と一年下の後輩だった。その開発プロジェクトは、その後一か月位いでキャンセルされてしまったので、メンターを務めた期間もほんの僅かだった。

とはいえ、メンターとして指導をする機会に恵まれたことは確かで、その中で頭を悩ませた。自分なりに教育方法にも工夫した。その話を、記事にしてみる。

基本は PDCA とコミュニケーション

PDCAサイクルは、Plan (計画)・Do (実行)・Check (評価)・Act (改善) の頭文字を取ったもの。会社の研修では、報連相 (ほうれんそう) (報告・連絡・相談) と共に教えられることが多い。

PDCA は仕事をする上で基本的な概念なのだけれども、職場で PDCA を実践している人を見たことがほとんどなかった。なので、まず PDCA を徹底させることを第一にした。

また、各段階においてコミュニケーションを多く取ることを心がけた。

TiDD

まず、プログラムの大まかな目的と設計を説明した。具体的には (ぼくが作ってた) UML 図のユースケース図とクラス図・アクティビティ図を見せた。で、全体像を掴んでもらったところで、任せる仕事の話に移った。

ここの機能をやって欲しい、と伝える。

そしたら、その機能を作るために必要な作業を挙げてゆく。これは一人任せにせず、一緒にやった。最初なので大まかな作業分割しか出来ないけれども、「プラン」を作る流れを掴んでもらうのが目的。

更に、チケット駆動開発 (TiDD) を覚えてもらった。ぼくは当時 Redmine を使っていたので、Redmine の操作方法を教えて、チケットを発行する方法を教えた。

入門Redmine 第2版 Linux/Windows対応

分割した作業項目を、まずぼくがチケットに落としこんでゆく。彼にはその作業工程を見てもらう。次に彼にチケットを作ってもらい、その様子をぼくが見る。気を付けたのは、チケットの目的を教えることだった。つまり、一つ一つのチケットが「PDCA」の Plan に当たると伝えた。このプランに沿って作業 (Do) するのだと。

そのためにチケットの題名をどう書くべきかを教えた。後から読み返して、「作業のプラン」が分かるように書くよう気を付けた。例えば、「○○部の設計を行なう」といったコーディング以外のチケットも書かせたし、「コーディングを行なう」というチケット名は止めさせて、具体的に「DB と接続するコードを書く」とか「取り出したデータを確認するテスト・コードを書く」とかそういった具合。

一般に TiDD ではチケットの粒度を 1〜2 日で終わる程度としているが、ぼくの場合は一つのコミットに対して一つのチケットを作らせた。コミットも一機能につき一回として、その一機能も最小限の機能にした。従って、チケットの粒度は 1 日に 3〜10 ほどだったと思う。

何故、こんなに粒度を小さくしたかというと、新人はプラグラマーのプロではなかったから。プログラムする部署に配置されたからって、プログラムが必ずしも好きではなかった (一人目の場合)。プログラムは好きでも、努力が空回りしてスパゲッティーな長いコードを書いた (二人目の場合)。例外な人はいるけれども、ぼくの許についた人達は「例外な人」じゃあなかった。

一人目には沢山のチケットをこなしてもらい、その一つ一つをちゃんと褒めた。短いコーディングなので、ミスも少ない。必然、褒める回数が増える。「Good」でも「OK」でも、「いい感じに進んでるね」でも何でも良いので、褒めることを前提にチケットも作った。「出来て当然」という態度は絶対に取らない様にした。そういう態度は、プログラミングが好きになって、コーディング技術が上がってから取れば良いと思った。プログラミングを楽しいと思う様に願った。好きになれば、スキルは自然と伸びるから。

二人目は、チケットを守らせることに気を使った。せっかくチケットを細かく区切っても、彼は「それ以上」をやろうとしてしまう。その頑張りというか、前向きな姿勢は素晴らしいのだけど、コーディング技術が追いついていない。結果、手戻り作業が増える。コーディングのダメ出しが増える。これじゃあ、彼のやる気を削ぐばかりになってしまう。やる気はあるので、もったいない。だから、チケット 1 つの粒度を小さくして、チケットに書いてあること以外をやらせない様にした。時々、チケット以外のコードも書いていたけれども、戻す様に言ったこともある。最初は大変だったけど、最後の方は一機能一コミットでバグの少ないコーディングになっていたので良かったと安堵した。

最初のチケット作成は、ほぼ付きっきり。以降、新しい機能追加のたびに簡単なミーティングで「やるべきこと」を洗い出して、チケット作成は任せる様に少しずつシフトさせた。

なお、毎朝のミーティングで「今日、どのチケットをやるか」の確認だけは日課にした。一日の作業見積りが分かり易くなったし、(緊急会議などで時間が取れないトラブルでもない限り) チケットが終わらない場合は、そこにトラブルの元が潜んでいることが自然と分かったので、悪くない日課だった。時間は二、三分で切り上げる程度。

UML 図

プログラム・ロジックが難しくなったら、UML のアクティビティ図を描いてもらった。描いた図を見て二人で協議。ああでもない、こうでもない。ここの変数は要らない。このチェックどうしよう。こんなアイデアどうだろう。ロジックが難しくなればなるほど、アクティビティ図を複数回描き直してもらった。

アクティビティ図における「一つのアクティビティ」が「一つのチケット」にほぼ対応した。

コードの流れ、チケットの作成 (粒度・取りかかる順番) などが明解になるので、時間をかける価値はあった。

ペア・プログラミング

最初はプログラミングの流れも分かっていないので、ペア・プログラミングをやってみた。

初日にやったこと: チケットのステータスを「担当」にして、コーディングを行ない、コミット・ログを日本語で書いて、実際にコミットする。TiDD の流れと SCM の使い方、そしてコミット・ログの書き方に重点を置いた。

Redmine では、コミットが行なわれると自動的にそのチケットのステータスを「解決」にしてくれる。そして、チケットのコメント欄にコミット・ログが表示される。ぼくは、このコミット・ログの書き方が一番大変だと思う。何故、このコミットを行なったのか? どういう変更を行なったのか? 簡素に、しかし必要な情報は省かずに書く例を見せた。

最初の何日かは大変だった。ログを修正してもらう。自分でログを書く。ログを書いてもらう。ペア・プログラミングで、その繰り返し。完璧ばかりを求めても時間とやる気がなくなるので、最初は好ましくないログでも、そのままコミットさせた。次第に文章は良くなって行く。

ペア・プログラミングは初日以外にも行なった。タイミングは、コーディングが大変そうな時。チケットを見て、先にこのチケットは大変そうだと分かる時もある。その時は、朝のうちにこのチケットはペア・プログラミングでやろう、と声をかけた。あと、ブラリとこちらから声をかけて無駄話をする。その時、コーディングで躓いてないかさり気なく聞く。苦戦している様なら、ペア・プログラミングをやろうともちかけた。相手側からペア・プログラミングを持ちかけられた記憶はほとんどない。自分から言ってみないとダメみたい。

ペア・プログラミングすると、コーディング・スタイルの悪い所も指摘できるし、バグの温床も取り除きやすい。こういうのって、コミットされた後のコードに対して指摘・バグ取りすると、お互い気まずいので、ペア・プログラミングの機会は重宝する。あと、自分のやり方も学んでもらえるのも良い。特に変数の命名方法なんかは、自分でコードを書きながら説明すると、相手の頭に入りやすかった様に思う。

ただ一言。ペア・プログラミングはすごく疲れる。相手が成長しているのを感じられるから面白いけれども、一日に何時間もやれるもんじゃないね。

まとめ

新人プログラマーを教える立場に立ってやったことをまとめると、「PDCA サイクルを回すこと」に尽きる。その手段に TiDD (Redmine) を使った。TiDD の補助に UML 図とペア・プログラミングを活用した。潤滑油はコミュニケーション。

批判

ぼくのやり方に対して批判もあった。ぼく自身のプログラミング時間が大幅に削れている。教育に時間を割き過ぎている。せっぱつまった状況で、悠長に教育しているのはナンセンス。実際、ぼくのプロジェクトは「せっぱつまった状況」で消えてしまう。

自分の時間が削られた分は残業で何とかするとして、ぼくは、教育は重要だと思った。世の中には、指示する前に仕事を見つけて動く人もいる。指示を受けて、十全にこなす人もいる。課題を与えられて、成長する人もいる。叱られて、伸びる人もいる。でも、そうじゃない人もいる。批判した人達は、大量の課題や叱責を与えて伸ばそうとしていたけれども、それがダメで彼らはぼくの許に来た。彼らは、ちゃんと時間をかけなければ育たないと思ったし、せっぱつまった状況だから戦力が増えるように育ってもらわないといけないと思った。

ほんの一か月ちょっとだったけれども、彼らが、ぼくと一緒に仕事をして良かったと思ってくれてることを願う。

関連エントリー

2011-12-13

休職と退職と懐具合

2010-10-07 より休職し、2011-11-06 に退職した。今回は、休職中および退職後に財布に入るお金について書いてみる。ぼくの様に病気で休む場合は、傷病手当金が「会社」ではなく会社の「健康保険組合」から出される。というわけで、傷病手当金について焦点を絞りたい。

なお、ネットで調べてみると傷病手当金の受給について会社ごとに細かな違いがあるらしい。本エントリーはあくまで参考に、詳しいことは自社の人事・健保に聞くことをお勧めする。

休職までの手続き

掛かり付けの病院で「就労困難」という医師の診断書を作ってもらう。これを (普通は上司かな?) に提出すると、引き継ぎ・休職の説明・傷病手当金の説明・復職のロードマップ説明などを経て休職に入る。

傷病手当金の受給

傷病手当金は健保に一年以上入っていないともらえない。

資格を有していたら、所定の用紙を保険組合からもらって担当医に書いてもらう。注意点をいくつか書いておく。

  • 傷病手当金の申請は毎月行なう (案外大変)。
  • 病院によって、申請書の作成時間が違う。早いところで即日、ぼくの病院は二週間、長い所で一か月、作成に時間がかかる。
  • 申請方法は会社によって様々。健保に郵送。人事に郵送。自分で会社に持っていく etc.

受給のタイミングについて

実はこれが一番やっかい。傷病手当の申請書には、「働けなかった日」を医師が認める形で書かけれる。つまり、休職に入った月にはお金が出ない。例を挙げてみる。

1/1 に休職に入ったとする。

医師に「1/1〜1/31 まで休んでいました」という書類を書いてもらう。必然、この書類がもらえるのは最短で 2/1 になる (待期期間は話をシンプルにするために考えない)。

この書類を健保に提出する。締切は? 会社によって違うと思うけど、月半ばか月末かな? とにかく、2 月中に書類提出。

健保は受け取った書類をもとに書類審査を行なう。お金は申請して 1 か月後〜2 か月後に支払われる (健保による)。

最短のケースでは、1 月に休職して傷病手当金を初めて手にするのは 3 月。この間、厚生年金・住民税 etc. は会社が肩代りして支払いを行なっている。3 月にもらう傷病手当金からは、会社が肩代りしていた分のお金が引かれる。これ、下手すると一か月の傷病手当金よりも多い。悪いケースでは、3 月に傷病手当金が支給されても、手取りは 0 円になる。このケースだと、1 月から 4 月まで無給で (貯金を切り崩して) 生活することになる。

このお金のシミュレーションをしておかないと、精神的ダメージが大きい。12 月の給料は 12 月中に支払われているのか? 1 か月遅れで支払れるのか? 健保内での手続きは 1 か月か? 2 か月か? 無給期間はどれ程になるのか? その間の控除額の合計はいくらになるのか? ちゃんと人事の人に聞いておこう。本当は休職の書類の中に、こういう説明書きが入っていると良いのだけどね。

退職したら...

傷病手当金は最長 1年半 支払われるとある。休職期間が 1年半未満で退職する場合、残りの期間、健保から傷病手当金をもらえる場合がある (これは健保によるのかな? 法津で保証されてるのかな? 詳しくは健保に聞いて下さい)。

傷病手当金は法定給付金(標準報酬日額の2/3) の他に健保が上乗せのお金を付けてくれている場合がある。この健保の上乗せ金。退職後は支払われなくなる (法改正で改悪されてしまったらしい)。そのため、退職後の手取りは少なくなる。「退職しても傷病手当金は支払れます」とだけ説明を受けていた人にはビックリの展開。退職時には、この手の質問も自分からしていこう。

変則的な減収入

これは会社に依ると思うのだけど、ぼくの給与明細では休職中、「毎月の給料」と「傷病手当金」が支払われ「勤怠減額」で「給料分」がキャンセルされる様になっていた。手元に入るお金は、傷病手当金ということに変わりはない。

ところが、この「勤怠減額」は給与支給に対して一か月遅れで行なわれていた。そのため、退職直後の一月目だけ「傷病手当金」から「勤怠減額」が行なわれた。銀行の入出金明細を見て、凍りついた。

こういう風な収入減少もあるので、事前に人事に聞いておくことをお勧めする。

あとがき

先月の入金があまりに少なかったので、精神的にまいってしまった。これを知ったのが金曜日というのもタイミングが悪かった。土日の 2 日間、不安に苛まれながら過ごした。月曜に会社に電話して、説明を受けて、納得した次第。ただ、ちょっとショックが大きくて生活が乱れた。

思い返してみると、休職に入った時もお金が入らずに精神的に不安定になった。

神経症みたいな病気で休んでるんだから、本当はストレスをなるべく少なくさせてあげなくちゃいけないんだよね。お金ってのは俗だけれども、生活の糧になるものだから精神にも大きな影響を与えて来る。

そう思って、今回のエントリーを書いた。事前に知っておくだけで、ストレスは随分減ると思う。案外、人事の人もそこまで気を回せなかったりするので、自分から聞いていかなくちゃいけない。その一助になれば嬉しい。

2011-11-18

Room Planner — iPad 用間取り/レイアウト・アプリ

引越に関するエントリーの続き。賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ) で、物件を探した後のお話。ある程度物件が絞れたら、引越後の部屋のレイアウトを考えたい。これは、物件を決めた後じゃなくて前にやると効果的。レイアウトしてみたら、上手く配置できなかった、なんてこともあるから。もちろん、複数の物件候補にレイアウトを考えるのは大変なので、1・2 件に最終案件を決めた頃にするといい。

さて、ウェブ・サービスで部屋の間取りを作ってレイアウトするサービスを探した。下記のエントリーに複数のサービスが紹介されている。

3D 表示、沢山のレイアウト用部品。高機能なサービスが多い。これらのサービスを使った実例を見ると、非常に見栄えが良ろしい。レイアウト用の部品は最初から大きさが決まっていて、複数の候補から選んで配置する。部品は 3D 化されているので、3D 表示させると綺麗な「室内」をウォークスルーできる。

ところが、試してみるとこれが使えない。何が使えないかというと、レイアウト部品のサイズが 1cm 単位で変更できない。ぼくは、ここに 120x90 cm の机を置き、反対側の壁に 90x30 cm の本棚を置いた時、その間に 42x30 cm のカラー・ボックスが置けるか検討したい。また、その様に置いた時に内開きの窓が開けられるかを事前に知りたい。窓を開くためには机を壁からどれ位い離すのが適当か知りたい。そうしたら、布団を敷くスペースはどの程度確保できるのか知りたい。

見栄えの良いウェブ・サービスはほとんど試してみたけれど、ぼくの要求に応えるものは一つもなかった。

Room Planner for iPad

そこで見つけたのが、iPad 用のレイアウト用アプリ。Room Planner。800 円。

2D 専用。レイアウト部品の数は (ウェブ・サービスと比べると) 少なめ。全ての部品を 1cm 単位でサイズ指定可能。複数のレイアウト案を保存可能。ルーラー (定規) 機能あり。

値段は 800 円と高いけれど、引越を考えているならこの投資は無駄じゃないと思う。

使ってみる

アプリを起動するとこんな感じ。

Room Planner

最初は「新規作成」を選ぶ。部屋の大きさは、新規作成時にしか指定できないので注意。間取りを決めたら保存。保存したレイアウト (見取り図) は、「保存データ」から再編集可能。

途中で別のレイアウト案を試したくなったら、保存時に別の名前を付けて保存すればいい (このアプリに「上書き保存」というショートカットはない。毎回、保存名を聞いてくる。保存名を変えずに保存すれば上書き保存、名前を変えれば別名保存になる。「保存」の使い勝手が悪いのはちょっと欠点)。ぼくは最終的に 9 つのレイアウト案を作った。今、使っているのは「レイアウト案 6」

見取り図

机・CD ラックx2・本棚x2・カラーボックス・メタルラックそしてオーディオが置かれている。布団が小さいのは、畳んだ大きさを想定したもの。緑色の空間は茣蓙 (ござ)。椅子の横にあるプロペラみたいなのは、人を真上から見たもの。いわゆる人形。この人形を動かして、動線を確認する。

レイアウト部品は 90 度ごとの回転ができる (長押ししてメニューから操作)。更に二本指を使って細かな角度調整可能。ぼくの部屋で少し角度がついているのはスピーカー。スピーカーの間にある灰色の物体がオーディオ・ラック。物を壁にくっつけると、その壁にある物と物の間の距離が自動的に表示される。一例を挙げる。右上にある CD ラック (112x20cm) と 右下にある本棚 (90x25cm) の間には 312cm。

レイアウト図全体の拡大・縮小は下のスクロール・バーで行なう。iPad お得意のピンチ・イン、ピンチ・アウトは使えない。図を拡大したら物は動かせない。代わりに画面がスクロールする。物を動かすには、下のメニューから「スクリーンロック」ボタンを押す。

メニューにある「ルーラー」ボタンを押すと、青い円が 2 つ現れる。2 つの円の間の距離を測ってくれるお優れもの。ただし、ルーラーを表示中に物は動かせない。動くようになるとイイナ。

あとがき

スクリーン・ショットでお見せしているのは、今のぼくの部屋そのもの。でも、引越時と大して変わっていない。

この間取り図を正確に描くためには、部屋をサイズをちゃんと測らないといけない。RC 造りの場合、不動産屋の間取り図を過信せず、自分でメジャーを持ってサイズを測ることをお勧めする (see 賃貸物件検索サービスを使って新居を探した)。間取り図より小さい場合があるから。

ぼくは引越前から何度もレイアウトを考え直した。今のレイアウトでは、スピーカーを部屋の長辺側に置いているけれど、短辺側に置くアイデアもあった。このアイデアは、動線を考えて絶対にスピーカーにぶつかると思ったので却下した。机の位置と CDラック・本棚 の位置に頭を悩ました。一度置くと、移動が難しいものだから。最初は、CDラックと本棚が 1 つずつだったけれど、レイアウトを見て、CDラックをもう一つ入れることにした。かなり大きなラックなので引越後に部屋の中で組み立てるのは難しいと見て、引越前に直接新居に配送してもらい組み立てた。こういうことは、レイアウト図が先に出来ているからこそやれることだと思う。

引越業者が来たら、この画面を見せて「こういうレイアウトでお願いします」と言った。口で伝えるよりも速いし、何より正確。何が奥に入って、何がどこに置かれるか分かっているので作業もスムーズに働んだように思う。「これはどこに置きますか?」という質問も、ほとんど出なかった。

引越後に、友達の家や馴染みの店へ行く。そして、こんな部屋ですよ、と見せる。写真と一緒に見せると、いい感じに雰囲気が伝わった。ネットに繋がなくても、iPad 内にデータが入っているのも助かった (店によっては電波の入らない所もあるから...)。

2011-11-01

賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ)

10 月 4 日に引越をした。新居を決めるにあたって、賃貸物件検索サイトを複数利用したのでレビューする。利用したサイトは以下の 3 つ。

2010 年 8 月、Home's のブロガー・ミーティングに参加したので、まず Home's を使って検索を開始。その後、他にも同種の検索サイトがあることを知り併用した。使い方のコツはどのサイトも同じで、「理想とする条件を遠慮せず検索条件に追加すること」。よほどのことがない限り、物件が見つからないことはない。

大雑把な比較

Home's と Door の検索が使い易く、物件数も多い。スマイティの使い勝手はいま一つだった。

Home's には「Home's賃貸」だけでなく他の調べ物をするためのサイトも用意されているので、これらのサイトの併用も非常に役に立つ。賃貸検索だけに集中してしまうと、見逃す情報も多い。

ぼくの理想

住み慣れた場所から離れる理由もなかったし、むしろ通いなれた病院や図書館 (公民館) を引き続き使いたかった。なので、近所で賃貸物件を探した。検索条件に入れた項目を下に記す。

  • マンション
  • RC (鉄筋コンクリート)
  • 1K 〜 2LDK
  • 家賃: 5 万〜7 万円
  • 光ファイバー
  • バス・トイレ別
  • 室内洗濯機置き場
  • 駐輪場あり

まず、音楽が好きでオーディオにも凝っている。大音量と言わずとも、気兼ねなく音楽を楽しみたい。だから、遮音性の高い物件を探す。一般に、アパートよりもマンションの方が、鉄骨よりも鉄筋コンクリートの方が、遮音性が高い。

自炊をすることになると思うので、キッチンは必要。今までの経験から、油物を料理すると油が部屋に舞う。この油がオーディオ (特にスピーカー) に付くことを嫌った。そのため、キッチンと居室に敷居が欲しい。結果、ワンルームという選択肢は消える。

技術系ブログを書いている身としては、ネット回線は速い方がいい。光が使えることを条件に加える。

音楽を聞きながらコンピューターをいじりたいので、大きめの部屋にオーディオと PC ラックを置きたい。理想と現実を見るなら、キッチン 1 つに、大きな部屋が 1 つあればいい。つまり 1K。部屋の使い方次第では、2 部屋を通しで使える可能性もあるので、候補は 2LDK まで広げる。

過去にユニット・バス (バス・トイレ一緒) を使っていて嫌になっていたので、バスとトイレは別に。車を持つ気はない (関東は電車の方が便が良いからね)。けれど、最低限の移動に自転車は是非欲しい。だから駐車場は要らないけれど、駐輪場はありで。車があればコイン・ランドリーを使って洗濯出来るけれど、自転車では無理。だから洗濯機を置けるようにする。

以上の条件を加味した上で、目標家賃は 5.0〜5.5 万円。ただし、好物件ならば、共益費込みで 7.0 万円までは許す。

家賃相場

駅によって家賃の相場が違う。同じ様な物件でも、例えば相模原と橋本 (一駅違い) では橋本の方が相模原より 1〜2 万円は家賃が高い。家賃が月一万円でも安けりゃ、住みなれた場所を離れても良いかとも思う。

ぼくの場合、自分の住んでる所が比較的家賃相場が安かったので、引越先を近所に留めた。

人によっては、場所を大きく変えた方が家賃が安くなって良い物件が見つかるかもしれないので、相場は予め調べておく方が良いと思う。

路線・駅検索よりも地図検索

路線・駅検索は路線・駅を選んでから、検索条件を入力。結果はリストになって現れる。リストには家賃や築年数、間取り図などの最低限の情報が表示される。

地図検索は地図で大まかな場所を選んでから、検索条件を入力。結果は地図上にアイコンで現れる。アイコンをクリックして詳細情報を表示。

住む場所が大まかに決まったなら、地図検索が便利。まず物件の位置がピンポイントで分かる。次に近所のコンビニ・スーパー・銀行を簡単に調べられる。生活のしやすい環境は、物件の検索条件には入っていない。地図検索で、住みやすそうな物件をいくつかチェックし、間取り・家賃を見ていくと良い。

Home's 及び Door は検索のトップページから地図検索が行なえる。どちらかというと、Door の方が地図検索の能力が上。Google ストリート・ビューとの連携がスムーズで、近所の様子と物件の外からの眺めが見られる。スマイティは「路線・駅検索」の検索結果から地図表示に切り替えを行なう。

不動産会社検索

ネットだけでは物件を貸りられない。不動産屋に行く必要がある。そこで問題になるのが、どの不動産屋が良いか。一応、検索サイトがあるので調べてみると良い。夜遅くまで営業している不動産屋や、引越業者の紹介がある不動産屋を見つけることができる。

この検索は良く出来ていると思うが、「口ロミ」が集まっていない。とても残念。是非、多くの人に使ってもらい、口コミ情報を知りたいもの。

不動産屋に行ってみる

ネットで調べた物件を予めプリント・アウトして持っていくと話がスムーズに進む。自分の希望も、口頭で述べるより、予めテキストにして紙で見せる方が良いかもしれない。例えば、ぼくの場合は「音楽が聞きたい」「パソコンをよく使う」なんてポイントをまとめておく感じね。いざ、人を前にして話すと、一つ二つポイントを忘れちゃうことがあるので、その対策。

ぼくの場合、iPad を持っているので、絞り込んだ物件のウェブページを予め Safari で開いて不動産屋に行った。自分の要望を言った後、ネットで調べている旨を伝え、iPad で候補物件を見せる。不動産屋は独自のシステムを持っているので、iPad の情報から不動産屋の「物件情報」をプリント・アウトしてくれる。流れがスムーズで良かった。

更に、自分の要望と候補を伝えた後、不動産屋の意見も聞く。新着の物件、ネットで見落としていた物件、一部要望を満たさないけれど非常に良い物件などがあれば紹介してもらう。実際、不動産屋の「閃き」の中に隠れた好物件が入っていたりする。

ぼくの場合も、新居はネットで調べた物件ではなく、不動産屋が紹介した物件になった。ただし、これはネット検索が無意味というわけではない。ネットで候補を出していたからこそ、不動産屋もぼくの要望を汲みやすく、「別案件」を出せたのだと思う。

複数の不動産屋に行くべきか?

時間があれば行く方が良いと思う。ぼくは二店舗回った。不動産屋 (もしくは店員) によって、同じ要望・候補物件を伝えても考え方が違う。例えばこんな感じ。

  1. 場所に拘らず、鉄筋コンクリート造で大きめの部屋を「別案件」として提示。家賃は上限一杯だけれども、好物件多し。
  2. 「住み慣れた場所を離れたくない」というぼくの意思を尊重し、近所の「別案件」を提示。家賃は安く、部屋は狭い。

心は好物件に傾いたけれど、最後は狭くとも安い物件を選んだんだから、世の中なにがあるか分からない。

物件を見て回る

不動産屋で候補が絞れたら、実際に物件を見せてもらう。行く時はメジャー必須。ポイント (?) を列挙する:

  • RC (コンクリート造) はコンクリートの芯からの距離で長さを測る。つまり、壁の厚さを含めて「広さ」を表示する。従って、RC は間取り図の広さより小さめになる。また、コンクリート造では下階のコンクリートが厚く、上階に行くほどコンクリートは薄くなる。下階の方が遮音性は高くなるが、より狭くなる。具体的には 1 階の部屋で、9.2 畳表示が実寸 7.8 畳、7.7 畳表示が実寸 6.5 畳だった。これはメジャーを持っていって測るしかない。
  • RC であっても、部屋の仕切りもコンクリートにしているところとそうでないところがある。当然、コンクリートを使っていない部屋は、隣の部屋の音が洩れ聞こえる。窓 etc. の位置から逆算して壁の厚さを測ることができる。例えば、エアコンが部屋の端に付いていたとする。外からエアコンのパイプの位置を見ると、隣の部屋のパイプがすぐ近くにある。この場合、隣の部屋は自分の部屋と対称で、パイプとパイプの間に壁があるわけだから、そのパイプ間距離が近いということは壁が薄いことを示している。
  • ぼくの机は大きい。120 x 90 cm ある。これがどれほど部屋を狭くするか? また、どの位置に置けるのか? 100 円ショップに行って、レジャー用のシートを買い机の大きさに切った。部屋を見物する時、実際にシートを広げて印象を確かめてみる。窓にかかりそうか? 照明の明かりは? 特に長方形でない部屋の様子を知るのに便利。
  • コンセントの位置を確かめる。特にコンセントの位置と数は、PC・TV・オーディオを置く上で必ず考えなくてはならない案件なので、間取り図 (できればプリント・アウト) に書き込んでおくと良い。また、コンセントの位置には書棚・箪笥などが置けなくなるので、それも考慮に入れること。テレビの端子・電話の端子も必要なら位置を確認。
  • コンセントと一緒に、ネットの口も調べておくこと。有線 (LAN ケーブル) で繋ぐなら、やはりネットの口の位置で家具の置き場所がある程度決まってしまう。一件、困った物件に出会った。そこは最初から光ネットが使える様に LAN の口が付いていた。プロバイダー料は家賃込みで、使い放題。ところが、ルーターに繋いではダメよ! という制限付。つまり、無線ルーターに繋いで Wi-Fi を使えない。iPad も MacBook も Wi-Fi なし。ルーターを繋ぐなら、電話の口からフレッツ光と別契約してプロバイダーも新規に入りなさい... と。最新な一人暮らし向け物件には、そういう罠もあるのでご注意あれ。
  • 写真を撮る。部屋の中身は当然のこと、コンセントの位置、キッチンの様子、風呂場・トイレ。気になるところは撮影必須。記憶はうつろいやすいので、意外と後で役に立つ。窓からの風景も撮っておくと Good。日当たりの良さが分かる。路線が見えれば電車の音が五月蝿いかもしれない。隣が壁の薄い民家なら、隣の部屋より、隣の家からの音が気になるかもしれない。

相談は Gmail Chat / Skype で

相談相手がいると良い。親でも良いし、友達でも良い。別の視点でアドバイスをくれる。

基本は音声チャット (電話含む) で良いと思うけど、候補物件を知らせる時には Gmail Chat や Skype などの履歴の残るテキスト・チャットで「物件ページ」の URL を送る。すると、相手も間取りが確認できる。URL と一緒に付加情報 (マンション名・家賃・気になっているポイント・写真) を送ると更に良い。その場で、気になる物件リストが出来上がる。後で読み返す時も、要点がまとまっているので、分かりやすい。

あとがき

ぼくは主に Home's と Door で地図検索して候補を絞り、不動産屋に行った。そこで新しい候補を提示され、自分の候補と合わせて候補を絞り直し。いざ部屋の下見に行って、ある程度心が決まった。その晩、親と相談していたら、ネットで面白い物件を発見。そこの下見に行く。

このタイミングで、鉄筋コンクリート造の部屋が狭いことに気付く (メジャーで大きさ測ってたのが良かった)。それまで住んでいた寮の部屋よりも若干狭くなる。これは家賃に見合わない、と困惑。ならば、別の候補も? と調べてみると、狭いと諦めていた部屋は更に狭かった。

そして方針転換。どうせ狭くなるのなら、安い部屋にしよう!

第一候補だった広くて文句なしのデザイナーズ・マンションは家賃が高すぎて白旗。第二候補に急浮上した物件は、部屋の広さと家賃がマッチせず諦める。そして、第三候補の狭いけど安いし近場でスーパーもコンビニも近い物件に決めた。

ネット・不動産屋・下見。一つでも欠けていたら、今の新居は選べなかった。三つをちゃんと組み合わせたからの好結果だと思っている。

see also

2011-05-25

「人身事故で遅刻する」リスク管理とコスト管理

「いつも始業直前に出社して、人身事故があったら遅刻する」という人がある。

ここでその是非を問うつもりはない。そうではなくて、この命題をリクス管理とコスト管理の両面から考えてみたい。

なお、本エントリーでは「電車通勤」をしている人を対象とする。家と会社が近くて、徒歩や自転車で通勤している人は考えない。会社の最寄駅には一時間前に着いているけど、それから始業時間ギリギリまでカフェで一服する様な人も考えない。また、その会社はフレックス制度を導入しておらず、始業時間がちゃんと定まっていることを前提とする。

リスク管理

会社では、「始業時間」に会社に居ることが就業規則で定められている。

「始業直前に出社」するということは、何かアクシデントが起きると「確実」に遅刻する。これは一つのリスク。

会社人はこのリスクをちゃんと管理しないといけない。

リスクを少なくする方法はいくつかある。一番よく使われるのが、時間に余裕を持った出社を行なう方法。30 分前位いには出社する人が多い。

コスト管理

次にコスト管理。

時間に余裕を持って出社すると、始業時間までアキ時間が出来てしまう。このアキ時間は貴方にとって有用か? このアキ時間が貴方にとってどれだけのコストになるのかを考えよう。

そして、「始業直前出社」スタイルを貫く場合のコストも考えてみよう。貴方が使っている路線で起きる人身事故の確率は? 遅刻をした場合、業務においてどれ位いのマイナス・コストとなるのか? また、人間関係においてどれ位いマイナス・コストとなるのか?

以上のコストをちゃんと計算してみよう。

中間報告

リスクも含めてコスト管理して、それがプラスならば「始業直前出社」スタイルを続ける。マイナスならば、改善策を考える。

集団心理のコスト

遅刻をした時の、人間関係におけるマイナス・コストについて一言。ここでは業務におけるマイナス・コストは考えない。

「始業直前に出社する人が、○○で遅刻した」。この事実に憤る人は多い。何故かと聞けば、「自分はリスク管理をちゃんとしているのに、彼はやっていない」という感情的な理由をよく聞く。どうしてそれが嫌なの? と突きつめて問うと、「自分は嫌なことをやっているのに、彼はしていない」という意見に落ち着く。

少し話をズラすけど、始業時間前に出社することは問題ない。始業前にメールを見るなど、就業することも悪くない。ただし、始業時間前の就業は「残業」扱いになる。残業指示がなければ不正労動。これは立派なルール違反。

奇妙なことに、こちらのルール違反を咎める人達は少ない。多くが容認するか無視している。どうやらこれは、みんながやっているから気にならないらしい。日本人的な「長い物には巻かれろ」的発想。

ここで話を戻す。「長い物には巻かれろ」な人達の集団心理はとても強い。先に、遅刻した時の「人間関係のマイナス・コスト」を計算する様に書いた。このコスト計算で重要なのは、集団心理を加味したコスト計算を行なうこと。貴方の仕事が 2 人だけのチームで構成され、チームごとに部屋が割り当てられているなら集団心理は考えなくていい。でも、10 人でまとまって仕事をしている場合は十分気を付ける方が良い。

コミュニケーションのコスト

貴方のやり方に対して意見する人もあるだろう。

貴方はコスト計算の結果を話し、同意を求める (貴方に十分なコミュニケーション能力があるとしての話だけれども)。

相手が納得してくれた時は良い。問題は相手が納得してくれなかった時。何故かは知らないが、意見した人は「自分が無視された」様に感じる。この場合、コミュニケーション能力がないのは相手方なのだが、残念なことに「コミュニケーション失敗」というマイナス・コストが上昇する。

結論

さあ、「始業直前に出社」することのコストは出たかしらん?

  • 生活におけるプラス・コスト
  • 業務におけるマイナス・コスト
  • 人間関係 (集団心理を含む) におけるマイナス・コスト
  • コミュニケーション不全が引き起こすマイナス・コスト

これらを計算して、プラスになるなら良いね。ライフ・ワーク・バランスが取れている感じ。ただし、リスク管理は欠かさない様に。「重要な会議が始業直後に予定されている」日などはマイナス・コストが急上昇する。そういう場合は確実な出社を心掛けよう。

さて、ほとんどの場合コスト計算はマイナスになると思う。コストがマイナスであることを認識した上で、今までのやり方を通すのは賢くない。出社時間を早める。出社時間は早めないけど、カフェなどで自分の時間を作る。Twitter などを使って、始業前から同僚とコミュニケーションを増やし人間関係に関わるマイナス・コストを下げる。何かしら「自分が変わらない」といけない。

リスクとコスト

リスクとコストを考える問題ってゴロゴロ転がっている。

何故、「始業直前に出社する」人を例にしたかと言えば、ほとんどの人がそのリスクとコストをちゃんと考えていないであろう命題だったから。身の回りにゴロゴロしてる事例なのにね。

リスク管理・コスト管理が重要という話は耳タコだけれども、いろんな事に応用が利くよと書きたかった。そして、人間関係や集団心理に関するマイナス・コストについても取り上げたかった。コミュニケーションもコストとして重要な要素だということも示したかった。

このエントリーが、リスク管理とコスト管理を身近にする一助となったなら嬉しい。

2011-04-26

Event details Calendar でイベント内イベントを管理

イベントを入れ子に出来ないものか? 親イベントに対して子イベントを作れないものか?

何故、こんなことを考えたのかと言うと、学会やカンファレンスのイベントを Google Calendar に登録・閲覧する時に不便に感じたため。例えば、Google の国内最大のカンファレンス Google Developer Day。去年は 2010-09-28 (Tue) に開催。基調講演の後、テーマ別に分かれて複数の講演が開かれた。クセモノは講演。講演 1 つ 1 つの情報は、Google Calendar の「Google Developer Day」というイベントに書くには大き過ぎる。ここは 1 つ 1 つの講演ごとにイベントを作成して、講演のタイトル、講演者、簡単な説明、開催時間と場所を確認できる様にしておきたい。そこで、「Google Developer Day」というイベントに子イベントをくっつけられたら幸せに思う。

Event details calendar

残念なことに、Google Calendar で子イベントを作ることは出来ない。

そこで、メイン・カレンダーとは別に「Event details calendar」というカレンダーを作っている。子イベントに当たるイベントは全て「Event details calendar」に登録する。すると見た目はかうなる。

9/28 は有給休暇を取得。7:37 分の電車に乗って、1 時間前に会場へ。親イベントは「Google Developer Day」。子イベントは「Event details calendar」に書き込んでいる。

Event detials を見ると、各講演の間に少しずつ移動時間を取っていることが分かるし、昼食を摂る時間を考えていなかった :p こともよく分かる。これを iPhone や iPad のカレンダーに同期させてあげれば、ノート PC を開くまでもなく次の講演情報が分かる。

何故、メイン・カレンダーではなく「Event details」カレンダーを作るのかというと、月表示にした時にイベントが多すぎて閲覧性が低くなるのを防ぐため。月の予定を調べる時は Event details カレンダーを非表示にしてあげる。当日になったら、Event details カレンダーを表示する。こういう使い分けをするのがポイント。

あとがき

Google Developer Day は良い例で、1 つの講演の時間が 45 分と決まっていたし、講演する部屋が集まっていて移動が楽だった。困ったのは物理学会で、聞きたい講演が 10 分だけ重なるとか、場所が分からなくなって慌てるとか、そういうことに苦労した (当時はこの手法を考え出していなかったので本当に大変だった)。

今は、Event details があるので、例えばカンファレンスの間で空き時間がいつ出来るか? ということも見える化できる様になった。とても便利なので、是非お試しを。

関連エントリー

misc カレンダーと Event details カレンダーを一緒にしてしまっても良いかもしれない。

2011-02-09

JR 東日本の新幹線「トクだ値」きっぷ

JR 東日本の新幹線の乗車券・特急券が必要な時、ぼくは「えきネット」のサイトから切符を買っている。

というのも、「えきネット」のサイトから買うと「トクだ値」きっぷというものを買うことができるから。新幹線の場合、10〜30% もの割引が適用される。割引率は方面と曜日によって変わる。ぼくの場合、東京から新潟へ帰省するんだけれど、土日祝日を選ぶと割引率は「25%」になる。

利用方法は簡単。

  • えきねっと(JR東日本) サイトから「新幹線・特急のきっぷ予約申込」ボタンをクリック
  • 「きっぷの予約申込 ログイン」ボタンをクリック
  • ログイン画面に ID とパスワードを入力
  • 「空席照会申込」をクリック
  • 「路線」を選択 (ぼくの場合、「新潟」行きなので「上越新幹線」を選択)
  • 「乗車日・出発時刻・利用区間」を選択して「以上の内容で空席照会する」をクリック
  • 人数を入力
  • 「トクだ値/乗車券つき」で「○」か「△」のついているボタンをクリックして座席を予約する
  • あとは流れ作業なので割合...

注意すべきは、「トクだ値/乗車券つき」の欄以外の「○・△」をクリックすると割引にならないこと。「普通指定席」と「トクだ値・グリーン席」で値段がほぼ変わらない場合もある。「トクだ値・普通席」が売り切れの場合、ぼくは「トクだ値・グリーン席」を買うこともある。ちょっとした贅沢 ;p

2011-01-22

服の前後を簡単に見分ける方法

最近寒いのでハイネックものの服を好んで着ている。この手の服で困るのが、服の前後が分かりにくいこと。ほとんどの服は前側のネックが深くなっているから一目瞭然なのだけど、ハイネックにはそういう見分け方が使えない。背中側/内側にラベルがあるので、それを見たいところだけれど、ハイネックだと襟の中を覗くのもものぐさい。

(ランズエンド)LANDS' ENDメンズ・スマート・コットン・ハイネック/長袖

困っていたら、良いことを服屋さんで教えてもらった。

先濯表示のラベルが左側に来るように着れば間違いない! と。

試してみると、服に頭を突っ込む時にチェックする形になるので、とてもスムーズに前後間違えず服を着ることができる。朝の寒い時期、この小さな時間短縮はありがたい。

2010-12-03

電子書籍化サービスの概要と使用例

最近、本を PDF 化してくれる「電子書籍化サービス」が流行している。そのうちの一つ、スキャン本舗を 2010-07-13 と 2010-07-31 に利用してみた。まずはサービス全体の傾向をまとめた後、スキャン本舗での作業例を紹介してみる。

電子書籍化サービス

電子書籍化サービスの概要について紹介する。ほとんどの人は、次の手順で書籍を電子書籍化する:

  1. 電子書籍化するサービスを選ぶ
  2. 電子書籍化する「本」を選んでダンボール箱に詰める
  3. 電子書籍化サービスに入金する
  4. ダンボール箱を指定の場所へ送る
  5. PDF をダウンロード / PDF の入った DVD-R を受け取る

相場

「一冊 250 円 + ダンボールの郵送料」が現在の相場と思われる。

250 円の内訳は、「電子書籍化 (100 円)」+「OCR (100 円)」+「ファイル名変更 (50 円)」。「OCR」は、PDF 内を文字検索できるようにしてくれるサービス。電子書籍内で検索ができると便利なので、このオプションは ON にすることをお勧めする。

「ファイル名変更」について: 大低のサービスは、PDF 化した時点でファイル名が「書名」になっていない (サービス側の管理番号や日付になっている)。そこでファイル名を「書名」にしてくれるサービスがこれ。5 冊程度なら自分で直す気にもなるけれど、50 冊なんて大台になってくるともう無理。そういう時、このサービスが重宝する。

サービス選び

電子書籍化サービスを比較しているサイトがある。ぼくは、次の 2 つのサイトを参考にした。

入金

ほとんどのサービスは、「銀行振込」か「PayPal」を利用している。PayPal はオンライン・ショッピングにおける電子決済サービス。より安全に電子決済ができるので、この機会に一つアカウントを作っておくのも良いかもしれない。ちなみに、ぼくは PayPal で入金をした。

クレジットカードや代引をサポートしているサービスは少ない。

PDF 受取

ほとんどのサービスは、「ダウンロード」か「DVD-R による郵送」を提供している。個人的には「ダウンロード」を好む。というのは、「郵送」のタイムラグをなくせるから。バックアップを、ダウンロード後に取ることを忘れずに!

なお DVD-R 郵送にする場合、オプション料金が必要になるサービスが多いことも注意。

解像度について

ほとんどのサービスは、白黒 600 dpi, カラー 300 dpi でスキャンを行なう。ただし、一部のサービスには白黒 300 dpi でスキャンを行なうサービスがある。値段が安い場合は解像度についてもチェックされたし。低い解像度でも良いかどうか検討を!

追加料金

ほとんどのサービスは、一冊を 350 ページまでとしている。350 ページを越える場合は、二冊分として計算したり、追加料金が必要になる。ほとんどの本は 350 ページに納まるから気にしないで良いと思うけど、一つ心に留めておきたい。

一部のサービスにはページ無制限をうたうものもあるので、厚い本をスキャンする場合は、そういったサービスを優先的に使うと良いでせう。場合によっては、厚い本と薄い本とで、二つのサービスを使い分ける方が安上がりになるかもしれない (郵送料も計算に入れること!)。

納期

一般に、スタートしたばかりの電子書籍化サービスの納期が短い。

スキャン本舗はぼくが使った時、スタートしたばかりで 7/13 に入金して 7/18 にスキャンが終了した。納期はたったの 5 日だった。二回目に利用した時は、7/31 に入金して 8/12 にスキャンが終了した。納期は 13 日に増えた。

現在、最大手にして老舗と言われるサービスは BOOKSCANスキャポンの二つだけれども、二つとも納期は 3 か月近い。

「納期」は一番変化し易いものと思われる。それも、伸びる方向に。。。けれど、納期の長いサービスほど、ノウハウとサービスが充実している傾向があるのも事実。難しいところ。

ref

スキャン本舗の利用例

まずスキャン本舗のサイトに行く

ちなみに、現在、2010-12-12 まで 1 冊 80 円のキャンペーンを実施中。納期は 7 日程度とのこと。

利用例:

  • 注文例のページに行き、注文方法を確認
  • 本を選ぶ
  • 350 ページを越える本を選別 (追加料金が必要になるので)
  • 冊数を計算 (350 ページを越える本は 2 冊分、550 ページを越える本は 3 冊分...)
  • 注文ページで「通常納品」か「スピード納品」かを選び、冊数を入力
  • オプションを選択 (OCR, カバー・スキャン)
  • 「今すぐ購入」ボタンをクリック
  • PayPal から入金
  • 確認ページで内容を確認
  • ダンボールに本を箱詰めして、スキャン本舗に送る

以上。

あとがき

電子書籍化サービスは、今一番進化の激しいサービスだと思う。ここに書いてあることも、一年後には陳腐化しているだろうし、相場も下がり新しいオプションが増えるんじゃないかな。

ぼくは、「ピアニスト・ガイド」のようなリファレンス系や、「美文書作成入門」や「Google Hacks」の旧版などを中心にスキャンした。特に旧版には、新版になって削られた部分が後で必要になることが時々あるので、扱いに困っていた。スキャンしておくと、場所を取らないし、検索も用意なので助かる。

文庫本の類は、まだ、ぼくは「本」で読みたい人間なので電子書籍化はしていない。

マイ・ベスト・プレイリストを作る -- コンサート・プログラム通りに音楽を聴く

ぼくが高校生の頃は、カセット・テープに録音するのが主流で、MD が普及し始めている頃だった。当時は、自分の持っている CD から好みの曲を集めて「ベスト盤」カセット・テープを作ることが楽しかった。

カセット・テープには、60 分なり 90 分なりの時間制限がある。A 面・B 面とあるから、60 分のテープの場合、A 面 30 分と B 面 30 分に曲を収めないといけない。片面には時間一杯に曲を収録しないと、裏面に移るまで空白の時間が出来てしまう。そこで収録曲の合計時間にも気を付けないといけなかった。それも両面分に対して。

今は、プレイリスト機能を使えば収録時間を気にする必要がないので楽になった。

と、収録時間の話は昔の愚痴話。本題のプレイリストの話に移ろう。

マイ・ベスト・プレイリスト

今も昔も変わらないのが、「マイ・ベスト」を作る時に以下の二点に悩む。

  • どの曲を選ぶか (選曲)
  • どう曲を並べるか (曲順)

カセット時代、高校の先生が面白いアイデアを教えてくれた。

  1. コンサートのプログラムを取って来る
  2. プログラムに載っている曲を自分の CD ライブラリーから選ぶ
  3. プログラムの曲順に曲を並べる

ポイントは、「コンサートのプログラムは決まった時間の枠の中で、観客が満足できるよう選曲され曲順を吟味されている」ということ。自作のマイ・ベストを作ってみると、選曲や曲順に後で不満を持つことがあるけれど、「コンサート・プログラム」はそれを「プロがやってくれている」。だから下手なものは出来ない。

だから最初の仕事は、自分好みの「コンサート・プログラム」を見つけることになるかな。それが本当に自分の好きな「コンサート・プログラム」だったら、きっと素晴らしい「マイ・ベスト」が出来ると思う。

あとがき

今は iTunes に曲をつっこんで自由にプレイリストを作れるようになった。Genius 機能やランダム・プレイ機能も強力な味方になっている。それは、流れ聞きに利用する程度なら十分でせう。

でも、本当にロマンチックな気分を味わいたい時、ちょっとしたパーティーの BGM を考える時、ゆったりと音楽鑑賞にひたりたい時、ランダム再生は本当にベスト・アンサーかしらん? 温故知新。そんな時にコンサート・プログラムからプレイ・リストを作る方法を思い出して頂ければ嬉しいな。

蛇足

自分が行く or 行ったコンサートのプログラムからプレイリストを作ってみるのも良いかもしれない。その日のコンサートの感じを思い出して楽しめるんじゃないかな。

2010-11-10

我流ながら Doing List を二年間試して得た Tips 集

2008 年 3 月、ブログ Lifehacking.jp にて「Doing List」なるライフハックが紹介された。

この記事を読んでから、約 2 年間我流ながら Doing List をつけ続けた (途中、Doing List をお休みしていた時期あり)。本エントリーでは、2 年かけて蓄積した「我流 Doing List」の Tips をまとめる。

Original Doing List

Doing List。日本語に訳すと「今、何をしているのかリスト」。このライフハックの衝撃は、元の記事が一番良く伝えている。少し長いが引用してみる:

その作業にはまったく無駄がなく、黄色いリーガルパッドに書かれたリストの一番上から一つずつ確実に作業を行っていきます。時折指を止め、考え込んだかと思うと、すぐに作業を再開するのでした。

面白かったのは次の一瞬でした。12年前の記憶を呼び起こしながらファイルを探していると、探していたのとは別のファイルのディレクトリを発見したのです。

彼はちょっと顔を曇らせると「こんなところにあったのか…」とつぶやき、「でも今やっていることから離れるのはいやだな」と言ってリーガルパッドの方に、ディレクトリの情報をささっとリストの最後に付け加え、それまでやっていた作業を続行したのでした。

ゆっくりと動きながら高速でこなす、一流の研究者の Doing リスト | Lifehacking.jp より引用

よく「作業は直列化しよう」と聞く。並行作業をやっているやうに見えても、実際の作業は直列で行なえるよう準備しておく、次にやることが分かっているので効率が上がる、と紹介されたりもする。

Doing List は正に作業を直列化するツールと言える。

Doing List の具体的な書き方は、エントリー「今、そこにある未来:脳内バイパスを作る Doing リストの実践例」に詳しい。このエントリーを書いた筆者は 3 つのポイントを挙げているので、引用する:

  1. 「今やっていること」がアンカーされていて、かならずリストから行動が生じている。リストに書かれていない事はしてはならない。
  2. 途中で割り込みが生じた。タスクの前提条件をクリアできていないので別タスクを行なう必要が生じた。単に達成不能だった。この3つの場合は、割り込みタスクか「次になにをするか」をリストに加えて次に進む。止まらない、次に進み続ける。
  3. リストの下までいったら、残っているのは割り込みタスクと、次のアジェンダのみですので、それを元にして次の Doing リストを作って上からこなしてゆく

オリジナルの記事ではリストを作るために「情報カード」を使って、「今やってること」と「いつでもできること」をタスク分けしたりしている。

我流 Doing List

オリジナルの Doing List では、「リストの下まで行ったら、残存タスクから新しい Doing List」を作るようだが、ぼくは一日に一つのリストだけで作業を行なった。

まず、一日の始めに今日やることを書き出す。サンプルとして 11/9 の Doing List をお見せする。ただし本来は仕事の中で使っていたけれど、それを見せるのは会社員的にやばいので、「日常」を例に作った Doing List で我慢して頂きたい。

My Doing List 11/9

(クリックすると、もっと大きな写真が見られます)

これは 11/9 のお昼の時点での Doing List。

  1. タスクを書き出す
  2. 上からタスクを実行
  3. すぐに出来ないタスクは飛ばして次のタスクへ
  4. 途中で「新タスク」が発生したら、リストの一番下に追記する
  5. リストの最後まで到達したら、リストの最初に戻って、同じ作業を繰り返す

タスクが順不同になりがちだけど、一応リストをひとなめすると、全部のタスクが終了するのであまり気にしない。

11/9 終了時点、もしくは 11/10 の朝の時点での Doing List は次のやうになった。

Doing List 11/9 (END)

いくつか未遂タスクが残ってる。これは 10/9 日中に終わらなかったということ。

10/10 日は、まず 10/9 の Doing List を参考にしながら 10/10 の Doing List を作成していく。

Doing List 11/10

この時、タスクの順序入れ替えなども行なう。未遂タスクのうち 10/10 の Doing List に移したものには、10/9 の Doing List にその印を残しておく。ここでは「緑」のチェックを入れている。我流では「緑」のチェックは「延期」を表す。

前日の Doing List と、その日のスケジュール等から 10/10 の Doing List が完成する。

あとは、昨日と同じく上からタスクをこなしていく。新規タスクはリストの末尾に追加。リストの最後まで行ったら、もう一度リストの最初に戻ってやり直し。やることは毎日変わらない。

我流 Doing List Tips

日付を入れる

Doing List の頁端に「日付」を入れる。

後で Doing List を見直すとき、日付けが入っていないと凄く不便。必ず入れるようにしたい。

サンプルでは、手書きで日付を書き入れているけど、会社では日付スタンプを使って日付を入力していた。スタンプを使うと、日付が奇麗に入る。そして、何よりスタンプする瞬間が楽しくてしょうがない。ここは是非、日付スタンプを使って欲しい。下の日付スタンプは一例。

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ちなみに、Doing List のために日付スタンプを使うと、自然と毎日日付スタンプの日付が、その日の日付になる。いざ日付スタンプを捺してみたら、前回使った時の日付だった、という失敗は誰にでもあると思う。Doing List に日付スタンプを常用していると、そのミスがなくなる。ちょっとしたメリット。

方眼紙を使う

方眼紙タイプのノートを使う。目的は、最初の三コマを正確に空けること。

  • ノートの四コマ目からタスクを書き始める
  • ノートの二コマ目に「タスク終了」のチェックを入れる

一コマ目と三コマ目の使い方は関連タスクの節で説明する。それと方眼紙を使う利点はサブタスクの節でも紹介する。

ノートは方眼紙なら何でも良いけれど、ぼくは Moleskine の Squared Notebook を愛用している。

Moleskine Squared Notebook Large モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

罫線の色が濃すぎず薄すぎず、見えやすく邪魔にならないのが良い。また、裏写りしにくいのもポイント。ちょっとした会議メモを糊で貼り付けても、次のページにあまり影響を与えないのも良い。紙質が良いからかな? あと、ノートにポケットが付いているのも便利。ぼくは名刺を数枚入れている。急な会議で社外の人と名刺交換することになった時用の保険 (何回に一回は名刺入れを忘れてしまうから...)。もちろん、メモ書きや薄手の資料を入れておくのにも使える。

ノートとしては高価だけど価値ある一冊だと思う。頑丈で、使っていてカッコイイのも好き。一冊使い終えるたびに、宝物が一つ増えた気分になる。

4 色ボールペンを活用する

本文は黒色で書く。残りの色はチェック欄 (二コマ目) で活用する:

  • : タスクが終了した
  • : タスクを延期する (もしくは延期した)
  • : タスクを行なわない (もしくは不要になった)・タスクに失敗した

正常終了したタスクには「青」チェックを付けていく。

タスクが延期になった場合は「緑」チェックを付ける。例えば、今日予定されていた会議が明日に延期された場合には「緑」チェックを入れ、「緑字」で「会議は明日に延期」等のコメントを入れておく。また、「前日の Doing List を見て今日の Doing List を作る」という話をしたが、その時に付けるチェックもこの「緑」チェックを使う。後で見返した時、「このタスクはこの日のうちに終わらなかったのだ」と明示する。

タスクを行なう必要がなくなった場合は「赤」チェックを付ける。11/9 の例だと、「昼寝」というタスクは結局行なわないことにしたので「赤」チェックが入っている。また、「GNU Arch のアーカイブを探す」というタスクにおいて、まず「PC 内を探し」、見つからなかったら「CD-R 内を探す」ようリストを組んだ。ところが PC 内にアーカイブが見つかったので、CD-R 内を探すタスクは不要になった。そこで「CD-R 内を探す」というタスクには「赤」チェックを入れ、タスクに赤線で打ち消し線を入れた。打ち消し線を入れるかどうかは、気分次第。大低は「赤」チェックだけで済ませている。

それから失敗したタスクについても「赤」チェックを付けるようにしている。ぼくの場合、「○○を探す」なんてタスクは失敗してしまうことが多い。

この他、タスクに対してコメントを付ける時は「緑」色で文字を書くようにしている。「CD-R 内を探す」タスクを再び例に出すと、このタスクに「赤」チェックを入れた後、「緑字」で「PC 内を探す」のタスクの後ろに「見つけた」と一言コメントを入れて「CD-R 内を探す」タスクに矢印を伸ばした。これで、CD-R 内を探さないで済んだ理由が明確になる。

基本、コメントは「緑」で書くけれど、危険度の高いもの、注意を引きたいもの、失敗したタスクなどには「赤」でコメントすることもある。一例。「コンパイルする」というタスクに対して「エラーが出た」と赤字でコメントした。また「緑」字で書いたコメントが間違っていた場合も、赤字で緑字コメントに打ち消し線を書いて追加コメントした。

ボールペンについてはLamy 2000 (左) を愛用している。定価一万円するが Amazon なら半額ほどで買える。現実的な価格で考えるなら トンボの Reporter 4 (右) がお勧め。税抜き 350 円。

LAMY マルチボールペン ラミー2000 L401 (色:クロ 材質:レジン樹脂 )

略記号を作る

毎日同じやうなタスクを書いていると、時間が惜しい。自作の略記号を作っておくと便利。作った略記号はノートの 1 ページ目に記号と説明を書いておく。

参考に、ぼくが使ってる略記号を紹介する。

S: スケジュールの略。一日は常にこの記号から始まる。

M: メール・チェックの略。あくまで流し読みする程度。じっくり読む必要があるメールには「M: ○○の件」という風に新タスクを作る。また返事が必要なメールも「M: □□さんに返事」とする。誰かにメールを書く場合も「M: 青木さん、○○の件」と書く。メールを書く場合は宛先も書いとくと便利。

例)

M: ○○の連絡事項
M: 青木さん、○○のバグ

Re: メールの返事を書くことを明示的に示したい時に使った。M との使い分けはケース・バイ・ケース。

C: Chat の略。メールを書く場合と同じく、相手と用件を書いておくと便利。チャットは「誰かと短い時間話す」ケースと「IM 等を使ってチャットする」ケースの二種類あるけれど、特に二つを使い分けていない。チャット・タスクに達した時に、相手が話せそうなら相手の席まで行くし、IM で済ませられる程度のことなら IM で終わらせてしまう。

例)

C: 伊藤さん ○○の会議の準備
C: 内田さん 体調

R: Read の略。仕様書や回覧された文書・資料を読む作業。

例)

R: ○○の仕様書
R: wiki for ○○

MTG: Meeting の略。略記号の前に「開始--終了」時間を書いておくと見やすい。時間は 24 時間表記で。時間と分の間のコロンを取っ払ってしまうと更に楽。

例)

1000-1100 MTG 全体会議
1400-1600 MTG コード・レビュー at 小会議室 4

T: Ticket の略。チケット駆動型開発をしている人向け。登録しなきゃいけないチケットを見つけた時に使う。

例)

T: ○○を△△するとエラーになる
T: ○○の機能を実装する

#123: 同じくチケット駆動型開発をしている人向け。# に続けてチケット番号を振る。チケット番号だけだと、後で見返した時に何のタスクなのか分からなくなるので、チケットの概略も続けて書くこと。

例)

#123: ○○を△△するとエラーになる
#256: ○○の機能を実装する

こんなところかな。

英語を使う

ぼくはこの Tips を 1/3 位いの割合でしか使っていない。それでも、英語でタスクを書き上げる利点を説きたい。その一番の理由は、Doing List が見易くなること。

次の二つの例を比べて欲しい。まず、日本語を使う場合

江川さんに電話
小川さんの書類を読む
○○の資料を読む
△△書類を書く
週報を書く

一方、英語を使った場合

Call 江川
Read 小川 paper
Read ○○
Write △△
Write weekly report

英語の方が動詞が揃うので、タスクのカテゴリー分けが見分けやすい。別に全部英語で書く必要はなくて、「江川」さんは「江川」さんのまんまでいい。ここで「Egawa」なんてすると、同音の人がいる場合に混乱のもとになるしね。要は英語の語順にすると見易くなるということ。

よく使う「動詞」は略記号に昇格させてあげるといい。

サブタスクはインデントする

一つのタスクが大きな場合は、タスクを分割しておくといい。つまりサブタスクの作成。サブタスクは、親タスクに対して 1 コマ分インデントすると見易い。サブタスクを全部終了したら、親タスクも終了チェックを入れる。

例)

洗濯
 洗濯機
 干す
 取り込む
 畳む
 片付ける

サブタスクを作るということは、仕事に取りかかる前に自分のやることを予めプランニングすることを意味する。いわゆる PDCA も回しやすくなる。いろんなアイデアを出しておいて、ダメなら「赤」チェックを入れて別のタスクに取りかかればいい。こっちをやって、あっちをやって、あれ頭の中がこんがらがったということがなくなる。つまり、自然と仕事が直列的に行なえるやうになってくる。オススメ。

なお、タスクの下に既に別のタスクが書かれていて、サブタスクを書くスペースがないこともある。こういう時は、そのタスクに「緑」(延期) チェックを入れて、同じタスクを Doing List の一番下に改めて書いた。

最初の数行は空けておく

ぼくは最初の 3〜5 行は空けて、小日記をつけるようにしていた。書くことは体調から、予定、文句等色々。

例)

体調悪くて、20:45 退社
携帯電話を探して 1.5 時間無駄にした
○○さん、明日から夏休み
Apple Fall 2010 Event のため徹夜
△△さんの歓迎会 19:00〜
今週、初めてふとんで寝た

とりとめもないことを書いている。でも、後で読み返すと、その時の調子とか雰囲気とか、Doing List だけじゃ伝わらないことが思い出せるので重宝している。

時計を描く

会議が多い日は、アナログ時計を描いて埋まっている時間を塗り潰す。自分の残り時間が「見える化」できて良い。写真は 11/9 の例。会議ではないけれど、どこに隙間時間があるのか把握できる。

Doing List - Analogue Clock

ノートを方眼紙にしているメリットがここにも現れている。4x4 = 16 コマ使うと比較的綺麗にアナログ時計が描ける。

1 日 1 ページ

Doing List に半ページしか使わなかったとしても、空スペースは捨てて次のページに移ること。そうすると、ページの頭に「日付」が出るので、後で見返す時に目的の日を探し易い。

仕事が良く進むと、1 日 1 ページで足りないことがある。そういう場合は素直に 2 ページ目を使う。仮に 2 ページ目に突入して、2〜3 行しかタスクを書かなかったとしても、翌日の Doing List はその次のページに書くこと。

仕事量が多い人は、毎日 2 ページ使うかもしれない。そして仕事の少ない日に 1 ページ分しか Doing List を書かないことが起きる。そういうケースは、1 ページ真っ白にしても毎日 2 ページのペースを守る方が、後で見易い。

仕事量が変動し易く、1 日 1 ページと 2 ページの日が同じ位いな人は... 毎日 2 ページ使うより、その日のタスク量に合わせれば良いかな。

関連タスクをつなげる方法

Doing List を書いていると、関連するタスクを作ることがある。よくあるのが、大きなタスクをサブタスクに分割したけれど、分割しきれていなかったケース。事前タスクや確認用タスクを後で思いつくことがある。

ここで、方眼紙の 1 コマ目と 3 コマ目を使う。

1 コマ目は関連タスクの親を表す記号 (a. など)。3 コマ目は親タスクに関連するタスク。例えばこんな風になる:

a.  ○○をする
    △△について調べる
    ◇◇のテスト・コードを書く
    コーディングする
   別のタスク その 1
   ‖
   別のタスク その X
  a. パフォーマンス・チェックをする
緊急な割り込みがあった場合は?

オリジナルの Doing List を実践していたのは大学教授ということもあり、自分の時間をかなり自由に使える。でも、仕事によっては「緊急」タスクが割り込む場合もあるでせう。肝を冷やすのが、サーバー管理者にとっての「Samba が動かない」「Apache が落ちてる」「Subversion にアクセスできない」系のクレーム。これは自分の仕事を止めてすぐにでも対処しないといけない。

こういう時は、無理に Doing List を守らない。まず、今までやっていたタスクを中断し、Doing List の一番下に新タスクを追加する。問題が難しそうならサブタスクを作る。そして、タスクに取りかかる。タスクを無事終了したら、元のタスクに戻って作業を再開する。

失敗談

2 年間やっていて失敗もある。2 つ紹介しやう。

タスク終了時に「チェック」マークではなく「終了時間」を書いていた時期があった。前のタスクから引き算をすれば、そのタスクに費した時間が分かるという寸法。このやり方には 3 つ問題があった。1 つ目はタスク終了のたびに、「時間」を調べなきゃいけないこと。スムーズさに欠けた。2 つ目は終了時間が曖昧もしくは不明なタスクの扱いに困ったこと。3 つ目は、Doing List のタスクは「必ず」上から順に「終了」するとは限らないこと。「緊急」タスクが入ることもあるし、重いタスクなので後回しにすることもある。そんな中でタスクの実行時間を計算するのは大変。シンプルにチェック・マークを入れるだけに留めた。

Doing List で仕事の流れをより良くするためにと、「このタスクはあのタスクの前にやる」という風な矢印を引いたことがあった。デジタルなら簡単に出来ることだけど、ノートだとこれが大変。余計に混乱を招いた。そんなことをしなくても、Doing List を上から普通になめるだけで十分だと分かったので、この「矢印」はやめた。同時に、デジタル・ツールで Doing List を作る必要も少ないな、と感じた。

あとがき

Doing List は、「今やっていること」を明確にし、仕事の効率を上げるツール。でも、それだけがメリットじゃない。後で見返せば、素晴らしい作業ログが出来上がっている。

また Doing List がアナログ・ツール (ノートに書くだけ) ということも強調したい。まず、ディスプレーを少しも専有しない。机の上に開いておけばいい (机の上でページが開くというのも Moleskine の良い所)。図が描けるのも良いし、必要ならメモを貼り付けることもできる。会議に持っていっても電源切れになることはない。紙は省電力を上回る 0 電力製品だから!!

といっても、デジタル・ツールを全否定するわけじゃない。長期的な視点においては、デジタル・ツールで GTD したり Gantt Chart を作る方が良い。チケット駆動開発においても、Trac や Redmine を活用することをおすすめする。Doing List は GTD やチケットから「自分の手元」に降りてきたタスクを「自分でマネージメント」する道具だと思う。

2010-10-29

ネットカフェ泊まりで生き抜くための 10 のアドバイス

今年も急に寒くなってきた。今年の寒い時期、ネットカフェに連泊していた頃を思い出す。

仕事や研究が忙しくなって帰宅する時間も惜しい時 (しかし、お役所的な理由で職場・大学で寝取まりが出来ない時)、安価に泊まれるネットカフェは重宝する。ビジネス・ホテルより安く、ネットや雑誌といった情報が手元にあるのがメリット。その代わりデメリットも大きい。本エントリーでは、一週 4 連泊をしなくちゃいけない位いハードなネットカフェ宿泊者向けに (自分の経験を踏まえて) 10 のアドバイスを書いてみる。

1. (重要) マスクは必須

ネットカフェの大抵は室温調節をちゃんとやっている。けれど、湿度調節まで行なっているネットカフェはほとんどない。湿度調節がちゃんと為されていないと、喉を痛める。喉を痛めれば風邪をひきやすくなる。ネットカフェはただでさえ体力の消耗が激しいので、長期利用を考えるなら自分で湿度調節する必要がある。

湿度調節で威力を発揮するのが「マスク」。ここでの目的は、ウィルスから身を守ることではなく、鼻や喉に適度な湿度を与えることなので、「ガーゼマスク」が良い。医療用とか、花粉用とか、超立体とか、さういったマスクは要らない。コンビニで売っている一番安い「ガーゼマスク」が良い。

加えて、ちょっとしたドラッグストアで「ガーゼ」を買っておくことをお勧めする。安いガーゼマスクは、中のガーゼがすぐにへたる。ここで新しくマスクを買うのではなく「ガーゼ」を買う。適当な長さに切って使えば良いと思う。ぼくは思いきって一枚全部を使った。一度ガーゼを洗躍すると、すごいフカフカになってマスクのフィット感が向上した。見た目は酷いけど、ネットカフェの中で使うんだから、誰も見ていない。人の目を気にする必要はない。

2. (重要) 分煙・禁煙をチェック

これは嫌煙家向けの項目。

煙草の臭いはとても嫌なもの。出来ることなら、時前にネットでネットカフェの分煙情報を調べておこう。

  1. 建物自体が分煙されている
  2. フロアーで分煙されている
  3. フロアー内に喫煙ルームと禁煙ルームがある
  4. 分煙されていない

上から下に行くほど、状況が悪くなっていく。ネットカフェに分煙の情報がなくても、ネットカフェのフロアー・マップからある程度分煙に関する情報は得られる。

ところで、1 番目に挙げた「建物自体が分煙」されている物件だけど、非常に少ない。ぼくが知る中では、新宿のアプレシオ新宿ハイジア店が、WEST 館と EAST 館に分かれていて、EAST 館が禁煙になっていたと思う。

3. ブランケットを借りる

冬は寒い。いくらエアコンで調節されているといっても、やはり夜は寒い。ほとんどのネットカフェでブランケットを「無料で!」借りられるので、このサービスは是非活用しやう。

4. ジャンバーを前後逆に着る

ブランケットを借りても、そのブランケットをちゃんと被って寝られなければ意味がない。ところが、ブランケットは布団ではないから、起きたらどこかに行ってたということが良くある。そこでブランケットは毛布代わりに使わない。

少し大き目のジャンパーを用意する。ボワになっているのが好ましい。体を締めつけるタイプはダメ。スルリと腕が入って、包み込むタイプが良い。これを前後逆に着る。すると、寝ている間、絶対に脱げることがない。前後を正しく着て前をしめると、そこはちゃんと服になっているので寝巻きのやうな快適さはない。かといって前を開けると寒い。前後逆だと着苦しい。だから少し大き目のジャンパーを選ぶ。

では、ブランケットはどこに使うか? ぼくはマフラー代わりに使った。徹底的に喉を守る。あと、ちょっと枕っぽくなって良い。

5. 専用靴下を用意する

仕事用の靴下は恰好良いけど、寝る時まで履くのはナンセンス。かといって、靴下を脱いで寝られる程ネットカフェの環境は良くない。そこで専用の靴下を用意する。

一番のポイントは、靴下の折れている部分がなるべくストレートなもの。靴下がストレートでないと、血の流れがおさえられて体が休まらない。寝る時だけで良いので、靴下を替えよう。

この手の靴下は「安眠用の靴下」をスーパーで探せば見つかると思う。下のリンク先は一例。

オーガニックコットン おやすみソックス

6. 椅子はリクライリングを選ぶ

フロア席があればフロア席を取ろう。なければ、リクライニング椅子を備えた個室を取る。リクライニング椅子は、なるべく角度を固定できるものが望ましい。

リクライニング席を取っても、席が後ろまで倒れないことがある。これは、ネットカフェが「寝る」ための施設ではないため。ネットを見たりマンガを読んだりするのに、最低限のスペースしか割かれていないのが、ネットカフェの現状。だけど悲観する前に試して欲しいことがある。椅子を動かして、部屋に対して対角線に置く。すると、縦に椅子を置いているよりも若干スペースを広く使える。リクライニング席も一番深くまで倒せるようになる (かもしれない)。

フロア席があっても狭くて足を伸ばせないとか、リクライニング席で角度が固定できない、なんて場合はリクライニング席の床に寝る手段もある。実はスペースだけで言えば、狭いフロア席よりリクライニング席の方が広い (机と椅子を置かなきゃいけないから)。床が綺麗で、何か敷く物がないと使えない方法だけど一度試してみる価値はある。

上に挙げた手段が全て通じないなら、別のネットカフェを探すことも選択肢の一つ。

7. シャワーに入らない

ネットカフェ生活の最初の方はシャワーはイイ。

でも、もし貴方がネットカフェに何週間も泊まっているのならば、それは相当に仕事・研究が大変なのに違いない。もう体力も限界に近いはず。そんな時にシャワーを浴びると、体の疲れがドッと出てくる。溜めてた疲労が最後の体力を奪う。その日、貴方は仕事など満足に出来ないでせう。

ここまで来ると、本当は休みを取るか、病院に行くのが良い。でも、あと数日だけ、あと一週間だけ。それを乗り越えれば、という状況もあると思う。そういう状況なら、シャワーは浴びないこと。

8. マンガを読まない

人間、不思議なもので体力がギリギリでもマンガを読めてしまう。ジャンプがあった。サンデーがあった。今日は月刊マガジンの発売日か。ネットカフェだから誘惑も多い。でもその誘惑は断ち切ろう。

マンガを読むと、なけなしの体力を使ってしまう。翌日の仕事・研究に影響が出るほど疲れていても、マンガは読めてしまう。だからマンガは手に取ってはいけない。

もしマンガを読むのであれば、朝、起きてから読もう。

9. ラジオ体操をする

ネットカフェ生活が続くと、「体」も限界に近づいて来る。でも、逆説的だけど、そんな時だからこそ体力を付けないといけない。体がもたない。そこで体を動かすことをお勧めする。

ぼくはラジオ体操をやった。

何十年も続いているだけあって、ラジオ体操はよく練られている。基本的に体全体を動かすようになっているし、実はその動きもハードな構成になっている。まじめにラジオ体操に取り組めば、息切れするほど。でも、これで一日、体のキレが良くなる。最初は、順番とか間違えたって構わない。とにかくやってみること。

ネットカフェで寝起きすれば、会社に来るのはほぼ一番乗りに近いはずだから、人の目を気にすることはないでせう。どこか適当に広いスペースを見つけて試してみて欲しい。

10. 今、貴方はエベレストに登っている

ネットカフェ生活が続くと苦しい。ネットカフェに泊まり続けることも辛いけど、その原因 (仕事や研究が山場・火の車・〆切ギリギリ) も辛いと思う。ここで「何で自分だけ」とかネガティブに走らない。

エベレストに登頂したことはあるかしらん? ぼくはない。でも、本で読むだけでその大変さの何十分の一かは想像できる。毎日歩き通しで、シャワーはなく、寝場所はテントの中。日々変わる天候。正しいルートから外れた時の焦り。山頂に辿り着けるのかという不安。注意不足は死との隣合わせ。でも、登頂できれば全てが報われる。

そんなプロジェクトに参加していると思えば、ホラ、少しは気が軽くなりませんか?

変な例えだけど、心をポジティブに持っていかないと、ネットカフェ連泊は耐えられない。

あとがき

当たり前過ぎてアドバイスには書かなかったけど、「ナイトパック」は必須ね。

あと、ネットカフェ生活に一区切りがつく段階で休みを取ることを確約させること。この約束を反故にされると、体じゃなくて心が壊れてくるので、必ず守らせること。そのためには、「自分が無理している」ことを周りにある程度周知させておく必要がある。

ネットカフェ生活を続けることは体力の限り出来ることではあるけれど、「体力に限界が来た時のアフターフォロー」を準備しておく政治力を持つのは非常に難しい。これはネットカフェ生活を始める前からの戦いになる。意外と盲点なのでお気を付けあれ。