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2017-02-18

Apple Music でコンサート用プレイリストを作ってみる

明日、荒川区民会館サンパール荒川で無料のクラシック音楽コンサートがある。曲目は次の通り:

  • ドボルザーク作曲交響曲第8番
  • スッペ作曲軽騎兵序曲
  • イバノビッチ作曲ドナウ川のさざなみ
  • サウンドオブミュージックメドレー

楽しみ。

さて、この手のコンサートがあると曲の予習・復習をするようにしている。これがコンサートによっては自分の知らない曲もあったりする。(今回は有名な曲ばかり。どの曲も CD を持っている。) 今までは CD を持っていない曲は予習なしでコンサートに挑んでいた。

最近は Apple Music (もしくはGoogle Play Music) のお陰で状況が一変した。新作やよっぽどの秘曲でもない限り、たいてい Apple Music に曲がある。なので、予習し損ねることがなくなった。

コンサートの曲目順にプレイリストを作っておくと一気に流すことができる。CD だと (コンサートの曲目順に曲が並んでいることはまずないので) 複数のCD を入れ替えないといけないんだよね。予習にも復習にも便利。コンサートごとにプレイリストを作ってるとゴチャゴチャしちゃうので、ぼくは一年分のプレイリストを作ってる。

2017-02-13

The Wikisinger — ロケーションによる天然サウンド・エフェクト付ミュージック・ビデオ

The Wikisinger は 2015 年 7 月に公開されたミュージック・ビデオ。

1 人の男性がオリジナル曲を「いろいろな場所」で歌う。「いろいろな場所」とは、普通の部屋・屋根裏部屋・ホール・トンネル・工事現場... そして無響室。計 15 か所のロケーションで撮影・録音している。場所によって音の響き方が変わるので、シーンが切り替わるたびにまるでサウンド・エフェクトを変更したかのように聞こえてしまう。例えば普通の部屋はいくぶんデッドでホールは反射音が多くリバーブ (残響) が強い。工事現場のように開けた場所では、室内より更にデッドで、無響室に至ってはリバーブが 0 になる。

サウンド・エフェクトを「機器」を使って付与することは難しくないけれど、それをあえて排しているのが、このビデオの面白いところ。

このビデオを他の人に見せたら、「背景(ロケーション)は合成で、実際は機器でサウンド・エフェクトを付けてるんじゃないの?」と疑われた。そこで見つけたのが、このビデオのメイキング。

シーンが切り替わっても、画面に映る調度品が同じ位置に見えるよう、メジャーで位置を測って配置している様子などを見ることができる。

本編とメイキング。二本合わせて見ると面白さが倍になる。

なお、このビデオを良いオーディオで聴くと、ホールで手をパァーンと叩いた音が目の前に広がって行く。オーディオ的な面白さも味わえて楽しい。Bluetooth や AirPlay、Chromecast の使える環境の方は是非観てみて欲しい。

2016-10-10

ソニーのフラッグシップ・モデル ウォークマン & ヘッドホンを聴いてきた #音のこだわりの全て

「ソニー・フラッグシップ・モデル ブロガー限定先行体験会」に参加してきた。概要は以下の通り:

  • 日時: 2016-10-08 (土) 11:15-12:45
  • 場所: ソニー・ショールーム / ソニーストア 銀座 (銀座 8-1-5)
  • 参加人数: 30 人
  • 参加費用: 無料

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イベントにはソニーのフラッグシップ・モデル ウォークマンである NW-WM1ZNW-WM1A、同フラッグシップ・モデル ヘッドホンである MDR-Z1R、そして別売提供される KIMBER KABLE 社協力のヘッドホン・ケーブル MUC-B20SB1 が用意された。

これらは全てオープン価格。ソニーのサイトにある「ソニーストアで購入すると」を参考価格としてのせておく:

  • ウォークマン NW-WM1Z: 299,880 円 (税別)
  • ウォークマン NW-WM1A: 119,880 円 (税別)
  • ヘッドホン MDR-Z1R: 199,880 円 (税別)

ウォークマン NW-WM1Z と NW-WM1A の一番の違いは筐体。NW-WM1Z が銅ブロックの切削から作られたものなのに対して、NW-WM1A はアルミブロックの切削から作られている。この他、アンプからヘッドホンジャックの線材 (NW-WM1Z は KIMBER KABLE 社の線材; NW-WM1A は普通の? 銅の線材) や、ヘッドホン出力の LC フィルターに使う抵抗 (NW-WM1Z は新開発の大型・高音質な抵抗; NW-WM1A はメルフ抵抗) に違いがある。

イベントの進行

会場には椅子が 30 脚、1 列 10 脚 x 3 列で列んでいた。最初の 1 列目にウォークマンとヘッドホンが置いてある。

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イベントは試聴タイムで始まった。1 人当たりの試聴時間は 7 分。1 列目の人が聴いたら、2 列目の人にウォークマンとヘッドホンを渡す。7 分 x 3 列分で計 21 分。

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試聴が終わったら、ソニーの開発者が入場。ヘッドホン開発者の話、ウォークマン開発者の話、と続いた。これが 1 時間くらい。

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最後は質問タイムで締めた。

ヘッドホン MDR-Z1R 開発者の話

ヘッドホン開発者二氏の話を聞いた。MDR-Z1R 開発者である潮見俊輔氏と、MDR-Z1R メカ担当者である尾崎雄二氏。

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面白いと思ったことを列挙する:

  • ドライバーのサイズは 70 mm。一般的な人の耳のサイズである 65 mm より大きくすることで、平面波に近づけるのが目的
  • マグネシウムを使ったドーム振動板の開発に 10 年以上をかけた。マグネシウムは極溥の 30 ミクロン。そもそもマグネシウムは乗りが良くない。まず薄くすること、そして、薄くしたものを破れずに整形することが難しい。
  • ハウジングの突起は中心からわざと外している。中心に突起があると、振動モードが動きやすくなってしまうため
  • ニューヨークにあるソニー・ミュージックのマスタリング・スタジオで音のベースを作った
  • 低音の音の再現を重要視した。コンサート・ホールのように広い部屋では低音に共鳴する周波数が現れる。これをヘッドホンで再現できることが、音の空気感の大事な要素となっている
  • 組み立ては日本。プロ向けのマイクなどを作っている工場で組み立てを行なっている
ウォークマン NW-WM1Z/WM1A 開発者の話

ウォークマン開発者二氏の話を聞いた。音質担当の佐藤浩郎氏と、メカ担当の石崎信之氏。

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面白いと思ったことを列挙する:

  • UI を刷新。アナログ・メーターとスペクトル・アナライザーの動きにはかなり力を入れている
  • フル・デジタル・アンプ S-Master HX を新しくおこした。DSD のネイティブ再生と PCM の 384 kHz の再生ができるようになった
  • 基板のオーディオ回路のレイアウトを変更。アンプ・ブロックと電源/デジタル・ブロックをレイアウト的にきっぱりと分離した
  • 4.4 mm バランス接続 (5 極) も採用。2016 年 3 月に JEITA で規格化。1 本で使える、L 型のプラグを使える、太くて強度がある、といった利点を挙げていた
  • 筐体を真鍮で作った試作モデルは、低音は良かったけど、高音が全く伸びなかった
  • NW-WM1Z では金メッキを使っている。一般にキラキラしている金メッキは下地にニッケル・メッキを使っている。ニッケル・メッキは磁性体なので音が悪くなる。NW-WM1Z はニッケル・メッキを使っていない

音を聴いてみて

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イベント最初に与えられた 7 分間の試聴タイムの感想を書く。時間が短かかったので、ウォークマンの聴き比べは行なわず、NW-WM1Z のみを使った。

NW-WM1Z に入っていた曲は次の 4 つ:

  • Just The Two Of Us (グローヴナー・ワシントン Jr.) Apple Music
  • ブルックナーの交響曲 第 9 番 第 2 楽章 スケルツォ 抜粋 (スクロヴァチェフスキ指揮ミネソタ管弦楽団) Apple Music
  • 虹の彼方に (手嶌葵)
  • 今夜はビート・イット (マイケル・ジャクソン) Apple Music

ブルックナーの交響曲のみ PCM 96 kHz/24bit。それ以外は FLAC (Just The Two Of Us は 192kHz/24bit, 虹の彼方に は 96kHz/24bit, 今夜はビート・イット は 176.4kHz/24bit) だった。

このうち、Just The Two Of Us は知らない曲だったのでスルー。ブルックナーの第 9 番も聴きこんでいる曲じゃなかったのでスルー。手嶌葵の虹の彼方にと、マイケル・ジャクソンの今夜はビート・イットをメインに聴いた。

手嶌葵の「虹の彼方に」は、彼女のアルバム「The Rose 〜 I Love Cinemas 〜」に収録されている。残念ながら Apple Music や Google Play Music はこのアルバムを配信していない (2016-10-10 現在)。手嶌葵はギターとベースとピアノの小さな編成でこの曲を歌い上げる。ヘッドホンは、しっかりとしたボーカルの存在感を聴かせてくれる。手嶌葵の芯がありつつもハスキーな声質を上手に再現している。やや、実像は強めか。ピアノは中高音域で曲に華やかさを与えている。こまできれいなピアノの入っていた曲だったかな? と思ってしまったほど。中高音域の表現が上手いんだと思う。

マイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」は、怪物アルバム「スリラー」の一曲。マイケル・ジャクソンの曲はどれも作り込みが凄くて、満足に鳴らすことが難しい。オーディオ的な難しさも怪物級と思う。そういうわけで、いくつか不満点が残ったけれど、総じて好印象。とても聴きやすかった。例えば低音。低域の量感を増やすような音作りは決してしない。低音が伸びているのが分かる。下品でない低音。スピード感もある。STAX と比べると、少しパンチが弱いかもしれないけれど、音楽の楽しさは十分。個人的にはマイケルの声にもう少しシルキーさが欲しいと思った。

あとがき

イベントだからこそ体験できること。それが各所に配された楽しいイベントだった。開発者の方々と直接話をする、NW-WM1Z の筐体の元になった銅ブロック (約 1.8 kg) を直接手に取る、そして実際にヘッドホンを装着して音を聴く。オンラインから得られる情報とオフラインで提供できる体験の配分が丁度良かった。

一つ欲を言えば試聴について。どんなスタイルでやるのか予め知りたかった。一応、iPhone にオーディオ・チェック用の音源をダウンロードして持っていったけど、使う機会がなかった。ウォークマンに入っている曲だけを聴くスタイルと分かっていたら、何の曲が入っているのかイベント前に質問していたと思う。そして、曲が分かれば、その曲を予習して行っていた。今は Apple Music や Google Play Music で曲を聴けるから、予めウォークマンに入っている曲のプレイリストを作って共有してもらうようお願いしていたかも。自分のシステムで予め曲を聴いていたら、もっとフラッグシップ・モデルとの「音」の違いが分かったんじゃないかな。

ぼくはクラシック音楽が好きだけど、ブルックナーの第九は馴染みがなくてスルーしてしまった。悔しい。今、ブルックナーの第九を聴きながら、このブログを書いている。良い曲だなーと思う。

2016-03-21

最近、オーディオ・チェックに使っている音源 (2016)

先月、友達に「オーディオのリファレンス CD 的なリスト」で「クラシック以外のもの」をリクエストされた。遅くなっちゃったけど、ここ最近利用頻度の高い CD を並べてみる。なお、オーディオ・チェックで昔からよく使っている曲 (ワルター指揮コロンビア交響楽団によるベートーヴェンのコリオラン序曲やノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレーヤーズによるモーツァルトのレクイエムなど; おっとどれもクラシック曲)、オーディオ業界で有名な曲 (イーグルスのホテル・カリフォルニア etc.) は除外した。

Bob Baldwin — Bad

Never Can Say Goodbye
Never Can Say Goodbye

ボブ・ボールドウィンによるマイケル・ジャクソンへのトリビュート・アルバム「Never Can Say Goodbye」から 1 曲目「Bad」。スムース・ジャズにアレンジされたマイケル・ジャクソンの曲を楽しむ。

冒頭のピアノが深い低音を鳴らす。ピアノという楽器の低音の響き、残響の残り方をチェックしている。

S.M.V. — Thunder

Thunder
Thunder

スタンリー・クラーク (Stanley Clarke)、マーカス・ミラー (Marcus Miller)、ヴィクター・ウッテン (Victor Wooten) という三強ベーシストが組んだアルバム。アーティストの S.M.V. はベーシストのファースト・ネームを並べたもの。

これだけ書けば自ずとこのアルバムのコンセプトも見えるというもの。ベーシスト 3 人が時に烈しく、時にメロディアスにベースを鳴らしまくる。どの曲も聴きばえするので、特にお気に入り 2 曲目の「Thunder」を選んだ。

ピアノとは違う、ベース特有の弾けるような低音を聴く。こもらない低音、アタック感、スピード感、をチェックしている。三人の立ち位置が変わらないので、左・中央・右の定位チェックにも使える。低音がちゃんと鳴らせている前提になるけれども。

Eva Cassidy — Tennessee Waltz

Imagine
Imagine

エヴァ・キャシディのアルバム「Imagine」から 8 曲目「Tennessee Waltz」。

ギターとボーカルだけのシンプルな構成。パティ・ペイジのカントリー/ポップスの名曲を歌い上げる。何度、オーディオ・ショップで聴いたか分からない。

オーディオとしてどこに聴きどころがあるのかと言われると難しいのだけど、エヴァの魂を聴け、としか言えない。「I remember the night and the Tennessee Waltz」のくだりで心が震えるか!?

Carol Kidd — When I Dream

All My Tomorrows
All My Tomorrows

キャロル・キッドのアルバム「All My Tomorrows」から 7 曲目「When I Dream」。

こちらもギターとボーカルだけのシンプルな構成。バラードらしいバラード。女性ボーカルに集中することができる。

ボーカルがスッとセンターに立つ。センターの定位をチェックしている。

Hayley Westenra — River of Dreams

Pure
Pure

ヘイリー・ウェステンラのヒット・アルバム「Pure」から 4 曲目「River of Dreams」。この曲は、ヴィヴァルディの四季から「冬」のメロディーをアレンジして詩をつけたもの。

ヒット・アルバムなのでお店や友達が持っている確率が高いし、耳馴れたメロディーなので覚えやすく分かりやすいというのもある。でも、何と言ってもヘイリーの透明感ある (リヴァーヴが適度にかかった) 女声ボーカルの聴きやすさが選ぶ理由。

ヴィヴラートのほとんどかからない女性ボーカルを引き出せているか? 声のハリと芯そして残響をチェックしている。

Michael Jackson — Heal the World

Dangerous (2015)
Dangerous (2015)

マイケル・ジャクソンの名アルバム「Dangerous」から 7 曲目「Heal the World」。

マイケルの歌声をシルキーに表現できれば文句なし。そんなオーディオに到達するのにどれだけの努力が要ることか。少くとも、ぼくはその境地に達していない。マイケルの曲はどれも良く練られているので、お気に入りの曲なら何でもオーディオのリファレンス CD になると思う。「Bad」でも、「In the Closet」でも、「Black or White」でも、「Smile」でも。

「Heal the World」で特に聴くなら曲が始まる前。少女の小さな声。「I think about the generations and...」で始まる語り。これが鮮明に聞こえるか。台詞として聞こえるか。少女の背後から聞こえる子供たちの声は聞きとれるか。何かカッ、カカと落ちた音の素材の質感が伝わるか。というあたりをチェックしている。

風の伝説 from 「《風の谷のナウシカ》から 5 つのメロディー」藤原真理

風-Winds~ナウシカの思い出に捧げる
風-Winds~ナウシカの思い出に捧げる

チェリスト藤原真理のアルバム「風 — Winds 〜 ナウシカの思い出に捧げる」から 1 曲目「風の伝説」。

「風の伝説」は組曲「《風の谷のナウシカ》から 5 つのメロディー」の第 1 曲目 (3 曲目の「レクイエム」も素晴らしい!)。チェロとピアノの二重奏曲。

チェロが空間にポッと現れる。奥行きを含めた空間性を表現できるか、チェロを弾く弦の動きが見えるかをチェックしている。

世界の約束 〜 人生のメリーゴーランド from 「ハウルの動く城」サントラ

ハウルの動く城 サウンドトラック
ハウルの動く城 サウンドトラック

ジブリ映画「ハウルの動く城」のサウンドトラックから 26 曲目「— エンディング — 世界の約束 〜 人生のメリーゴーラウンド」。

主にピアノを伴奏にして歌う倍賞千恵子の「世界の約束」とオーケストラがメインで奏でられる「人生のメリーゴーラウンド」のメドレー。

ピアノ、女性ボーカル、オーケストラが適度なバランスで入っている。一曲で複数の要素をチェックできる。自分のオーディオをチェックするというよりも、店や友達の家でオーディオの素性を知るのに使っている。

The Quidditch World Cup from 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」サントラ

ハリー・ポッターと炎のゴブレット
ハリー・ポッターと炎のゴブレット

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のサウンドトラックから 3 曲目「Quidditch World Cup」。

映画では、曲名の通り「クィディッチ・ワールド・カップ」のオープニングでかかった。ワールドカップと名付けるだけあって、祝祭的な派手な楽曲。

花火をイメージさせる太鼓の音に注目。音の立ち上がりがハッキリしているかをチェックしている。

Why So Serious? from 「ダークナイト」サントラ

The DARK KNIGHT
The DARK KNIGHT

映画「ダークナイト」のサウンドトラックから 1 曲目「Why So Serious?」。

前後左右と動き回る音。打ち出されるピアノの低音。時計の針の音のように聞こえるスティック音。オーディオ・チェックの要素にこと欠かない。

こと 3 分 27 秒から 4 分前半で低音の「音階」が聞きとれるかどうかは、オーディオの低音チェックにもってこい。

Bounce Bounce from 「SILFRA」Hahn and Bertelmann

Silfra
Silfra

クラシック界の女流ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンがハウシュカと組んだ異色アルバム「Silfra」。ハウシュカ (Hauschka; Volker Bertelmann の別名) はドイツの作曲家でプリペアード・ピアノの奏者。プリペアード・ピアノはピアノの弦に木や金属を挟んで音色を音程を変えたピアノ。

ジャンルは現代音楽。聴く人を選ぶ。ハーンが弾いているからと、普通のクラシック音楽を期待して聴くとかなり驚く。どちらかと言えばピンク・フロイドとかが好きな人向けかも。

プリペアード・ピアノというピアノらしくないピアノの響き、広い空間に (ミキシングによって?) 配置される音の動きを聴く。曲単位ではなく、アルバムを通して「楽しむ」アルバム。なので一曲だけ選ぶことはしたくない。しいて言うなら、2 曲目の「Bounce Bounce」かな。音が弾ね回り、動き回る姿を見て、面白いと思えれば...

オーディオ・セッティングを終えた後、最終確認として流して楽しんでる。

あとがき

以上 11 曲。オーディオ向け楽曲の簡単な紹介と、自分がオーディオ・チェックで気にかけている点を挙げてみた。

ダークナイトのサントラやボールドウィンの「Bad」のように初めて聴いた時からオーディオ・チェックに使えると思った曲もあれば、ヘイリーの「River of Dreams」やハリー・ポッターのサントラのように CD を持っていたけどオーディオ・チェックに使えると後になって気づいた曲もある。キャロル・キッドの「When I Dream」やハウルのサントラのように人から教えてもらった曲もあれば、風の伝説やシルフラのように Apple Music で出会った曲もある。

このエントリーが、見知らぬ一曲を知る一助になれば嬉しい。

see also.

2015-07-22

週刊アスキーの立川シネマシティ「極上爆音上映」の記事が面白い!

週刊アスキーに 1 万文字に及ぶ長編で東京・立川のシネコン「シネマシティ」の記事が載った。1994 年に日本で最も「音が良い」映画館として「シネマシティ」をオープン。2004 年には更なる音の高みを目指した 2 号館「シネマ・ツー」をオープン。音にこだわったシネコンとして有名。記事は遠山武志企画室長へのインタビューとして構成されていて、シネマシティのこだわりや企画を紹介している。

シネマシティは好きな映画館だけれども、ぼくの知らないエピソードも多く紹介されていた。「THIS IS IT」の「ライブスタイル上映」で終演後、灯かりを消して「SMILE」(チャップリン作曲、マイケル・ジャクソンによるカバーが「HISTORY」に収録されている) を流したとか、シネコン系の作品 (ギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」!) を時代に先がけて積極的に上映したとか。知ってたら、その上映にも行きたかった!!

あとは、一番小さな劇場のレンタル料が 15,000 円 (一万五千円) とか、Amazon を参考にしてウェブ予約のキャンセルを簡単に出来るようにしたとか。知らなかったなぁ。

井出祐昭

記事中、「シネマ・ツー」の「KIC リアルサウンド」の紹介ビデオに「著名な音響家」として井出祐昭氏が登場している。井出氏の名前は表立って出てこないけれど、記事中にある専門家・音響家は井出氏のことを指しているんじゃないかな?

過去記事でも取り上げたけど、井出氏がシネマ・ツーに手を倍した事案は、氏自身の著作「見えないデザイン」(pp.132-147) に詳しい。シネマ・ツーのスピーカー配置、吸音のさせ方、スピーカーの選択などが本記事より少し詳しく書かれている。興味があれば、こちらもどうぞ。

そういえば最近映画館に足を運んでいない。行きたいなぁ!

2015-07-18

iPod Touch 第 6 世代を注文した!

先日、いきなり Apple が発売を開始した iPod Touch 第 6 世代。その第 6 世代を、昨夜、Apple Store で注文した。

himag さんが書いているのと同様に、17 に注文・刻印入りで到着は 7/24 (金) と案内が来ている。Apple のことだから、少し遅めの到着日を案内している可能性もなきにしもあらず。早めの到着を少し期待。iPod Touch が届いたら、しょうこりもなく開封の儀を行なうと思う。

さて、iPod Touch。実はウォークマン系ガジェットを購入するのは初めて! イヤホンというやつが苦手で、外で「も」音楽を聴こうというモチベーションがなかった。

モチベーション変化のきっかけは、水面下でいろいろあった。

  • Bluetooth レシーバーを導入したことで、家のオーディオからもネットワーク経由の音楽を鳴らせる環境が整ったこと
  • 車のオーディオも Bluetooth 対応して、スマホ/タブレット/iPod Touch の中の音楽を鳴らす環境が整ったこと
  • Parrot Zik 2.0 のような Bluetooth 接続かつノイズ・キャンセリングに対応した「比較的高音質な」ヘッドホンが現れたこと

こういった周辺環境の変化が家で、車内で、室外で音楽を聞く下地になっている。

それなら iPhone や iPad で良いのでは? という気もする。大いにする。iPod Touch が iPhone や iPad より勝る点を挙げると 2 点。バッテリーを iPhone/iPad から分離できること。サイズ・重量が小さいこと。

iPod Touch のメリットに対して、デメリットは iPhone と iPod Touch、または iPad と iPod Touch の二機種を持ち運ぶ面倒臭さ。これは実際使ってみて考えるしかないかな? と見切り発車で購入を決意した。

最後に iPod Touch 購入を後押ししたのは Apple Music の存在! Wi-Fi さえあればどこでも音楽聴き放題。外に出る時は端末内に予めダウンロードも可能。この利便性はイイ! 家には数千枚の CD があるけれど、家から出るとこのコレクションを持ち運ぶ術がないのには困っていた。車内で、新幹線の中で、出張先で、音楽を聴く「ガジェット」として iPod Touch を「欲しい」と思った。

Apple Music がスタートしていなかったら、ぼくは、iPod Touch に食指を動かすことはなかったと思う。

2015-07-01

iOS 8.4 と一緒に Apple Music が日本にやってきた

2015-07-01 Wed 午前 0 時 (正確な時間は分からない) から、iOS 8.4 のダウンロードが可能になった。午前 0:01 からダウンロードを開始。ぼくの iPhone 6 plus に 222 MB のダウンロードが開始され、午前 0:29、iOS 8.4 が起動した。

Apple Music 日本上陸

iOS 8.4 にはデザインが一新された「ミュージック」アプリが入っている。このミュージック・アップから Apple のストリーミング型ミュージック・サービス Apple Music が利用できる!!

ワクワク

これがミュージック・アプリのアイコン。

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起動画面。

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「3 か月トライアルメンバーシップ」のお知らせ

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プラン選択

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利用許諾書更新のお知らせ。

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利用許諾を読んで...

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おっと、iCloud の警告。いまは無視。

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刷新されたミュージック・アプリが現れた!

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For You

好きなジャンルを選べと...

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選んだよ

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更にアーティストを絞り込めと... 右下の「他のアーティスト」で選択したアーティスト以外が候補に新たに現れる。ほい、選んだよ

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おお、おススメが表示された。

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Beats 1

始まってないのかと思いきや

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始まってた!!

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クラシック局もある (ちょっと扱いが小さいけど)

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検索

検索をかけて、Apple Music で音楽を聴いてみる。お気に入りのピアニスト、ヴァルター・ギーゼキングの演奏でベートーヴェンのピアノ・ソナタ第 14 番「月光」。

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Bluetooth を使って、自分のオーディオから音楽を鳴らしてる。いいなコレ。

曲の右端にある「…」を押してみたらメニュー。

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「曲の共有」から「Twitter」を選択。便利!

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快適。さて、他にどんな音楽があるのか探しに行ってみよう。

2015-06-09

Apple Music 6/30 に日本上陸

2015-06-09 (火)、Apple は WWDC 2015 の「One more thing」として「Apple Music」を発表した。Apple Music は、Apple が提供する音楽ストリーミング・サービス。

気になるのは値段。

  • $9.99/月 (月額 1,200 円相当)
  • $14.99/月 (ファミリー・プラン、最大 6 人まで)
  • 最初の 3 か月は無料

サービス・インは 2013-06-30 (火) -- 日本では 7/1 (水) にズレこむかもしれない。

100 以上の国でスタート。日本の Apple Store にも Apple Music のページが 既に 開設され、「まもなく登場」とある。Twitter のアカウントも用意されている。Apple Music の国内スタートは確実!

サービス

Apple Music は、iPhone, iPad, iPod Touch, Mac そして Windows (for iTunes?) で使うことができる。そして、Android アプリが 2015 年秋にリリースを予定している。iOS 用には Apple Music 用に iOS 8.4 がリリースされる。

主なサービス機能は次の通り:

  • Apple Music ライブラリー: 曲を聴く (プレイリスト作成可、オフライン OK)
  • ラジオ「Beats 1」: ロック、J-Pop、ジャズ、クラシックまで幅広いジャンルを網羅
  • Connect: アーティスト専用のページ (情報発信、お気に入り追加、共有)
  • リコメンデーションを受ける

Apple Music ライブラリーは iTunes で発売されている曲と同じなのかな。全ての権利問題が解決されてるのかどうかは分からない。サービス・インしたら、また記事を書く。

あとがき

ぼくはクラシック音楽をメインに聴くので、Apple Music がどれくらいクラシック音楽に最適化されているのかが気になる。作曲家や演奏者も「Connect」ページが作られるのかな? ぼくの好きなピアニスト (例えばギーゼキング) の曲は入っているのかな? 交響曲やソナタは全楽章続けて聴くことが出来るのかな? 心配半分、楽しみ半分。6/30 が待ち遠しい。

ミルシテインが演奏するバッハの無伴奏ヴァイオリン ソナタとパルティータ (EMI; 1955,1956 年録音) を聴きながら

2015-04-13

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 9 回)

2015-04-04 (金)、なお&トラさん邸を訪問した。ぼくの記憶が正しければ、9 回目の訪問。Facebook でコーヒーの話が盛り上がって、気がついたらお宅に伺うことで話がまとまっていた。

今回は CD のみを聴いた (LP はなし)。

なお&トラさん邸の訪問は、1 年振りだけど 7 回目 (2013 年) と 8 回目 (2014 年 4 月) の訪問記を書いていない。まず最初に第 7 回、第 8 回の訪問について軽く触れておく。

なお&トラさん邸訪問 (第 7 回)

第 7 回訪問時の主役はぼくじゃなかった。LP 好きな知人が主役で、訪問目的も LP を聴くことだった。ぼくは LP を持っていないので、連れとして参加する心持ちだった。ところが、ギリギリになって主役の知人の都合が付かなくなった。LP を鳴らす気満々で準備していたなお&トラさんと、LP を持っていないぼくが、「どうしよう」と集まったのが 2013 年の出来事。

結局、二人ともテンションが上がらない中、LP と CD を聴いた...

なお&トラさん邸訪問 (第 8 回)

第 8 回は 2014-04-02 (水)。改良 CD プレーヤーが version 9 になっていたはず。CD のみを聴かせてもらった。

音は緻密だった。第 7 回以前が「絵のよう」だとしたら、第 8 回で聴いた音は「写真のよう」だった。

なお&トラさん邸訪問 (第 9 回)

オーディオ・チェックとして使ったディスクは二枚。一枚目はワルター指揮コロンビア交響楽団によるベートーヴェンのコリオラン序曲。二枚目は映画「コーラス」のサウンドトラックから Vois Sur Ton Chemain (Bruno Coulais 作曲)。

第 9 回・サブシステム

最初にサブシステムを聴かせてもらった。システム構成は次の通り:

  • 塚田改 CD プレーヤー v12
  • emuju アンプ
  • オーディオ・マシーナ CRM

以前、ブックシェルフ・スピーカーは KEF LS50 を使っていたけれど、2014 年 11 月にAudio Machina CRM を導入したらしい。

まずはコリオラン序曲を聴く。ホール・トーンがよく鳴る。ティンパニーのアタックが力強い。そして音がホール全体へ広がっていくのが聴こえる。他の楽器も解像度高い緻密な音を聴かせてくれる。全体のレベルで言えば、去年聴いたメイン・システムの音を上回っているのではないか?

続けて、Vois Sur Tom Chemain。入りのピアノの音が生々しい。続く少年合唱は一人一人の声を聴き分けられるレベル。聴いてて鳥肌が止まらなかった。

オーディオ・マシーナの音が聴きたかっただけなのに、レベルの高さに打ちのめされた。サブ・システムじゃなかったのか!?

ジャブ的に二曲聴いて、メイン・システムの部屋へ移る。

第 9 回・メインシステム

部屋に入って驚いた。セッティングが変わっている。長方形の部屋で、今まで (短辺側にスピーカーを置く) 短辺使いだったのが、長辺使いに変わってる。

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リスニング・ポジションも変わった。なんか別の部屋に来たみたい。システム構成は次の通り:

  • 塚田改 CD プレーヤー v12
  • emuju アンプ
  • ダイヤトーン 2S-3003

アンプは第 8 回の時から一回バージョン・アップしたとのこと。早速、アンプに電源を入れて CD を聴かせてもらう。

まずはコリオラン序曲。おや、予想していた音と違う。サブ・システムと比べてホール・トーンが少ない。低音も力強さがない。音も解像度が低い? いや、解像度は十分高い。サブ・システム以上。なのに音を掴まえられない感じがする。ああ、これは距離か。サブ・システムはホールの後ろからオーケストラ全体を眺めるような音像だった。メイン・システムはオーケストラの目の前で聴いてる感じ。遠くを聴くつもりで、近くの音を聴いたって掴まえられるはずがない。

そう思って聴いていると、低音がキビキビしてきた。8 分弱の曲で、音が、音楽が変化していく。アンプの目覚めが悪かったのね。どんどん良くなっていくよ。

聴こえる音は、なお&トラさんの音。思えば、前回の音はなお&トラさんの音から少しはずれていた気がする。どちらかというと、オーディオ的な音。サブ・システムはその方向性で進化した感じ。ここに来て、メイン・システムは本来のなお&トラさんの音に戻ってきた。それは、コンサート・ホールの前の方でオーケストラにかぶりついて聴いているような音。

今回のメイン・システムの音は、なお&トラさんの原点に回帰している。「サブ・システムが録音現場の音を上手く再生しているとしたら、メイン・システムは録音現場の音を再現しているかのよう」と、ぼくはなお&トラさんに感想をお伝えした。

続いて、Vois Sur Tom Chemain を聴く。ピアノの音が澄んでいてきれい。少年合唱、いいなぁ。エッジが立ちすぎてなくて、何時間でも聴いていたくなる。疲れない音。たまらない。

あとがき

メイン・システムで、ぼくの持参した CD を 6 枚、なお&トラさんお勧めの CD を数枚聴いて 9 回目の訪問はお開きになった。今回、紹介しきれなかった CD 6 枚分については機会があれば別記事で書きたい。

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