泣きっ面に蜂とはよく言ったもの。先日、HDD クラッシュを起こしてコンピューターを買い換えたばかりだというのに、今度はディスプレーがちらついて真っ白になっちゃった。BIOS の設定画面でもちらつくから、ビデオ・カードのドライバー回りが原因ではないと思う。というわけで、画面が真っ白になって、頭も真っ白。もう嫌っ。
2005-08-31
2005-08-29
「すみけんたろう」の CSS 本
HTML には文書構造を、CSS にはデザインを。これが、最近の W3C の方針。このブログもできる限り、その理念に沿おうと頑張ってる。
すみけんたろうの 「スタイルシート Web デザイン」
僕 が文書構造とデザインの分離について知ったのは、すみけんたろう氏の「スタイルシートWebデザイン」からだった。この本は凄かった。とにかく CSS (Cascading Style Sheet) の目的と理想を追いかけていた。当時 CSS を不完全にしかサポートしないブラウザーの多かった中にあって、CSS の普及のためにも「標準」に則った CSS デザインを勧めていた。巷には、HTML のデザイン本が溢れていたけど、一線を画していた。HTML や CSS のリファレンスやクックブックになるまいという、気概を感じた。CSS の解説書にして、唯一思想を語っていたような気がする。
でも、志が高すぎたのか。読者に媚を売らなかったせいか。それとも、分かりにくい目次とおざなりな索引のせいか (僕は、コレが一番の原因だと思ってる。とにかくリファレンスとして使い辛かった)、「スタイルシート Web デザイン」は絶版になってしまった。
僕が絶版を知ったのは [2003-07-01]。すみ氏のウェブページを見つけたときだった。すみ氏のウェブページには、本の原稿が公開されていた。
まき氏バージョン
さて、先日、久方ぶりにすみ氏のウェブページを覗いてみて驚いた。なんと、まき氏による HTML 版へのリンクが貼ってあった。
まき氏のウェブページができたのは [2003-07-29]。僕がページをチェックしてから、ほぼ一ヵ月後。ニアミスで、出会うのが 2 年も遅れてしまった。でも、知ってしまったからには紹介せねばなるまい。というわけで、この記事を書いた。
も ともと、この本はリファレンスや Tips というより、「CSS 斯くあるべし」を語った本。古くなろうはずが無い。執筆当時、勧告になった CSS2 は、未だフルサポートされたブラウザーが無いほど。ぜひ CSS を勉強し始める人に、そして、CSS の「使い方」だけ知ってる人に読んで欲しい。
TypePad のリンク・リスト
このブログでは、サイドバーに良く使うサイトへのリンクを表示している。このリンクは、Blogger のテンプレートをゴリゴリいじって実現してる。つまり直接 HTML コードを書いてるわけ。まぁ、一言で言えば面倒臭い。
ところが、TypePad だとサイドバーのリンクを簡単に作れちゃう。
そもそも TypePad には、ブログのサイドバーに表示するリスト項目として「タイプリスト」という機能がある。タイプリストは「リストする項目」によって、4 つの種類がある。つまり、
- 本用のリスト
- CD 用のリスト
- 友達リンクのリスト
- リンク用のリスト
本用のリストには、 ISBN から Amazon へのアソシエイト・リンクを貼る機能がついてる。CD 用のリストも、Amazon の CD を検索してジャケットを表示する。友達リンクは、foaf ファイルから情報を抜き出す機能がついてる。
そして、一番シンプルなのがリンク用のリスト。リンクとメモを表示してくれる。作り方は簡単。
- 「タイプリスト」タブから「新しいタイプリストを作る」で、「リストの種類」を「リンク」にして、「リンクを作成」。
- 「新しい項目を追加」で URL を入れれば、タイトルが自動的に入力される。
- 自分用のメモ (デフォールトではツールチップ表示) を書いておしまい。
- メモをブログに表示させるには、「設定」タブの「上級者向け設定」で「メモを表示」をいじる。
このリンクリストは、管理画面で検索がかけられる。SBM の公開性が苦手な人は、個人用のブックマークとして使ってみるのもいいかも。
2005-08-28
こんにちは、アンダーソン君
この記事のタイトルは「コメント・スパムが来た」にするつもりだった。しかし、コメント・スパムの送り主が Mr. Anderson (きっと偽名) と分かった日には、マトリックス・ネタの誘惑に耐えられなかった。だって、アンダーソン君ですよ。アンダーソン君。
事の始まりは一昨日。「つぶやき」と云うタイトルの記事にコメントがついた。
この「つぶやき」には、日常の会話で聞いたりした思いついたりしたオリジナリティ溢れる一言を書いている (全部見るにははてなブックマークのつぶやきタグをどうぞ)。先日書いたネタは
コメント。ごめん、と
と云う、下らない駄洒落。(下らなすぎて赤面しちゃう。でも書かずにはいられなかった。) そして、アンダーソンさんがつけてくれたコメントがコレ。v
I read your blog, and i thought it was rather cool.
いや、いや、いや、いや。ありえない。ホントーにそう思ってるのかと突っ込みたい。リンク元は
I am a Rich Person. And you can be one as well.
だから、コメント・スパム確定でしょう。
アンダーソンさん、あなた、絶対日本語読めないよね。それなのに、コメントの駄洒落にコメント・スパムを送りつけてきて、しかも、文面が「あなたのブログは Cool」だなんて! 最高。
アンダーソンさんのブログがなくなるのも時間の問題? 大丈夫。昨日紹介した Spurl のキャッシュ機能でアンダーソン氏のブログをキャッシュしといたから。あまりにウケたので、Blogger の新機能 Flag As Objectionable も押せなかった。だめだめな、僕を許して。
GNU Arch のメンテナー
GNU Arch の最近の動向に関する自分用のメモ。
まず、GNU Arch のバージョン 2 が公開された。
- GNU Arch 2.0 (revc) リリース
といっても、スナップショットな段階みたい。そして、GNU Arch のメンテナー Tom Load 氏が降板。
- GNU Arch Users ML の記事 (英語)
- DSCM-j ML の記事 (日本語)
- via 読書日記
これからの開発がどうなるかは、現在未定みたい。Revc の開発が続くのか、GNU Arch は終わってしまうのかしらん。
ところで、ML で何度か出てくる Bazaar と Bazaar-NG について、まとめてる FAQ があったので、抜粋して意訳しておく。
Bazaar (1.0) は GNU Arch から分岐したプロジェクトです。互換性の問題は残るものの、(GNU Arch で問題だった) ユーザー・インターフェースの問題の解決を試みています。Bazaar-NG はスクラッチから始まったプロジェクトで、GNU Arch や他のシステムから一番いいアイディアを取って来ようと言うものです。出来上がったプロトタイプは、Bazaar へフィードバックされるでしょう。
いま、一番熱いのは Bazaar-NG らしい。ただ、Python なツールなんだよね。もう少し、様子を見てみよう。
2005-08-27
インデックスを SBM で作るウェブ検索 Zniff |Spurl|
六月ごろ、ウェブサイトのキャッシュ (Google のキャッシュと同じね) をユーザー主導で取るサービスはできないものかと考えてた。キャッシュを取る目的は、ウェブサイトの閉鎖や頻繁な更新でアクセスできなくなる (かもしれない) データのバックアップを取ること。そして、ページのキャッシュされた回数を基準に、検索サイトが作れるんじゃないか? そんなことを考えてた。肝は、キャッシュを取りたいと思うようなページは、きっといいページに違いない、ということ。
そしたら、同じよう なことをブックマーク (SBM) で、やってるサイトを見つけた。それが Zniff と言う検索サイト。Spurl という SBM のブックマーク・データを使って検索ができる。Zniff.com によると、7/28 に 250 万のブックマークを集めているという (5 月の時点で、一万ブックマーク/日)。日本語サイトのブックマークは少ないけれど、それなりに動く。さらに、Spurl には、ブックマークしたサイトをキャッシュする機能もついている。全てにおいて先を越された感じがして、ちょっと悔しい。
Zniff はまだ Beta#2 で、開発者たちもデータが足りないと言っている。更なる発展に期待。
2005-08-25
2005-08-24
Google Local と Google Search
恐るべきは Google の検索能力。Google Local のサービス開始のときから、検索結果にウェブの情報 (Google Search のインデックス) が表示されると言われていたけれども、最近はさらに磨きがかかったように見える。というのも、 Google Local のピンをクリックして吹き出し (詳細情報) を表示させると、いまやたくさんのリンクが現れるのだから。
紀伊国屋書店新宿南店を例に見てみよう。まず、Google Maps で「新宿」を検索。地図上辺にある「ローカル検索」から Google Local に入り、「以下の地図エリア内」から「本屋」を検索。すると地図右隣に検索結果が表示される。今回は I 番目のピンに「(株)紀伊國屋書店 新宿南店」が出た。I と書かれたピンをクリックすると、地図が微妙にスクロールして紀伊国屋新宿南店の吹き出しが飛び出す。この吹き出しの中に紀伊国屋新宿南店へのリンクがある。
左側のリンクは、Google 検索お馴染みの「I'm Feeling Lucky」。そして、右側のリンクをクリックすると紀伊国屋書店新宿南店に関する検索結果が表示される。
注目すべきは、Google のトップページで「(株)紀伊國屋書店 新宿南店」 を検索した結果とこの検索結果が違うこと。そして、検索結果のページに小さいながら Google Maps の窓が付いている事。もちろん、この小さな地図もスクロール地図。サテライト・モードもオッケー。Google は、他の地図会社が人力で集めていた情報を、世界中のウェブから集めようとしている。そしてそれは、僕にはどうも大成功のように思えてならない。
2005-08-23
SiteMeter に世界地図
zRyu さんが、訪問者の接続国を世界地図で表示してくれるカウンター Geoloc を紹介してた。国際色豊かな友達を持っているなら、試してみるのもいいかも。地図の描画には Flash を使ってるそうな。
ちょっと恨めしく思いながら自分のカウンター (兼アクセス解析) の SiteMeter を見てみたら、「By World Map」なんてリンクがある。そう。SiteMeter にも、同じような機能があった。推理するに、Recent Visitors のリンクが 100 以上、200 以下。このブログの平均訪問者数は 32 だから、3 ~7 日の間に加わった新機能に違いない。Geoloc のように、サイドバーに付けたりはできないみたい。
で、世界地図が見れたけど、訪問者が日本からしか来てない。ありがたみ、半減。無念。
2005-08-22
JavaScript で生成したコードのソースを見る (2) IE 編
以前 JavaScript で生成した HTML コードを見る方法を firefox 限定で紹介して、IE で同じことはできないものかと書いた。そしたら、Climber(通りすがり) さんがコメントを、MOONGIFT さんがトラックバックを下さった。ありがとうございます。
彼らのコメントを纏めると、こうなる。
- IE 自体に JavaScript で生成した HTML コードを見る機能はない。
- タグ・ブラウザー unDonut に、選択部分のコード表示機能がある (by MOONGIFT さん)。
- タグ・ブラウザー Sleipnir にも、同様の機能がある (by Climber さん & MOONGIFT さん)。
というわけで、お二方の支持を受けた Sleipnir を試してみた。
Sleipnir 2.0 beta3
Sleipnir は丁度 version 2.0 のベータ版が出ていた。新らし物好きとしては試さずにいられない。Sleipnir は HTML レンダリング・エンジンとして、IE コンポーネントと Gecko を切り替えられるらしい。Gecko は firefox で利用されている。今回欲しいのは IE と同じ出力なので、Gecko エンジンには拘らない。
インストールは簡単で、公式ホームページにあるインストーラー版をダウンロードして実行するだけ。IE の設定を引き継ぐことができるので、すぐに使える。
機能豊富なようだけれども、まずは範囲を指定して HTML のソースを見てみる。firefox だと右クリックでできたけど、Sleipnir ではメニューの [表示] から「選択範囲のソースを見る」を選ぶ。すると、凶悪なことに Word が起ち上がった (なんてこった!)。これはメニューから [ツール]->[インターネット・オプション]->[プログラム] と辿って、「HTML エディター」を Word 以外のもの (Notepad しか見つからなかったけど...) に変えればいい。JavaScript で生成したコードも見れた。
しかし、見えなくもある。
ただし、この機能、firefox ほど完璧ではないように見える。今回、生成されてるはずのコードは
<span id="foo" onclick="function(){bar();}">hogehoge...
なのに、Sleipnir で見ると
<span id="foo">hogehoge...
onclick 属性が抜けてしまった (firefox なら、もちろん大丈夫)。でも、hogehoge をクリックすると、関数 bar は呼ばれてる。この onclick は span_node.setAttribute('onclick','function(){bar();}');
のように設定したのだけど、それが拙いのかな? なんか IE は setAttribute 系と相性が悪そうだし。それとも、Sleipnir のバグだろうか。うーん、ドツボに嵌って行く感じ。
2005-08-21
rd-hindex-1.0.0 がリリースされた
RD から目次を作るツールに、るびきち氏の rd-hindex.rb がある。以前、るびきち氏の rd-hindex.rb から派生した森川氏の rd-hindex2.rb を紹介して、森川氏が本家に統合されることを望んでいると書いたけど、ついに rd-hindex.rb が rd-hindex2.rb を取り込みバージョン 1.0.0 として公開された。ページも新バージョン公開に併せてリニューアルされてる。
英語のページまでできてて良い感じ。
ref
- RDtool
- rd2html-ext
- rd-hindex.rb
- rd-hindex2.rb
- [2005-07-12] RD の目次を作る rd-hindex2.rb
2005-08-19
家庭用プラネタリウム
2xUp の上ノ郷谷さんが紹介していた家庭用プラネタリウム HOMESTAR を見た。つまり、HOMESTAR の入っている箱を見た。本体を見た。そして、HOMESTAR が映し出す夜空を見た。
感想。とても綺麗。
僕は視力が悪いのだけど、夜空ってこんなに輝いてるんだな、と感動。街中だと光害で夜空が見づらくなってるから、こういう贅沢を持つのも良いかも。
ただし、夜空を投影するスペースが必要。それから十分な部屋の暗さも。少しでも光でも、星が見にくくなる。周りから漏れ入る光を遮るために、十数分、奮闘していたなぁ ;)
蛇足ながら、HOMESTAR の夜天データはアナログ。フィルムのようなスライドに孔が開いてる仕組みらしい。もし、これをデジタルでやるとしたら... できるのは Google くらいかな。Google Map ならぬ Google Night Map。星の地図を検索! 蠍座を検索すると蠍座の星座が! サテライト・モードにすると、ハッブル望遠鏡から捉えた射手座の写真が!! もちろん、Ajax でグリグリっと移動・拡大!!! 最大拡大で、アンタレスも見えます!!!! みたいな。やってくれないかな...
個人用の SBM はないものか
会社や大学のイントラネットで Wiki とかブログをやってると、公開を前提とした SBM に登録できないことがある。理由は、URL が知られてセキュリティー・ホールになったりするのを恐れてのこと。例えば、顧客情報にアクセスできるサイトの URL が分かったら、クラッカーに集中的に攻撃されてしまうとか。そういった心配。そして、その心配は正しいと思う。
僕の使ってる SBM の Spurl は、ブックマークごとに公開・非公開を選択できる。とはいっても、Spurl がクラックされて情報が漏れないとも限らない。出来ることなら、イントラネット内や個人で使えるようなクライアント型の SBM はないものかな。利用者は自分だけ。セキュリティー重視で、複数のブラウザー/OS・マシンを使いまわす人用の SBM。
P.S. 少なくとも、Open Sourceの SNS はあるみたい。これは SBM もサポートしているのかな?
2005-08-17
We[love]blog
Six Apart が We[love]blog と いうキャンペーンをやっている。Six Apart は、ブログの世界にコメントやトラックバックを持ち込み、今のブログの基礎を固めた会社。僕が知る限り、Google の Blogger は世界で二番目に古いブログ・サービスで、一番古いのが Six Apart の Live Journal。あの Musical Baton も Live Jounal の藪の中から生まれたという。そんな Six Apart のキャンペーンの内容はというと
このキャンペーンは、ブロガーの皆さんから、ウェブログを書いていて感じることや、好きな理由、こんな楽しいものを見つけた!などというエピソードを教えていただき、ウェブログの新たな楽しみをみんなでわかちあうことを目的としております。
そんなわけで、僕もエントリー。「ぼくにとってclmemo@aka とは何か」というお題で書くことにする。
「clmemo@aka」の由来について
clmemo とは ChangeLog Memo の 頭文字をとったもの。ChangeLog メモは一種の電子メモで、Unix Magazine 2002/1 に高林氏が紹介記事を書いたことで世に知られることになった。ぼくも 2002 年の一月からメモを取っている。2005 年 8 月現在、テキストだけで 1.3 MB。内容は、コンピューターの設定、ウェブのブックマーク、料理のレシピ、本や映画の感想、文章・歌詞の抜粋、グルメ情報、etc... 2002 年以降のほとんどの情報は、すべて ChangeLog メモに入っているといっても過言じゃない。
この ChangeLog メモに集めた情報を、公開しようと考えたこともあった。事実、chalow という ChangeLog メモを HTML に変換する Blog サービスもどきな Perl スクリプトもあって、自分の ChangeLog メモを公開している人もいる。でも、それは嫌だった。メモとして書いたものを公開するのは嫌だった。つまり、本来このメモの読者は自分自身なわけで、それを他人に 見られるのが嫌だった。他人に見られることを意識して、メモの『文』をよそ行きに飾ってしまいそうな自分が嫌だった。自分のためのメモなのに、他人の目を気にしてメモにフィルターがかかってしまうのが嫌だった。ぼくは文章を書く前に読者を意識して文体を考える。それは、僕にとっては大きな仕事だ。メモを書く度に、そんなことを考えるのは嫌だった。誤解を招かないように書いておくけど、chalow は公開・非公開のエントリーを選ぶことができる。それでも、メモを書きながら、これを公開するかもしれないと考えるのが嫌だった。書き終えたばかりのメモを、公開用に清書しそうで嫌だった。私用と公用が入り混じったメモを、書くのも見るのも嫌だった。
とにかく、ChangeLog メモには思いついたこと全てを自分の言葉で入れたかった。
一方で、情報をアウトプットする人たちを羨望する自分がいた。自分が集めたメモを、公開したい気持ちも次第と膨れ上がってきた。そして 2005 年 4 月、ChangeLog メモの中で、とくにコンピューターに関連するような事柄を選んで清書して公開することにした (テーマをコンピューターに絞ったのは、ゴチャゴチャいろんな話題に跳ぶより、ひとつのテーマに絞ったほうが楽そうだったのと、コンピューターが好きだったことによる)。だから、このブログは、僕の clmemo (ChangeLog メモ) の清書公開バージョン。そういうつもりで、ブログの名前に clmemo を入れた。
ちなみに Blogger にブログの登録をしようとしたときのこと。Blog のアドレスは自分の名前をそのまま使って http://ataka.blogspot.com にしようと思ってた。ところが、ataka を先に取ってた人がいた。(ロシア人かしらん? Bulgaria って何処?) ネットの世界は、早いもの順。ataka を使うのはあきらめていろいろ考えた末、ataka の間にハイフンを入れることにした。これが at-aka、@aka の始まりというわけ。
そういったわけで、僕にとって clmemo@aka は clmemo@あたか であり、「あたかの ChangeLog メモ」清書公開版ということになる。
ブログを書いてみて
短いけれど、ブログを 4 ヶ月書いた感想も書いておく。
まず、散らばってた複数のメモをまとめてひとつのエントリーにしたお陰で見通しが良くなった。そして、書きっきりだったメモを後日見直すきっかけになって考えが明確になった。自分の中で納得してた事を他人に説明する機会に恵まれた。いいかえれば、メモに書いた内容をいきなり人に話そうとして文脈がこじれて 上手く話せないことがあったのがブログという予行練習の場を与えられた。纏めれば、メモが更に活用できるようになった。
それから、公開の場に出しているメリット。手元に ChangeLog メモがなくとも、インターネットさえあれば自分の情報に触れられる。これは良質の Social Bookmark であり、検索であり、参考文献になる。
そして、なにより、情報に貪欲になった。メモの中身をアウトプットすればするほど、次のねたを探す本能か (?) 新しい情報を求めてしまう。さしたる興味もなかったことが、気になってくる。興味が増えれば増えるほど、求める情報量は増えていく。
ぼくにとって、このブログは思考を凝縮し、行動を拡大させてくれるツールなのかもしれない。
2005-08-16
引数の数が多すぎて rm が文句を言うとき
沢山のファイルを削除したいとする。
$ rm `ls *.txt`
ところが、ファイルの数が一万を超えるあたりから、rm コマンドがファイル数の多さに音を上げる。そんな時、xargs コマンドを使うと、スムーズに削除できる。
$ ls *.txt > foo.dat $ xargs rm < foo.dat
バッククォートと xargs コマンドの違いは、展開されるタイミング。 バッククォートは shell の機能なので、shell の実効時に展開される。 つまり、一万のファイルがあったら一万の引数が rm コマンドに渡される。 一方、xargs は削除するファイル名を foo.dat から一つずつ展開して rm コマンドに渡す。 さらに、この方法なら一旦出力したファイル名リストを sed や Perl でいじるのも、好みのままなので、使い勝手がいい。
2005-08-15
雑誌定期購読サイト「富士山マガジンサービス」
今や、買い物はネットで済む時代。本を買うなら Amazon か楽天ブックス。では、雑誌では? その解のひとつに Fujisan.co.jp の富士山マガジンサービスがある。
Fujisan.co.jp は、雑誌定期購読の専門サイト。Amazon なんかにない専門雑誌、マイナー雑誌でも扱っている。学割もある。詳しくは激安・格安販売サイト集の記事をどうぞ。
このサイトの旨みは、バックナンバーも取り揃えていること。出版会社側としては、バックナンバーは余分な在庫ということで処理してしまいたいのだろうけれど、消費者側は消費者側で、どこでバックナンバーを手に入れればいいのか分からなかった。Fujisan.co.jp は、その仲立ちをしてくれるサイト、ということになるのだと思う。
それと、アフィリエイト。Amazon ライクな画像リンクが用意されてる。というのも、この会社の社長が Amazon の日本サイトを立ち上げた人だかららしい。アフィリエイトのルールを見る限り、バックナンバーにも商品リンクが貼れるみたい。アフィリエイトできることよりも、バックナンバーの表示画像が使えるのがうれしいかな...
2005-08-14
名刺も ChangeLog メモで管理
最近は名刺を頂くことが多くなった。そこで困るのが名刺の管理。とりあえず、名刺の情報も ChangeLog メモに入れている。フォーマットもあったものじゃないけれど、サンプルは次のとおり
2005-08-13 Masayuki Ataka* 名無権兵衛 (名刺): ななし ごんべえ / Gon-Bei Nanashi ○○社 総務部長補佐代理 / 英語での役職名 (tel: 03-XXXX-XXXX) (e-mail: nanashi@marumaru.co.jp)
clgrep で「名刺」を検索すれば、名刺情報が抜き出せる。もし役職や会社が変わった都合で新しい名刺を頂いたら、古いデータは消さず、新しくメモを書く。そして、古いデータを link タグで繋いでおく。
名刺は ChangeLog メモにデータを追加した日を書いて、ノートか何かに貼っておく。名刺自身も時系列で整理しておけば、ChangeLog メモをインデックスにして検索も容易になるのではないかと思う。
問題は、ChangeLog メモへの入力が人力ということ。
2005-08-11
DOM 構造を見るための firefox 拡張 InspectorWidget
HTML の DOM 構造を見る firefox 拡張に InspectorWidget なるものがある。firefox のコンテキスト・メニュー (右クリックで出るメニュー) に、「Inspector this page」と「Inspector this frame」が追加され、DOM 構造が別ウィンドウで表示される。
嬉しいのは、JavaScript で自動生成した HTML 要素もサポートしていること。JavaScript で生成したコードのソースを見るを以前書いたけど、同じようなことができる。前回の方法は生成したテキストを一部分だけ見るのに適していて、今回の InspectorWidget は DOM 構造全体を見渡すのに便利。
2005-08-10
Blogger の Compose モード
2005-08-08
JavaScript で生成したコードのソースを見る |JavaScript|HTML|firefox|
ここ一週間、JavaScript のコードばかり書いてる。Ajax のおかげで注目著しいということもあり、手を出したいと思ってはいたものの emacs-w3m では未サポートなので二の足を踏んでいた。触ってみると、ブラウザーで結果がすぐに見られるので面白い。特に Windows 系の人たちに受けがいいのが気持ちいい。Unix や Emacs のツールって地味なのが多いから、こういった反応は新鮮。
閑話休題。JavaScript ってデバッグが難しい。JavaScript 歴の短さが主たる原因と自覚はしてるいるものの、愚痴のひとつも...
特に頭を悩ませたのが、JavaScript で生成した HTML のコード。document.createNode
とか appendNode
で追加したやつ。これはブラウザーの「ページのソースを見る」で実体が表示されない。だから、生成した HTML のコードが自分の期待したものかどうか確かめることができない。閉じタグの場所があっていないとか、生成した要素の attribute が何かとかが調べられない。
そうこう悩んでいたら Sekimura 氏に、よい方法を教えてもらった。firefox 限定の技だけど、ご紹介。
- ソースを調べたい領域をブラウザー上でドラッグして反転表示。
- 右クリックで「選択した部分のソースを表示」を選ぶ。
- 別ウィンドウが開いて、ソースが見られる。
なんといっても、手軽に使えるのがうれしい。同じことを IE でやる方法はあるのかな?
2005-08-07
はてなブックマークの「注目」エントリー |Blogger|SBM|
はてなブックマークにはドメインの
- 新着のエントリー
- 注目のエントリー
- 人気のエントリー
を表示する機能がある。
新着エントリーへのアクセス方法
はてなブックマークでは、ブックマークが次のように表示される。
life@aka: Musical Baton 再掲 at-aka.typepad.jp カテゴリ 音楽 キーワード コルトー シュナーベル ソナタ フルトヴェングラー 1 user 2005年07月28日 [音楽][Musical Baton]
一行目はブックマークのタイトル。飛んで、三行目にユーザーが入力したタグと一行コメント。そして二行目が、「はてな」によるブックマークへの付加情報。その内訳は、
- ドメイン名
- カテゴリー
- キーワード
- 同じページをはてなブックマークに登録しているユーザー数
- ブックマークした日付
ここで注目すべきは「ドメイン名」。上の例だと、life@aka: Musical Baton 再掲というブックマークのURL は http://at-aka.typepad.jp/life/2005/07/musical_baton__d36f.html なので、ドメイン名は at-aka.typepad.jp になる。このドメイン名はリンクになっている。リンク先はそのドメイン以下のページで、はてなブックマークに登録されているページの一覧。デフォールトではブックマークが注目ページの順で並ぶ。ページ上方に「新着」「注目」「人気」を選ぶボタンがある。「新着」を選ぶことで、新着順にブックマークが並ぶ。
「注目」と「人気」のエントリーの基準は、そのページをはてなブックマークに登録している人数で計算している。「注目」と「人気」の違いはよくわからない Xp
ブログの注目エントリー
このはてなブックマークの機能はどう役に立つのか。最近のブログは、ブログごとにひとるのドメインを持つ。つまり、ブログの中で「注目」されているエントリーが何かというkとを調べるのに使える。
ブログによっては、訪問者数を基準に「注目」のエントリーを提供しているところもある。 はてなを使った「注目」は、ブックマークしている人の数を基準にしている点で面白いんじゃないかと思う。もちろん、ブログ側で「注目」エントリーへのリンクを用意していない場合、はてなブックマークの「注目」は強力な武器になる。
自分のブログ目次で「注目」をつかう
さて、このブログは Blogger を使っているわけだけど、Blogger では「注目」のエントリーを表示する方法を提供していない。そこで、以前紹介した Blogger の目次・タグをソーシャル・ブックマークで作る方法と組み合わせてみよう。
方法は簡単。次の URL にアクセスすることで、そのドメインの「注目」のエントリーが表示される。
http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=http://ドメイン名/
だから、自分のブログのドメイン名を含めて、リンクを作ってやればいい。このブログだとこうなる。
このリンクを、ブログのサイドバーに入れるとか、はてなブックマークのヘッダーに入れると。ぼくははてなブックマークのヘッダーに含めた。
ちなみに、「人気」順に並べるには次のアドレスにアクセスする。
http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=http://ドメイン名/?sort=count
2005-08-06
2005-08-05
ハードディスク・クラッシュ、さらばコンピューター
昨夜、ブログの話題を考えながら帰宅してみると、コンピューターの調子が悪かった。少し古めのショップ・ブランド品で、Windows Me マシン。Pentium III 800 MHz、メモリー 384 MB。CD-R ドライブ塔載。USB の口がマシンの裏側にしかなくて使い難い。そんなマシンも、もう 6 年目!? 購入当時、HDD を 2 台入れて Windows と Linux のデュアル・ブート環境にしていたけれど、2 年前に片方の HDD が壊れて Windows 専用機と化していた。
電源を入れるとメモリー・チェックから先に進まない展開。それでも、ハードディスクは認識しているのでデータのバックアップを取ろうと (遅いって?)、Windows の起動ディスク (まだ FDD の起動ディスクがあるのです) を入れる。C ドライブに移動して dir コマンドを実行すると、ディスクが...
云々のメッセージが出た。こういう時、経験は何の役にも立たない。ただ、暗い未来を予想させるばかり。
データのバックアップはあきらめて、Windows の再セットアップを実行。C ドライブがフォーマットされていないというので (そんなバカな!)、フォーマット。そしてエラー。もう一度、起動ディスクで起動して、fdisk。フォーマット。再起動。そして、No Primary Harddisk のエラー。
また、やっちゃった。ハードディスク・クラッシュ。
当方、HDD クラッシュの経験はこれで 10 台目。学部時代に自分のマシンで四回。大学の PC で二回。親のノート・パソコンで一回。実家のデスクトップで一回。そして、今使っているマシンに入っていた HDD で一回と、今回の HDD で一回。二ケタの大台に乗ってしまった。FDD のデータは壊れ易いというけれど、それでも一回しか壊れたことがない。そんなぼくには一つの確信がある。
HDD は FDD より壊れ易い。
確信というより、負け犬の遠吠え? とりあえず、今日は早めに家に帰って新しいマシンを買いに行きます。
2005-08-03
はてなブックマークのお気に入り
はてなブックマークにお気に入りという機能がある。はてなのヘルプを引用すると
他の人が集めたブックマークをまとめて見たい、というときはお気に入り機能を利用しましょう。お気に入りにユーザーを追加することで、そのユーザーがブックマークしたエントリーをまとめて一覧することができます。
友達のはてなブックマークを定期的に見に行く必要がなくなるので便利なのかな... 使い始めなので、まだよく分かんない。
はてなのブックマークは RSS でも配信されてるから、お気に入りに登録する必要はない気もする。そこは複数のブックマークを一覧して、はてなのいい所 (はてなにブックマークしている人数を表示するとか、タグやキーワードを表示するとか) を見られるのがいいのかな。ちなみに、お気に入り自身も RSS が用意されてるから、複数のはてなブックマークを一括して購読するのに威力を発揮するかもしれない。
2005-08-02
Graphviz の日本語
昨日は日本語を Windows 上の graphviz で使う方法について書いた。UNIX でも同様の手順で日本語フォントを使えようになる。
Unix におけるポイントは、graphviz はフォント名にハイフンを許していないらしいこと。つまり、kochi-mincho.ttf というフォント名は認識されないので、mincho.ttf という名前ででもシンボリック・リンクを張るようにしておく。なお、graphviz はフォントをカレント・ディレクトリーでも探すので、カレント・ディレクトリーにリンクを張ってもよいかも。
2005-08-01
Graph 可視化ソフト graphviz
Graph (点と点を線で結んだネットワークを指す数学用語) を可視化するのに grapihviz というソフトがある。
digraph test { TeX -> DVI -> PS DVI -> PDF }
上のソースを en.dot という名前のファイルで保存して、graphviz のツール dot で処理すると次のような絵ができる。
$ dot -Tpng -o en.png en.dot
graphviz で日本語を使う
Windows で日本語を使うには、次の三つの手順を踏む。
- 環境変数 DOTFONTPATH を設定する。
- node [ fontname="msmincho.ttc" ]; をソース・ファイルに追加する。
- ファイルを UTF-8 で保存する。
DOTFONTPATH は、msmincho.ttc が置いてあるフォルダー名を指定する。WindowsXP なら、c:\WINDOWS\Fonts\。
digraph test { node [ fontname="msmincho.ttc" ]; "共和政ローマ" -> "ローマ帝国" -> "西ローマ帝国" "ローマ帝国" -> "東ローマ帝国" }
上のソースを ja.dot と保存して dot にかけると...
$ dot -Tpng -o ja.png ja.dot
サンプルの図は、最も簡単な部類に入るもの。もっと複雑なソースでも OK なので興味のある人はお試しあれ。