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2017-07-05

技術書クラウド・ファンディング「iOS 11 Programming」プロジェクト成立

PEAKS で出資を募っていた技術書クラウド・ファンディング「iOS 11 Programming」が、目標の 500 人を達成しプロジェクトが成立した。プロジェクトの出資受付開始が 2017-06-26 (月)。プロジェクト成立の報告は 2017-07-04 (火)。8 日で 500 人分の出資が集まった。

2017-07-05 (水) 現在、548 人が出資済。出資は 2017-07-28 (金) 23:59 まで受け付ける。

書籍のリリース予定日は 2017-10-23 (月)。

なお、PEAKS のページには、著者の一人である加藤尋樹のインタビューが掲載されている。

あとがき

プロジェクト成立おめでとうございます。

ぼくも出資したので人ごとじゃない。本が読めるのが楽しみ。

あと出資者のアーリー・アクセス特典:

これはどんな形で提供されるのかな? 今からワクワク。

2017-04-04

Inside Swift -- 技術書クラウド・ファンディングに出資した!

Realm 社の iOS エンジニア、try! Swift の主催者で有名な岸川克己氏が技術書クラウド・ファンディングで出資を募っている。一冊 3,000 円。クレジット・カード支払い。800 人の出資でプロジェクト開始。2017-04-04 (火) 9:00 現在 201 人が出資済。〆切は 2016-04-30。目標人数に達しなかった場合は、プロジェクト不成立。決済は行なわれない。

面白そうなので、出資してみた!

内容

フォーマットは PDF で 250 ページ以上を予定。プロジェクト・ページに書きかけの目次がある。概要は以下の通り:

Swiftのソースコードを理解し、Swiftの内部へ手を入れるための入門・実践書を執筆するプロジェクトです。概要編ではSwiftで書いたコードが実行可能になるまでの流れなど、基本的な事項を手を動かしながら確認できる章を用意します。 その後、実践編では実際に使えるツールを開発しながらSwiftの内部をより深く理解できる内容にします。

PEAKS(ピークス)|岸川克己 - iOS開発の第一人者が執筆するSwiftの専門書「Inside Swift」の執筆プロジェクト! より引用

著者の岸川さんも本プロジェクトをツイートしている。

技術書クラウド・ファンディングを提供している PEAKS を今回初めて聞いたのだけど、URL を見るとプロジェクト番号が 1 になっている。これが最初のプロジェクトなのかな? 運営会社は ROLLCAKE Inc.

リリース予定日は 2017-09-01 になっているけど、クラウド・ファンディングや執筆って予定日通りに出ることの方が少ないから、そんなに期待はしていない。少し遅れても良いから、充実した本が出来上がると嬉しいな。

2015-11-03

Apple TV の iBooks 版ユーザーガイド

以記サイトにて Apple TV の iBooks 版ユーザーガイドがリリースされていることを知った。

リンク先にある「iBooks で見る」ボタンをクリックすると、iPad や Mac ならユーザーマニュアルがダウンロードされる。ダウンロード先は iBooks アプリ。サイズは 8 MB。

appletv-user-manual

一通りの使い方が書いてある。サードパーティー・アプリの使い方とかはカバーしていないけど、基本はおさえられている。ぼくは Apple TV 初心者なので、ありがたい。

2015-05-30

Kindle 書籍 50% ポイントバック・キャンペーンを実施中

Amazon が Kindle 本の 50% ポイントバック・キャンペーンを実施している。かなり対象は広い。マンガ、技術書は 50% なのが多い。SF の本も 50%。例外は洋書、マンガ雑誌。

いつまでやってるのか分からないので、この機に「ほしい物リスト」に入れてた本を買ってみた。せっかくなので挙げておく。ここらへんの本はポイント 50% が付くのか、という参考にでもなれば。

数学ガール (結城 浩)

題名は軽いけど、内容は大人も楽しめる。最初は簡単な数列を扱ってたはずなのに、気がついたらフィボナッチ数列の一般解の導出をやってたり... 数学好きならぜひ。

図書館で借りて読んだけど、手元に置いておきたくなったので購入。このシリーズは全て備えようか悩み中。

Scala関数型デザイン&プログラミング (Paul Chiusano, Bnar Bjarnason)

「Functional Programming In Scala」の日本語訳。最近会社が Scala ブームなので。そして良書と勧められていたので。(最近は Objective-C をメインに書きつつ、Swift, Haskell, Scala に手を出して var, val, let が混乱していたりいなかったり)

完璧な夏の日 (ラヴィ・ティドハー)

英ガーディアン誌 2013 年度ベスト SF。東京創元社の書評を読んで「ほしい物リスト」に入れたんだったかな? 図書館で借りられればと思っていたけど、ないようなので購入。

ワールドトリガー (葦原 大介)

今、週刊少年ジャンプで最も熱い作品の一つ。1, 2 巻のスローペースな世界観作りを経て、3 巻以降大きく物語が動く。既刊 10 巻。まとめ買いしちゃった。

ib - インスタントバレット (赤坂 アカ)

ヤマカムさんのブログで紹介されてて、1, 2 巻を買ったらハマってしまったので 3, 4 巻も購入。悲しい世界の SF とボーイ・ミーツ・ガール。

2014-12-20

Emacs 初心者向け入門書 (英語/電子書籍 only) 予約受付中

ブログ Mastering Emacs の作者 Mickey Petersen 氏が初心者向け Emacs の入門書を作成している。本のための書き下ろしで、ブログ記事を集めたものではないとのこと。販売は電子書籍 (ePub/PDF) 版のみとし、紙媒体化は今のところ考えていない。値段は未定。現在メール・アドレスを登録することで、20% オフの先行権が確得できる。

発売予定は 2015/02。2014-12-20 現在で (計画している 200 ページのうち) 100 ページを書き終えているとのこと。同書は初心者向けだけど、Emacs のパワーユーザーも読めるもの、らしい。

ぼくは、この書籍のメール登録を行なった。2015/02 に発売されたらまたレビューを書くつもり。お楽しみに。

2013-09-04

sicp.wordpress.com — 電子書籍版 SICP の宝庫

SICP。正式名称 Structure and Interpretation of Computer Programs。日本語訳書名「計算機プログラムの構造と解釈」。

計算機プログラムの構造と解釈
計算機プログラムの構造と解釈

この訳書を出していたピアソン桐原がピアソン・グループから離脱。社名を桐原書店へ変更。同社の方針として、もう技術書は扱わないという。全て絶版。SICP も当然絶版。Amazon では、定価 5,000 円を切る同書が、中古で 8,729 円となっている。

これで原書の Kindle 版が出ていると助かるんだけど、2013-09-04 現在、ペーパーバック版のみ発売中。

SICP 電子書籍版

朗報を一つ。

SICP はオリジナルのテキストが HTML で公開されている。そこで有志が ePub 化したり、PDF 化したり、mobi 化 (Kindle 対応) したりしている。そんな情報を集めているのが下記サイト。

サイトの更新が遅いのが玉に瑕かな。

色々なフォーマットがあるけど、ぼくの好みは PDF 版。

ベースに Texinfo (Unofficial) を使っているのがニクイ!!

上記ページの EDIT 2012/11/25: から最新版を入手できる。

このソースコードを手に入れたい人は github からどうぞ。

あとがき

SICP、少し読み始めたけど英語がなんか文学的ね。計算機の教科書で、こんな表現使う必要があるのかと問いつめたい。ともかく、英語版とはいえ SICP が手に入った。Scheme の処理系もインストールした。あとは勉強あるのみ。

2013-02-16

NTT R&D につっこみ: 電子書籍を使おうよ!

NTT レゾナント主催のブロガー・イベントで、NTT R&D フォーラムを見学した。本エントリーは、運営についてのリクエスト。

大きな技術発表会だと、一つの冊子が配られる。講演のタイム・スケジュール、展示の簡単なまとめ (1 ページから半ページ)、そして会場地図が収録されている。NTT R&D フォーラムでも例外ではない。

この冊子。電子書籍化できないものか? 重くはないけれど、かさばる。メモとペンを持ち、面白ければカメラも取り出し (プレス関係者は写真撮影可)、必要なら名刺交換する。こんな時に、一冊の冊子を持つのはちと辛い。

そして、一番の問題は地図!!

地図は (どの冊子でもそうかと思うけれど)、冊子の最初の方にある。そして、冊子の中身の大部分を展示内容のまとめが占めている。

冊子を読みながら、「この展示が面白そう」と思う。その展示はどこか? 冊子の先頭に戻って場所を探さないといけない。地図を見ている。会場が広いので、効率よく周りたい。隣の展示はなんだろう? 地図から展示内容は分からない。

電子書籍化 (もしくアプリ) して欲しい!! 展示内容から地図へ。地図から展示内容へ。リンクを張ってくれるだけでいい。

この話をスタッフの人にしたら、著作権の問題が... ムムム。確かに NTT R&D フォーラムは「NTT グループ社員向け内覧会」。電子化された情報は簡単にコピーできるので、心配する気も分かる。

ならば、せめて地図と展示のタイトルの相互リンクだけでも。それだけでも iPhone に入れることができたら、フォーラムを周るのが少し楽になる。

NTT に限らず、技術内覧会や Google Developer Days の様にオープンに技術を公開しているイベントにも言いたい。是非、電子書籍化の検討を!!

2012-10-27

Kindle Paperwhite を予約した

Amazon が Kindle の日本発売に踏み切ったのは、過去記事でお伝えした通り。

iPad 3 (iOS) や Nexus 7 (Android) 版の Kindle アプリで Kindle の電子書籍は読めるものの、ここは一つ本家 Kindle も手に入れたいと物欲に負けた。予約をしたのは、Kindle Paperwhite。8,480 円。セットで充電アダプター 990 円。

Kindle Paperwhite
Kindle Paperwhite

何故 Kindle Paparwhite か

Kindle Fire は夜晶でカラー表示も出来て、動画もサクサク。単体で見ればとても良い。ではなぜ買わないかというと、Kindle Fire は Nexus 7 と被る部分が多いから。もし、Nexus 7 を買う前に Kindle Fire が発表されていたら、Kindle Fire を買っていたかもしれない。それだけの魅力は有ったけど、まあ、時期が悪かった。

それでは何故、Kindle Paperwhite 3G を買わないのか。これは非常に悩んだ。Kindle Paperwhite 3G は 12,980 円で 3G 回線が使い放題。いつでも Kindle Store から本を買えるし、ダウンロードも出来る。Twitter やブログ各所での評判も非常に高い。価格差も 4,500 円。そんなに大きいとも言えない。この場合、利便性を取るべきでは? まあ、少し考えた。

  • Kindle Store での買い物は iPhone/iPad でする。何故なら、iPad の方がサクサク動きそうだし、Kindle Store 以外の電子書籍ショップとの比較も楽そうだから。買った電子書籍は家に帰って、Wi-Fi でダウンロードする。
  • どうしても、すぐにダウンロードしたかったら WiMAX ルーターを使う。WiMAX は 3G 回線より高速。ただし、3G 回線の方が WiMAX よりエリアが広いというメリットがある。WiMAX のエリア外では諦める。
  • 3G 版の方が 9 g だけ重い (9 g って、ほとんど理由になってないね)

購入は iPhone/iPad。ダウンロードは基本 Wi-Fi、もしくは WiMAX。3G 回線を使うケースが少ない。これなら 3G 回線を入れる「利便性」は低いのではないか?

こう悩んだ末 3G なし版を選択した。はたしてこの選択。吉と出るや、凶と出るや。11/19 の発売が楽しみ。

ref

2012-10-24

Amazon、Kindle を日本発売 〜 今日から予約開始、発売は 11/19、比較表あり

Amazon は 2012-10-24 (水)、Kindle を日本発売することを発表した。予約開始は今日から。発売は 2012-11-19 (月)。

発売される Kindle は 4 タイプ。電子ペーパー・タイプの Kindle Paperwhite が 2 種、IPS ディスプレイ・タイプの Kindle Fire が 2 種。いずれも 7 インチ・サイズ。

左から、Kindle Paparwhite (8,480 円)、Kindle Paparwhite 3G (12,980 円)、Kindle Fire (12,800 円)。この他に (リンクが張れなかったんだけど) Kindle Fire HD (16GB: 15,800 円、32 GB: 19,800 円) がある。

Kindle ストアは明日 2012-10-25 (木) にオープン予定。

Kindle の充電には USB 2.0 充電ケーブルを使う。AC アダプターを使いたい人は 990 円で充電アダプターを追加購入する必要がある。

Kindle Papaerwhite

Wi-Fi 版と Wi-Fi + 3G 版がある。Kindle 4 機種の中で、Kindle Paperwhite 3G のみ 3G 回に対応。回線料は無料。2 点式のマルチ・タッチ対応。バッテリーは 8 週間。8 時間じゃなくて 8 週間。この計算は、Wi-Fi オフで 1 日 30 分の利用として計算している。つまり、0.5 時間 x 7 日 x 8 週 = 28 時間の連続利用が可能。この表記方法は反則だと思う...

一応、ウェブ・ブラウザーを搭載。スムーズさについては、使ってみないと分からない。

Kindle Fire

Android ベースの Kindle。Kindle Fire は画面の解像度が 1024 x 600、Kindle Fire HD は 1280 x 800。

Google Play は使えない。代わりに Amazon 独自の Amazon Android アプリストア (近日開始予定) からアプリが提供される。

比較表

Kindle Paperwhite/Fire の比較表を書き写しておく。Kindle Paperwhite と Kindle Paperwhite 3G の違いは、3G 回線が使えるかどうかだけなので、同じものとして書く。

Kindle PaperwhiteKindle FireKindle Fire HD
サイズ6 インチ7 インチ
ディスプレイ電子ペーパーLCD
解像度/画素数212 ppi1024 x 6001280 x 800
ストレージ2 GB8 GB16/32 GB
高さ169 mm189 mm193 mm
117 mm120 mm137 mm
厚さ9.1 mm11.5 mm12.0 mm
重さ213 g (3G: 222 g)400 g395 g
CPUOMAP4430 1.2 GHz (Dual Core)OMAP4460 1.2GHz (Dual Core)
バッテリー (連続)28 時間8.5 時間11 時間
マルチタッチ2 点10 点

あとがき

Kindle Fire は iPad mini や Nexus 7 の対抗馬、Kindle Whitespace は kobo などの対抗馬となろうか。そういう観点での比較もしてみたいな。

それにしても、Apple が iPad mini を発表したその日に Amazon が Kindle を発表するとは思わなかった。当に不意討ち。

Kindle は 11 月にならないと出荷されないけれど、Kindle Store は明日からスタートする。当然、Android や iOS 上の Kindle アプリで本が買えると思う。Amazon は 5 万冊の電子書籍を揃えたというが、さて、その品揃えは満足のゆくものかしらん。

2012-09-30

書籍 vs 電子書籍 — 販売サイトの値段比較サービス「電子書籍サーチ」

電子書籍に興味を持つ様になって持っている不満が一つ。値段が高くない?

その疑問に答えてくれるサービスが「電子書籍サーチ」

GIGAZINE の様に大きなブログが取り上げたサービスを紹介するのは、意味があるのか疑問なんだけど、すごく便利だったので clmemo@aka でもエントリーにする。

ブックマークレットが便利

基本はサイトの検索窓に ISBN かキーワードを入力して使う。でも、ぼくはブックマークレットの利用をおススメする。ぼくはブックマークレットで、このサービスにやられた。

ぼくは Amazon を iPad でよく見るので、iPad 用のブックマークレットを iPad 版 Safari に登録してみる。

ページ上方に「iPad でも使えます」とあるので、そちらから説明ページへ。

javascript:window.open("http://www.densyo-search.info/bk.php?&url="+encodeURI(document.location.href));undefined;
  1. 上記コードを Safari でコピー
  2. Safari で「ブックマークに追加」をタップ (ブックマーク名は適当に)
  3. ブックマークを開き「編集」ボタンをタップ
  4. 先のブックマークを選択して編集画面に移る
  5. URL 部分を削除して、コピーしたコードをペーストする
  6. 「完了」を押してお終い

これで、Amazon の好きな書籍ページを開く。試しに、つい先日教えてもらったライトノベル「新月が昇るまで」のシリーズ 3 巻目「夜明けの黒蛇」を選んでみる。

新月が昇るまで3 - 夜明けの黒蛇 (C・NOVELSファンタジア)

検索結果はこの通り。

(クリックで拡大)

紙本が 945 円。ブックオフ・オンラインが中古で 700 円。一方、電本は BookLive とビットウェイブックスが最安値 630 円を叩き出している!! これなら中古で買うよりも、電子書籍版を買った方がお買い得。

ビットウェイブックスは iPad に対応していないそうだけど、BookLive なら iPad, Android ともに対応している。

対応サービスについて

紙本は Amazon楽天ブックスライブドア・ブックスブックオフ・オンラインの 4 サービス。

電本 (電子書籍) は BookLive!ビットウェイブックス紀伊國屋書店 Kinoppy電子文庫パブリ の 4 サービス。

欲を言えば、電子書籍のサービスに楽天の kobo も加えて欲しいところ。

あとがき

実はこの本 (夜明けの黒蛇)、iPad アプリの BookLive でも紀伊國屋書店 Kinoppy でも検索にひっかからなかった。だから、本屋で買うしかないのかとあきらめていた。ところが、電子書籍サーチを使うと電子書籍が見つかる。これは非常にありがたい。

iPad アプリで検索をかけてあきらめている人は、一度このサービスを試すことをお勧めする。

2012-09-29

楽天の電子書籍販売サービス Raboo 来年 3 月で終了

楽天は 2 つの電子書籍販売サービスを持っている。一つは楽天がオリジナルで始めた Raboo。もう一つはカナダの Kobo 社を買収して手に入れた Kobo。二つのサービスは全く別のもの。そして楽天は、Raboo のサービス中止を決めた。

平素は、楽天のサービスならびにRabooサービスをご利用いただきありがとうございます。 Rabooサービスは2013年3月31日をもって、サービスを終了することとなりました。 ご利用者様には、突然のお知らせとなりますことをお詫び申し上げます。 サービス終了に関する詳細につきましてはこちらをごらんください。 楽天グループでは、今後もお客さまへより一層のサービス向上に取組んでまいります。

Raboo: 電子書籍のオンライン書店 より引用

一つの会社に二つのサービスはないと思っていたが、楽天はかなり早めに片方を閉じてきた。

Raboo で買った本はどうなるのか? ダウンロード購入した本は引き続き読むことができる。誤って削除した場合は、二度とダウンロードできない。端末が壊れた場合、端末に入っていた本は全て読めなくなる。

ダウンロード系電子書籍販売について、ぼくは国際電子出版 EXPO のエントリーで問題点を挙げていた。

ストリーミングを使わない方法に、「端末登録」と「ダウンロード期間」を定める方式がある (例えば富士通)。ネックはダウンロード期間。例えば、富士通ではダウンロード期間を 1 年と定めている。だけど、電子端末はすぐに古くなる。新しい端末を数年おきに買い替えることになるはず。ぼくの場合、iPad を 2 年に 1 度、新しいモデルにアップデートしている。ここでダウンロード期間が 1 年だと、古い端末で買った電子書籍を新しい iPad で再ダウンロードすることができない。こういった縛りを付けているサービスは使いたくない。

東芝の試みにも驚いた。東芝製の PC/タブレット/スマートフォンに専用アプリが入っている。その専用アプリ以外では電子書籍を読むことができない。東芝が電子書籍事業から撤退したら? 東芝の PC/タブレット/スマートフォンしか持っていないなら? 消費者の囲い込みは良いけれども、やりすぎ。

著作権を保護することは重要だけれども、極端なやり方は消費者離れを引き起こす。音楽業界の CCCD が良い例。もっと柔軟なやり方を模索して欲しいところ。

clmemo@aka: 第 16 回国際電子出版 EXPO に行ってきた より引用

Raboo は正にこの落とし穴に嵌った。

ぼくは法律の専門家ではないので間違いがあったら指摘して欲しいが、なんでもこういう電子書籍と販売店は個別に契約を結ばなければならないとのこと。だから、Raboo と契約した電子書籍を Kobo に引き継ぐのは契約違反になってしまう。楽天は Raboo で持っているコンテンツも、Kobo のために改めて契約を結び直していると言っていた。法律問題なのか契約問題なのか知らないけれど、そういうことなら Raboo で買った電子書籍を Kobo で読めるようにするのは不可能に違いない。

Raboo の本は DRM がかかっていて、他の電子書籍端末で読めない。この DRM を外すことは可能か? おそらく、この DRM も契約の中に含まれているはず。DRM を外すには、Raboo が今まで販売した全ての本に対して、もう一度 DRM 解除の再契約を結ばないといけないんじゃないかと推測する。

今、二つの Raboo の本の救済策を考えてみた。どちらもお金がかかってしょうがない。ユーザーの立場としては、お金を払って買った本なのだから、ちゃんと最期まで面倒を見て欲しい。企業の立場としては、そこにそんなにお金をかけられない... ということなのかな。

今回は Raboo の問題だったけど、同様の心配は富士通、東芝にも付きまとう。電子書籍は、販売サービスの問題、端末の問題、電子書籍フォーマットの問題を次第に解決しつつある。一番の問題は、「契約」の問題になるんじゃないかな。

Google や Amazon がやっている様なクラウド型でかつサービス自体が終了しなさそうなものが今はベターな解なのかもしれない。願わくば、「本」と同じ様に一度買ったらいつまでも読める安心を与える仕組みを作って欲しい。

2012-09-08

Kobo Touch が届いた、使った、楽しんだ?

2012-07-19、予約していた楽天の電子書籍端末 Kobo Touch (以下 kobo) が届いた。スペック等は過去記事を参考にされたし。kobo を使って、ようやく本を読み終えたのでレビューを書く。

箱を開けてみる

開封作業。

kobo

kobo

電源は PC から USB で取る。PC と連携しなきゃいけないのは面倒。市販品で USB をコンセント・プラグに変換するコネクターがあったように思うけど、ああいうのは使えるのかな? バッテリーの持ちが良いので、一か月に一度くらいなら、繋ぐのもやぶさかではないが...

専用アプリ

ライブリー管理用 (?) に専用アクリが用意されている。Windows 用と Mac 用。ぼくのメイン・マシンは Linux なのであせる。専用アプリがないと、最初のアクティベーションができない。Windows/Mac 専用って予約ページに書いてあったっけ?

サブに MacBook を持っているので、何とか事なきを得る。

実際に使ってみたけれど、専用アプリの必要性を特に感じない。kobo 単体で十分なんじゃないかしらん。

購入

ウェブ・ブラウザーで楽天 kobo のページから本を書うか、kobo の中にある検索ページから本を探すか。手軽さから言えば、ウェブ・ブラウザーを使う方が楽。iPad 片手に本を探す。

事前に分かっていたことだけれども、読みたい本がない。昨日のエントリーにも書いたけれども、図書館で借りたり、ブックオフで中古を買う方が安い。わざわざ電子書籍で読みたい! と思う品揃えって、なかなか無いものよ。値段も、紙の本と比べてそんなに安いわけじゃないしね。

読書 —マンガ編—

マンガ喫茶に置いてなくて、でもブログの話題から読んでみたいと思ってた本を買ってみた。杉山敏の「インセクツ」。全 4 巻。合計 2,000 円也。財布に痛い。

インセクツ 1 (バーズコミックス) インセクツ 2 (バーズコミックス) インセクツ 3 (バーズコミックス) インセクツ 4 (バーズコミックス)

一画面に一ページ表示。読み易さは格別良くもなければ、悪くもなし。家の外で読んだら、(画面が反射しない分) もっと良く感じたかも。

快適でないページめくり。ページをめくるたびに、画面がちょっとフラッシュする。読みづらい!! 目が疲れる。やってられない。

コミック一冊の容量は約 40 MB。4 冊で 160 MB = 0.16 GB。kobo はデフォールトで 1 GB のユーザー・ストレージを持っている。単純計算で 25 冊しか保存できない。これじゃあ、ワンピースもキングダムも容量オーバーになっちゃう。外部ストレージ (MicroSD) を追加して 32 GB にしても... ねぇ。その MicroSD の管理が面倒になりそうだし。

kobo はマンガ向けではないと思った。

読書 —本編—

本を 2 冊入手。ライトノベルの「聖剣の刀鍛冶 (ブラックスミス) 」と経済の本「ザ・ゴール」。聖剣の〜 は kobo store で無料キャンペーンやっていたので買った。ザ・ゴールは昔、図書館で読んで面白いと思っていたのだけど、本が厚いのと古本屋でも値が崩れないので買い控えていたもの。

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J) ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

さて、聖剣の〜 を読んでみる。

挿絵が入ると、マンガの様にフラッシュするけれども、本文を読む分には問題ない。レンダリングが一部小さく崩れていたりもすれけれども、あまり気にならない。ページを繰ると、時々前のページ文字が「残っている」ことがある。これはハードの限界かソフトウェアの最適化の問題か? 気にならないといえば嘘になる。できれば修正して欲しいところ。

読んでいて、見開きでない本を読む違和感はあったけれども、概ね最低レベルは越えていると感じた。あとは、魅力的な品揃えになることを期待したい。

あとがき 〜 kobo の兄弟ブランドが発売されるそうで...

端末が沢山出ることは良いね。機能が向上するのは良いね。

でもね。これは「本屋」。品揃えが全てを決める。どんなに良い電子書籍端末であっても、読める本が一冊もなければ誰も使わない。「ストア」がどれだけ本を持っているかじゃなくて、どれだけ「読者」が読みたい本を置いているか。不安半分、期待半分で見守って行きたい。

2012-09-07

本をどこで手に入れるか? —図書館、ブックオフ、楽天ブックス、Amazon、HMV、電子書籍—

最近、読書量が増えてきて、やっぱりぼくは本が好きなのだと再確認した。さて、その本だけれどもどこで手に入れるのが一番適当か。今、現在の自分の買い方を振り返りつつ、読者の皆さんへネタを提供したい。

ぼくが主に利用するのは以下の通り:

  1. 図書館
  2. ブックオフ・オンライン
  3. 楽天ブックス
  4. Amazon.co.jp
  5. HMV
  6. 電子書籍
  7. 本屋さん

図書館 — 無料・品揃えに偏りあり・古い本も見つかる

一番よく利用するのは図書館 (ぼくの場合、相模原市の図書館を愛用している)。無料で利用できる点が最大のメリット。本は返却するので、手元に本が溜まる心配もない。時折、どうしても手元に置きたい本に出会い文庫本を購入することもある。見方を変えれば、図書館を使っていなかったらこれらの本に食指を動かしていなかったかもしれない。そういう意味で、本との出会いの場でもある。ぼくが図書館で借りて買った本は、マルドゥック・スクランブル (冲方 丁)天地明察 (冲方 丁)、図書館戦争 (有川 浩)、のぼうの城 (和田 竜) など。

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA) 天地明察(上) (角川文庫) 図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫) のぼうの城 上 (小学館文庫)

品揃えに関して言えば、公共施設らしく娯楽作品が少ない。マンガはまず無いに等しいし、ライトノベルはほとんどない。SF やファンタジー、ホラーもそれなりに実積のある本しか蔵書されていない。電撃文庫の灼眼のシャナゼロの使い魔など図書館にあればどれだけ嬉しかったことか。まあ、無理は言うまい。実を言うと、相模原図書館にはデルフィニア戦記が入っていて、これはライトノベルじゃないのか? そんな蔵書を入れて大丈夫か? と問いたくなってしまった。ライトノベルは入って欲しいが、入れば入ったで将来が心配になってしまう...

付け加えるなら、コンピューター関連の最新本も少ない。これはコンピューター業界の時代の早さと、出版量を考えればいたしかたない事。

最後に古い本。本屋にない本。絶版本。古本でも価格が高い本。こういった本がある。もちろん全ての本が見つかるわけじゃないけど、「図書館」のありがたみを一番大きく感じる。音と文明 (大橋 力)、昆虫学五十年 あるナチュラリストの回想 (岩田 久ニ雄) などは図書館があったからこそ読めた本。

使い勝手を言えば、人気の本は予約で一杯なことが困る。待てない場合は買ってしまうか...

ブックオフ・オンライン — 安く・使い勝手もよろしい

ブックオフは古本を安く買えるので重宝する。この夏は医療マンガの「医龍」全 25 巻 (23 巻が神巻!) が一巻 70 円セールだったのでポーンと買ってしまった。総額 1,680 円。Amazon から新刊で揃えようとすると、1 万円を越えるのでかなり節約できた。

医龍 1-25巻 セット (ビッグコミックス)

中古品がない場合、入荷時にお知らせメールをくれる「お知らせ機能」は必ずしも在庫が揃っていない古本屋ならではの便利機能。「全巻セット」機能では中古本で全巻揃わない場合は新巻を入れて「すぐに買いたい人」に対応したり、逆に「購入価格」を設定して値下がりするまで待ったりとユーザー視点の便利機能が多い。

たいていの本なら、半額以下で買える。

悪い点を挙げるなら二つ。一つは人気商品が (やはり) 高いこと。例えば、月刊アフタヌーンで連載され 2003 年に連載を終了した BLAME! (弐瓶 勉 / 全 10 巻) は今も人気が高く総額 3,055 円。9 巻・10 巻はいまだに 500 円の値が付いている。10 年近く前に連載を終了したマンガとしては異例な程の値。さて、悪い点の二つ目は送料。総額が 1,500 円を越えないと 350 円の配送料が付く。楽天ブックス・Amazon・HMV がのきなみ送料無料となっていることからも分が悪い。ブックオフ側としても 105 円の商品を 1 点買いばかりされたら、赤字になって困るのは目に見えているので送料を設定することに不満はない。ただ、1,500 円を越えるようについ他の本も買っちゃうワナにハマっちゃう自分が弱いなぁ、と思う。

楽天ブックス — 品揃えは並・配送も並・ポイント制がメリットか

楽天ブックスはぼくが新刊本を買う時の第一候補として使っている。楽天ブックスは Amazon と比べると品揃えが少し悪い。新刊の予約開始も Amazon より遅い。配送にも「お急ぎ便」がない (最近、最短当日出荷というサービスを始めたね)。

でも、欲しい本のほとんどは在るし、一日でも早く読みたい本はそんなに多くない。そして、ほとんどの時期を通じてポイント・サービスが付く。「最大 40 倍」なんて文言は過大広告だと思う (普段使いでは現実不可能なキャンペーンとの組み合わせになっているから)。それでも 100 円につき最低 1 ポイント。上手くいけば 7 ポイントくらいのポイントを獲得できる。同じ価格・ほぼ同じ配送スピードなら楽天ブックスを好む。

なお、楽天ブックスはかなり人気な本の予約の場合、商品を確保できないことがある。なので、人気商品の予約だけは Amazon を使っている。

Amazon.co.jp — 品揃え良・配送早・ただしポイントなし

Amazon で一番痛いのはポイントがないこと。昔は Amazon ポイントが 100 円につき 1 ポイント付いてたのに、そのサービスもなくなっちゃった。Amazon で本を買うこと自体のメリットがほとんど消えちゃった。

ぼくが Amazon を利用するケースは以下の通り。

  • 楽天に在庫がない本
  • 少しでも早く良みたい本 (特にマンガ)
  • 人気商品の予約 (西尾維新とか)

HMV — 品揃え程々・配送並・大穴なポイント

HMV は CD ショップとしての歴史が長く、オンライン書店としては新しい方に入る。最近は品揃えもしっかりしてきたものの、それでも楽天ブックスの後塵を拝しているし、配送スピードも楽天ブックスと同じかそれより遅い位い。楽天ブックスと Amazon だけで十分と思うかもしれない。それでも HMV を使う理由。それは月に一度あるかないかの大ポイント・デー。

キャンペーンの形は変わるけれども、パターンは同じ。

  • 3 日〜7 日の短期間開催 (キャンペーン中に注文すれば発送は遅れても良し)
  • 条件は、4 冊以上か 4,000 円以上
  • 最大 10〜15 倍のポイント (ダイヤモンド会員なら倍の 20〜30 倍ポイント)

10 倍ポイントであっても、楽天の現実的なポイント率を上回っている。いわんや 15 倍ポイントでは、ブックオフの人気商品よりも安く買えてしまう場合すらある。

2012-09-07 現在、この手のキャンペーンは行なわれていない。日々チェックして、欲しい本をじっくり待てる人には HMV 最強!

ちなみに今は、ちょっと変わったキャンペーンで「コミック全巻セット 15 倍キャンペーン」を実施中。ぼくは 8 月に「キングダム」の全巻セットを買った (ありゃ、今はないな)。当時は 25 巻セットで 13,407 円。これに 15 倍ポイント。ダイヤモンド会員で 30 倍ポイント。単純計算で 13,407 * 0.7 = 9,385 円。ブックオフの全巻セットでは、中古が 5 冊、新品 19 冊、欠品 2 冊、計 24 冊で 12,428 円。ブックオフで仮に全巻中古で揃ったとしても、1 巻目(新品)の値段が 530 円で 2 巻目(中古)の値段が 450 円ということを考えると、中古品の割引率は 15.1%。ほぼ HMV のキャンペーン価格と同じ。

こういう大穴があるので、値段の下がらない中古や新巻の大量買いでは HMV のキャンペーンを虎視眈々と狙っている。

電子書籍 — 品揃え悪く、使い勝手も悪いが、配送は最速

電子書籍は端末とショップによって違いが大きい。けれど、2012 年現在、どこの電子書籍ショップも品揃えは少なく、値段も紙の本とほとんど変わらず、「紙の本」でやる様に友達に本を貸すことができない。いくつかのショップは、サービス終了とともに購入した電子書籍も読めなくなる可能性すらある。多くの不安点の前では、本棚が要らないというメリットも霞む。

今、「電子書籍」ならばレンタル形のサービスで安く「借りる」か、一度しか読まない様な本をすぐ読むか、の二通りの選択肢しかないんじゃないかしらん。英語が読めるなら、Amazon.com から Kindle Book で原書を読むという楽しみもあるけれど... まだ「欲しい本」を電子書籍で買おうと思うほど日本の市場は成熟していないと思う。

本屋さん

オンライン書店に押されまくりの本屋さん。お店さえ開いていれば、電子書籍の次に早く買える手段であり、ウィンドウ・ショッピングの様にして新しい本との出会いを持つ場として意義を残している。今、本屋さんに求めるのは、ちょっと昔にあった様な「店員」と会話が出来る様な雰囲気かな。ポップを書くとか、この本屋のおススメとかでも良いので、本屋が本好きに語りかけてくれると嬉しい。

あとがき

以上、ぼくの本の入手経路を書いてみた。HMV は穴場だと思うので是非チェックを!! Amazon は最近、本当にメリットが薄くなって来てガックシ。最近は人気マンガと人気本の予約くらいにしか使ってない。図書館は... 良いね。公民館でも図書館の本が受け取れる (地域によるかも) サービスがありがたい。遠出しなくて済む。

2012-07-12

楽天の電子書籍端末 kobo を予約した

楽天が電子書籍端末を発売する。

発売日は 2012-07-19 (木)。価格は 7,980 円。プラチナ会員だと 3,000 ポイント・プレゼント。ぼくは今、プラチナ会員なので、実質 4,980 円で買えてしまう。この安さにダウン。そして、ePub3 に対応しているという話にノックダウンした。

スペック

  • ディスプレイ: 6 インチ タッチスクリーン 電子ペーパー (カラーではない)
  • 対応フォーマット: EPUB, PDF
  • 内蔵メモリー: 1 GB
  • 外部ストレージ: microSD カード対応
  • バッテリー: 約 1 か月 (連続駆動)
  • サイズ: 114 x 165 x 10 (mm)
  • 重さ: 185g

触ってみて...

国際電子出版 EXPO の楽天ブースに kobo があったので触ってみた。

普段、iPad を見慣れているので白黒な電子ペーパーは印象が随分違う。解像度は低い (Retina ディスプレイと比べるのが酷なのだけど)。ページ送りは少しもたつく感じ。ただ、本を読むだけに特化したデバイスに思えた。

けれど、説明員の人から kobo はもっと進んでいると教えてもらった。

例えば、画面中央をタップするとメニューが表示されること。ePub3 に最初に対応したのは、おそらく Sony Tablet なのだけど、縦書き表示に対応したのは kobo が最初であること。ファームウェアは順次アップデートを重ねてゆくこと。

ぼくが既に kobo を予約していることを伝えたら、説明員は喜んでた。ぼくも実機を見てみて、面白いと思った。あとは、「kobo イーブックストア」から発売される本が自分の好みに合うか? そこら辺が気になるところ。ま、実質五千円以下で手に入るデバイスと考えると、冒険する価値のある端末だと再確認した次第。

2012-07-10

第 16 回国際電子出版 EXPO に行ってきた

2012-07-06 (金)、東京ビッグサイトで開催されていた「第 16 回国際電子出版 EXPO」に行って来た。

大まかな感想

話題は大きく分けて二つ。

一つは、電子出版を行なうためのプロセスの提供。一つのソースから ePub を出力したり PDF を出力したり。もしくは、iPad アプリでインタラクティブな「電子書籍」を作成したり。はたまた、電子カタログを作るソリューションの提供というのもあった。

もう一つは、電子出版のサービスや端末。富士通、東芝、Yahoo!、楽天 etc. 複数のサービス・端末がローンチされようとしている。海外の電子出版サービス —特に Amazon — が今年日本上陸と噂されている。今年は激動の年になりそう。

電子カタログについて

ぼくが回っただけでも、3 社が電子カタログのブースを持っていた。イシイと凸版とあと一つ (社名を忘れた)。探せば、もっとあったかもしれない。でも、どこの会社も各ブースの「カタログ」を電子化しているところはなかった。

この手のイベントで大変なのは、一回りすると大量のカタログを受け取ってしまうこと。一枚一枚は軽くとも、複数社・複数ブースを回ると、その重さは尋常じゃなくなる。後で見直すにしても、紙媒体だから検索も使えない。ここに、電子カタログの需要がある。

にもかかわらず、イベント用の電子カタログを用意しているブースに出会えなかった。「電子出版 EXPO」だというのに!! 会社がユーザーとちゃんと向き合っていないのではないかと不安になる。非常に残念だった。

著作権保護

電子書籍のサービスと専用端末が増えてきた。気になるのは著作権保護について。

一つはストリーミングを使うやり方。端末にデータが残らないので、データのコピーが出来ない。欠点は 2 つ。インターネットに繋げないと「読めない」こと。サーバーが過負荷になると読みにくくなること。2012-03-02 から 3 日かけて行なわれた Renta! の「少年画報社のマンガ読み放題キャンペーン」では、サーバーに負荷がかかってページめくりが遅くなりすぎて、読むのが嫌になった。ハリー・ポッターに様な大ベストセラーの新作が発売された時に、同様の問題が起きるのではないかと不安に思う。

ストリーミングを使わない方法に、「端末登録」と「ダウンロード期間」を定める方式がある (例えば富士通)。ネックはダウンロード期間。例えば、富士通ではダウンロード期間を 1 年と定めている。だけど、電子端末はすぐに古くなる。新しい端末を数年おきに買い替えることになるはず。ぼくの場合、iPad を 2 年に 1 度、新しいモデルにアップデートしている。ここでダウンロード期間が 1 年だと、古い端末で買った電子書籍を新しい iPad で再ダウンロードすることができない。こういった縛りを付けているサービスは使いたくない。

東芝の試みにも驚いた。東芝製の PC/タブレット/スマートフォンに専用アプリが入っている。その専用アプリ以外では電子書籍を読むことができない。東芝が電子書籍事業から撤退したら? 東芝の PC/タブレット/スマートフォンしか持っていないなら? 消費者の囲い込みは良いけれども、やりすぎ。

著作権を保護することは重要だけれども、極端なやり方は消費者離れを引き起こす。音楽業界の CCCD が良い例。もっと柔軟なやり方を模索して欲しいところ。

あとがき

電子出版の小さな波が起きていることを実感した。ただ、携帯電話でガラパゴス携帯を作り iPhone/Android 勢に根こそぎシェアを奪われたのと同じ誤ちをしているところもあった。グローバルな視点を持った開発がもっと欲しかった。

2012-03-01

Renta! が少年画報社のマンガを読み放題キャンペーン (3/2-3/5)

電子書籍レンタル・サービスの一つ、「電子貸本 Renta!」が少年画報社のマンガ 96 作品 (500 冊分) を無料レンタルするキャンペーンを実施する。期間は 2011-03-02 (金) 正午から 03-05 (月) 正午までの 48 時間。この機会に Renta! のアカウントを取ってしまってはいかが。

Renta の電子書籍は PC/iPhone/iPad 上のウェブ・ブラウザーもしくは iPhone/iPad Android 用アプリから閲覧可能。

少年画報社は、古くは週刊少年キングを発売。現在も、ヤングキング Ours・ヤングガンガン・ヤングコミックなどを発刊している。

個人的に興味を引く所としては、アワーズ・ライト (現在休刊) の看板の一つだった恋愛マンガ「恋愛ディストーション」、ヤングキング・アワーズで SF マンガの代表作となった「トライガン・マキシマム」とその前作「トライガン」、ヤング・アニマル(白泉社)の黎明期を支えた二宮ひかるが少年画報社で描いた恋愛マンガ群「ベイビーリーフ」「シュガーはお年頃」「おもいで 二宮ひかる短編集」、自転車屋さんの日常でほっこり心を温かくする宮尾岳の「並木橋通りアオバ自転車店」(20巻まで・連載中)、ぼく一押しの SF マンガながら星雲賞(マンガ部門) では惜しくも「鋼の練金術師」に破れた「惑星のさみだれ」(全10巻中 3 巻のみ)、等々。

Renta! にまだ、古い名作「黄金バット」「マグマ大使」「怪物くん」「銀河鉄道999」「超人ロック」「サイボーグ009」らが登録されていないのがもったいない。とはいえ、96 作は多い。

週末の土日、マンガ三昧というのも良いんじゃないかしらん。

500 冊感想ツイート

なお、同企画に合わせて中の人が「寝ないで500冊読破」企画を行なうとのこと。Twitter アカウントは @renta_pr。開始予定時刻は 3/2 (金) 20:00。キャンペーン企画からは、少しフライングするのね。

感想ツイートに参加すると、抽選で Renta! のチケットをプレゼントするとのこと。ハッシュタグは #syouren。面白いマンガに出会ったら、ツイートしてみるのも良いかも。

あとがき

ぼくもマンガが好きで、24 時間ぶっ続けでマンガを読んだり、横山光輝の三国志 (全 60 巻) を一日で読み切ったことがある。それでも、寝ないで 500 冊読破というのは無理。どうするんだろ。二人とか三人とかでやるのかな?

2012-02-24

iTunes in the Cloud を試してみる

iTunes in the Cloud が始まった。Apple の謳い文句を引用する:

iCloudを使えば、iTunesで購入した音楽が、あなたが使っているすべてのデバイスに 自動的に現れます。以前iTunesで購入したアイテムもダウンロードできます。

好きな曲を、好きな時に、好きな場所で、ご自由に。

iTunes で音楽・アプリ・書籍を購入すると、自動的に iPhone/iPad に現れるという。

購入商品を確認するには、PC 上の iTunes で Store > iTunes Store > 右端のナビリンク内「購入済み」をクリック。

設定

iTunes on PC

iTunes の環境設定から「Store」タブを選択。「自動的にダウンロード」というメニューに「音楽」「アプリ」「書籍」があるので、自動ダウンロードしたい項目にチェックを入れる。

iPhone/iPad

設定 > ストアを選択。自動的ダウンロードに「音楽」「アプリ」「書籍」があるので、必要な項目を「オン」にする。

あとがき

いざ、音楽をダウンロード... と思ったら、ぼくは iTunes Store で音楽を買ったことがなかった。設定まではしたのにねぇ。まあ、今後 iTunes でお買い物することもあるでしょ。その時に iTunes on the Cloud の真価を楽しもう。

2012-01-20

iBooks 2 リリース

2012-01-19、Apple のイベントがあり iBooks 2 と iBooks Author が発表された。iBooks Author は Mac OS 用のアプリで、iBooks 用に教科書を作成することができる。出力形式は iBooks/PDF 形式。iBooks 形式は Apple の独自フォーマットらしい。iBooks Author についてはまだいじっていないので紹介はここまで。

iBooks 2

iBooks 2。iBooks のメジャー・バージョン番号が 1 つ上がった。iTunes のプレビューより、新機能をコピペする:

  • iPad用にデザインされたマルチタッチ対応の豪華なテキストブックをお楽しみください
  • インタラクティブ機能、図表、写真やビデオを満載しています
  • イメージをタップしてキャプションを表示したり、3Dオブジェクトを回転させたり、イメージギャラリーをスワイプしてほかのイメージを見たり、ビデオをフルスクリーン表示で再生するなど、さまざまなインタラクティブ操作が可能です
  • 蛍光ペンの代わりに、指でテキストブックの文章をスワイプするだけで、選択個所をハイライトできます
  • 学習カード機能を活用して、重要事項のハイライト、メモ、用語集の内容を覚えることができます
  • 用語をタップすると、同じページを表示したまま、重要なテーマや概念の定義を確認することができます

目玉と感じたのは「ハイライト」機能。

ハイライトしたい文章をスワイプする。すると、ハイライト用のウィンドウがポップアップする。ハイライトには 5 色 (黄・緑・青・赤・紫) + 下線。加えて、ハイライト部分にメモを残すことも可能 (ハイライトしなくてもメモは残せる)。

iCloud を使っていれば、iPhone と iPad の間で同じ文書間のハイライト・メモを共有してくれる。

OCR 済みの PDF ファイルではハイライト機能が使えなかったけれど、ePub 文書では問題なく使えた。iBooks Author で作る iBooks 形式でも当然ハイライト機能は使えることと思う。

あとがき

最近は iBooks と Kindle の二つで電子書籍を読むことが多い。そのせいか、どの機能がどのアプリの機能だったか忘れてしまう。Kindle はハイライトも辞書も使えるけれど、iBooks でこれらの機能が使えるやうになったのは バージョン 2 からだよね?

ref

2011-10-27

O'Reilly の HTML5 for Publishers が無料提供

O'Reilly から「出版向け」HTML5 の本が出た。題名は「HTML5 for Publishers」。電子出版での提供で、フォーマットは EPUB, PDF, MOBI(Kindle) の三種。価格は無料

全四章。ぼくは EPUB 版を iPad でダウンロードして iBooks で読んでいる。ページ数はフォントの大きさで変わっちゃうから正確な値は出ないけれど、ぼくの iBooks では全 81 ページとなっている。それほど厚い本じゃない。目次は以下の通り。

  1. Canvas for Publishers
  2. Geolocation for Publishers
  3. <audio>/<video> for Publishers
  4. Embedding HTML5 in EPUB

本文は当然英語だけれども、HTML5 や出版に興味のある人は是非!

2011-08-14

ウェブ・アプリ Kindle Cloud Reader 登場

2011-08-10、ウェブ・アプリ版の Kindle が登場した。名称は Kindle Cloud Reader。対応ブラウザーは Google Chrome (Windows/Mac/Linux/ChromeOS), Safari (Windows/Mac/iPad)。

ログインには Kindle のアカウントを使う。ログインすると、Kindle で購入した本の一覧が表示される。画面右上には Kindle Store へのリンクがあり、本の購入もスムーズ (iOS 用 Kindle アプリからは、Kindle Store へのリンクがなくなってしまった)。

特徴は HTML5 を使った (とおぼしき) ローカル・ストレージ機能。Kindle Cloud Reader には Cloud と Downloaded の 2 つのタブが在り、「Downloaded」タブからオフライン状態でも本が読める様になっている。

  • 読んでいる最新の本が自動的にダウンロードされる
  • 本を右クリック(長タップ)して「Download & Pin Book」を選択する

上記、いずれかの方法で本のダウンロードが可能。

Kindle Cloud Reader の機能

ローカル・ストレージ以外で、Kindle Cloud Reader がサポートしている機能を列挙する

  • WisperSync (複数の端末間で、読書ページ・ノート・ハイライト・ブックマークを共有)
  • フォント・サイズ (5 種)、マージン (5 種)、カラー (3 種) の設定
  • ブックマークの追加

iOS アプリにあって Clouder Reader にない機能もある

  • 辞書機能
  • ノート、ハイトライトの作成

足りない機能はなるべく早くサポートして欲しいもの。

あとがき

Kindle で買った本を Linux で読む良い手段がなくて困ってた。ウェブ・アプリ版が登場したおかげで、自宅 PC (Linux) でもノート PC (MacBook) でも Kindle 本が読める。これは非常に嬉しい。