2015-04-13

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 9 回)

2015-04-04 (金)、なお&トラさん邸を訪問した。ぼくの記憶が正しければ、9 回目の訪問。Facebook でコーヒーの話が盛り上がって、気がついたらお宅に伺うことで話がまとまっていた。

今回は CD のみを聴いた (LP はなし)。

なお&トラさん邸の訪問は、1 年振りだけど 7 回目 (2013 年) と 8 回目 (2014 年 4 月) の訪問記を書いていない。まず最初に第 7 回、第 8 回の訪問について軽く触れておく。

なお&トラさん邸訪問 (第 7 回)

第 7 回訪問時の主役はぼくじゃなかった。LP 好きな知人が主役で、訪問目的も LP を聴くことだった。ぼくは LP を持っていないので、連れとして参加する心持ちだった。ところが、ギリギリになって主役の知人の都合が付かなくなった。LP を鳴らす気満々で準備していたなお&トラさんと、LP を持っていないぼくが、「どうしよう」と集まったのが 2013 年の出来事。

結局、二人ともテンションが上がらない中、LP と CD を聴いた...

なお&トラさん邸訪問 (第 8 回)

第 8 回は 2014-04-02 (水)。改良 CD プレーヤーが version 9 になっていたはず。CD のみを聴かせてもらった。

音は緻密だった。第 7 回以前が「絵のよう」だとしたら、第 8 回で聴いた音は「写真のよう」だった。

なお&トラさん邸訪問 (第 9 回)

オーディオ・チェックとして使ったディスクは二枚。一枚目はワルター指揮コロンビア交響楽団によるベートーヴェンのコリオラン序曲。二枚目は映画「コーラス」のサウンドトラックから Vois Sur Ton Chemain (Bruno Coulais 作曲)。

第 9 回・サブシステム

最初にサブシステムを聴かせてもらった。システム構成は次の通り:

  • 塚田改 CD プレーヤー v12
  • emuju アンプ
  • オーディオ・マシーナ CRM

以前、ブックシェルフ・スピーカーは KEF LS50 を使っていたけれど、2014 年 11 月にAudio Machina CRM を導入したらしい。

まずはコリオラン序曲を聴く。ホール・トーンがよく鳴る。ティンパニーのアタックが力強い。そして音がホール全体へ広がっていくのが聴こえる。他の楽器も解像度高い緻密な音を聴かせてくれる。全体のレベルで言えば、去年聴いたメイン・システムの音を上回っているのではないか?

続けて、Vois Sur Tom Chemain。入りのピアノの音が生々しい。続く少年合唱は一人一人の声を聴き分けられるレベル。聴いてて鳥肌が止まらなかった。

オーディオ・マシーナの音が聴きたかっただけなのに、レベルの高さに打ちのめされた。サブ・システムじゃなかったのか!?

ジャブ的に二曲聴いて、メイン・システムの部屋へ移る。

第 9 回・メインシステム

部屋に入って驚いた。セッティングが変わっている。長方形の部屋で、今まで (短辺側にスピーカーを置く) 短辺使いだったのが、長辺使いに変わってる。

Untitled

リスニング・ポジションも変わった。なんか別の部屋に来たみたい。システム構成は次の通り:

  • 塚田改 CD プレーヤー v12
  • emuju アンプ
  • ダイヤトーン 2S-3003

アンプは第 8 回の時から一回バージョン・アップしたとのこと。早速、アンプに電源を入れて CD を聴かせてもらう。

まずはコリオラン序曲。おや、予想していた音と違う。サブ・システムと比べてホール・トーンが少ない。低音も力強さがない。音も解像度が低い? いや、解像度は十分高い。サブ・システム以上。なのに音を掴まえられない感じがする。ああ、これは距離か。サブ・システムはホールの後ろからオーケストラ全体を眺めるような音像だった。メイン・システムはオーケストラの目の前で聴いてる感じ。遠くを聴くつもりで、近くの音を聴いたって掴まえられるはずがない。

そう思って聴いていると、低音がキビキビしてきた。8 分弱の曲で、音が、音楽が変化していく。アンプの目覚めが悪かったのね。どんどん良くなっていくよ。

聴こえる音は、なお&トラさんの音。思えば、前回の音はなお&トラさんの音から少しはずれていた気がする。どちらかというと、オーディオ的な音。サブ・システムはその方向性で進化した感じ。ここに来て、メイン・システムは本来のなお&トラさんの音に戻ってきた。それは、コンサート・ホールの前の方でオーケストラにかぶりついて聴いているような音。

今回のメイン・システムの音は、なお&トラさんの原点に回帰している。「サブ・システムが録音現場の音を上手く再生しているとしたら、メイン・システムは録音現場の音を再現しているかのよう」と、ぼくはなお&トラさんに感想をお伝えした。

続いて、Vois Sur Tom Chemain を聴く。ピアノの音が澄んでいてきれい。少年合唱、いいなぁ。エッジが立ちすぎてなくて、何時間でも聴いていたくなる。疲れない音。たまらない。

あとがき

メイン・システムで、ぼくの持参した CD を 6 枚、なお&トラさんお勧めの CD を数枚聴いて 9 回目の訪問はお開きになった。今回、紹介しきれなかった CD 6 枚分については機会があれば別記事で書きたい。

ref

2015-04-12

Apple Watch を予約した

2015-04-10 (金) 16:05 に Apple Watch の予約を終えた。

予約するモデルは決めていて、朝の (回線が生きている) うちに「お気に入り」にしておいた。開始 5 分前からスタンバイ。iPhone から Apple Store アプリを起動して、予約開始を待つ。16:01 を過ぎても予約画面にならず。16:03 にアプリを再起動させたら予約画面が現れた。

「お気に入り」から商品画面を開いて予約開始。

Apple Care オプションのことを忘れていて躊躇したり、クレジット・カードのセキュリティ・ナンバーを求められてあわてふためいたり。準備万端のつもりだったけど、まだ隙があった。反省。

予約は 2 分ほどで完了した。

モデルについて

Apple Watch 2015

ぼくが予約した Apple Watch のモデルはスタンダードなステンレス・モデル:

  • ウォッチ: 38mm ステンレスケース
  • バンド: ミラネーゼループ
  • Apple Care: なし
  • お届け予定日: 4/24-5/8
  • 注文金額: 77,800 + 6,224(税) = 84,024 円
Apple Watch にぼくが求めること

ぼくは Apple Watch に大きな期待を寄せていない。特にこの第一世代については、本当に Apple のギーク向けだと思っている。

ぼくは Apple Watch に対して、iPhone の既視感を覚えている。iPhone 初代機 (日本では結局発売されなかったね) が出た時を思い出してみる。

当時、携帯電話の主機能は「電話」だった。メールが見れて、ネットが使ることもできた。iPhone というスマートフォンが出た時、求められたのはやっぱり「電話」機能だった。iPhone は熱狂をもって迎えられたけれど、一部の人間を除いて、熱は確実に冷めていった。第二世代になって、App Store が開放され、多くのアプリが生み出された。Apple も着実に改善を加えていった。多くの失敗を糧として、iPhone は「電話」する道具ではなくなっていった。象徴的だったのは iPhone 4 で発生した「普通に持つと電話できない」アンテナ問題。明らかに Apple の手落ちで、購入者にはバンパーが無料で配られた。ぼくは、あの時、「電話が出来ない」ほどの重大な欠陥があってもリコールしないことに驚いたし、バンパーを配られただけで鎮静化していったことに衝撃を受けた。あの時点で、多くのユーザーは iPhone に「電話」を求めていないと感じた。スマート「フォン」なのに「フォン (Phone)」を必要とされなくなった iPhone。今、iPhone は (Android も)、電話以外の体験をユーザーに提供している。

さて、Apple Watch。ネット上の批判の多くは「腕時計」としての Apple Watch の欠点を挙げているものが多い。Apple Watch の主機能を「時計」と考えている人達が多いのだと思う。Apple Watch は供給を上回る需要があるようだけど、半年後に Apple Watch を使い続けている人がどれだけ残るか。Apple が用意するプリインストール・アプリも、まだ少ない Apple Watch 用サードパーティー・アプリも、「あると便利」を越えていない。あると便利だけど、ないと不便、なほどの魅力を Apple Watch は「まだ」持っていないと思う。Apple Watch に「時計」としての機能を求めなくなる「何か」を、ぼくは期待して Apple Watch を買う。その「何か」にアーリー・アダプターとして出会いたいがために。

結局のところ、ぼくは Apple Watch に「機能」や「デザイン」を求めていない。スマートフォンに電話機能を求めなくなったように、スマートウォッチに時計機能を求めなくなるような「可能性」を求めている。その可能性と出会える「チャンス」を買っている。

(そんなわけで、スマートウォッチは「時計として使えるか?」と質問してくる友達には、第一世代は「様子見でいいよ」と答えてる)

Apple Watch モデル選定で考えたこと

半年後の自分を想像して、Apple Watch を着けているかな? って考えた。

充電に関しては言えば、そもそも電池が一年保つ「腕時計」と同じカテゴリーでないと考えているので、割り切って毎日充電してると思った。一日バッテリーが保たないことも想定済 (iPhone 3G もバッテリーがヘタったら、夕方 5 時くらいにはバッテリーが切れてたし...)。

大きさは、38mm と 42mm のどっちが良いのか? Android Wear を持つ友人は、画面は大きい方が良いと言う。小さな画面なので、押し間違えやすく、その場合のストレスが大きいのが理由。一理あると思った。

一方で、自分の腕に身に付けるものとして大きな物を着け続けるか? という疑問もあった。ぼく、悲しいけど、身体が小さいのよね。邪魔になったら着けなさそう。

操作性か利便性か。きっとぼくは利便性の高くないと身に付ける気がしなかったので小さめのを選んだ。これは賭。自分で使ってみないと、正解は分からないと思ってる。

最後にバンド。腕時計のバンドってちょっと苦手。きつすぎて手首が痛くなったり、ゆるすぎてダボダボになったり。自由に長さを変えられるバンドでないと使わなくなる気がした。色んなバンドを見て興味ひかれたのがミネラーゼループ・バンド。磁石でスクラブを閉じるらしく、長さは可変。

Apple Watch スポーツ (とスポーツ・バンド) を買って、単品売のミネラーゼループ・バンドを買う手もあった。トータル・コストはそっちの方が安い。何故そうしなかったって? うーん、見栄。こういう虚栄心って、使い続ける源動力になると思う (言い訳)。

ちなみに、自由に長さを変えられるバンドはミネラーゼループの他にレザーループというのもある。これは 42mm 用 Apple Watch にしか提供されていないのでチェックからもれてた。もし、42mm モデル前提でベルトを探してたら、ミネラーゼループと大きく悩んだと思う。

バンドは Apple Watch の第二、第三世代でも使い回せると踏んで多少の割高には目をつむった。来年は、バンド無しモデルも出るんじゃないかな? (一世代ごとにバンドの規格も変わったら涙目!)

Apple Watch スポーツと普通の Apple Watch では、材質 (アルミとステンレス)・重さ (25/30g と 40/50g)・ディスプレイ (Ion-X ガラスとサファイアクリスタル) が違う。判断材料とするにも、正直、イメージできなかったのでスルー。実物触って悩むことにする。

あとがき

きっと Apple Watch が届いたら、テンション上がるんだろうなー。楽しみ。

2015-04-04

orissi = メモ x タスク

reviews (レビュー依頼元とブロガーを繋ぐサービス) 経由で、orissi を頂いた。orissi は正確には「神戸派計画 オリッシィ | 折るチェックリスト」と言う。メモ帳に「タスク機能」を付けた点が新しい。

orissi

写真は、商品を正面から撮ったもの。左端にあるいくつもの「山」が orissi のキモ。この「山」がメモの各行に対応している。「山」を折れば、その行に書いた項目が「終わった」ことを示せる。

写真は、今夜のスーパーで買うものリスト。「買い物」というタスクを書き出す時は、家で、会社で、ペンを使ってメモを書く。ここまでは普通のメモ帳と一緒。スーパーに着いて買い物をしたら、買った品物の端の「山」を折ってゆく。ペンでチェックを入れない。この小さな気配りが orissi のウリ。

orissi

このメモを見ると、目的の品はほとんど買えたけど、ハムとかいわれ大根はスーパーになかったので買えなかったことが分かる。

orissi には 1 ページずつ切り取れるようミシン目が入っている。切り取ったメモを 2 つ折りにしてポケットや財布に入れてスーパーへ。商品をかごに入れたら「山」を折る。片手で山が折れれば最強だけど、メモ一枚だけで持っているとフニャフニャで折れなかった。両手を使って「山」を折る。紙の薄さ・軽さ、ペンを持たずにチェックを入れられる使い勝手の良さが魅力的。

iPhone でも買い物チェックリストは作れるけど、買い物中、という状況にはいささか合っていない。どんなに薄くても紙ほど薄くも軽くもないし、ロック解除の手間なども小さくない。落とさないように気を付けなきゃいけないのも大変。

RHODIA との比較

orissi の紹介は、他のブロガーさんもきっと書いてると思うので、ここでは少し視点を変えて Rdodia との比較をしてみる。

RHODIA。それはフランスが生んだ代表的なメモ帳。5 mm 罫の方眼紙。ピリッと切り取る時の音と快感。何とも言えない書き心地。RHODIA は世界中で愛されている。

ぼくは RHODIA No.12 を愛用しているので、それと orissi を比べてみる。

orissi vs Rhodia 12

まずはサイズ。左が RHODIA No.12 で右が orissi。orissi の方が一回り小さ目。直接比較はしていないけど、RHODIA No.11 (No.12 より小さい) と同サイズくらいか。

orissi

方眼紙と横罫の違いが目立つ。orissi は「山」と各行が 1 対 1 対応しているのが見える。前述した、タスク管理できる工夫が光っている。一方の RHODIA は昔ながらのオーソドックスなブロック・メモ。タスク管理をするにはペンが必要。

さて、書き心地はどうか。再び冒頭の写真を出してみよう。

orissi

これはボールペン Lamy 2000 で書いた。紙の厚さは RHODIA より少し薄いか。ボールペンが太目な Lamy ではメモ帳として書くと、ペンが沈む感じがする。RHADIA の書き心地には一歩譲る。ページをメモから切り離して書くと、これはいい。

RHODIA も orissi も、ページをメモ帳から切り離せる。RHODIA の「切り離す快感」に対して、Orrisi は「繊細で上品」さを感じた。これは人の好みによりそう。

あとがき

Orrisi は目的強化準の機能メモ帳。RHODIA と比べたけど、書き味もそんなに悪くない。細味のボールペン使いなら、orissi の方が好きかもしれない。なにより、ペンなしでタスクを終了できる工夫は、メモ帳をタスク管理に使ってる人達にはお勧め度が高い。

どこでも買えるわけじゃないのが玉にきず。買うなら楽天が一番身近かな。

2015-03-13

GitHub Flavored Markdown でリストの中に code block を入れる その二

過去記事の続き。リストの中に code block をハイライト付きで表示する方法について。

GFM の code block

前記事のおさらい。

non-fenced code blocks
コードの前に 4 つのスペースを置いてインデントする
fenced code blocks
コードを ``` で囲む方式。開始部分に言語名を指定すると、コードハイライトしてくれる

前記事では、リストの中でコード・ブロックを置くには

  1. non-fenced code blocks しか使えない
  2. インデントは 4 ではなく 8 を使う

と紹介した。fenced code blocks ではないので、コード・ハイライトは効かない。

リストの中でコードハイライト

non-fenced code blocks と fenced code blocks を組み合わせることで、リスト中でも (更に入れ子のリスト内でも) コード・ハイライトが出来る。

以下、ataka/emacs-wget の README.md で実際に使っているコードを写す。

1.  make && make install

    ```
    $ tar xzvf emacs-wget-X.YY.tar.gz
    $ cd emacs-wget-X.YY
    $ make
    # make install
    ```

  1. If make fails, put all *.el files into your load-path directory.
2. Put following expressions into your .emacs file.

    ```elisp
    (autoload 'wget "wget" "wget interface for Emacs." t)
    (autoload 'wget-web-page "wget" "wget interface to download whole web page." t)
    ```

3. Setting for Web browser on Emacs:
  1. With emacs-w3m, put the following code into your .emacs:

    ```elisp
    (load "w3m-wget")
    ```

  2. With Emacs/W3, put the following code into your .emacs:

    ```elisp
    (autoload 'w3-wget "w3-wget" "wget interface for Emacs/W3." t)
    ```

4. If wget version is 1.7 or less, put the following code into your .emacs:

    ```elisp
    (setq wget-basic-options '("-v"))
    ```

5. When you write your `.wgetrc`:
  1. `quiet = on`

     Emacs-wget will fail to download.  Put the following into your .emacs:

     ```elisp
     (setq wget-basic-options (cons "-equiet=off" wget-basic-options))
     ```

Brilliant!

あとがき

この書き方は @ClimbAppDev さんに教わった。README が読みやすくなった。ありがとうございます。

2015-03-10

MacBook; 新, Air, Pro の比較

新しい MacBook、MacBook Air, MacBook Pro の比較表を作ってみた。例によって、良い点を青字にした。

MacBook Air新しい MacBookMacBook Pro
ディスプレイ1113121315
解像度1366x7681440x9002304x1440 (226ppi)2560x1600 (227ppi)2880x1880 (227ppi)
RetinaNoYes
CPUIntel Core i5/i7 (Dual)Intel Core M (Dual)Intel Core i5/i7 (Dual)Intel Core i7 (Quad)
周波数1.6,2.2 GHz1.1,1.2,1.3 GHz2.7,2.9,3.1 GHz2.2,2.5,2.8 GHz
メモリー4/8 GB8 GB8/16 GB16 GB
ストレージ (Max)512 GB SSD1 TB SSD
グラフィックIntel HD Graphics 6000Intel HD Graphics 5300Intel Iris Graphics 6100Intel Iris Pro Graphics (+ NVIDIA GeForce GT 750M)
最薄0.3cm0.35cm1.8cm
最厚1.7cm1.31cm
重さ1.08kg1.35kg0.92kg1.58kg2.02kg
電源ポートMagSafe 2 x1USB-C x1MagSafe 2 x1
ディスプレイポートThunderbolt 2 x1Thunderbolt 2 x2
HDMI x1
USBUSB 3 x2USB 3 x2
カードスロットNoSDXC x1NoSDXC x1
FaceTime カメラ720p480p720p
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth4.0
バッテリー38Wh54Wh39.7Wh74.9Wh95Wh
ウェブブラウジング9 時間12 時間9 時間10 時間8 時間

あとがき

前記事で新しい MacBook を次のように評した。

「開発用」マシンとしての MacBook としては不安が残るものの、持ち運ぶ「ノート PC」としては MacBook Air 以上に「特化」してきたマシンと思う。

clmemo@aka: 新しい MacBook 発表、4/10 発売 より引用

こうして比較表を作ってみると、MacBook Pro の性能の高さが良く分かる。と同時に、他のマシンと比べると携帯性には Air や新しい MacBook に水を開けられている感が強い。新しい MacBook は Retina でかつバッテリー・サイズが小さいながら MacBook Pro 15 インチよりもウェブ・ブラウジング時間が一時間長い点が気になった。ディスプレイはバッテリー消費が激しいので、新しい MacBook がバッテリー改善に力を入れたことが伺える。一方で、いくつかのスペックが MacBook Air より劣る点も気になる。新しい MacBook は、モバイルでこそ活きる、という思いが強くなった。MacBook Air は新しい MacBook と MacBook Pro の中間位置。これを中途半端とするか、良い所どりとするかは、ユーザー次第か。Pro に手を出せない人間には、Air はまだまだ魅力的かなぁ。今後、新しい MacBook がどんなラインナップを出すのか楽しみ。

新しい MacBook 発表、4/10 発売

2015-03-09 (米時間)、Apple は Spring Forward イベントで「新しい MacBook」を発表した。2015-04-10 発売。12 インチ・サイズの Retina 対応 MacBook。MacBook Air とも MacBook Pro とも違うカテゴリー。そして、ティム・クックが「Reinvent the notebook (ノートブックの再発明)」と語ったように既存のデバイスをバッサリ切り捨てた新デザイン。刺激的。

MacBook が CD ドライブをなくして世間に衝撃を与えたのも今は昔。Apple は「新しい MacBook」で更にドラスティックな変更を加えてきた。それは、ディスプレイ用端子 (ディスプレイ・ポート/Thunderbolt/HDMI)、電源ポート、USB 端子 (MacBook Air で 2 つ、Pro で 3 つ) といった複数の端子を一つにまとめたこと。

MacBook シリーズの魅力の一つでもあった MagSafe はなくなった。充電中は外部ディスプレイに繋げない。USB キーボード、USB メモリー、USB HDD、USB プリンター etc. USB で繋がっていた機器も端子の数が一つだけでは使えないにも等しい。今後、USB-C に対応したハブが新しい Mac 用にリリースされると思うけど、「ハブ」がないと今まで通り使えないというのは厳しい。

USB で今まで繋いでいたキーボード、マウス、プリンター、NAS は全て Wi-Fi もしくは Bluetooth を使った「無線」技術を使おう、という Apple の意志が伺える。外付けディスプレイ・ポートと電源ポートまで一緒にしてしまったのは、もはや外付けディスプレイを使わない「でしょ」という仄めかしか?

ノート PC に外付けディスプレイを取り付けて大画面を手に入れ、自分用のキーボードやマウス、トラックパッドを使っている「開発者」には辛いマシンとなった。特に USB キーボードしかない Happy Hacking KeyboardKinesis キーボードの使い手には死の宣告にも等しいものがある。(確かに USB キーボードを Bluetooth 化するガジェットは出ているけど、完成度がいま一つ)

新しい MacBook は、MacBook Air 以上に「持ち運ぶ」ノート PC を到達点にしているのかもしれない。そう考えると、外部ディスプレイや USB 端子がなくなってしまったことも受け取められる。「開発」にも使われるノート PC として MacBook Pro との棲み分けが進むのか? MacBook Pro の動向が気になる。

キーボード、トラックパッド、バッテリーの進化

新しい MacBook は、「reinvent」の名に恥じぬノート PC の「細部」にも手を入れてきた。

一つ目はキーボードで、「バタフライ構造」を採用し、キーの押しやすさを改善するとともにキーそのものの厚みも減らした。

二つ目はトラックパッド。タップ、マルチタップ、ピンチに加えて「Force Touch」という新しい概念が追加された。これは、トラックパッドの「深押し」に対応する技術。「浅い」タップと「深い」タップに別々の機能を割り当てることが出来る。もしかしたら、Command+tap が Force Touch で置き換えられるかもしれない。

三つ目はバッテリー。バッテリー・シートを薄く重ねる技術を導入した。この技術により、より広い範囲までバッテリーを敷きつめることが可能になり、同じ容積に対してより多くのバッテリーを積めるようになった。

これらの新技術は他の MacBook シリーズにも流用可能で、MacBook Pro は Force Touch の採用を既に決めている。

落ち穂拾い

新しい MacBook で気になる点をいくつか拾っておく。

  • MacBook Air (1.08kg) より軽い 920g
  • 最厚部分の厚みは MacBook Air (17.3mm) より薄い 13.1mm
  • MacBook シリーズ初のファンレス
  • 13 インチ以下のサイズで初めて Retina 対応
  • Intel Core M を採用
  • 9 時間のウェブ・ブラウジングを可能にするバッテリー性能
  • 色は 3 色展開 (シルバー、スペース・グレイ、ゴールド)

あとがき

「開発用」マシンとしての MacBook としては不安が残るものの、持ち運ぶ「ノート PC」としては MacBook Air 以上に「特化」してきたマシンと思う。値段は 148,800 円からと Retina らしい価格で、物欲かられる身としては悩み所。

Apple、ResearchKit を発表

Apple は 2015-03-09 (米時間) に開催された Spring Forward イベントで ResearchKit を発表した。医療機関向けにデータを送信するためのフレームワークで、「常に身につけている」スマートフォンの利点を活かしたデータの日常的な取得を可能にする。ResearchKit はオープン・ソースで 2015 年 4 月に公開予定。

2015-03-10 (今日)、ResearchKit に基づいた 5 つのアプリがリリースされる。対象は病気ごとで、以下の通り (括弧内はアプリ名):

  • パーキンソン病 (Perkinson mPower study app)
  • 糖尿病 (GlucoSuccess)
  • 心臓病 (MyHeart Counts)
  • 喘息 (Asthma Health by Mount Sinai)
  • 乳癌 (Share the Journey)

日本という閉鎖的な国で、これらのアプリが活かせるのかどうか。ResearchKit を使ったアプリが普及するのかどうか。疑問はあるけれど、もしもアメリカで成功するようなら、医療面でのイノベーションが起きそうな予感。

Apple TV $99 から $69 へ値下げ

2015-03-09 (米時間) に開催された Apple の Spring Forward イベント。一番手はまさかの Apple TV だった。現在、第三世代となる Apple TV (発売開始は 2012 年 3 月)。この値下げが発表された。

$99 から $69 へ。

日本のサイトでは 8,200 円と値段が表示されている!

Apple TV 関連のネタはもう一つ。アメリカのケーブルテレビ放送局 HBO が Apple TV にも提供されることが発表された。「セックス・アンド・ザ・シティ」なんかを製作してる放送局ね。日本では関係なさそう。

あとがき

Apple TV 第三世代が出て 3 年。そろそろ第 4 世代発表を期待している。今回はまさかの値下げ発表で、心が揺れた。Apple Watch の日本発売が決まっていなかったら、第 4 世代を待たずして買ってたかもしれない。

Apple Watch 4/24 日本発売決定

2015-03-09 (米時間)、Apple は Spring Forward イベントを開催し Apple Watch の発売をアナウンスした。Apple Watch そのものの機能については、9 月に開かれたイベントから大きな変化は見られなかった。今回のイベントでの注目は、Apple Watch の具体的な値段・発売日・発売国に集まった。かねてよりの予告通り最安値は $349。価格は Apple Watch Sport, Apple Watch, Apple Watch Edition の順に上がってゆく。予約開始は 4/10 で、発売日は 4/24。初回発売国には日本も入っている!!

価格について

Apple Watch は 2 種のディスプレイ・サイズ (縦 38mm と 42mm)、3 つのコレクションを用意している。大きい方が小さい方に比べて $50 値段が高い。各コレクションは更に取り付けるバンドによって値段が変わる。今回、イベントで言及された値段は次の通り:

Collection38mm42mm
Sport$349$399
Watch$549-$1,049$599-$1,099
Edition$1,000+

バッテリー

バッテリーの持ちが心配された Apple Watch。具体的な数字が公開された。

  • 1 日使い続けることが可能
  • 18 時間分のバッテリー
  • 充電は一日一回、接触マグネット式にて

発売国

前述した通り日本も発売国に含まれる。

初回発売が決定している国は 10 か国。オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ホンコン、日本、イギリス、アメリカ。

iOS 8.2

Apple Watch に対応した iOS の最初のバージョン 8.2 がリリースされる。リリース日は今日。

今、このブログを書いてる横で、ぼくの iPhone はアップデート中。

あとがき

2014-09-10 に開かれた Apple スペシャル・イベントから (機能面で) Apple Watch に大きな変化がなかったのは、それだけ Apple Watch のコンセプトがしっかり固まっていたからと思う。むしろ、この数か月は量産に向けての工夫や修正に手をやいていたのではないか。

コンセプト・ベースではなく実機ベースで、Apple Watch が動いているのを見られたのは嬉しかった。驚きは小さかったど、現実感が迫ってくる。電話を受けたり、Siri で天気予報を見たりリマインダーを設定したり、アプリからのノーティフィケーションを受け取るのはとても楽しそう。それが、実用的なレベルかどうか? どれほどのアプリが Apple Watch に最適化されるかは、まだ発売されないと分からない。

Apple の製品は「第一弾」が大きく成功しない。これはぼくの持論であり、大くの人達が言っている。iPod の第一作はセンセーショナルを生まなかった。iPhone は素晴らしかったけど、実力を発揮したのはアプリ開発が解禁された iPhone 3G (第二世代) からだったように思う。iPad は珍しく「第一弾」から成功した。Apple Watch はヒットにこそなれ、後から振り返ると「第二世代から良かった」と呼ばれるんじゃないかと思ってる。

とはいえ、Apple 好きとしては買うんだけどね。初回予約で購入できると良いなー。凄くヒートアップするのが目に見えるよう。

2015-02-19

fcopy.el を MELPA に登録した

Emacs 用のコピー・パッケージ fcopyMELPA に登録した。

fcopy とは?

奇妙なコピーという意味で Funny Copy と名付けた。略して fcopy。

普通のコピーは「コピーする対象」を「コピー」してから「貼り付け場所」に移動して「ペースト」を行なう。

fcopy は手順が逆になる。今、カーソルのある場所が「貼り付け場所」。先に「貼り付け場所」が決まってる。この前提で fcopy コマンドを実行 (M-x fcopy) すると、「コピーする対象」を探す・選択するモード (fcopy-mode) に移行する。「コピーする対象」を選んで RET を押すと、「貼り付け場所」(fcopy を始めた場所) に自動的に戻って「ペースト」が実行される。

対話的に「挿入」を行なう、とも言える。interactive-insert とかに名前を変えようかと思ったけど、ぼくの意識は「挿入」よりも「コピー」なので、fcopy という名前を使い続けてる。

fcopy-mode では、いくつかワンストロークのコマンドも用意している:

  • バッファーへの書き込みは禁止され、誤編集ができなくなる
  • 代わりに SPACE キーでスクロール、f キーでワード単位の移動、. (ピリオド) でマーク
  • ( で括弧単位のコピー (括弧含む)、) で括弧の中身のコピー
  • C-g で元の場所に戻って fcopy の終了、q でその場で fcopy の終了

詳しくは、過去記事 clmemo@aka: Fcopy.el ver.6.0 リリースataka/fcopy の README をどうぞ。

インストール

Emacs 24 系なら MELPA からインストールできる。

MELPA の準備:

(require 'package)
(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "http://melpa.milkbox.net/packages/") t)
(package-initialize)

M-x package-list-packages でパッケージ一覧を取得して、fcopy を探して RETInstall ボタンの上で RET。これでインストール終了。

適当なキーに割り当てる:

(global-set-key "\C-ck" 'fcopy)

もし古い fcopy.el があるようなら、消除を忘れずに。

過去からの変更点

MELPA に登録したことで、バージョン番号を 7.0 へ上げた。主な変更点は 2 つ。

  • fcopy というコマンドを用意した (もう fcopy-mode は直接呼ばない)
  • fmodify というペースト直前に編集を行なうコードをなくした

あとがき

fcopy は、今やぼくが Emacs を使う時になくてはならないパッケージになった。今まで、新しい環境に移るたびに fcopy.el をダウンロードしてインストールしていたけれど、Emacs のパッケージ・システムを使えばそんな手間をかける必要もなくなる。

修正も github に push すれば、他の環境にパッケージ・システム経由でアップデートできる。便利になった。自分が一番喜んでいる。

これからは、古い Emacs でも動くようにコードをレガシー対応させるつもり。というのも、以前、リモートでログインした環境に Mule 2 (Emacs 19 相当) しか入ってなくて泣きそうな目にあったから。他のパッケージは最新 Emacs で動けばいいと割り切ってるけど、fcopy だけはどの環境でも動いてくれないとぼくがツラい。緊急性は低いので、ゆっくりやってくつもり。

もちろん、他の機能強化項目があれば手を付ける。

Funny Copy。どうぞ、よろしく。