2019-05-08

Google I/O 2019 のメモ的なまとめ

2019-05-08 (水) 02:00、Google I/O 2019 のキーノートがマウンテンビュー・ショアライン・アンフィシアターで開催された。イベントでは AI を中心に Google Assistant 等の Google サービスや Android Q の新機能が発表された。また、Pixel 3a や Nest Hub Max などの新デバイスの発表が行なわれた。

目についたトピックをまとめてみる。

検索

Google 検索で、リンク先のページに 3D モデルがある場合、検索結果ページにその 3D モデルへのリンクが現れるようになる。リンクをタップすることで、3D モデルを表示させることができて、更にカメラを使って AR にその 3D モデルを表示できる。キーノートでは、筋肉・靴・サメの 3D モデルをデモとして表示した。

Google Lens 機能がアップデートされる。レストランのメニュー表をカメラを通して見ると、そのレストランでポピュラーなメニューがハイライトされる。

更にカメラに映っているテキストを OCR のように認識することが可能になる。認識されたテキストは、読み上げ機能にかけることができるし、翻訳機能にかけて自国語に翻訳することもできる。翻訳したテキストを読み上げるデモも行なわれた。

これらの機能は 5 月末にリリース予定。

Duplex on the Web

フォームの自動入力機能が向上する。Google Calendar などの情報を使って、推測できる項目を自動入力していく。例えば、Google Calendar に旅行の日程が入っていたら、ホテルの予約をする時に宿泊日を自動選択してくれる。車を選ぶ時、自分の好みの色が自動で選ばれる... など。

この機能は年末にリリース予定。

Google Assistant

「Hey, Google」を言う回数が少なくなる。文脈を理解して、「Hey, Google」がなくても音声コマンドを受け付ける。デモでは、音声コマンドで連続してアプリを起動したり、メールを音声入力しつつ「送信」については音声入力ではなくメールを送信するコマンドとして実行する、という様子を見せてくれた。

これらの機能はオフラインでも働くという。年末にリリース予定。

Personal References

Google Assistant は、人の情報をより細かく理解できるようになる。例えば、母親の住所・誕生日といった情報に Google Assistant がアクセスできるようになり、「母の家の天気は?」という質問に答えるようになる。または、レストランの予約情報をアクセスできるようになり、「今日予約したレストランへの経路は?」といった質問にも答える。これらの情報は Google Assistant の You タブから設定することができる。

Driving Mode

運転中に最適化された UI を提供する。運転中にアクセスしたいであろう情報が「For You」に表示される。音楽へのアクセスにショートカットが用意される。ナビ中の Google Assistant の利用も、UI が運転用に最適化され、ナビ画面を損なわない形で提供される。

Driving Mode は今夏リリース予定。

Privacy & Security

One Tap Google Account

プロフィール写真をワンタップするだけで Google Account にアクセスする機能を、Chrome, Google 検索、Google Assistant, YouTube, Google News, Google Maps に展開する。

Incognito mode (シークレット・モード?)

Google Chrome ブラウザーには Incognito Mode (シークレット・ウィンドウ) という機能がある。Google はこの Incognito Mode を YouTube と Google Maps にも提供する。

Android Phone for Security Key

Android Phone がセキュリティー・キーとして働く機能を提供する。Android 7.0 以降の端末が対象。リリースは今日から。

Android 10 Q

Foldable Display Device

折り畳みディスプレイに対応する。スクリーンの連続性を保つことに注力する。ディスプレイを開いて大画面にする時、開く前の画面と開いた後の画面は基本同じものが映っていて、作業を中断することなく続けることができる。動画を観ていたら、動画の続きが表示されるし、メモを書いていたらメモ書きの作業が続けられる。

5G

次世代通信規関 5G にネイティブ対応する。5G は 2019 年に 20 以上のキャリアが開始すると言われている。

Live caption

音声・動画にその場でキャプションを付ける機能。翻訳モデルは端末内にあるので、オフラインで動作するし、通信タイムラグも発生しない。対象となるのはビデオ、ポッドキャスト、カメラで撮影した動画。

Smart Reply

Smart Reply 機能は全てのメッセージ系アプリで使えるようになる。

Dark Theme

ダークモードがやって来る。バッテリー消費の低下が期待される。

Faster Security Update

Android の OS モジュール をアップデート可能な形で提供する。これにより、セキュリティー・アップデートがあればバックグラウンドでアップデートを取得し、再起動なしに新しいアップデート・モジュールを利用可能になる。一見、それはアプリのアップデートと同じような動きになるという。

Focus Mode

他のアプリを使えなくして、一つのことに集中できるようにする。ホワイトリスト形式で利用できるアプリを選択する。

Nest Hub Max

Google のディスプレイ付きスマート・スピーカー Google Home Hub が名前を変えて Nest Hub になる。

また Google は Nest Hub シリーズの最新デバイス Nest Hub Max を発表した。

Nest Home Hub の最大の特徴はカメラ。Nest Hub にはなかったカメラを備える。カメラ利用時には緑色の LED が光るようになっていて、デバイス背面にはカメラとマイクをオフにする物理ボタンが付いている。カメラを使うことで、Android から自宅の様子を確認したり、Google Duo からビデオ通話をかけたり、フェイス・マッチつまり顔認識を行ないユーザーに最適の情報 (カレンダーとかパーソナライズ・レコメンデーテーションとか) を表示する。カメラを使ってジェスチャーを理解することもできる。キーノートでは、手を上げてタイマーを止める様子が映されていた。

Nest Hub Max は今夏末までにアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売される。価格は 229 ドル。

合わせて、Nest Hub の価格改定が発表された。新価格は 129 ドル。Nest Hub は日本でも発売される。

Pixel 3a

廉価版 Pixel 3 となる Pixel 3a と Pixel 3a XL が発表された。日本でも発売される。価格は Pixel 3a が 48,600 円から、Pixel 3a XL が 6 万円から。3 色展開 (ジャストブラック、クリアリィーホワイト、パープルイッシュ) で、ストレージは 64 GB。Pixel 3a は 5.6 インチ・モデル、Pixel 3a XL は 6 インチ・モデル。今日から予約開始、2019-05-17 発売予定。

OS は Android 9.0 Pie で最大 3 年の OS アップデート保証となる。バッテリーはフル充電で 30 時間、15 分の充電でも 7 時間のもちになる。

キーノートでは、去年発表された Google Maps の AR 機能が今日から Pixel シリーズにリリースされることも言及された。

2019-03-26

Apple Event It's show time が開催された

2018-03-26 (木) 02:00、Apple は The Steve Jobs Teater でイベントを開催して複数のサービスの予告を行なった。ハードウェアの発表は 1 枚のカードだけだった。

発表されたサービスは次の通り:

今日リリースされたのは Apple News+ のみ。それ以外のサービスは予告で、今日はリリースされたなかった。この内、日本でサービス・インが予定されているものは (Apple の日本語サイトから予想すると) Apple Arcade と tv アプリ、そして Apple TV+ だけと見られる。

Apple News+

Apple のニュース・サービス Apple News が進化する。Apple News は Apple のニュース・サービス (日本では未提供)。Apple News+ は雑誌のサブスクリプション購読サービス。月額 9.99 ドル。ファミリー共有にも対応。サービス自体は今日から開始するが、提供国はアメリカとカナダ (英語・フランス語) のみ。今秋にオーストラリアと英国への提供を、その後にヨーロッパへの提供を予定している。日本での提供は (行なわれるとして) かなり後になりそう。

購読可能になる雑誌は 300 以上。イベントでは、Los Angeles Times や The Wall Street Journal などが購読可能な雑誌として挙げられた。

購読雑誌はオフラインでも読むことができる。プライバシーにも配慮していて、パーソナライズは行なわれるものの、どの記事を読んでいるかを雑誌社や広告提供者が知ることはないとしている。

雑誌のカバーにはライブ・カバーも採用される。ライブ・カバーはカバーに動画を表示する機能。イベントでは National Geographics のカバーに夜景の様子が映し出された。

Apple Card

Apple がゴールドマン・サックスやマスターカードと組んでクレジットカードを提供する。リリースは今夏予定。日本の Apple サイトに紹介ページがないので、日本でのサービス・インはすぐにはなさそう。

Apple Card はオンラインで発行が可能。iPhone との親和性が高くなるよう設計されている。

クレジット・カードにつきものの年会費はなし。

Apple はユーザーが何を買ったか、どこで買ったか、いくら使ったかといった個人情報は取らないとしている。

Wallet アプリ

Wallet アプリは Apple Card 向けの機能が追加される。クレジットカードの利用履歴のアクセスできるのはもちろん、どの店舗で購入したかを位置情報を使って特定して表示する。例えば利用履歴の「コンビニでの購入」が「セブンイレブンでの購入」というように詳細情報が表示されるようになる。

購入履歴は自動でカテゴライズされて、週間・月間サマリーが作成される。

Daily Cache

Apple はポイントの代わりに、Daily Cache と呼ばれるキャッシュバック・サービスを行なう。利用した金額に対して毎日キャッシュ・バックが行なわれる。キャッシュ・バック率は以下の通り:

  • 1% キャッシュ・バック: 物理カードでの利用で
  • 2% キャッシュ・バック: iPhone や Apple watch からの利用で
  • 3% キャッシュ・バック: Apple Store や iTunes での購入で
物理カード

Apple Pay が利用できない店舗もある。そんなケースのために物理カードも発行する。チタン製で、クレジット番号やセキュリティー・コードは刻印しない。

Apple Pay の小さなニュース

Apple Pay は今年末までに 40 か国以上のサービス・インを予定している。また、日本の JR などで使われる交通機関での Apple Pay 利用を、アメリカの主要都市 (ポートランド、シカゴ、ニューヨーク) で今年末に開始する。

Apple Arcade

Apple がゲーム業界に参入する。Apple Arcade はゲーム・サブスクリプション・サービス。ゲーム・タイトルは 100 以上。サブスクリプションを開始すると、Apple Arcade 内の全てのゲームを楽しむことができる。リリースは今秋予定。料金は明らかにされなかった。日本を含めた 150 か国で公開される。ファミリー共有にも対応。

Apple Arcade のアプリは広告なし。アプリ内課金なし。プレイは iPhane や iPad の他、Mac や Apple TV 上で可能。全てのゲームがオフライン・プレイに対応する。

tv アプリ

tv アプリが進化する。Prime Video や Hulu などのサービス、ケーブル TV、iTunes ビデオ、Apple TV Channels を 1 つのアプリの中でアクセスできるようになる。リリースは 2019 年 5 月を予定。macOS 用の tv アプリは今秋リリース。また、スマート TV (Samsung, LG, Sony, Visio) と ROKU 及び Fire TV 向けにも tv アプリを提供する。tv アプリの提供国は現在 10 か国。これを 100 か国に拡大する予定とのこと。tv アプリは日本で提供されていないけれど、Apple TV+ が tv アプリ上で提供されるようなので、日本でもリリースされるんじゃないかと思う。

映画は各サービス (Prime Video, Hulu, iTunes ビデオ...) から自由に選べて、映画の予告編も見ることができる。試合についてはライブ・スコアを表示する。アプリ内でコンテントの購入も可能。

Apple TV+

Apple がオリジナル・コンテンツを提供する。Prime Video や Netflix がオリジナルのコンテンツを提供しているけど、Apple もその世界に入って来る。サービス・インは今秋。

あとがき

Apple の「ファミリー共有」の扱いが気になった。Apple News+ と Apple Arcade の 2 つのサブスクリプション・サービスで、ファミリー共有が追加料金なしで対応すると発表された。Apple Music では、個人 (980円/月) とファミリー共有 (1,480円/月) でプラン料金が違うのに。Apple はファミリーでの囲い込みを本格的に始めているように感じた。