2011-11-26

第 167 回 TOEIC を受験する

明日、第 167 回 TOEIC を受験する。

目標は 600 点台。う〜ん、我ながら低い理想。

最近、風邪をひいたり、集中力が足りなかったり、英語から遠ざかっていることが多かったりと、TOEIC の準備不足が... まあ、なんとか頑張ってこよう。

ああ、その前に髪を切って、写真を撮っておかなくちゃ。

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2011-11-25

着る毛布「Groony」を買ってみた

暖房機具なしで生活が厳しい今日この頃。めっきり寒くなってきた。ただ、エアコン含む暖房機はランニング・コストがかかるので使用は控えたい。

そこで、防寒用のアイテムを 3 つ (2 つ?) 注文した。そのうちの一つ、「着る毛布 Groony」が昨日届いたので、初日のレビューを書いてみる。

特徴

Groony は「マイクロファイバー系の毛布」を着れるように加工したもの。

毛布は温かい。寒い日、膝にかけるとその温かさに感謝する。惜しむらくは、膝より高い位置に毛布をかけるのが難しいこと。PC 作業、読書、TV・映画鑑賞。こんな時に毛布を羽織れない。肩にかけても、ずぐに落ちてきてしまう。そこで、毛布素材をそのまま着れる様にしてしまったのが「着る毛布」シリーズ。発祥はアメリカと聞く。

Groony はガウン・タイプの着る毛布。ガウンベルトで前を閉じる。フリー・サイズで、着丈 170 cm。重さ 650g。材質はマイクロファイバー (ポリエステル 100%)。色は 10 種類。ポケット付き。

2011 年版の新機能は 3 つ。

  • 襟元ボタン (ゆったりとピッタリの 2 種類) で、襟元が着崩れしない
  • ポケット (1個) がついた
  • 静電気処理済

洗濯も出来るらしいが、まだやってないのでノー・コメント。

届いたよ・着てみたよ

昨日、Groony が届いた。注文から 4 日目だった。

Groony 届きました

箱のサイズ比較に ジャンプ SQ を置いてみた。このサイズなら、宅配ボックスにも入るね。

さっそく開けてみる。

Groony - 箱から取り出したところ

色はブルーを購入 (こういうパステル・カラーの青が好き)。取り扱い説明書はなし。発売元のウェブ・ページが説明書代わりということか? 取り出して着てみる。

温かい。

首回りのボタンが効果的。

Groony - 首回り

温かさが首元が逃げない。去年モデルは、この襟元ボタンがなかったという。きっとそれは寒かったろうなぁ。

襟元ボタンが右手についているので、左前 (左側が前になる)。浴衣では左前が女性、右前が男性なので、浴衣を着なれているとちょっと違和感がある。まあ、フリーサイズなので仕方ないかな。

今の室温は 20 度。冷くはない。でも、寒さが体の芯に入り込む。じっとしていると、ゆっくりと体が冷えていく。そんな温度 (お風呂に入ると、体が冷えているのを実感する)。

(オットマン代わりの) 机に足を投げ出す形で椅子に座り本を読む。音楽を聞く。寒くない。温かい。ぼくの身長は 160 cm。170 cm という着丈が足を丸ごとくるんで熱を逃がさない。少し大き目なのが効を奏している。ガウンベルトが「着る毛布」と同素材で柔らかいのも嬉しい。読書・音楽鑑賞がリラックスしてできる。ベルトが硬かったら、こうはいかない。

お昼ごはんは、質素に食パンを焼いて食べる。右裾を持ち上げて、ガウンベルトの右側に差し込む。左裾も同様に。これで動く時も裾を踏む心配がない。ちょっとした移動に便利。電子レンジを使う程度なら、着たまま作業できる。流石に食器を洗ったり、火を使った料理は無理そう。

パソコンの前に座ってブログを書く。お尻から肩までの温かさは今まで同様。袖まで温かいのは嬉しい。欠点は足元。冷たいフローリングから寒さが足を上がってくる。厚手の靴下もはいているんだけど、効果は今ひとつ。「着る」系では足元からの冷たさまではガードしきれない模様。読書の時は足元も温かかったので、「椅子に座る」という姿勢が良くないのかな。

今のところ、Groony を買って満足。足元が冷えるのは想定内。

温かさは、ちゃんちゃんこより温かく、毛布を巻くより機能的。年末年始の寒さを凌ぐために買ったジャケットには負ける (まあ、そのジャケットを家の中で着るわけにもいかないわけだけど)。現在の室温が 20 度。この温度なら十分実用になる。不安はもっと寒くなった時。室温が 10 度を切ったら、どうなるか。もしかしたら厳しいかもしれない。

機会があれば、年末年始にもう一度レビューを書ければと思う。

2011-11-24

オーディオ・ショップ「Living Music」を訪ねた

千代田区 (最寄駅・御茶ノ水) にあるオーディオ・ショップ Living Music を訪ねた。17:00〜18:30 まで一時間半、楽しい時間を過ごさせてもらった。

Living Music には 3 つの顔がある。一つはオーディオ・ショップの顔。もう一つはオーディオ機器のチューニング。最後の 1 つはスピーカー・メーカーの顔。

オーディオ・ショップ Living Music

Living Music は個人でやっているオーディオ・ショップ。お店のコンセプトは、十万円台で音楽を楽しめる機器をセレクトすることらしい。ただ、今回お邪魔した感じでは、50 万円位いまでの商品までなら扱っていそう。いずれにせよ、「高くない」オーディオ・コンポの提案をしてくれる店があるというのは嬉しい。現状、ミニコンポを売る家電量販店と、百万円クラスのコンポを売る (敷居の高い) オーディオ専門店の差が広すぎる。その間を埋めるお店が一つでも増えることは、オーディオ好きを増やす意味で有意義だと思う。

お店は、11:00-19:00 まで営業。定休日は水曜日。試聴には、予約制を導入している (これはお店が狭いので、試聴者のブッキングを避けるためと思われる。なので、事前の予約者さえいなければ直前に予約の電話を入れても大丈夫ではないかと思う)。せっかく行くなら、試聴機のリクエストをしておくと良い。自分の CD や LP も持参 OK。良く聞く曲を持って行のが良いでせう。

個人ショップの常として、小さな店舗に多くの商品を置けないデメリットがある。Living Music の店長は、CEC の音作りに共感する所が多いらしく CEC のほとんどの機種を常設展示しているそうな。CEC は日本のオーディオ・メーカーで CD プレーヤーからアンプまで幅広くオーディオ機器を作っている (スピーカーはないけどね)。ぼくの初購入 CD プレーヤーも CEC。

ミューズハート・チューニング

ミューズハート・チューニングは、Living Music 独自のオーディオ機器チューニング・サービス:

機器の制振材として、ほとんどのメーカーが音を汚す石油化学系の合成ゴム材やアルミ削り出し材や人造大理石等を使用しており、これが限り無く、本来の音楽信号がスムーズにながれるべきところを阻害しております。90%近くのメーカーが、このことを認識しておりません。

そこで、ミューズハート・チューニングでは、まず既成の製品から、これら音を汚している制振素材を排除する作業から始まります。 また、ミューズハート・チューニングは、製品に電気的変更を一切加えることなく、匡体と基板の響きのみをアコースティックに制御し、音楽信号そのものをストレートに流す機器にチューニングします。具体的には、メインに強力な製振材であるfo.Q製品を使用し、その他、音を汚さない天然素材を適材適所に使用し、さらに電気信号の導通をアップさせる「ミュージック・ファウンティン」を使用し、音楽そのものを再生する機器に仕上げます。

MHTサービスを開始いたしました より引用

システム全体に対するチューニングで 4 万円。新しくコンポを買うよりかく安価かな。ただし、効果のほどをぼくは保証できない。やったことないから。まあ、必ず音は変わる。極端な話、何をやってもオーディオの音は変わるから。問題なのは、それが自分の好みの変化になるかどうか。こればっかしは分からない。

Living Music のウェブページには、このミューズハート・チューニングに関するチューニング記が (現在) 9 つ載っている。興味のある方はどうぞ。

Living Music - 音咲か爺さん奮闘記

スピーカー・メーカー

Living Music はスピーカーも作っている。スピーカーのブランド名は MUSEHEART。製作は六本木工学研究所。音のチューニングに Living Music 代表の広瀬さんと元プロ指揮者の生田榮氏が関わっている。

一番安いモデルはペアで 65,600 円。フラッグシップ機はペアで 231,000 円。いずれもブックシェルフ型。

音作りの大枠を聞かせてもらった。スピーカー作りの基本はおざなりにせず、独自のチューニング法を取り入れる。具体的には、箱鳴りを抑える造り。ただし、箱の鳴りは少し残す。吸音材は入れる。スピーカー・ユニットはユニット・メーカーのものを利用。ここまではよくあるスピーカー作り。ミソはミューズハート・チューニングで培ったノウハウを投入すること。そして、自分達の耳で最終的な音のチェックをすること。

これが良いスピーカーかどうか? 試聴してきたのでレビューを書く。

試聴

以下のシステムで試聴させてもらった。

Living Music

  • CD プレーヤー: CEC TL51XR (トランスポートとして利用)
  • DAC: CEC DA53
  • アンプ: CEC AMP53
  • スピーカー: MUSEHEART S-10MC

スピーカー・スタンドはfo.Q SP-58。ケーブルはイソダ・ケーブル。CD プレーヤー、DAC、アンプ、スピーカー・スタンド、ケーブルには全てミューズハート・チューニングを適用。アクセサリー抜きで 50〜60 万円のオーディオ・システム。

試聴ディスクは 2 枚。1 枚目はモーツァルトの「レクイエム」から「怒りの日」と「奇しきラッパの響き」(ノリントン指揮・ドゥルース版)。2 枚目はマイケル・ジャクソンの「ヒストリー」1枚目から「ビリー・ジーン」。

2 枚を聴いての共通する感想。高域・中域が力強い。スピード感がある (フルレンジ・スピーカーの様)。音離れが良い。音色は素直。色付けが少ない。音場が左右に広い。奥行きはあまりない。低域は膨らまない、かわりに量感は物足りない。低音がスピーカー・スタンドの下に落ちて来る様な印象があった。これはスピーカー・スタンドとのマッチングが良いと思っていいのかな。

レクイエムを聴くと、スピーカーの間にオーケストラが広がる (写真を見ての通り、スピーカーの外はすぐ壁なのでそれ以上音は広がらなかった)。本来、オーケストラの後ろにコーラス隊がいるのだけれども、前後感をクッキリ描き出すことはなかった。中高域に力があるので、メロディー・ラインが良く聴こえて楽しい。

ソナス・ファベールが持つ様な弦の艶やかさはない。同様に、他のスピーカーが持つ個性も感じない。色付けの小さなオーディオ・システムだと思った。soulnote のスピーカーに似ている。

ビリー・ジーンはドッッパッ、ドッッパッっと低音から入る。この低音がどう鳴るか。低音は解像度高く表現されている。しかし、いかんせん量感が物足りない。これはブックシェルフ型共通の悩みかもしれない。ただ、同じブックシェルフでも QUAD 11L や sonus faber Minima Vintage はピアノの低音が響くスピーカーだった。このシステムには QUAD や Minima の様な可能性を感じない。その代わり、クラシックでもポップスでも、何でも鳴らして楽しいシステムに仕上がっている。

音場の奥行きの小ささは CEC TL51XR が原因ではないかと思う。というのも、過去に 10 万円代の CD プレーヤーを比較検討した時に感じたのと同じ印象だったから。

今回の試聴コンポーネントは全てミューズハート・チューニングを受けている。そして、ぼくはミューズハート・チューニングがどういう変化を引き起こすか耳で聞いたことがない。だから、スピーカーが良いのか、アンプ等のミューズハート・チューニングの効果が高いのか区別が出来なかった。

オーディオ・システム全体を聞けば、低域をガンガン鳴らせない家庭で音楽を楽しく聴くには、選択肢の上位に喰い込む仕上がりになっていると感じた。

2011-11-23

Google+ の友達ともチャットが可能になった

まず、Google+ にアクセスしてみる。

すると、左カラム下に Google Talk 機能が見える。

そして、「サークルのユーザーとチャット」という質問が出てくる。

OK すると、Google Talk のチャット・リストに「Google+ でサークルに入れている相手」が現れる様になる。この機能をオンにすると、同様の拡張が Gmail, iGoogle, Orkut にも波及する。デフォールトでは、「チャットの相手」は「あなたのサークル」になっている。Google+ で友達になっているけれど、チャットをしないサークルもあるな... という人は Google+ のチャットから「プライバシー設定」を選び、「チャットの相手を選択」で「カスタム」を選択する。チャットする相手をサークルごとに選ぶ画面がポップアップする。

なお、グループ・チャットを「サークル」から始めることは出来ない模様。

あとがき

Google+ がようやく他のサービスと連携し始めた予感。

今までは Gmail の連絡帳に入れていた人達としかチャットできなかった。これは、チャットできる人達を無意識に制限していたことになる。Google+ という大きな繋がりを自動的に「チャット・リスト」に入れることは、チャットできる人達の枠を大きく広げる (それが嫌な人は機能を OFF にすればいい)。「無意識の制限」が取りはらわれる。これはかなり面白い試みだと思う。

Google+ という SNS で、ちょっとチャットしたい時に Google Talk が使える様になったのも嬉しい。Twitter のダイレクト・メッセージをもっとスマートにした感じ。

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2011-11-18

Room Planner — iPad 用間取り/レイアウト・アプリ

引越に関するエントリーの続き。賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ) で、物件を探した後のお話。ある程度物件が絞れたら、引越後の部屋のレイアウトを考えたい。これは、物件を決めた後じゃなくて前にやると効果的。レイアウトしてみたら、上手く配置できなかった、なんてこともあるから。もちろん、複数の物件候補にレイアウトを考えるのは大変なので、1・2 件に最終案件を決めた頃にするといい。

さて、ウェブ・サービスで部屋の間取りを作ってレイアウトするサービスを探した。下記のエントリーに複数のサービスが紹介されている。

3D 表示、沢山のレイアウト用部品。高機能なサービスが多い。これらのサービスを使った実例を見ると、非常に見栄えが良ろしい。レイアウト用の部品は最初から大きさが決まっていて、複数の候補から選んで配置する。部品は 3D 化されているので、3D 表示させると綺麗な「室内」をウォークスルーできる。

ところが、試してみるとこれが使えない。何が使えないかというと、レイアウト部品のサイズが 1cm 単位で変更できない。ぼくは、ここに 120x90 cm の机を置き、反対側の壁に 90x30 cm の本棚を置いた時、その間に 42x30 cm のカラー・ボックスが置けるか検討したい。また、その様に置いた時に内開きの窓が開けられるかを事前に知りたい。窓を開くためには机を壁からどれ位い離すのが適当か知りたい。そうしたら、布団を敷くスペースはどの程度確保できるのか知りたい。

見栄えの良いウェブ・サービスはほとんど試してみたけれど、ぼくの要求に応えるものは一つもなかった。

Room Planner for iPad

そこで見つけたのが、iPad 用のレイアウト用アプリ。Room Planner。800 円。

2D 専用。レイアウト部品の数は (ウェブ・サービスと比べると) 少なめ。全ての部品を 1cm 単位でサイズ指定可能。複数のレイアウト案を保存可能。ルーラー (定規) 機能あり。

値段は 800 円と高いけれど、引越を考えているならこの投資は無駄じゃないと思う。

使ってみる

アプリを起動するとこんな感じ。

Room Planner

最初は「新規作成」を選ぶ。部屋の大きさは、新規作成時にしか指定できないので注意。間取りを決めたら保存。保存したレイアウト (見取り図) は、「保存データ」から再編集可能。

途中で別のレイアウト案を試したくなったら、保存時に別の名前を付けて保存すればいい (このアプリに「上書き保存」というショートカットはない。毎回、保存名を聞いてくる。保存名を変えずに保存すれば上書き保存、名前を変えれば別名保存になる。「保存」の使い勝手が悪いのはちょっと欠点)。ぼくは最終的に 9 つのレイアウト案を作った。今、使っているのは「レイアウト案 6」

見取り図

机・CD ラックx2・本棚x2・カラーボックス・メタルラックそしてオーディオが置かれている。布団が小さいのは、畳んだ大きさを想定したもの。緑色の空間は茣蓙 (ござ)。椅子の横にあるプロペラみたいなのは、人を真上から見たもの。いわゆる人形。この人形を動かして、動線を確認する。

レイアウト部品は 90 度ごとの回転ができる (長押ししてメニューから操作)。更に二本指を使って細かな角度調整可能。ぼくの部屋で少し角度がついているのはスピーカー。スピーカーの間にある灰色の物体がオーディオ・ラック。物を壁にくっつけると、その壁にある物と物の間の距離が自動的に表示される。一例を挙げる。右上にある CD ラック (112x20cm) と 右下にある本棚 (90x25cm) の間には 312cm。

レイアウト図全体の拡大・縮小は下のスクロール・バーで行なう。iPad お得意のピンチ・イン、ピンチ・アウトは使えない。図を拡大したら物は動かせない。代わりに画面がスクロールする。物を動かすには、下のメニューから「スクリーンロック」ボタンを押す。

メニューにある「ルーラー」ボタンを押すと、青い円が 2 つ現れる。2 つの円の間の距離を測ってくれるお優れもの。ただし、ルーラーを表示中に物は動かせない。動くようになるとイイナ。

あとがき

スクリーン・ショットでお見せしているのは、今のぼくの部屋そのもの。でも、引越時と大して変わっていない。

この間取り図を正確に描くためには、部屋をサイズをちゃんと測らないといけない。RC 造りの場合、不動産屋の間取り図を過信せず、自分でメジャーを持ってサイズを測ることをお勧めする (see 賃貸物件検索サービスを使って新居を探した)。間取り図より小さい場合があるから。

ぼくは引越前から何度もレイアウトを考え直した。今のレイアウトでは、スピーカーを部屋の長辺側に置いているけれど、短辺側に置くアイデアもあった。このアイデアは、動線を考えて絶対にスピーカーにぶつかると思ったので却下した。机の位置と CDラック・本棚 の位置に頭を悩ました。一度置くと、移動が難しいものだから。最初は、CDラックと本棚が 1 つずつだったけれど、レイアウトを見て、CDラックをもう一つ入れることにした。かなり大きなラックなので引越後に部屋の中で組み立てるのは難しいと見て、引越前に直接新居に配送してもらい組み立てた。こういうことは、レイアウト図が先に出来ているからこそやれることだと思う。

引越業者が来たら、この画面を見せて「こういうレイアウトでお願いします」と言った。口で伝えるよりも速いし、何より正確。何が奥に入って、何がどこに置かれるか分かっているので作業もスムーズに働んだように思う。「これはどこに置きますか?」という質問も、ほとんど出なかった。

引越後に、友達の家や馴染みの店へ行く。そして、こんな部屋ですよ、と見せる。写真と一緒に見せると、いい感じに雰囲気が伝わった。ネットに繋がなくても、iPad 内にデータが入っているのも助かった (店によっては電波の入らない所もあるから...)。

2011-11-17

Gmail アプリ for iOS がリリースされた

iOS 用の Gmail アプリ (Google 謹製) がリリースされた。バージョン番号は 1.0.2。

機能は、ウェブ・アプリで提供されているものとほとんど変わらない。スレッド表示、スター、既読・未読、アーカイブ、スパム報告、ラベル管理、検索にメールの作成。全てウェブ・アプリ版で実現された機能ばかり。アイコンの見栄えが良くなったのが改良点かな。

Gmail アプリになってなくなった機能もある。マルチ・アカウント機能、各 Google サービスへのリンク、設定画面。ある意味使い勝手が悪くなった。

Gmail アプリの良い点もある。ウェブ・ページへのリンクはアプリ内のブラウザーで開く (Safari へのリンクもあり)。アプリ内で開いたページから Gmail のスレッドに戻った時に、画面が再読み込みされない (ウェブ版はこれが嫌だった)。通知機能が働く (最新 N 件のメールを確認したり、バッジで未読メール数を表示させたり)。

あとがき

ぼくは Gmail に大量のメールが届くのでサウンド機能はオフにしているけれど、通知はありがたい。

そうそう、Gmail アプリを使うと、Gmail 確認のために Safari のタブを一つ消費しないで済むのも嬉しいね。

日常利用には、まだウェブ・アプリの使い勝手が良い気がするけれども、差は微々たるものなので両方使って遊ぶと思う。期待すべきは、アプリでないとできない機能の実現。やってくれるかな?

2011-11-16

Google Reader に Share ボタン

新しい UI になった Google Reader に、「Share」ボタンが付いた。

新 UI では、「共有機能」は Google+ へ「+1」するボタンだけだった。このたび、「+1」ボタンの隣に Google+ へ「Share (共有)」するボタンが付いた。このボタンを押すと、Google+ への記事の共有・コメント用ウィンドウが現れる。これは「+1」ボタンを押して、コメント欄にアクセスした時と同じもの。

何が便利かというと、この「Share」。キーボード・ショートカットが用意されている。ショートカット・キーは「Shift + s」(昔と同じだね)。面白い記事を「共有」する人は助かるんじゃないかな。

この「Share」ボタン。押しても「+1」はされないらしい。若干、機能が混乱している。近い内にこの「Share」ボタンはなくなるかもしれない (「+1」ボタンに奇麗に統合される形で)。

2011-11-05

新 Google Reader がやってきた

Google Reader の UI が新しくなった。2005 年 10 月、Google は最初の Google Reader を発表。2006-09-29、UI を全面刷新。以来、バグ修正・ソーシャル機能追加・UX の向上を繰り返してきた。今回の Google Reader への変更は、Google+ を中心にした Google サービスの UI 統一として行なわれた。

新 UI

大きな変化は、ソーシャル機能のほとんどが無くなり、Google+ へと統合されたこと。なくなった機能は、共有機能、コメント機能、コメント付共有機能、like 機能 (以上の機能は、確かに機能の意味付けが不明で混乱していた)、友達のフォロー機能。フォルダー (タグ) 機能は「公開」設定できなくなった。ブログ・ロール機能はなくなった。

スター機能と「Send to」機能は残っている。

共有に関する機能は、全て Google+ に統合された。

記事の一番下に「+1」ボタンが用意されている。これをクリックすると、「+1」した記事が Google Profile に追加される。「+1」ボタンを押すことは「like」ボタンの代替とされる。

「+1」ボタンを押して、更に「Share on Google+」という欄にカーソルを入れると、コメントを残せる様になる。上のスクリーン・ショットの状態がそれ。コメントを残す・残さないは自由。この機能は「共有」機能を代替する。ユーザーは共有するサークルを選択し、「Share」ボタンで共有。共有されたアイテムは Google+ から見ることができる。

不満点

新 UI の不満点を挙げる。

  • 「+1」ボタンのショートカット・キーがないこと
  • Google Reader の「友達」が Google+ のサークルに引き継がれないこと
  • 共有されたアイテムを Google Reader で読むことができないこと

三点目の「共有されたアイテムを Google Reader で読めない」のは特に困りもの。共有アイテムは Google+ で読む。すると、Google+ には「Twitter ライクな呟き」と「ブログ記事の切り抜き」が現れることになる。ブログと Twitter は同じプラットフォーム上に存在しえないと思うんだけど、それをやってしまった。ブログの記事を沢山読む人は、Google+ と Google Reader の両方を使いこなさないといけないのか? 一つの目的に二つのツールを使うのはナンセンスに近い。

今回の Google Reader の刷新。細かな使い勝手は上がった。ソーシャル機能を Google+ に一元化しようとする試みも良い。ただし、「友達の共有」に関しては下手を打った様に思う。改善を望む。

B.M.C. Audio の音にワクワクした

2011-11-04、インターナショナル・オーディオ・ショーに行ってきた。今年は会社も辞めて金欠。だから「買い物」を目的にショーを見て回る必要がなかった。その分、気が楽だった。そして、そんな時に限って、心ふるわせるオーディオ・ブランドとの出逢いがあったりする。

そのブランドは、B. M. C. という。Balanced Music Concept の略。新進のオーディオ・メーカーで、お国はドイツ。ブランド創立は 2009 年。日本への輸入開始は 2011 年 (今年) から。日本での輸入代理店は Axiss

B. M. C.

B. M. C. の Balanced は、バランスの取れた音を指している。ここで言うバランスは、技術 (engineering)、再生する音楽、見た目、そして価格も含む (オーディオの「バランス回路」を指しているあけではない)。

代表は Carlos Candeias 氏。40 代の壮年。オーディオ・ショーでは (ドイツ人なのに) 流暢な英語で喋っていた。氏は元々、1984 年から OEM でオーディオ機器の開発に従事。15 年近い経験を経て、一般向けオーディオ・メーカーへの転身を図った。

オーディオ・ショーの講演で (ほとんど) 期待せず、音楽を聞く。CD プレーヤー、DAC、パワー・アンプは B. M. C.。スピーカーは Wilson Audio の Sophia 3。お気づきのことと思うが、プリ・アンプがない! プリ・アンプがない (正確にはオプションである) のがこの B. M. C. の特長。

スピーカーからはスピード感があってとてもフレッシュな音が飛び出してきた。衝撃!! 手嶌葵の The Rose は目の前で本人が歌っている様に会場の空気が一変した。マリア・カラスのカルメンは録音の古さを感じさせない新鮮な音。カラスの絶唱も胸に突きささる。

アンプ・メーカーの音としては日本の Soulnote に音が近い。ガレージ・メーカーでは、ツカダ・アンプ (See なお&トラさん邸訪問記 第一回、第二回 前編後編; EMGinn - ツカダアンプ) を連想させる音だった。

このメーカーのキモは、余計な電気信号経路を削ること。例えば、CD プレーヤーは CD から音楽データを取り出し「電流」に変換する。この「電流」は途中で「電圧」に変換される。プリ・アンプは変換された電圧を増幅させる。これがボリューム調節に当たる。そして「電圧」は再び「電流」に変換され、パワー・アンプでスピーカーを動かすに足るだけの電流に増幅させられる。ここで、プリ・アンプを省けば「電流→電圧→電流」という手間がなくなる。手間がなくなれば、それだけ CD で取り出した音楽情報を劣化させずにスピーカーに渡せる道理。

技術的に突っ込んだ話

上記説明を読んだ (オーディオに詳しい) 友達がメールで補足説明をくれた。彼のメールは「本文」の訂正の形で送られてきたので、これをそのまま写すと文章が細切れになってしまう。ぼくなりの言葉で文章を直して、B. M. C. の技術について突っ込んでみたい。

まずは一般的なオーディオ・システムの話。

CD プレーヤーは CD から音楽データを読み出し、音楽データをアナログ信号である「電流」に変換する。次に「IV 変換」でこの「電流」を「電圧」に変換する。CD プレーヤーは音楽データを「電圧」としてプリ・アンプに引き渡す。

プリ・アンプはまず受け取った電圧を一旦減衰させる。この行程が一般に「ボリューム調整」に当たる。どの程度減衰させるかは、ユーザーのボリューム指定に寄る。その後、「電圧」を増幅してパワー・アンプに引き渡す。

プリ・パワー間のケーブルを通る間に電圧は減衰する。そこで、パワー・アンプは最初に減衰した電圧を増幅し直す。その後、「電圧」を (スピーカーを動かすに足るだけの) 「電流」へと変換する。

まとめると、CD プレーヤーは CD からデータを取り出し「電流」という形にする。そして「電圧」を出力。プリアンプは電圧の減衰・増幅を行ない、「電圧」を出力。パワー・アンプは電圧の増幅と電流への変換を行ない、「電流」を出力。スピーカーは電流を受け取って「音」にする。CD プレーヤー・プリアンプ・パワーアンプ間は全て「電圧」で音楽データの受け渡しが行なわれている。

一般の方式を「電圧電送」とするなら、B. M. C. の方式は「電流電送」。

CD プレーヤーは音楽データを読み出して「電流」にした後、その電流をプリ・アンプを介さず直接パワー・アンプへ引き渡す。よって、四つの行程が省かれる。すなわち、「電流から電圧への変換 (CD プレーヤー)」「電圧の減衰 (プリ・アンプ)」「電圧の増幅 (プリ・アンプとパワー・アンプ)」「電圧から電流への変換 (パワー・アンプ)」。これだけの行程がなくなるので、「音楽」が新鮮さを保つ。

ぼくの説明で プリ・アンプを省けば「電流→電圧→電流」という手間がなくなる と書いたが、これは正確さに欠ける。何故なら、電流から電圧に変換するのはプリ・アンプではなく CD プレーヤーだから。つまり、「電流伝送」には CD プレーヤー (もしくは DAC) が「電圧」ではなく「電流」を出力する必要がある。そして、B. M. C. の CD プレーヤーや DAC は電流出力する仕様になっている。

蛇足ながら、一般の機器と接続できるよう B. M. C. の CD プレーヤーは「電圧」の出力も出来るし、パワー・アンプも「電圧」を受け取る口がある。

もちろん、これではボリューム調節ができなくなるので、他の手段が用意されている。また回路をあまりシンプルにし過ぎると、スピーカーからの逆起電力 (音を出した反作用で、スピーカーからアンプに電流が戻って来る現象) でアンプがスピーカーに振り回されてしまう。こういった難しい技術的な課題を解決して、商品として世に出たのが B. M. C. Audio というわけ。

ぼくは回路に詳しくない。知ったかぶりをしたら間違いを犯しそう。もうちょっと技術的な話や商品のラインナップは PDF のカタログがあるので、そちらを参照して欲しい。

現在のところ、CD プレーヤー、プリ・アンプ付 DAC、インテグレーテッド・アンプ、パワー・アンプ (ステレオ、モノラル)、フォノイコライザーを発売しているらしい。

あとがき

音が素晴らしかったのと、ドイツの人ということで講演後に Candeias 氏に話しに行った。氏は気さくで、技術的な疑問にも易しい英語で説明をしてくれた。

調子に乗って自分が使っているスピーカーの話を持ち出した。Bösendorfer のスピーカー。セッティングが難しく、ピアノ・メーカーが作ったスピーカーという先入観もあり、ピアノだけしか鳴らないスピーカーとして日本では知られている。というか、発売時期が短かかったので、存在自体知らないオーディオ関係者も多い。でも、ベーゼンドルファー社のあるオーストリアと B. M. C. のあるドイツはお隣の国。もしかしたら、知っているかもしれない。そんな下心で「ベーゼンドルファー・スピーカーを使っている」と言った。

返ってきた答えは「That's difficult speaker」だった。そう。ベーゼンドルファー・スピーカーはセッティングをかなり詰めないとまともな音で鳴らないし、アンプも選ぶ。とても「難しい」スピーカー。Candeias 氏、よくご存じでらっしゃる!! 氏は続けて、「ベーゼンドルファー (他、数社のスピーカー名を挙げ) の様な難しいスピーカーもこのアンプはよく鳴らす。是非、試して欲しい」と言う。

ベーゼンドルファー・スピーカーを「難しい」スピーカーと言ってもらえるだけでも、こちらは舞い上がっている。その上、(海を渡って来た) 開発者に是非アンプを使って欲しいなんて言われると... 心は陥落。帰りの電車は、B. M. C. のことばかり考えていた。病気が治って、職についたら、本気で考えてみる。

See also

参考

2011-11-01

賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ)

10 月 4 日に引越をした。新居を決めるにあたって、賃貸物件検索サイトを複数利用したのでレビューする。利用したサイトは以下の 3 つ。

2010 年 8 月、Home's のブロガー・ミーティングに参加したので、まず Home's を使って検索を開始。その後、他にも同種の検索サイトがあることを知り併用した。使い方のコツはどのサイトも同じで、「理想とする条件を遠慮せず検索条件に追加すること」。よほどのことがない限り、物件が見つからないことはない。

大雑把な比較

Home's と Door の検索が使い易く、物件数も多い。スマイティの使い勝手はいま一つだった。

Home's には「Home's賃貸」だけでなく他の調べ物をするためのサイトも用意されているので、これらのサイトの併用も非常に役に立つ。賃貸検索だけに集中してしまうと、見逃す情報も多い。

ぼくの理想

住み慣れた場所から離れる理由もなかったし、むしろ通いなれた病院や図書館 (公民館) を引き続き使いたかった。なので、近所で賃貸物件を探した。検索条件に入れた項目を下に記す。

  • マンション
  • RC (鉄筋コンクリート)
  • 1K 〜 2LDK
  • 家賃: 5 万〜7 万円
  • 光ファイバー
  • バス・トイレ別
  • 室内洗濯機置き場
  • 駐輪場あり

まず、音楽が好きでオーディオにも凝っている。大音量と言わずとも、気兼ねなく音楽を楽しみたい。だから、遮音性の高い物件を探す。一般に、アパートよりもマンションの方が、鉄骨よりも鉄筋コンクリートの方が、遮音性が高い。

自炊をすることになると思うので、キッチンは必要。今までの経験から、油物を料理すると油が部屋に舞う。この油がオーディオ (特にスピーカー) に付くことを嫌った。そのため、キッチンと居室に敷居が欲しい。結果、ワンルームという選択肢は消える。

技術系ブログを書いている身としては、ネット回線は速い方がいい。光が使えることを条件に加える。

音楽を聞きながらコンピューターをいじりたいので、大きめの部屋にオーディオと PC ラックを置きたい。理想と現実を見るなら、キッチン 1 つに、大きな部屋が 1 つあればいい。つまり 1K。部屋の使い方次第では、2 部屋を通しで使える可能性もあるので、候補は 2LDK まで広げる。

過去にユニット・バス (バス・トイレ一緒) を使っていて嫌になっていたので、バスとトイレは別に。車を持つ気はない (関東は電車の方が便が良いからね)。けれど、最低限の移動に自転車は是非欲しい。だから駐車場は要らないけれど、駐輪場はありで。車があればコイン・ランドリーを使って洗濯出来るけれど、自転車では無理。だから洗濯機を置けるようにする。

以上の条件を加味した上で、目標家賃は 5.0〜5.5 万円。ただし、好物件ならば、共益費込みで 7.0 万円までは許す。

家賃相場

駅によって家賃の相場が違う。同じ様な物件でも、例えば相模原と橋本 (一駅違い) では橋本の方が相模原より 1〜2 万円は家賃が高い。家賃が月一万円でも安けりゃ、住みなれた場所を離れても良いかとも思う。

ぼくの場合、自分の住んでる所が比較的家賃相場が安かったので、引越先を近所に留めた。

人によっては、場所を大きく変えた方が家賃が安くなって良い物件が見つかるかもしれないので、相場は予め調べておく方が良いと思う。

路線・駅検索よりも地図検索

路線・駅検索は路線・駅を選んでから、検索条件を入力。結果はリストになって現れる。リストには家賃や築年数、間取り図などの最低限の情報が表示される。

地図検索は地図で大まかな場所を選んでから、検索条件を入力。結果は地図上にアイコンで現れる。アイコンをクリックして詳細情報を表示。

住む場所が大まかに決まったなら、地図検索が便利。まず物件の位置がピンポイントで分かる。次に近所のコンビニ・スーパー・銀行を簡単に調べられる。生活のしやすい環境は、物件の検索条件には入っていない。地図検索で、住みやすそうな物件をいくつかチェックし、間取り・家賃を見ていくと良い。

Home's 及び Door は検索のトップページから地図検索が行なえる。どちらかというと、Door の方が地図検索の能力が上。Google ストリート・ビューとの連携がスムーズで、近所の様子と物件の外からの眺めが見られる。スマイティは「路線・駅検索」の検索結果から地図表示に切り替えを行なう。

不動産会社検索

ネットだけでは物件を貸りられない。不動産屋に行く必要がある。そこで問題になるのが、どの不動産屋が良いか。一応、検索サイトがあるので調べてみると良い。夜遅くまで営業している不動産屋や、引越業者の紹介がある不動産屋を見つけることができる。

この検索は良く出来ていると思うが、「口ロミ」が集まっていない。とても残念。是非、多くの人に使ってもらい、口コミ情報を知りたいもの。

不動産屋に行ってみる

ネットで調べた物件を予めプリント・アウトして持っていくと話がスムーズに進む。自分の希望も、口頭で述べるより、予めテキストにして紙で見せる方が良いかもしれない。例えば、ぼくの場合は「音楽が聞きたい」「パソコンをよく使う」なんてポイントをまとめておく感じね。いざ、人を前にして話すと、一つ二つポイントを忘れちゃうことがあるので、その対策。

ぼくの場合、iPad を持っているので、絞り込んだ物件のウェブページを予め Safari で開いて不動産屋に行った。自分の要望を言った後、ネットで調べている旨を伝え、iPad で候補物件を見せる。不動産屋は独自のシステムを持っているので、iPad の情報から不動産屋の「物件情報」をプリント・アウトしてくれる。流れがスムーズで良かった。

更に、自分の要望と候補を伝えた後、不動産屋の意見も聞く。新着の物件、ネットで見落としていた物件、一部要望を満たさないけれど非常に良い物件などがあれば紹介してもらう。実際、不動産屋の「閃き」の中に隠れた好物件が入っていたりする。

ぼくの場合も、新居はネットで調べた物件ではなく、不動産屋が紹介した物件になった。ただし、これはネット検索が無意味というわけではない。ネットで候補を出していたからこそ、不動産屋もぼくの要望を汲みやすく、「別案件」を出せたのだと思う。

複数の不動産屋に行くべきか?

時間があれば行く方が良いと思う。ぼくは二店舗回った。不動産屋 (もしくは店員) によって、同じ要望・候補物件を伝えても考え方が違う。例えばこんな感じ。

  1. 場所に拘らず、鉄筋コンクリート造で大きめの部屋を「別案件」として提示。家賃は上限一杯だけれども、好物件多し。
  2. 「住み慣れた場所を離れたくない」というぼくの意思を尊重し、近所の「別案件」を提示。家賃は安く、部屋は狭い。

心は好物件に傾いたけれど、最後は狭くとも安い物件を選んだんだから、世の中なにがあるか分からない。

物件を見て回る

不動産屋で候補が絞れたら、実際に物件を見せてもらう。行く時はメジャー必須。ポイント (?) を列挙する:

  • RC (コンクリート造) はコンクリートの芯からの距離で長さを測る。つまり、壁の厚さを含めて「広さ」を表示する。従って、RC は間取り図の広さより小さめになる。また、コンクリート造では下階のコンクリートが厚く、上階に行くほどコンクリートは薄くなる。下階の方が遮音性は高くなるが、より狭くなる。具体的には 1 階の部屋で、9.2 畳表示が実寸 7.8 畳、7.7 畳表示が実寸 6.5 畳だった。これはメジャーを持っていって測るしかない。
  • RC であっても、部屋の仕切りもコンクリートにしているところとそうでないところがある。当然、コンクリートを使っていない部屋は、隣の部屋の音が洩れ聞こえる。窓 etc. の位置から逆算して壁の厚さを測ることができる。例えば、エアコンが部屋の端に付いていたとする。外からエアコンのパイプの位置を見ると、隣の部屋のパイプがすぐ近くにある。この場合、隣の部屋は自分の部屋と対称で、パイプとパイプの間に壁があるわけだから、そのパイプ間距離が近いということは壁が薄いことを示している。
  • ぼくの机は大きい。120 x 90 cm ある。これがどれほど部屋を狭くするか? また、どの位置に置けるのか? 100 円ショップに行って、レジャー用のシートを買い机の大きさに切った。部屋を見物する時、実際にシートを広げて印象を確かめてみる。窓にかかりそうか? 照明の明かりは? 特に長方形でない部屋の様子を知るのに便利。
  • コンセントの位置を確かめる。特にコンセントの位置と数は、PC・TV・オーディオを置く上で必ず考えなくてはならない案件なので、間取り図 (できればプリント・アウト) に書き込んでおくと良い。また、コンセントの位置には書棚・箪笥などが置けなくなるので、それも考慮に入れること。テレビの端子・電話の端子も必要なら位置を確認。
  • コンセントと一緒に、ネットの口も調べておくこと。有線 (LAN ケーブル) で繋ぐなら、やはりネットの口の位置で家具の置き場所がある程度決まってしまう。一件、困った物件に出会った。そこは最初から光ネットが使える様に LAN の口が付いていた。プロバイダー料は家賃込みで、使い放題。ところが、ルーターに繋いではダメよ! という制限付。つまり、無線ルーターに繋いで Wi-Fi を使えない。iPad も MacBook も Wi-Fi なし。ルーターを繋ぐなら、電話の口からフレッツ光と別契約してプロバイダーも新規に入りなさい... と。最新な一人暮らし向け物件には、そういう罠もあるのでご注意あれ。
  • 写真を撮る。部屋の中身は当然のこと、コンセントの位置、キッチンの様子、風呂場・トイレ。気になるところは撮影必須。記憶はうつろいやすいので、意外と後で役に立つ。窓からの風景も撮っておくと Good。日当たりの良さが分かる。路線が見えれば電車の音が五月蝿いかもしれない。隣が壁の薄い民家なら、隣の部屋より、隣の家からの音が気になるかもしれない。

相談は Gmail Chat / Skype で

相談相手がいると良い。親でも良いし、友達でも良い。別の視点でアドバイスをくれる。

基本は音声チャット (電話含む) で良いと思うけど、候補物件を知らせる時には Gmail Chat や Skype などの履歴の残るテキスト・チャットで「物件ページ」の URL を送る。すると、相手も間取りが確認できる。URL と一緒に付加情報 (マンション名・家賃・気になっているポイント・写真) を送ると更に良い。その場で、気になる物件リストが出来上がる。後で読み返す時も、要点がまとまっているので、分かりやすい。

あとがき

ぼくは主に Home's と Door で地図検索して候補を絞り、不動産屋に行った。そこで新しい候補を提示され、自分の候補と合わせて候補を絞り直し。いざ部屋の下見に行って、ある程度心が決まった。その晩、親と相談していたら、ネットで面白い物件を発見。そこの下見に行く。

このタイミングで、鉄筋コンクリート造の部屋が狭いことに気付く (メジャーで大きさ測ってたのが良かった)。それまで住んでいた寮の部屋よりも若干狭くなる。これは家賃に見合わない、と困惑。ならば、別の候補も? と調べてみると、狭いと諦めていた部屋は更に狭かった。

そして方針転換。どうせ狭くなるのなら、安い部屋にしよう!

第一候補だった広くて文句なしのデザイナーズ・マンションは家賃が高すぎて白旗。第二候補に急浮上した物件は、部屋の広さと家賃がマッチせず諦める。そして、第三候補の狭いけど安いし近場でスーパーもコンビニも近い物件に決めた。

ネット・不動産屋・下見。一つでも欠けていたら、今の新居は選べなかった。三つをちゃんと組み合わせたからの好結果だと思っている。

see also

GDD2011 の DevQuiz Web Game の回答

前エントリーに引き続いて、GDD2011 の DevQuiz における「Web Game」の回答を載せてみる。

課題

シンプルな神経衰弱ゲームです。カードはクリックすることでめくることができます。全 64 セットを解くことで問題クリアとなります。

回答

Google Chrome Extensions のサンプル・コードが用意されている。そのコードをいじくって、カードを端から順にクリックしてめくり、「同じ」カードを見つけたらそのセットをクリックして、「神経衰弱」を完成させるプログラムを書いた。

ソースコードは、Gist に載せてある。

あとがき

この問題は比較的簡単に解けた。Chrome の拡張機能は、manifest と JavaScript の書き方さえ学べば簡単に書けてしまう。個人で使うだけなら、zip で固めて Google Chrome に読み込ませて用は足るので便利。ただ、凝ったことをやろうとすると、セキュリティーがらみで少し面倒 (本課題ではそこまで踏み込まなかったけど)。一冊、解説書が欲しいかな。