「なぜブログを書くのか。ぼくのとってブログとは何なのか」といったことは、We [love] Blog のエントリーで書いた。今回は、何故、Blogger なのか。ということを書いてみる。
お題のきっかけは caramel*vanilla さんのエントリーで頂いたコメントの返事。引用すると
もしかしたらものすごく失礼な事を申し上げるかもしれませんがカテゴリーの概念がないblogツールにこだわる理由がよくわかりません。
話の前後関係を説明すると、まず Social Bookmark のセルフ・ブックマークの是非について記事があり、ぼくが Blogger にカテゴリー機能がないのではてなブックマークのタグ機能を利用して擬似カテゴリーを作るのにセルフ・ブックマークを活用しているとコメントを入れ、そういう使い方もあるのか
となった後、話題が横道に逸れて 何故 Blogger を使うのか?
という問いが出てきたわけ。
ただ、caramel*vanilla さんの Blogger に対する認識は間違ってる。Blogger には「カテゴリー」がないだけじゃなくて、「トラックバック」も「カレンダー」も「最近のコメント」もないのだ。サイトフィードは Atom だけで RSS はサポートされてないし、「続きを読む」機能もない。ブログ記事のインポートもエクスポートもできない。ちょっと前までは、ヘルプも英語だったし、写真はアップできなかったし、コメント機能もなかった。
今も、Blogger ユーザーは、ブログを知らない人達に「ブログは書き手と読み手がコメントやトラックバックでつながるんだ。それが楽しいんだよ」と説明しながら、心の中で「でも Blogger にはトラックバックはないけれどね」と呟いている!
Blogger の進化
ぼくが Blogger を使い始めたのは、2005-04 末からだけど、今 (2005-11) までに加わった機能をリストアップしてみませう (漏れがあればコメント下さい)。
- 2005-05
- 管理画面が日本語化された
- 2005-06
- 画像をアップロードできるようになった
- 2005-07
- 何もなかった???
- 2005-08
- コメント投稿画面に Word Verification 機能が追加された。スプログ通知ボタン「FLAG?」機能が追加された。
- 2005-09
- Google が Blog Search をリリース。navbar の検索が Google 検索から Google Blog 検索に変わった。
- 2005-10
- Google 版トラックバック: バックリンクが提供された。Google Reader リリース。
- 2005-11
- コメント・モデレーション機能が追加された。Google Analytics リリース。
こうして見てみると、半年前の Blogger は本当にナイナイずくし。一年前の Blogger はもっとすごかったのだろうなぁ。
なんで Blogger?
ここまで書けば、Blogger は貧弱なブログ・ツールだと認識したかと思う。
では Blogger に長所はないのか? もちろん、そんなことはない。少し列挙してみやう。
- テンプレートを編集できる (自由度はかなり高い!)。
- トラックバックの代わりにバックリンクがある。
- Atom-PP に対応している (Basic 認証)。
- 複数のブログを持つことができる。
- ゲスト投稿者 (contributor) を迎えることができる。
特に最近導入されたバックリンク機能は、weblogs.com に PING を送ってないと使えないのでトラックバックの代わりには 100% ならないものの、他のブログにない面白い機能。
この他にも、Blogger を使う理由に、「無料だから」とか「Google がやってるから」とか「もうれつな信者に布教された」というのもあるでせう。「手間のかかる子ほどかわいいもの」かもしれない。制限が多いからこそ、頭を使うえて楽しいという人もいないとは言えない。
でもね。Blogger を始めるきっかけは様々だけども、ぼくを含めて Blogger の利用者が Blogger をやめない理由は、「Blogger に対する愛」ではないでしょうかね :)
Blogger への愛、確かにあるかも知れないですね。ずいぶん工夫してきましたから、愛着もわくというものです。
ReplyDelete私も一時、"はてな"に移転を考えましたが、テンプレートをいじれるBloggerの価値を最近、再認識してきました。
ReplyDeleteごく稀に、欧米人がコメントを残していくのもまた良しかと。
>> hit さん
ReplyDeleteokanomail.com の記事も読みました。自分の記事に反応があって、とても嬉しいです。ありがとうございます。
カスタマイズ度の高さは、Blogger の魅力ですよね。Blogger は自分の色が出せるので手離せません。
最近の Blogger はほぼ一か月に一度のペースで新機能を投入しているので、これからの進化も楽しみです!
>> ちゃめさん
私は「はてな」に数エントリー書いているのですが、比べると自由度の高さは Blogger に軍配です (^^)。
ちゃめさんのブログは英語なエントリーが多いから、きっと欧米人のコメントが入るのでしょうね。私のブログは (スパム以外) まだ英語コメントは入ってないです。でも、近いうちに英語ブログを起ち上げるかもしれません ;) その時は、またよろしくです。
はじめまして。caramel*vanilla 経由でやってきました。
ReplyDelete僕は iBlog という Mac 用のブログアプリを使っているのですが、これもまたないないずくしで、しかも日本語周りがいまいちというダメアプリでした。
それで補助ツールを作って、間違ったタグ付けを補正したり色々な機能を実装したりと工夫してきました。
ですから
>Blogger に対する愛
にはなんだかものすごく共感を感じたのです。「さらりと書いているけれど、それを感じるまでに沢山の工夫を悩みながらやってきたのだろうなあ。道具は違えども、ああここにもいたんだ。」という感じです。
こんにちは!!
ReplyDelete読んでいてやっぱりものすごい失礼な事言ってしまったなぁーと反省してしまいました。
blogツールってたくさんあってそれぞれ思いいれたっぷりで選択していて「ダメな子ほどかわいい」ってワケじゃないですが自分で少しづつ使いやすいように創意工夫を凝らしたツールに愛着がわくのは当然ですね。
必要は発明の母という感じでいかに思い通りの表現ができるかの知恵比べというかノウハウを共有するユーザー同士の繋がりも愛着がわく理由のひとつかもしれませんねー
ワタシももっと便利なのツールがあるからって言われてもMT離れる気ありませんもん。
でもBloggerの進化の経緯はちょっとビックリしてしまいましたー
>> OKAMURA さん
ReplyDeleteそうおっしゃって下さると嬉しくなってしまいます。オリジナルの工夫が一つ入るごとに愛着が湧いてきますよね。他のブログを見たり使ったりして、「この機能イイなぁ」と思っては、Blogger でどうにか実現できないものかと考える日々です :)。
>> lomo さん
いらっしゃいませ。私も MT を使っていた (公開してないけど、今も使っている?) ので MT の素晴らしさは、よ〜く知っておりますよ。MT や TypePad、Blogger の共通点って、ユーザーの自由度がとても高いことだと思います (MT は本当に何でもできますよね)。自由度の高いツールには、愛着を持つユーザーが多く出来るのかなぁ、なんて思います :)。
こんにちは。
ReplyDelete僕は2003年から使っています。当時の僕にとって一番の魅力は
「CGIを使えないサーバーでも、ブラウザからの更新、自動アーカイブ化が可能になる」という点でした。
これによって、レンタルブログに移転したり、CGI可鯖に移転してMTを入れたりすることなく、2000年から使い続けているURLのままで更新を簡略化することができたのです。
宮本さん、こんにちは。
ReplyDelete> CGIを使えないサーバーでも、
> ブラウザからの更新、自動アーカイブ化が可能になる
これを読むと、今もって宮本さんの望みを満たすブログ・サービスは Blogger 以外ないんじゃないかと思ってしまいます。それにフリーだし、広告入らないし、ftp 転送できるし... やっぱり、Blogger はすごかった? (^^)
はじめまして。
ReplyDelete僕ははてなからBloggerに移転してきました。トラックバックがないのは最初は確かに戸惑いましたが、今はむしろそれが良いと思うように。トラックバックを何十何百と挨拶代わりに送るような文化圏とか、2ちゃんのラウンジかと思うような暗黙のコミュニティ形成がウザいと思っていたところですし。
馴れ合い不要のブロガーには住みよい場所です。
xpotechi さん、はじめまして。
ReplyDelete確かにはてなのコミュティー形成能力は大きいですね。Blogger は硬派に (?) シンプルですから静かに過ごすにはよい所です ^^; ぼそっ、と追加される新機能も面白いものがあるので楽しんで下さいね!