2005-08-17

We[love]blog

Six ApartWe[love]blog と いうキャンペーンをやっている。Six Apart は、ブログの世界にコメントやトラックバックを持ち込み、今のブログの基礎を固めた会社。僕が知る限り、GoogleBlogger は世界で二番目に古いブログ・サービスで、一番古いのが Six Apart の Live Journal。あの Musical BatonLive Jounal の藪の中から生まれたという。そんな Six Apart のキャンペーンの内容はというと

このキャンペーンは、ブロガーの皆さんから、ウェブログを書いていて感じることや、好きな理由、こんな楽しいものを見つけた!などというエピソードを教えていただき、ウェブログの新たな楽しみをみんなでわかちあうことを目的としております。

そんなわけで、僕もエントリー。「ぼくにとってclmemo@aka とは何か」というお題で書くことにする。

「clmemo@aka」の由来について

clmemo とは ChangeLog Memo の 頭文字をとったもの。ChangeLog メモは一種の電子メモで、Unix Magazine 2002/1 に高林氏が紹介記事を書いたことで世に知られることになった。ぼくも 2002 年の一月からメモを取っている。2005 年 8 月現在、テキストだけで 1.3 MB。内容は、コンピューターの設定、ウェブのブックマーク、料理のレシピ、本や映画の感想、文章・歌詞の抜粋、グルメ情報、etc... 2002 年以降のほとんどの情報は、すべて ChangeLog メモに入っているといっても過言じゃない。

この ChangeLog メモに集めた情報を、公開しようと考えたこともあった。事実、chalow という ChangeLog メモを HTML に変換する Blog サービスもどきな Perl スクリプトもあって、自分の ChangeLog メモを公開している人もいる。でも、それは嫌だった。メモとして書いたものを公開するのは嫌だった。つまり、本来このメモの読者は自分自身なわけで、それを他人に 見られるのが嫌だった。他人に見られることを意識して、メモの『文』をよそ行きに飾ってしまいそうな自分が嫌だった。自分のためのメモなのに、他人の目を気にしてメモにフィルターがかかってしまうのが嫌だった。ぼくは文章を書く前に読者を意識して文体を考える。それは、僕にとっては大きな仕事だ。メモを書く度に、そんなことを考えるのは嫌だった。誤解を招かないように書いておくけど、chalow は公開・非公開のエントリーを選ぶことができる。それでも、メモを書きながら、これを公開するかもしれないと考えるのが嫌だった。書き終えたばかりのメモを、公開用に清書しそうで嫌だった。私用と公用が入り混じったメモを、書くのも見るのも嫌だった。

とにかく、ChangeLog メモには思いついたこと全てを自分の言葉で入れたかった。

一方で、情報をアウトプットする人たちを羨望する自分がいた。自分が集めたメモを、公開したい気持ちも次第と膨れ上がってきた。そして 2005 年 4 月、ChangeLog メモの中で、とくにコンピューターに関連するような事柄を選んで清書して公開することにした (テーマをコンピューターに絞ったのは、ゴチャゴチャいろんな話題に跳ぶより、ひとつのテーマに絞ったほうが楽そうだったのと、コンピューターが好きだったことによる)。だから、このブログは、僕の clmemo (ChangeLog メモ) の清書公開バージョン。そういうつもりで、ブログの名前に clmemo を入れた。

ちなみに Blogger にブログの登録をしようとしたときのこと。Blog のアドレスは自分の名前をそのまま使って http://ataka.blogspot.com にしようと思ってた。ところが、ataka を先に取ってた人がいた。(ロシア人かしらん? Bulgaria って何処?) ネットの世界は、早いもの順。ataka を使うのはあきらめていろいろ考えた末、ataka の間にハイフンを入れることにした。これが at-aka、@aka の始まりというわけ。

そういったわけで、僕にとって clmemo@aka は clmemo@あたか であり、「あたかの ChangeLog メモ」清書公開版ということになる。

ブログを書いてみて

短いけれど、ブログを 4 ヶ月書いた感想も書いておく。

まず、散らばってた複数のメモをまとめてひとつのエントリーにしたお陰で見通しが良くなった。そして、書きっきりだったメモを後日見直すきっかけになって考えが明確になった。自分の中で納得してた事を他人に説明する機会に恵まれた。いいかえれば、メモに書いた内容をいきなり人に話そうとして文脈がこじれて 上手く話せないことがあったのがブログという予行練習の場を与えられた。纏めれば、メモが更に活用できるようになった。

それから、公開の場に出しているメリット。手元に ChangeLog メモがなくとも、インターネットさえあれば自分の情報に触れられる。これは良質の Social Bookmark であり、検索であり、参考文献になる。

そして、なにより、情報に貪欲になった。メモの中身をアウトプットすればするほど、次のねたを探す本能か (?) 新しい情報を求めてしまう。さしたる興味もなかったことが、気になってくる。興味が増えれば増えるほど、求める情報量は増えていく。

ぼくにとって、このブログは思考を凝縮し、行動を拡大させてくれるツールなのかもしれない。

2 comments:

  1. まいど。

    ひそかに「@aka」ってなんでだろうと思っていたんですけど、そういう意味だったんですね。いやー、すばらしいセンスです。

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  2. どうも。

    実は苦肉の策なんですよね。あと、名前に @ を含められない所には、ataka や at-aka を使ってたりします。

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