2005-11-04

外付け DVD ドライブを買った

昨夜夜半過ぎ、CD-RW ドライブの調子がおかしくなって、再起動したらそのまま御臨終。まず最初に grip (僕の使ってる Linux 上の CD 再生ツール) 上の再生時間にマイナスの値なんかが表示され、再生ボタンを押しても音楽が鳴らなくなった。Linux に reboot をかけたら、/dev/hdc から大量の Error が出ていて... BIOS の画面で再起動失敗。エラー・メッセージは

Secondary hard disk drive 0 not found.

最初は、 また HDD クラッシュやっちゃった? と思った。でも、Secondary のドライブは HDD じゃないぞ。CD-ROM だぞ。と思い直して、BIOS の設定で Secondary Master Disk を OFF にしてやると、無事 Linux 起動。流石に、11 台目の HDD クラッシュは勘弁。特に、このマシンには、重要なデータがバックアップもなしに入ってるんだからさ...

新しいドライブを求めて

さて、CD ドライブがなくなって困った。何と言っても、 No Music, No Life なわたくし。音楽がないと生きてけません。じゃなくて、CD-RW ドライブがないとデータのバックアップが取れない。これは非常に困る。

最初に、古くなって転がってるマシンからのドライブ移植を考えた。この際贅沢なぞ言いません。CD-R の 4 倍速でも我慢します。って気分だったのだが... ドライブが合わない。

今、使ってるマシンはスリム・タイプの Dell マシン。この手のドライブって、変わったドライブを使ってるのね。ドライブのトレイに開閉ボタンがあったり、電源コネクターと IDE のコネクターが一つの口になってたり。つまり、自作派御用達の内蔵 CD ドライブはコネクターも合わなきゃ、マシンに入れるスペースもない。二年以上も使ってたくせに、そんなことにも気付かないんだね。人間って。

周りと相談したところ、外付けの記録型 DVD ドライブが候補に上がった。最低限、音楽さえ聞ければ、いやいや、CD-R でバックアップが取れればいい。でも色を付けて、DVD で、というのも魅力。

結局、お店に行って手に取ったのはコレ。

最近はドライブも安いのね。1 万円ちょっとで買えました。ちなみに、隣に置いてあった CD-RW ドライブは 2 万円近くした。高すぎだよ。

Linux での設定

USB 接続のドライブは SCSI として認識される。dmesg の結果は次のような感じ。

input: USB HID v1.00 Device [05f3:0007] on usb-0000:00:1d.1-1.2
sr0: scsi3-mmc drive: 48x/48x writer dvd-ram cd/rw xa/form2 cdda tray
Uniform CD-ROM driver Revision: 3.20
Attached scsi CD-ROM sr0 at scsi0, channel 0, id 0, lun 0

上のメッセージを読むと、/dev/sr0 あたりにデバイスが出来てそうなのだけど、見つからない。代わりに、/dev/scd0 が使えるようになってた。CD 用に次の設定を /etc/fstab に加えて

/dev/scd0               /mnt/cdrom              iso9660 noauto,user,ro       0 0

/dev/scd0 から /dev/cdrom にシンボリック・リンクを張っておく。

$ ln -s /dev/scd0 /dev/cdrom

音楽を聞く

自作した人なら知ってるけど、CD ドライブには三本のケーブルが繋がってる。IDE ケーブル、電源ケーブル、そして音源ケーブル。音源ケーブルは直接サウンド・ボードに繋ぐ。 grip なんかの CD プレーヤー・ソフトで再生した「音」は、CD ドライブから直接サウンド・ボードに渡り、スピーカーから音が出る。

では外付けは? そう、マシンの外にあるドライブから、マシンの中にあるサウンド・ボードに線は繋げない。試しに grip で CD を再生してみると、CD は再生されるのに音は鳴らない。

音楽が聞けなきゃ、ドライブ買った意味ないじゃん。と本音が漏れそうになるのを堪えて調べてみたところ、上で書いた方法はアナログ再生と呼ばれているらしい。そして、デジタル再生を使えば外付けでも CD が聞けるとのこと。デジタル再生というのは、CD の中身をリッピングするようにコンピューターに取り込んで、それをそのままサウンド・デバイスに流す方法。アナログ再生と比べて、コンピューターを間に介すから CPU パワーを喰うデメリットがある。それでも、音楽のない生活よりはよいよね。

残念なことに、 grip はデジタル再生に対応してないっぽい。

デジタル再生ができるのは、下の三つらしい。

  • cdda2wav
  • xmms
  • Konqueror

ただし、cdda2wav はコマンドラインで使うツールだし、Konqueror は KDE プロジェクトのツールでマシンに入れてないので xmms しか選択肢がない。xmms って総合音楽再生ツールってイメージが強い。好みを言えば grip みたいに CD 再生に特化してくれる方が嬉しいのだけど... そういうツールってないかしらん。

最後に、cdda2wav でデジタル再生する方法。

$ cdda2wav --speed 1 -q -e -N -t1 -d0 -D /dev/cdrom

--speed 1 を入れるのがミソ。これを入れないと、ドライブに倍速でアクセスしようとするのか、回転音が五月蝿くてしょうがない。xmms で CD を再生する時、ドライブが五月蝿くなる時がある。そんな時、上のコマンドを実行するとアクセスが等倍に戻って静かになる。なんでだろ。きっと、もっとちゃんとした方法があるんだろうけど...

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