Mac OS には TeX が入っていない。そこで、Mac Ports を使って TeX Live 2011 をインストールしてみた。TeX Live は TeX のディストリビューションの一つ。
$ sudo port selfupdate $ sudo port install texlive-lang-cjk texlive-documentation-japanese
上記コマンドで TeX のミニマム・インストールができたはず。
テスト ― 英語編
サンプル・コードは下記。文章・数式・目次・索引を作成。
\documentclass{article} \usepackage{makeidx} \title{Install \TeX{} with MacPorts} \author{Masayuki Ataka} \makeindex \begin{document} \maketitle \tableofcontents \section{Hello, World} This is \LaTeX{} test document. \section{Math} \begin{equation} \label{eq: Einstein} E = mc^2 \end{equation} \section{Make Index} Einstein\index{Einstein}'s most famous equation is the equation (\ref{eq: Einstein}). \printindex \end{document}
実行コマンドは latex を使用。目次を作るために三回 latex コマンドを実行。索引作成に makeindex を使う。ファイル名は intro-en.tex
$ latex intro-en.tex $ latex intro-en.tex $ makeindex intro-en.idx $ latex intro-en.tex
xdvi コマンドで出来上がった dvi ファイルを見る。
$ xdvi intro-en.dvi
ただ、Mac は PDF を得意としているので、PDF に変換して Finder アプリから PDF ファイルをダブル・クリック。Preview アプリで PDF を見る方が見た目は良い。
$ dvipdfm intro-en.dvi
出来上がった PDF ファイルは 15,554 byte。
そういえば、英語ファイルなら pdflatex を使っていきなり PDF を作成することも出来た。
$ pdflatex intro-en.tex出来た PDF ファイルのサイズは 75,260 byte。あれ、案外、大きいのね。出来上がりは以下の通り。キレイ。キレイ。
テスト ― 日本語編
ファイルは utf-8 で保存。
\documentclass{jarticle} \usepackage{makeidx} \title{MacPorts を使った \TeX{} のインストール} \author{安宅 正之} \makeindex \begin{document} \maketitle \tableofcontents \section{Hello, World} これは \LaTeX{} のテストです。. \section{数式} \begin{equation} \label{eq: Einstein} E = mc^2 \end{equation} \section{索引の作成} アインシュタイン\index{アインシュタイン}の最も有名な数式は数式~(\ref{eq: Einstein}) です。 \printindex \end{document}
実行コマンドは platex を使用。索引コマンドには mendex を使う。ファイル名は intro-ja.tex
$ latex intro-ja.tex $ latex intro-ja.tex $ mendex intro-ja.idx $ latex intro-ja.tex
xdvi コマンドで出来上がった dvi ファイルを見る。
$ xdvi intro-en.dvi xdvi-xaw: Fatal error: intro-ja.tex: Not a DVI file.
ありゃりゃ。TeX Live 2011 に入ってる xdvi は日本語対応していない。何か他の日本語対応が必要なんでせう。気にせず PDF 化してしまう。
$ dvipdfmx intro-ja.dvi
PDF ファイルが出来上がった。ファイル・サイズは 10,708 byte。フム。英語版とは文字数が違うしね。まあ、コンパクトにファイルが出来た。Preview アプリで出来上がりも確認。
出来上がりもキレイ。とりあえず、日本語 TeX 環境は整った。ヨシ、ヨシ。