Amazon が新しい Kindle 端末 Kindle Oasis を 2016-03-13 (水) に発表し予約を開始した。少しためらったあと、購入ボタンを押した。
Kindle Oasis は Kindle 端末の最上位機。Kindle, Paperwhite, Voyage の上に位置する。発売予定日は 2016-04-27。価格は 37,980 円 (キャンペーン情報なし/Wi-Fi モデル)。バッテリーを内蔵したレザーカバーが付属する。カラーは 3 色; ウォルナット(スウェード)、ブラック、メルロー。
Kindle Oasis のウリは薄さ、軽さ、長時間バッテリー。ハンドグリップ側に集まったページめくりボタン。一つ一つ簡単にまとめてみる。
- 薄さ: Oasis には厚い部分と薄い部分がある。最も薄い部分は 3.4mm。厚い部分は 8.5mm でこれはグリップする側。今までで一番薄かった Voyage の 7.6mm より「薄い部分」がある。最厚は Kindle の 10.2mm。
- 重さ: Oasis は 131g (Wi-Fi モデル)。今までで一番軽かった Voyage の 180g より 50g 近く軽い。最重は Paperwhite の 205g。
- 第時間バッテリー: バッテリー内蔵のカバーを装着するという条件の下で数か月。過去のモデルはいずれも数週間だった。
- ハンドグリップ: ページめくり用のボタンは Voyage で初めて導入された (過去の Kindle にもあったと言えばあったけど、日本では発売されていない)。Voyage のページめくりは端末の左右に置かれていた。Oasis では片方にボタンを集めている。片手で Oasis を持つ時、親指だけでページの順送り、逆送りができる。右手から左手に持ちかえた場合は、Kindle が感知して上下を回転させる。
細かい所では LED の数が、Paperwhite 4 個、Voyage 6 個だったところ Oasis 10 個と増えている。
スペックでの不満は二点。一点目はディスプレイ解像度が 300ppi なこと。Paperwhite, Voyage と変わらない。少しでも上がることを期待していた。二点目は Wi-Fi。802.11 b/g/n に対応。これも他のモデルと変わらない。うちは 802.11an しか使っていないので困る。そろそろデュアルバンド対応のルーターに買い換えるのが良いかなー。
あとがき
Kindle Paperwhite を 2012-10-27 に予約購入した。日本で発売された Paperwhite モデルの最初期型。以来、3 年半使い続けてきた。
Kindle は良い。特に長編小説を読むのに愛用している。電子インクのおかげで発光が少なく目が疲れない。他のタブレットと比べて軽く、スマートフォンより少し大きなサイズは、文庫本を読む感覚に近い。
ただ、長編だと後半に入って動きがニブくなることもあった。旧世代品の限界か。パワー不足に感じる時が多数。ミステリーで犯人が分かるクライマックスで、次のページが開くのに数秒ラグが出来るのは耐え難いものがあった。
Voyage が出た時、購入ボタンの上まで指を持っていって値段の高さにおののき引き下がった。Oasis は Voyage より値段が高めで、値格差をひっくり返すほどの魅力を感じなかった... というのが正直な感想。そこに Kindle 買い換えの物欲がぼくの背を押して、気がついたら予約が終了していた。良い買い物をしたと思うことにしたい。