鷹の島さんによる日本で初めての Greaemonkey 本「Greasemonkey スクリプティング TIPS & SAMPLES」を 2006-12-21 に読み終えた。んだけど、その後まとまった時間も取れず、本を持たずに帰省をしてしまったのでレビューをし損ねてた。やっと時間が出来たので、レビューをしませう。
Greasemonkey スクリプティング TIPS & SAMPLES
本書の作者は、ブログ「鷹の島」の管理人、高山恭介氏。出版者は、秀和システム。ページ数 335。サイズは A5 版。値段は税込 2310 円。サポート・ページあり。
- (サポート・ページ) Greasemonkeyスクリプティング TIPS & SAMPLES - TOP
(サポート・ページから) 目次を見ると分かる通り、本書は 5 つのパートから成ってる。入門的な Greasemonkey の解説・使い方・書き方・インストール方法から始まって、簡便な Greasemonkey 自動生成ツール Platypus の説明。以上がパート 1 とパート 2。ここまでで 64 ページ。Greasemonkey の初心者向けに書かれていて、一つ一つ階段を登るように解説されているので、分かり易い。
パート 5 は落ち穂拾い的なパート。本書のキモは、パート 3 とパート 4 にある。
パート 3 は、Greasemonkey のサンプル・コード集。単な表示をいじるだけのスクリプトからインタラクティブな操作ができるスクリプトへと、難易度が上がっていく。このパートは、更に初心者・中級者・上級者向けに分かれている。初心者は、少々の CSS と JavaScript の知識があれば理解できる。中級・上級向けのページは、JavaScript のオブジェクト指向プログラミングの経験が要求されている部分がある。JavaScript の Tips も豊富。JavaScript を自己流で書いてる初心者には、かなりおオオメ。なお、少々コード量が多すぎて、ぼくは上級のコードを読み込なしていない (電車の中で読んだからってのもあるけれど)。時間を見つけて、じっくり取り汲みたいな...
さて、パート 3 には、XPath の仕様を使ったスクリプトが多い。XPath に関しては、初めての人でも分かるように丁寧に解説がされていた。ぼくは XPath をこの本で初めて知ったのだけど、十分理解できた。これは便利そう。自作スクリプトでも是非使ってみたい。
希望を言えば、本書で使ってる JavaScript と XPath について解説を巻末にまとてくれてると良かった。
パート 4 は、定番スクリプトの紹介。使い勝手を向上させるカスタマイズ方法も提案している。ただの紹介ページに収まっていないあたり、心憎い。
不満点
まず、本文の色が淡い。慣れると気にならなくなるけど、最初、読み難かった。次にサンプル・ソース。本文より小さめの等幅フォントを使って欲しかった。本文と同じサイズだと、少し読みにくい。最後に、コードを修正する場面では、修正部分を強調表示してくれると良かった。
読みながら不満に思ったのは、以上三点。
Greasemonkey を書き始めようかなっ? て人にはいい本になってると思う。
レビューありがとうございました!
ReplyDelete思ったより好評で安心しました。:)
新スクリプト発表を楽しみにしています。
スクリプトの作者がもっと増えてみんなが幸せになれたらサイコーですね。
見た目の部分は…、とっつきにくい方も多いようで反省材料であります。
あと、お値段の表記が間違ってます。(^^;
takayama さん、こんにちは。今年もどうぞよろしくです。
ReplyDeleteGreasemonkey は、ブラウザー依存性を考えなくていい上に、ユーザー・スクリプトの効果がすぐ目に見えるので、プログラミングをしていて楽しいですよね。この本で、更に Greasemonkey ユーザー (とプログラマー) が増えることを期待します :)
Google Reader 関連のスクリプトを一つ書いているので、いつか公開できればと思っています。
> あと、お値段の表記が間違ってます。
申し訳ないです。修正しました。