ベンチャー企業 CEREVO がカメラ Cerevo Cam を発表した。CEREVO はネット家電系のベンチャー企業で、Cerevo Cam が製品第一号となる。もともと大手の家電メーカーにいた何人かが、大きな企業ではスピードの早いネットの世界で面白い商品は作れない! と会社を飛び出したものが始まりと聞いている。
会社自体が出来たのは一年も前のことで、開発の情報がブログに流れてはぼくの期待を呼んでいた。8 月にあった WISH2009 というイベントでも、唯一家電商品を持って来て気を吐いていた。
Cerevo Cam
Cerevo Cam はデジカメの一つ。いわゆる「コンパクト・デジカメ (一眼デジカメの下ね)」と「携帯電話のカメラ」の隙間を埋める商品だとぼくは考えている。
それはスペックだけを言っているのではない。確かにスペックは、コンパクト・デジカメと携帯の間くらいのもの。
- 120 x 60 x 16 (mm), 117 (g)
- 900 万画素 CMOS センサー
- 2.4 inch TFT 液晶
- パンフォーカス
- 画質モード: VGA、4M、9M
- 発光モード: 自動・強制・禁止
- 充電時間: 約 2 時間 (AC アダプター)
- Wi-Fi 対応 (802.11 b/g/n)
スペックだけを見ると、どっちつかずとも言える。しかし、スペックで Cerevo Cam の魅力は語れない。
ネット融合する Cerevo Cam
Cerevo Cam は、独自のウェブ・サービス Cerevo Life とのセットになっている。これが Cerevo Cam の魅力。
無線 LAN が入っている家庭限定になってしまうけれども、Cerevo Cam は、撮った写真を自動で Cerevo Life に自動転送してくれる。Cerevo Life では、ウェブ・サービスらしく各種写真共有サイトや Twitter との連携が可能になっている。ウェブ・サービスを家電製品とセットにさせて、商品自体の可能性を広げていこうというのが Cerevo の真骨頂。
Cerevo 側は、撮った写真をネット共有するのに PC 要らずだとか、撮った写真はユーザーが何もしなくても Cerevo Life にアップロードされる、とか便利性を説いているけれども、それはリップサービスのやうなものでせう。「バッテリーが切れそうになったら、Email でお知らせ」と小さく書かれているサービス。かういふ痒い所に手が届くやうなサービスを提供してくれるところがウェブ・サービスの良い所。少しずつでもサービスが進化することを期待させてくれるところにこそ未来がある。
裏を返せば、Cerevo Life がユーザーに満足なサービスを提供しなければ、Cerevo Cam は面白くないと思う。
といふわけで、新し物好きのぼくは予約注文してしまったのだった。定価 19,999 円 (税込・送料別)。今ならセールで 19,499 円。
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