2019-06-04 (火) 02:00、Apple は WWDC 2019 で iOS のメジャー・アップデートにあたる iOS 13 と iPad 用 OS となる iPadOS の発表を行なった。
パフォーマンス
iOS 13 は FaceID のアンロックが iOS 12 に比べて高速化され、アプリの起動は 2 倍になる。
アプリのダウンロード・サイズも小さくなる。新規アプリのインストールでは 50% 、アプリ・アップデートでは 60% もサイズが小さくなる。
ダークモード
ダークモードがサポートされる。WWDC ではニュース、メモ、写真、ミュージック・アプリでのダークモード表示を見せてくれた。特に OLED ディスプレイでの省電力に寄与することが期待される。
メモ (Notes)
メモ・アプリの UI は大きくアップデートされ、フォルダーやギャラリー・ビューに対応する。
リマインダー
リマインダー・アプリの UI は作り直される。
マップ
マップのデータが刷新される。US のデータは 2019 年末までに、全世界のデータは 2020 年に大幅に更新される。
マップはストリート・ビューに対応する。ストリート・ビューでは、道路をスムースに移動することができる。ストリート・ビューが日本でも展開されるかどうかは、よく分からない。
位置情報はより細かくコントロールできるようになる。1 回だけ位置情報を提供したり、位置情報のバックグラウンド・トラッキングがあればアラートを出す機能が提供される。
Sign in With Apple
Apple もソーシャル・ログイン機能を提供する。サービスによってメール・アドレスを求められることがある。Apple はアプリごとにランダム文字列のメール・アドレスを発行する。ユーザーは自分のメアドとランダム文字列のメアドを選択して使うことができる。
HomeKit Secure Video
セキュリティ・カメラはデータをクラウドにアップロードしている。HomeKit Secure Video に対応したカメラは、データを全て暗号化してクラウドにアップロードする。これらのデータは、もちろん Apple が見ることはできない。
写真アプリ
ポートレート・モードの編集機能が強化される。今までより細かい変更が可能になる。
また、ビデオの編集も強化され、ビデオの回転・エフェクトの追加が可能になる。
写真アプリのサムネイル・ビューは大きくアップデートされる。ピンチ・イン、ピンチ・アウトで拡大・縮小ができるようになる。タイル状の表示では、メインな写真が大きなタイルで表示される。ビデオや Live フォトはオートプレイに対応する。
AirPods, HomePod, CarPlay, Siri
AirPods はメッセージ・アプリに届いたメッセージを自動で読み上げ、タップなどの操作なしに返事を送ることができるようになる。
HomePod のアップデートは 3 つ。1 つ目。iPhone とのハンドオフ機能に対応する。iPhone を HomePod の近くに持っていくと、iPhone でかかっている曲が HomePod でかかる。2 つ目。HomePod は 10 万以上のネットラジオ局に対応する。3 つ目。HomePod はパーソナライズ・レスポンドに対応する。HomePod に呼びかけた人間を特定して、対応するカレンダーやミュージックにアクセスしてくれる。
CarPlay は刷新されて、ダッシュボードに必要な情報が表示されるようになる。
Siri はより自然な読み上げ (Neural TTS) ができるようになる。日本語でも、より自然な発話になるのかな?
ファイル
ファイル・アプリはプレビューに対応し、フォルダー共有機能をサポートするようになる。
また、iPad Pro では USB Drive や SD Card にもアクセスできるようになる。
iPadOS
iPad 用の iOS に iPadOS という名前が与えられることになった。ベースが iOS なことは変わらない (?)。
ホーム画面に配置するアプリの数は今までより多くなり、ホーム画面をスワイプすると左からウィジェット (今までの Today Extension の画面?) にアクセスできるようになる。
iPadOS -- Slide Over
スライド・オーバーはアプリ・スイッチャーをサポートする。スライド・オーバーで表示されているアプリに対して、iPhone 形式のアプリ・スイッチャーを呼び出すことができるようになり、アプリを簡単に切り替えることができるようになる。
iPadOS -- Split View
標準アプリは 1 つのアプリをスプリット・ビューで表示できるようになる。つまり、スプリット・ビューの左をメモ・アプリにして、右もメモ・アプリにすることが可能になる。サードパーティー・アプリも対応するのかな?
iPadOS -- Safari
デスクトップ・クラスのブラウジングができるようになる。iPad に最適化された表示ではなく、デスクトップ PC で表示される見た目と操作が可能になる (本当かな?)。Google Spreadsheet をどれくらいちゃんと操作できるようになるのか期待。
これは iPad 向け Safari に限らないかもしれないけれど、Safari はダウンロード・マネージャーを搭載する。
iPadOS -- マルチタッチ
3 本指ジェスチャーが追加される。3 本指ピンチ・インでコピー、3 本指ピンチ・アウトでペースト、3 本指スワイプで Undo。
Apple Pencil
レイテンシーが 20ms から 9ms へ減って、より反応が良くなる。また、PencilKit API が提供されるようになり、サードパーティー・アプリの Apple Pencil サポートが強化される。
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