以前の記事にも書いたけど、AUCTeX 11.83 から Clean ターゲットが用意された。
も少し詳しく書きませう。
LaTeX でソースをコンパイルすると、沢山の中間ファイルが出来る。コンパイルのログ情報を記録した log ファイル。相互参照で利用される aux ファイル。目次作成時に作られる toc ファイル。同じく図目次・表目次作成時に作られる lof ファイルと lot ファイル。索引用の idx ファイルと ind ファイル。BibTeX 用の bbl ファイルと blg ファイルなどなど。
C-c C-c Clean を実行すると、こういった中間ファイルを一括で削除してくれる。
更に、C-c C-c Clean All とすると、中間ファイルに加えて dvi ファイル、PS ファイル、PDF ファイルも削除する。ちなみに、C-c C-c Clean All は C-u C-c C-c Clean の alias。
_region_ ファイル
AUCTeX では、リージョンを囲って C-c C-r することで、範囲指定したテキストだけを _region_.tex というファイルに書き出し、一部コンパイルを実行する。TeX のソース・ファイルが大きく、非力なマシンを使っている場合、コンパイル時間を短縮できるので重宝するでせう (最近のマシンはそうでもないかな?)。
さて、リージョン指定のコンパイルを実行すると、_region_.tex の中間ファイルも出来てしまう。
AUCTeX 11.83 では、_region_.tex の中間ファイルまでは削除しなかった。先日、CVS 版に _region_.tex の中間ファイルも削除するよう手を入れたので、興味のある方はどうぞお試しあれ。
Clean 関連の変数
最後に Clean (Clean All) に関連する変数の説明をば。
- TeX-clean-default-intermediate-suffixes
- Clean ターゲットで削除する中間ファイルの拡張子のリスト。
- TeX-clean-default-output-suffixes
- Clean All ターゲットで削除するファイルの拡張子のリスト。デフォールトでは「dvi」「ps」「pdf」の三つ。
- TeX-clean-confirm
- Clean ターゲットで、削除するファイル名のリストを削除前に表示して、ユーザーに確認を促す。デフォールトで ON。
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