少しコンピューターの話題から離れた雑誌を紹介しませう。その誌名は、LiVES。「スタイルのある家を手に入れる情報誌」との副題がついた、住宅・インテリア関連の隔月誌 (奇数月の 15 日発売)。出版社は第一プログレス。
誌面は、主に三つの要素で構成されてる。一つ目は、建築家の建てたいわゆるデザイナーズ・ハウス (or デザイナーズ・マンション) の特集。二つ目はインテリア商品の紹介。そして三つ目は、貸物件の紹介。
この雑誌の目玉は「特集」でせう (当たり目か ^^;)。エコハウスを目指したり、車が好きだったり、眺望の良さを求めたり... 様々な希望が家主から出される。その希望に建築家はどう応えていくか。ハウスメーカーにはない柔軟な回答を、築後の家の写真と見取り図から見ていく。
テーマは号ごとに設けられていて、今号 (2006/Jun-Jul) の特集は「良い家の条件」(第一特集) と「愛車と暮らす家」(第二特集)。例えば、「赤いフェラーリを家の中から望む」ことが前提になった家が紹介されている。ぼくは、車にそれほどの思い入れがないけれども、こんな家があったら恰好いいだろうなぁ、と素直に思ってしまう。
「LiVES」を読んで感心するのは、デザイナーのアイデアの豊かさ。ここで言うデザイナーは、「見た目」をデザインをする人ではなくて、もっと英語的な、「設計 (design)」をする人達のこと。家の建つ土家から導き出される制限、法律的な問題 (容積率とか)、構造上の問題点。そういった事柄を考慮に入れた上で、家主の希望に応えるため、部屋割り考え、外観を整え、インテリアをまとめ上げていく人のこと。
ぼくは、家と言えば、六畳間、八畳間、といった四角い平面を組み合わせて作っていくものだと思っていたけれど、さうではないんだね。採光を工夫したり、水回りに気を配ったり、風の通り道を確保したり。住む人の視線・動線を想像して、平面じゃなくて空間で考える必要があるんだね。
「LiVES」に出ている見取り図を見ると、「デザイン」がしっかりとなされた藝術を見るやうな思いがする。
こういう「木を見て森を見る」的な「デザイン」が出来るって凄い。物作りをする人達は、心に留めなきゃいけないことだと思う。
オフィス巡礼
そう思いつつも、本屋にあれば立ち読みで済ます程度だった「LiVES」。これを今回、買った理由は「オフィス巡礼」という連載に、気になる記事があったから。
「オフィス巡礼」は二ページ程で、デザイン (?) の優れたオフィスを紹介する連載記事。今号で 14 回目を迎える。
「オフィス」中心ということで、社内の見取り図はない。代わって椅子や机といった業務に関連するインテリア、息抜きをする場所、動線の配慮などに文章のポイントが置かれる。
今回、紹介されてたオフィスは、「サイボウズ・ラボ」。
グループ・ウェアを開発しているサイボウズの子会社で、ソフトウェア技術の研究開発を行っている。この会社の中の人のブロガーというと、秋元氏が有名かな?
とってもスタイリッシュなオフィスが載っていたので、思わず「LiVES」をレジに運んじゃった。
サイボウズラボの中を、一足早く見てみたい方々は、こちらをどうぞ。
- 秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog: 新オフィスの椅子は Atlas
- i d e a * i d e a - サイボウズラボに行ってきたの巻
- [mi]みたいもん!!: Podcasting24回目は「サイボウズ・ラボ見学してきたよ」をお送りします。
- Flickr: masakiishitani's photos tagged with サイボウズ・ラボ
実はウェブの方が、写真は揃ってるという噂もあるけれど、時間に余裕があれば「LiVES」も手に取って見て下さいませ。
No comments:
Post a Comment