iOS (iPhone/iPad) 用の Google Latitude アプリが Check-ins 機能 (Google Places) に対応した (2011-03-21)。少しの間、試用してみたのでレビューを書く。
Google Latitude アプリ
iOS 向け Google Latitude アプリのトップに「チェックイン」というボタンが付いた。これをクリックすると、現在位置 (GPS を利用) から最寄りの建物・会場・お店の一覧を表示する。リスト一覧からアイテムをタップすると、その店の情報が表示される。「完了」ボタンを押せば、チェック・イン終了。
チェックイン時にはプライベート設定が行なえる。「公開」「友達のみ」「プライベート」の三つ。
チェック・インすると、Google Latitude の現在位置に「チェック・イン」した場所の名前が表示される。今まで、「住所」しか表示されなかった所が、「お店」の名前になる。
メリットは 2 つ。1 つは分かり易さの向上。友達が Google Latitude アプリで貴方の場所を探す時に、(貴方がお店の中に入っていれば) お店の名前で場所が分かる。例えば、「中野区東中野4-4-5」と表示されるより「スパゲッティ・ハウス モーゼ」と表示される方が分かり易い。住所が表示されるより分かり易い。また、デパートなどの様に複数のお店が入っている場合、店が違っても住所は同じになる。チェック・イン機能を使えば、もっと細かく居場所を知ることができる。
2 つ目は精度の向上。Google Latitude は自分の居場所を GPS で測位する。これは当然、誤差が出る。一方、チェック・インすれば「その場所」は「住所」と一対一に割り当てられているので、誤差が出ない。この「場所」と「住所」の結合は Google Maps のデータを使っているんでせう。
欠点もある。今の Google Latitude アプリのチェック・イン機能には「場所」の追加機能がない。Google Maps を全面的に信用している、ということもあるのだろうけれど、そこに Google Maps の欠点が出る。つまり、新装開店したお店は Google Maps もサポートしきれない。よって、チェック・イン候補に現れない。
ウェブで履歴表示
Google Latitude に PC からアクセスすると、Latitude の履歴を見ることができる。このページに「表示と管理」(GPS の場所表示) に加えて、「チェックイン」というタブが増えた。このタブをクリックすると、チェックイン履歴を見ることができる。
個人的には、「表示と管理」に「チェックイン」情報も混ぜて欲しかったけれど...
Foursquare vs Google Check-ins
この手の代表サービスは Foursquare。iPhone アプリも出ている。これと Google Check-ins を比べてみる。
Foursquare の良い点は、新規の場所を自分で登録できること。バッチやポイントで「やる気」を煽るのが上手いこと。
Google Check-ins の良い点は、ほとんどの場所が登録済であること。Latitude の機能と合わせて、「場所A」〜「移動経路」〜「場所B」の情報を一括管理し始めていること (まだ未完成だけど)。欠点は新規の「場所」を登録できないこと。
結局のところ、どちらか一方が圧倒的に優れているわけではない。今のところ、両方のアプリを使っている。将来性は Google Latitude にありそうな気もするけれども。
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