2006-09-14

Gmail でスマート・フォルダーを可能にする Greasemonkey

Gmail には、スマート・フォルダー機能がない。スマート・フォルダー機能とは、「検索式」に名前を付けて保存し、あたかも、その検索にマッチしたメールだけを集めたフォルダーを作る機能のこと。実際には、裏で検索しているだけなのだけどね。ユーザーには複雑な検索式を入力する手間が省けるメリットがある。

今回は、そのスマート・フォルダー機能を実現する Greasemonkey スクリプトを紹介しませう。

Gmail Saved Searches をインストールすると、Gmail の左カラムに黄土色の「Searches」ボックスが現れる。このボックスの中には、ユーザーが設定した「保存した検索式」と、最近の「検索式の履歴」が表示される。ボックス内の「Edit searches」リンクをクリックすると、以下の項目を設定できる。

  • 検索式の保存とその表示順序
  • 表示する検索履歴の数 (及び、履歴をスマート・フォルダーの上と下のどちらの表示するか)
  • 「Searches」ボックスの表示場所 (一番上、Contacts の下、Labels の下のいずれか)

これでぼくは、「after:2006/1/1 label:○○」という検索式を「2007 Work」と名付けて保存している。今年度の仕事関係のメールをクリック一つで探せるので便利。

保存した検索式は、ブラウザーの Cookie に保存される。従って、ブラウザーを変えたり、Cookie を消したら、検索式をもう一度最初から入力し直さないといけない。そこが不便といえば不便。

today, yesterday, oneweekago

Gmail Saved Searches をインストールすると、「保存する検索式」で次の三つの検索構文が使えるようになる (隠し機能!)。

today
今日の日付に変換される
yesterday
昨日の日付に変換される
oneweekago
一週間前の日付に変換される

例えば、「from:foo before:oneweekago」を「今週一週間の foo さんの手紙」として保存して、Searches ボックスから検索すると、「from:foo before:2006/9/7」のように自動展開される。

残念なことに、上記構文は、普通の Gmail 検索では使えない。

Power Gmail Tweaks

Power Gmail Tweaks は、Gmail Saved Searches の欠点を補った Greasemonkey。

検索式を、Cookie ではなく Contacts List に保存することで、ブラウザーを越えて「保存した検索式」を使い回せるようになっている。

ただし、このツール。Gmail Saved Searches との併用は出来ない。また、検索式の履歴機能、Searches ボックスの位置変更にも対応していない。

好みに応じて使い分けられたし。

ref

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