コンピューターには、起動状態と終了状態の他に 2 つの状態がある。一つはサスペンド (suspend) で、もう一つがハイバネート (bibernate)。臨番停電時には、ハイバネートの利用が望ましい。
サスペンドとハイバネートの違い
- ref. コンピュータのサスペンドとハイバネート
サスペンドとハイバネートの働きはほとんど一緒。コンピューターを寝た様な状態にすること。(設定にも依るけれど) 電源ボタンを押すと、すぐにサスペンド前 (ハイバネート前) の作業に復帰できる。コンピューターを終了する場合、アプリを全て終了してしまうので、作業再開に手間が入る。サスペンドやハイバネートでは、その手間がない。
では、サスペンドとハイバネートの違いは何か?
- サスペンド: 「現在の状態」をメモリーに保存して、パソコンを止める
- ハイバネート: 「現在の状態」をハードディスクに保存して、パソコンを止める
サスペンドは「現在の状態」を「メモリー」に保存するので、普通にパソコンを起こしておくより省電力。また復帰も早い。その代わり、メモリーの電力がなくなると復帰できない。つまり、停電時、サスペンドしていると「現在の状態」は失われてしまう。
ハイバネートは「現在の状態」を「ハードディスク」に保存してしまい、パソコンの電源は全く使わない。その代わり (メモリーに比べて) 復帰が遅い。電源が落ちているので、パソコンに電源が来なくなっても「現在の状態」は保存されている。つまり、停電に対してハイバネートは影響を受けない。
あとがき
ぼくがメインに使ってる Ubuntu Linux には、サスペンドとハイバネートの両方がある (Ubuntu Linux の場合、電源終了のプロンプトに「ハイバネート」項目がある)。 臨番停電前までは、作業を終えたら「サスペンド」にしてパソコンを離れていた。この方が省電力だし、パソコンが寝る分 HDD へのアクセス音がなくて静かだったし、すぐに作業を再開できたから。
でも臨番停電が始まって、サスペンドは役に立たなくなった。むしろ、パソコンを正常終了せずに電源を落とすことになるので危険になった。
で、その時までサスペンドとハイバネートの違いなんて気にしてなかったけだけど、ちゃんと調べてみて「ハイバネート」のありがたみ、というか意義が分かった。サスペンド以上に節電になるし、停電に強いし、復帰が遅いといっても我慢できるレベル。これからは、作業が一段落したらハイバネートを使う。
なお、ノート PC とかには「ハイバネート」の項目がなかったりする。全ての OS がハイバネートを用意しているわけじゃない。その場合は... どうしよう?
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