講演者は北村英志氏。
Google Chrome Extension について
Chrome の Extension はインストールに際して再起動が不要。アップデートも可能。そしてセキュリティーを高くするよう設計されている。
憶えるべきは、次の 3 項目:
- Background page (main)
常に一つ存在している。予め設定しておけば、ドメインを越えて XML Request を出せる。
- Content Script
実際に表示されているウェブページを直接操作する
- Send Request
Background Page と Content Script 間の通信を行なう
この background page と content script の分離が、セキュリティーを高めるポイント。具体的なことは Tech Talk のリンク先に詳しい。
Chrome WebStore
基調講演でも話のあった Chrome WebStore の詳細 (?)。
Chrome WebStore は Chrome Web Apps を取り扱う。Web Apps には二種類ある。一つ目は Hosted App。ウェブ・サービスのこと。つまり、ウェブ・サービス (Gmail とか) をブックマークするのと変わらない。ただし、ブックマークと違う点が 2 つある。一つはインストール (ブックマーク?) に承認が必要なこと。もう一つはパーミッションの設定が可能なこと。HTML5 ではカメラにアクセスしたり、ファイル・システムをいじったりできるので、さういふウェブ・サービスを作ることも可能になってしまう。そこで、「このウェブ・サービスは○○の機能にアクセスしますが宜しいですか」と予めユーザーに確認する機構が設けられている。
Web Apps の二つ目は Packaged App。全てのアプリを crx (Chrome の Extension と同じ拡張子だね) に納めてダウンロードさせる。つまり、ネットワークに繋がっていなくてもローカル動作するウェブ・アプリを提供できる。こちらはちょっと革新的ね。
WebStore の課金方式は 3 つ。
- One-Time (初回のみお金を払う)
- Subscription (毎月もしくは毎年お金を払う)
- Free (フリー)
ローンチの予定は、アメリカで 2010 年後半、日本で 2011 年前半というのが決まっているだけ。
あとがき
Chrome WebStore は HTML5 を使ってウェブ・サービスやアプリを作った時に生じるであろう不都合をなくすために作られるように聞こえる。Google の HTML5 への本気度のやうにも受け取められるけど、不発に終わるかもしれない (使い勝手が悪くてね ;p)。いずれにしても、サービスがローンチしないことにはレビューも何もない。期待している、とだけ書いておこう。
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