2010-10-21

Apple イベント「Back to the Mac」開催

Apple のイベント「Back to the Mac」が 2010-10-21 午前 2 時 (日本時間) から開催された。

主な話題は 3 つ。

では、一つ一つ見て行きませう。

iLife 11

まず最初にお断り。ぼくは iLife の熱心な利用者でないので、理解しきれていないところがある。所々、端しょっているので、ご容赦を。

  • iLife 11 は本日リリース
  • 新しい Mac にはインストール済
  • 単体価格は $49

iLife からは iPhoto, iMovie そして Garageband の新機能を説明した。

iPhoto

Mac の画像管理ソフト。新機能は以下の通り。

  • 新しいフルスクリーン・モード
  • Facebook との連携強化
  • メールで写真を送る機能
  • 新しいスライド・ショー (iPad 風?)
  • Flickr からの写真取り込み
  • フォトブックの作成機能の強化
  • カード作成機能

カード作成では、レタープレス・カード (紙をでこぼこにして模様にするやつね) も作成可能になったとか。

iMovie

Mac の動画作成ツール。動画を自作することのないぼくとしては、使ったことのないアプリなのだけど、今回のバージョン・アップで映画の予告編風な動画作成が可能になったとのこと。詳細は下記の通り。

  • オーディオ編集機能 (音声のセグメントを指定してレベルやフェードなどを調節可能)
  • 顔認識機能 (iPhoto の技術を拡張利用)
  • 15 種類の映画予告編 (Trailer) テーマが追加
  • 動画に写真を挟み込む機能

予告編テーマと写真を動画に入れる機能を組み合わせると、映画の予告編のやうになるという。これは、ちょっと使ってみたい。

Garageband

音楽を作成するアプリ。iMovie と違い、ぼくはこのアプリを一度も開いたことがない。間違いがあったらごめんなさい。新機能は以下の通り。

  • Flex Time (音のタイミングを合わせてくれる)
  • Groove Matching (自動で動作する)
  • ピアノとギターのレッスン (どう使うんだろ?)
  • ギターのアンプとエフェクトが増えた

MacOS X Lion

新 Mac OS X の名称は「Lion (ライオン)」。リリースは 2011 年夏を予定。

MacOS X をベースにして iOS が生まれ新機能が追加されてきた。Lion では、iOS で培われた技術を MacOS X に持ち込むという。

今回はプレビューとして「Mission Control」機能について話してくれた。また、Lion 以前にリリースされる機能 (FaceTime と Mac App Store) の話もあった。

Lion 概略

おそらく 2011 年にもっと詳しい Lion の機能説明イベントがあると思われる。今回発表されるのは、新機能の一部と思ってよいでせう。

  • マルチタッチ・ジェスチャー (画面がタッチパネルになるわけではない)
  • Mission Control (後述)
  • アプリのホーム画面
  • アプリのフルスクリーン化
  • 自動保存機能
  • アプリの自動レジューム機能
Mission Control

Expose, Dashboard, Spaces, フルスクリーン・アプリを統合する機能。下から Dashboard、Expose、フルスクリーン・アプリのサムネイルが並ぶ (Dashboard、フルスクリーン・アプリのサムネイルは各々一行分のスペース。メインは Expose という感じかな?)。フルスクリーン・アプリとホーム、デスクトップの間はお互いに行き来できる。

Mission Control の機能の一部なのかそうでないのか分からないけど、「アプリのホーム画面」機能も追加された。インストールしたアプリを iOS のやうに一覧表示できる。もちろん iPhone 4 みたくフォルダーも作成可能。

Mac App Store

iOS の App Store の Mac 版。Snow Leopard で利用可能。90 日以内にローンチ。利用感は iOS とほとんど同じ。アプリのページには、アプリの説明・スクリーンショト・レビューがつく。主な特徴は以下の通り。

  • 一箇所でアプリの検索ができる
  • フリーのアプリと有料のアプリがある
  • ワン・クリックでダウンロード可能
  • 自動インストール & 自動アップデート
  • アプリは全ての (あなたの) Mac マシンで利用可能

例えば iPhone4 でアプリを一つ買うと、そのアプリは他の iPhone 3G や iPad にもインストール可能になる。これは iOS アプリの良い点の一つ。有料アプリであっても、この原則は変わらない。Mac App Store はそのやり方をそのまま踏襲したものと思われる。複数の Mac マシン (iMac, MacBook [Pro,Air], Mac Mini) を持っていても、どれかの Mac マシンでアプリを購入すると、他のマシンでも使えるやうになる。何気にデスクトップ系 OS では画期的なことを Apple はやってきた!!

FaceTime

iPhone4 でおなじみの FaceTime。ビデオ・チャットができるというあれ。

今まで FaceTime は iPhone4 同士でしか行なうことができなかった。だけどその対象デバイスが広がる。FaceTime が Mac に対応する。iPhone4 から Mac へ。また Mac から iPhone4 へ FaceTime でビデオ・チャットが可能になる。

この FaceTime for Mac 機能は今日から利用可能。

New MacBook Air

スティーブ・ジョブスの One more thing が出た!! 新しい MacBook Air。発売は今日から。しかも、13.3 インチ版と 11.6 インチ版の二機種が発売される。

新しい MacBook Air は HDD を廃し SDD のみ。より薄くなって、最厚部で 0.68 インチ (1.73 cm)、最薄部で 0.11 インチ (0.28 cm)。CPU には Core 2 Duo を採用。GPU は NVIDIA GeForce 320M。メモリーはデフォールトで 2 GB、最大 4 GB。他、802.11n 対応、USB 2.0 ポートが 2 つ (13.3 インチ・モデルのみ?)、FaceTime 用カメラ内蔵、ステレオ・スピーカー、マイク付。

以下、13.3 インチ版と 11.6 インチ版の違いをテーブルにまとめた。

13.3 インチ版11.6 インチ版
価格148,800 円 (1.86GHz, 256GB)
118,800 円 (1.86GHz, 128GB)
108,800 円 (1.4GHz, 128GB)
88,800 円 (1.4GHz, 64GB)
CPU1.86/2.13 GHz1.4/1.6 GHz
SDD128/256 GB64/128 GB
画面1440 x 9001336 x 768
重さ1.32 kg1.06 kg
バッテリー (WiFi)最大 7 時間最大 5 時間
バッテリー (スタンバイ)30 日30 日

あとがき

次の MacOS X が出たら、実家の PC を Mac に代えようと思っていたのだけど、予定が狂った。MacBook Air はとても魅力的で、価格も手が出せそうなので心が揺らぐ。ある程度予想していたこととはいえ、今回のイベントはグッとくるものがあった。あとやっぱり、One more thing があると、楽しさが倍増するね。

No comments:

Post a Comment