講演者は adamrocker 氏と矢野りん氏。adamrocker 氏は Android におけるフリック入力アプリ「Simeji」の作者。矢野りん氏はソフトウェア・ビジュアル・デザイン担当。
思いやりの UI デザイン
Android というよりも、携帯用アプリ (含む iPhone アプリ) の UI デザイン入門な感じだった。
UX (User Experience) について「思いやり」であると言い、最終的にそれは「不快でない」ことに落ち着くと説く。その実現方法はユーザーが使って「違和感のない」 UI であること。
以下、実演を交えて説明があった。ここにその実演を長々と書くのは非現実的なので、ポイントだけ列挙する。
- 変化は操作に対して時間・距離的に近くする
- 脳が処理する時間的余裕を用意する
- 認識には時間が必要。フリック入力の残像は 150 ミリ秒残すようにしている
- 自然な動作表現
- 変更した部分をアニメーションさせる
- 清潔感を出す (好きになってもらう、を狙うのは難しい)
- 文字のボリューム感を揃える (ふとっちょは短めに。m の文字は細めに。i は太くそして短めに)
- ハイコントラスト (色と大きさ) が重要
名言・公式
講演の中で、デザインに関する名言や公式が沢山でてきたのでメモ。詳しいことは調べて下さい。
躍度 (やくど)
生物に不快感を与える評価値
j = da / dt
- j: 躍度
- a: 加速度
- t: 時間
フィッツの法則
T = a + b log_2 ( 1 + D/W )
- T: 動作を完了するまでの平均時間
- a: デバイスの開始・停止時間
- b: デバイスの速度
- D: 対象物までの距離
- W: 対象物の幅
ヒックの法則
沢山あると選べない
テスラーの複雑性保存の法則
複雑な処理の総量は普遍 (なので、機械ができることはなるべく機械にやらせる。人間のやることを少くさせる)
Mies van der Rohe
Less is more
God is in the detail
Louis Henry Silivan
Form follows function
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