このエントリーは、Google Developer Day 2008 に関するレポート記事の一部です。
「Google App Engine (GAE)」は、45 分の英語セッションだった。前半は GAE のデモ、後半は GAE の概略紹介。内容は、本家サイトのドキュメントを読めば分かることが大半だった。ただ、本家サイトは、かなり大きいので全部読み通すのは骨。さういう意味では、45 分でデモまで見れて概略を掴める本セッションは、よくまとまっていた。GAE に興味があってこのセッショッンを聞いた、といふ人は、セッション後、アプリの一つでも作らうと思ったんじゃないかしらん。
デモ
デモでは、簡単な掲示板サービスを作った。所要時間は、10 分から 20 分。一番最初に書かなくちゃいけない「app.yaml」こそ予め用意していたけれど、後はフルスクラッチからコーディングした。だから、10〜20 分といふ時間は、熟練者が「掲示板」サービスを作るのにかかる時間と思っていい。本当にあっといふ間にサービスが出来上がる。
デモの流れは以下の通り:
- Python スクリプトを書いて、Hello, World 表示
- HTML フォームを追加。ブラウザーを再描画するだけで、書いたコードが反映される。
- post 関数を追加。フォームからの情報を受け取る。
- DB 機能を追加。フォームからの入力を、DB に保存するようにした。掲示板の入力部分完成。
- 変数 who, message, when を用意。DB に入ってる情報を変数に代入。「一件のメッセージ」をプリント
- テンプレート・デモ。「一件のメッセージ」プリントを foreach で繰り返し。掲示板完成。
- escape 関数を追加。XSS 対策をしてくれる、と説明。
- アプリをアップ
お終い。
GAE の概略
Google App Engine は、Google のインフラを使って、ウェブ・サービスを構築できるサービス。管理者用のコンソール画面で、サービスのトラフィックとかページビューを確認できる。Google App Engine でサービスを作るのは、基本は無料。ただし、次の条件を越えると課金モデルにシフトする。
- 500 MB のストレージ容量
- 2 GB/日の転送量
- 月間 500 万ページビュー
使える言語は、現在 Python のみ。ドキュメントの大半は英語。データベースは、Google の BigTable (?)。ユーザーは SQL ライクにクエリーを発行可能。ただし、Join はサポートしない。アカウント管理は、Google Account を利用可能。
What's Next
- 他言語サポート (Python 以外って意味? 英語以外って意味?)
- Purchase additional capacity
- 大きなデータ (ビデオなど) のアップロード/ダウンロード・サポート
- オフライン機能
などなど
質問コーナー
Ruby へのサポートを期待している、との意見が出て、頑張る的ニュアンスが返って来た。別の人が、.Net (C#) へのサポートをお願いして、会場失笑。Google の人も困ってた。
全文検索 (テキスト・サーチ) が使えない件について、「重要だと認識している」とのこと。ただ、この場でよい答えを聞かせられないことが残念だと言っていた。
セキュリティーに関する質問には、Google が最も気をつけていることの一つ、との答え。他の App Engine アプリから、データがアクセスされることはない。
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