2005-12-07

Google Analytics で遊ぶ (新旧 firefox 編)

Google Analytics の遊び方をレポートする記事の三回目。そして最終回。前の記事は...

一回目の記事では Google Analytics の大雑把な使い方を、二回目の記事ではカスタムな期間でのデータの見方を説明した。最終回の今回は、二つの期間でデータを比べてみやう。

ちょうど具合のいいことに、今日は firefox 1.5 がリリースされて丁度一週間の節目になる (何でも記念日の多いのはイイことですな)。そこで、clmemo@aka に来た firefox ユーザーが、どんな感じにブラウザーを乗り換えたかに焦点を絞ってみませう。

ブラウザーの情報を調べる

ナビゲーション ブラウザー情報は、左サイドのナビゲーションから、「すべてのレポート」「コンテンツの最適化」「ウェブ デザインの情報」「ブラウザのバージョン」を選ぶと見られる。ダッシュボードの表示に「ウェブマスター」を選んでいるなら、その中にも「ウェブ デザインの情報」があるので、そちらを使う方が早い。レポートの見方は、前回の記事で説明したものとほとんど変わらない。

ブラウザーのバージョン

結果にはここ一週間のブラウザー情報が表示される。ブラウザー円グラフの半分強を占めているのが IE。飛び出しているのが firefox。比率にして、IE 55.06%、firefox 36.88%。他、Safari や Opera が続く。clmemo@aka は、firefox を何度も取り上げているので割り合い高いのかなぁ。Safari や Opera も取り上げられればねぇ。

ところで、第 10 位にある「ぼく達は、幸せになった。.gzip」って何ですか??? 訪問数一人なんだけど... 心当たりある人、いらっしゃる?

閑話休題。Firefox の前にある + をクリックして、ブラウザーの詳細バージョンを表示させてみやう。

firefox のバージョン

ナント! firefox 1.5 の使用者が半分以上の 59.51%。続いて firefox 1.0.7 の 31.34%。以下、1.0.6, 1.0.4, 1.0, 1.0.3, 1.0.2, 0.8, 0.10.1 の順。ここ一週間で、firefox 1.5 の使用者は急増しているっぽい。1.5 公開前と比べるのが楽しみになってくる。

期間を比べる

期間の比較 左サイドのナビゲーションの一番下にあるカレンダーを御覧あれ。期間[?] と書かれている部分の右に見えるカレンダーが二枚重なったようなアイコン (青色のやつ) をクリックすると、カレンダーが二つ縦に並ぶ。上側が「最初の日付」、下側が「2 番目の日付」。「最初の日付」のカレンダーは、2005-11-30 から 2005-12-06 までの一週間が反転表示されている。同じように「2 番目の日付」は 2005-11-23 から 2005-11-29 までの一週間が反転表示されている。つまり、この一週間同士のデータを比べる、という意味。

たまたま比べる期間が一週間で区切りがよかったけど、前後 3 日間だけ、とか 1 か月分を比べたい、という場合は、Referrer 編でやったようにカスタム期間を設定することもできる。

デフォールトの設定で事足りているので、そのまま話を進める。

比較されたデータ

「期間を比較」をすると、上のように各々の期間のデータと変化率が表示される。これが知りたかった!

firefox 1.5 は、2005-11-29 のリリースまでの一週間は 50 人。リリース後の一間は 169 人。変化率にして 238% の増加。一方、1.0.X 系最新の 1.0.7 は 167 人から 89 人へ半減。変化率にして 46.71% 減。人数の比較は、ページ全体の訪問数が増えていた場合不適当だから、比率を見てみませう。31.34-69.58=-38.24 (firefox 1.0.7)。59.51-20.83=38.68。どうやら、firefox 1.0.7 を使ってた人達がそのまま 1.5 に移ったみたい。

最後に 1.5 系の左端にあるアイコンをクリックして「分析オプション」をポップアップさせ、「一定の期間のデータ」を表示させてみやう。

一定の期間のデータ

青がリリース後。オレンジがリリース前の訪問数。これを見ると、2005-11-29 (オレンジの日7) に firefox 1.5 のユーザーが増え始めてるのが分かる。firefox はアメリカ時間 (PST) で 11/29 にリリース (Google Analytics も PST)。問題は、リリースが 11/29 の何時に行われたか?きっとこの人達は、リリース直後から 1.5 をダウンロードをして使ったんだと思う。

データの正確を期すなら、リリース当日 (2005-11-29) を除いた前後一週間のデータを比べるべきなのかもしれない。そんなことをデータを見ながら考えられるのも Google Analytics の楽しさなのかな? と思います。

蛇足

ここ半年 Site Meter というアクセス解析の結果を見ていて分かったのは、ブラウザーの比率は変わり易いということ。特に訪問数の小さなサイトなら (というかうちのサイトのことだけど...)、IE の比率が 80% から 30% にまで変わることもあった。世間では IE のシェアはそれでも 9 割弱とか言うけれど、扱かってる内容によって変わるものだと思う。推測や風聞でなく、自分のサイトに来てくれる訪問者の生のアクセス解析データをもとに、ブラウザー対策をして欲しい。そして、できればどんなブラウザーでも見られるサイト作りを!

2 comments:

  1. 私のところでも IE は一番多いのは多いのですが、 Firefox と Safari を足すと IE を抜きますね。 Opera を使っている人はほとんどいないという結果も出ています。

    書いている人(私)の趣味指向が反映されているような結果ですね。

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  2. hit さん、コメントありがとうございます。

    Firefox+Safari > IE > Firefox

    ですか。okanomail.com では IE 率が 50% を切っているのですね。
    うちよりもっと極端 (?) な例が知れて、記事を書いたかいがありました (^^)。

    こういったサイトごとのデータを集めると、面白いかもしれませんね。

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