2005-12-29

Gmail のメール・アドレス・トリック

Gmail にはメール・アドレスに + を使い、差出人をフィルターする Tips が知られている。例えば、オンラインショップからのメールにスターをつけるには、登録用のメール・アドレスを次のように設定する。

username+shopname@gmail.com

そのお店から送られてくるメールは To: フィールドに shopname を含むようになるので、To: に shopname が含まれているならスターをつけるようにフィルターを設定する。スターでなくとも、ラベルをつけるなり、ゴミ箱に捨てるなりお好みで。

Gmail は + から @ までを無視して、username@gmail.com 宛てに配送する仕様で、この機能をメール・アドレスの別名機能という。事実上無制限のメール・アドレスを作れるので便利。

特に親しい友達には username+phone@gmail.com のようなメール・アドレスを教えておき、受信と同時に携帯電話に (notifier 代わりに) メールを転送するようにするなど、応用アイディアはいくらでも思いつく。

誰が個人情報を漏らしたか?

最近 Spam メールが多くなった。既にウェブページ上に公開するメール・アドレスは捨てメルアドという人も多いのでは? どこかのサイトに登録したら、急に Spam が多くなったと言う経験もあると思う。あそこが、私のメール・アドレスを漏洩したんじゃあるまいか 疑念ばかりつのって、何も確認できない。

そこで、Gmail の別名機能が活躍するかもしれない。

そのためには別名部分 (+ 記号の後) になるたけ詳し目の情報を書いておく。例えばこんな感じ

username+recruit.companyname@gmail.com
username+onlineshop.shopname@gmail.com
username+questionnaire.sitename@gmail.com
username+webservice.servicename@gmail.com
username+blog.comment.sitename@gmail.com

そして、username+recruit.foo@gmailcom 宛てのメールが届いたら、foo 社の就職活動で使ったメール・アドレスがスパマーの手に渡ったぞ、と思うわけ。

. を使ったトリック

Gmail の別名機能は良く知られた Tips なので、少し賢いスパマーなら + 以降の別名部分を削ってスパムを送りつけるかもしれない。

そこで . を使ったトリックを紹介。

まず、予備知識。Gmail は username 部分にあるピリオドを文字として認識しない。Google のヘルプを引用しやう。

Gmail では、ユーザー名のピリオド (.) は文字として認識されないため、ユーザー名にピリオドを追加または削除して、いくつかのアドレスを使い分けることができます。たとえば、 GoogleAmy@gmail.com と Google.Amy@gmail.com に送信されたメッセージは同じアカウントに届けられます。

そこで情報漏洩しそうな怪しげなサイトには u.sername@gmail.comu.s.ername@gmail.com といったメール・アドレスを登録しておき、次のようなメモでも残しておく。

u.sername@gmail.com   株式会社 bar のウェブ・サービス
u.s.ername@gmail.com  ○○のアンケート

別名機能の場合と同じように上記メール・アドレスでメールが届いたら、メモをチェックして○○かぁ、とおもうわけ。

ユーザー名が username なら文字数が 8 なので、7 箇所にピリオドが打てる。単純計算で、128 のメール・アドレスが手に入る。別名機能に比べると制限は多いけど、試してみる価値はあると思う。別名機能との併用もありでせう。

トリックのトリック

さらに嫌らしいスパマーは Gmail のユーザー名からピリオドを全て削ってスパムを送りつけるかもしれない。そうなると、こちらがどこでメール・アドレスが漏れたか調べる術は無くなる。

ただし、もし、あなたがすでにユーザー名にピリオドを一つだけ含んでいるなら、少しだけ幸せになれる。

ユーザー名にピリオドを一つも含まないメールが着たら、全部スパムと思えばいい。

まともな神経の持ち主なら、user.name@gmail.com からピリオドを削って送ってくる事はないはず。(そんな奇特なお友達をお持ちですか ;)

そして、us.er.name@gmail.com から最初のピリオドだけ削るなんて事は、(全ての組み合わせを試す気でもない限り) 機械にはできない。もし、最初のピリオドと二つ目のピリオドを削ったメールの両方を送るなら、それは自分からスパムだと言っているのと同じこと。そんな事をする業者は流石にいないでしょう。

あとがき

今年出した年賀状には Gmail のメール・アドレスをのっけて、このトリックを使ってみた。そのアドレスから、スパムが届かない事を祈ろう。

最後に、Gmail のアカウントを新しく取る人は、上記の理由でユーザー名に最低一つのピリオドを含める事をお勧めします。

2 comments:

  1. あ! そうだったんですか。Gmail を使っていながら Tips に無関心で全然知りませんでした。これはなかなか便利そうですね。

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  2. ですです。

    サービスによっては、メール・アドレスの登録に + を含められない場合もあるので注意が必要です。HMV とか。そういう場合にも、period トリックなら使えると思います (^^)。適材適所でどうぞ~。

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