2010 年 11 月。Amazon は配送料無料をキャンペーンから正式サービスへ昇格させた。そして気がついたら、「あわせ買いプログラム」なるものが始まって、Amazon の配送料無料は終わっていた。
Amazon の説明。
あわせ買いプログラムは、Amazon.co.jpの品揃えの強化の一環として2012年11月より開始したプログラムです。当プログラムにより、これまで取り扱いがなかった低価格の商品を幅広く提供できるようになり、お客様によりバラエティに富んだ商品をご購入いただけるようになりました。あわせ買いプログラムの対象商品は、Amazon.co.jpが発送する商品の合計額が2,500円(税込)以上になるようにご注文いただくことで購入することができます。対象商品についても、通常配送無料でお届けいたします。
低価格商品を幅広く提供
という趣旨は良い。問題は、あわせ買いプログラムの対象商品は、Amazon.co.jpが発送する商品の合計額が2,500円(税込)以上になるようにご注文いただくことで購入することができます
という件。
Amazon、低価格商品で単品注文不可に 「全商品無料配送」終了 - ITmedia ニュースも参考にまとめてみる。
- 「あわせ買い」対象商品は、他の商品と合わせて 2,500 円を越えないと購入できない
- 「あわせ買い」対象商品には単品を「送料あり」で送るオプションはない
- 「あわせ買い」プログラムは Amazon プライム会員も対象
「配送料無料」化前は、カートに入っている物の合計金額が 1,500 円を越えない場合に送料が必要だった。それでも、配送料を払えば商品を買うことが出来た。今回の「あわせ買い」プログラムは、その選択肢すら奪う。
対象商品は家庭用品や食品などの一部
とのこと。
「耳かき」で検索してみた。
「ぼんてん耳かき3本組」は 315 円だけど送料無料。
一方、
「らせん式ゴムの耳かき」は 368 円ながら「あわせ買い」対象商品。
値段の安い「ぼんてん」が無料で、値段の高い「ゴムの耳かき」が「あわせ買い」という統一感のなさ。ちなみにこの「ゴムの耳かき」はマーケット・プレイスでの発売も行なっている。こちらは「あわせ買い」の制限を受けない。最安値は 330 円 + 配送料 100 円の計 430 円。下手に「あわせ買い」につき合うよりも、マーケット・プレイスで買う方が経済的。
一番困るのは、Amazon でしか売っていない商品が「あわせ買い」になった時。どうしよう。
これから「あわせ買い」の商品が増えるのか? それで本当に Amazon の品揃えは良くなるのか? ぼくら買い手は幸せになれるのか? いろいろと疑問が残る。いろいろと不安が残る。
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