2007-05-29

Excel で 72pt より大きなフォント・サイズを使う方法

Excel を使ってポスターの類を作らうとしたところ、72 pt を越えるフォント・サイズを選択できなくて困った。それで、どうしたものかと悩んだけれど、プリンターの設定で印刷倍率を変えればいいことに気付いた。

やり方は簡単で、印刷ダイアログを開き、プリンターの倍率を 100 % から (例えば) 200 % に変更する。すると、72pt のフォントは 144pt に、36pt のフォントは 72pt に拡大されて印刷される。もちろん、フォント以外の全てが 2 倍の大きさになる。

Excel の「印刷プレビュー」は、印刷倍率を考慮して印刷範囲を教えてくれるので、どれ位いの大きさが一枚の紙に印刷されるかを悩むこともない。

この Tips は、フォント・サイズを強制的に大きくする他にも、枠線を基本の太さより太くするのにも使える。大きな印刷物を (Excel で) 作る時に、表示倍率を小さくして編集している人も見かけるけれど、逆に印刷倍率を大きく出来ないかも考えてみて欲しい。

あとがき

より大きなフォント・サイズを使う方法の一つに、「ワードアート」を使う方法もある。けれどぼくは、単に大きなフォント・サイズを指定するためだけに「ワードアート」を、利用することを好まない。というのも、ワードアートは、良くも悪くも「絵」なので、

  • セルの相互参照機能が使えない
  • 複数のワードアートの位置を揃えるのが面倒
  • マクロ化が面倒

という短所を持つため。

今回は、一部の文字を変更しながら数十種類のポスター (?) を作る必要があった。問題は、文字の変更が、一枚のポスター当たり 4 〜 7 か所に渡ったこと。文字変更部分を「セルの相互参照」で参照するようにすれば、一か所の変更で全部の文字を変更することができる。

もし、ここでワードアートを使うなら、一回の変更ごとに最大 7 か所の編集を繰り返さなくてはいけない。これは手間ばかり増えて、ミスも多くなる。それでもポスター一枚分の編集ならよいけれど、数十枚のポスターに同じ操作をするとなると気が遠くなる。

本音を言えば、かういったポスター作りには Excel なんぞ使わずに、PostScript コードをエディターで直書きたいのだけどね :p

4 comments:

  1. > 72 pt を越えるフォント・サイズを選択できなくて困った。
    プルダウンからの選択はできませんが、72pt 以上でも数値を入れれば指定することができますよ。

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  2. げげっ。それは知りませんでした。情報ありがとうございます。

    やはり、使い慣れない Microsoft Office のレビューなんかするもんじゃないですね ^^;
    いや、むしろ、レビューを書いたからクリボウさんのコメントをいただけたのか ;p

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  3. いえ、エントリー自体はとても有益だと思います。
    取り急ぎという思いだったんですが、つっけんどんなコメントですみませんでした。
    僕の環境(Windows XP + Office 2003)だと、410pt 以上は指定できないようです。
    それ以上文字を大きくするような場合(用紙全体にひと文字とか)には、@aka さんの方法をとろうと思います。

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  4. > つっけんどんなコメントで...

    いえいえ。むしろ、素早いコメントに感謝です。

    > 僕の環境...だと、410pt 以上は指定できない...

    ふむふむ。TrueType フォントはアウトライン・フォントなので大きさに制限は無さそうなものですが、上限があるのですね。今、手元に Microsoft Office が無いので、こういった情報は大助かりです :)

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