2007-09-28

Cygwin で C 言語コンパイル環境を整える

友人が東芝のノート PC を買って、C 言語を始めやうとしている。おすすめのコンパイラーを聞かれたので、フリーの Cygwin に gcc が入っているよと答えた。せっかくなので、初めて Cygwin を使う人向けにインストール記事を書いてみる。

Cygwin とは

Cygwin とは、Linux のツール群を Windows に移植した、一種の環境を指す (そもそも Linux 自体が Linux カーネルとツール群から成り立っている)。公式ページの言葉を引くと

Cygwin is a Linux-like environment for Windows. It consists of two parts:

  • A DLL (cygwin1.dll) which acts as a Linux API emulation layer providing substantial Linux API functionality.
  • A collection of tools which provide Linux look and feel.

Cygwin は、Windows 向けの Linux 風環境である。Cygwin は二つのパートから構成されている: 一つは、DLL (cygwin dll) で、Linux API のエミュレーション・レイヤーのように働き、実質的な Linux API の機能を提供する。もう一つはツール群で、Linux のルック & フィールを提供する。

Cygwin Information and Installation より引用

となる。

昔は Cygwin がサポートしているツールの数も少なく、一つの単体ソフトとして提供されていた。インストラーをダブル・クリックするとツール群が全てインストールされていた。

けれど、サポートするツールの数が増えるに従って、全てのツールをインストールするのは非効率的になった。そこで、今の Cygwin はインストーラーからインストールするツールを選べるやうになっている。

Cygwin のインストール

まずは、Cygwin のインストーラーをダウンロードする。

Cygwin Installer 上記ページから、「Install or update now!」リンクをクリックして、ダウンロード。

そしたら、インストーラーをダブル・クリックしてインストール開始。

「次へ」をクリック。

上から順に「ネットからインストール」「ローカルに保存 (インストール作業は行なわない)」「ローカルに保存したツールをインストール」。ネットの回線が細い時などは、インストール作業を「ローカルに保存」「保存したツールのインストール」といふ風に二回に分ける。普通は「ネットからインストール (デフォールト)」のままでよいでせう。

Cygwin のインストール先指定。デフォールトは「c:\cygwin」。D ドライブを持っているなら、「d:\cygwin」に変えてしまってもよいかも。

「Install For」と「Default Text File Type」は、初めのうちはいじらない方がいい。

インストールするツールを一時保存する場所。デフォールトは「c:\tmp」。特に理由がない限り、ここもいじる必要なし。

インターネットへの接続方法を指定。ここも、「Direct Connection (直接続)」のままでいい。

もし、大学や会社でインストールしようとしていて、ファイヤーウォールやプロキシの関係で Cygwin インストールに失敗するようなら、「Use IE5 Settings」を選ぶ。

ダウンロード元の指定。これは、日本のサイトを選びませう。サイトの最後が「.jp」になってるものを選ぶ。もし、ダウンロードが遅くてしょうがなければ、他のサイトを選び直す。海外のサイトさえ選ばなければ、それほど気にかける必要はない。

パッケージの選択。デフォールトは、minimum install (最小限のインストール) になっている。確か、このままだと gcc はインストールされなかったはず。「Devel」のカテゴリーをクリックして、「Default」から「Install」に変更する。

※ 「Editor」の項目の「Emacs」も「Install」すると幸せになれるかもしれない。

パッケージの依存関係を調べて不足分をインストールするかどうか聞いている。素直に「次へ」

するとインストールが始まる。あとはひたすら待つ。かなり時間がかかると思う。

インストールが終わったら、デスクトップにアイコンが出来る。

C 言語で Hello, World!

Cygwin がインストールされたら、C のソース・ファイルをコンパイルできるか試しませう。

サンプル・ファイルは以下の通り。

#include <stdio.h>

int main (void)
{
  printf("Hello, World!\n");
  return 0;
}

これを sample.c という名前をつけて、c:\cygwin\home\USERNAME 以下に置く。ここで USERNAME は、ウィンドウズのログイン・ユーザー名。

Cygwin を起動して、コンパイル。

$ gcc sample.c

コンパイルが通ったら、プログラムを実行。

$ ./a.exe
Hello, World!

「Hello, World!」と出たらおなぐさみ。

2007-09-23

MBT ブロガーミーティングに参加申込した

先日出席した AMN ブログイベントからお知らせメールが届き、MBT ブロガーミーティング開催の情報を知った。少し悩んだ末、参加申し込みをした。

MBT とは、「マサイ・ベアフット・テクノロジー」の略なんださう。ベアフット、つまり bare (= 裸) の foot (= 足) だから「はだし」とふ意味だね。といふわけで、今回のブロガーミーティングは靴がお題。

ぼくは足幅が広い方。持ってる靴は、全部、幅 EEE か 4E。おかげで靴選びの幅は狭くなり、色々と困ってる。

困るとそれなりに関心が高くなるわけで、よい靴を履いて姿勢正しく歩きたいとか、スタイル重視で足に負担をかける靴はいやだなぁ、とか思ってる。

今回のセミナーは...

MBTは靴ではあるのですが、いわゆる普通の「靴」ではなく「歩行を通じて筋肉のバランス調整を促し、正しい姿勢、正しい歩行技術を生み出すトレーニングギア」。

(中略)

MBTが開発される背景にある近代化と人間の歩行の変化や、歩行技術が身体に与える影響などをご紹介いただき、実際に参加者の皆さんにMBTを体験していただき、製品の啓蒙活動やマーケティングの可能性について一緒にディスカッションしたい

10月4日(木)MBTブロガーミーティングのお知らせ : AMNブログ より引用

といふことで、期待が大きい。

開催概要

日時:2007年10月4日(木) 19時00分〜 (18時45分開場、21時終了予定) 場所:東京都渋谷区渋谷2-18-3   T's 東宝ビル別館 定員:30名(対象はブログをお持ちの方になります。) 会費:無料 (軽食付き)

10月4日(木)MBTブロガーミーティングのお知らせ : AMNブログ より引用

記事の冒頭で、「少し悩んだ」と書いたのは、開催時間のせい。終業直後の電車に飛び乗っても、渋谷じゃ 19:30 に着くのが精一杯。つまり遅刻。「悩んで」その日は有給を取ることにした。

せっかくなので、銀座の伊藤屋で来年の手帳でも物色しませうかね。

2007-09-21

viim - 新しいクラスタリング画像検索サービス

新しい画像検索サービスが始まった。名前は viim (ヴィーム)。viim の特徴は、クラスタリング技術と今までにないインターフェース。開発しているのは Preferred といふ日本のベンチャー。

viim

クラスタリング検索

検索エンジンでクラスタリング技術といへば、「検索結果をトピックごとに分類する」技術を指す。例へば「アップル」を検索したら、コンピューター会社のアップル、中古車買取サービスのアップル、それから音楽レーベルのアップルなんかが引っかかる。ここでトピックごとに検索結果が分けて、ユーザーの検索効率を上げてやるのがクラスタリング型検索エンジンの特徴。日本だと Clusty なんかがクラスタリング検索エンジンとして有名かな?

ウェブ検索エンジンに限っていへば、クラスタリング検索エンジンはそれほど目新しいサービスでもない。ただ、それを画像検索エンジンでやろうとしたのは、viim が初めてじゃないかしらん。

それでは、viim の検索結果ページを見てみませう。検索キーワードは、日本の誇る漫画家「手塚治虫」。

viim 手塚治虫

viim の検索結果は、灰色のスペースに表示される。画像をクリックすると新しいウィンドウが開いて、オリジナル画像を見ることができる。

検索結果の上に、映画のフィルムを横にしたような部分がある (黄色の領域)。これが、クリスタリング技術で作られた「トピック」部分。一つの枠が一つのトピックを現していて、トピック名と一緒にそのトピックの代表的な画像が 2 枚、サムネイル化されている。

トピックを選ぶと、下の検索結果スペースが更新される。また、選んだトピックからはサムネイルが消えて、ユーザーにどのトピックを表示しているか教えてくれる。なかなか無駄のないインターフェースだね。

さて、スクリーンショットのクラスタリング検索を解説しませう。「手塚治虫」を検索して、トピックス「火の鳥」を表示している。このトピックスには、「火の鳥」の漫画の他、像やロゴなんかも表示されている。「火の鳥」以外のトピックスに目を向けると、「リボンの騎士」「七色いんこ」三つ目がとおる」「海のトリトン」と手塚氏の代表作が抽出されている。ちなみに、「浦沢直樹」がトピックスに現れているのは、彼がビックコミック・オリジナルで連載している「PLUTO」の原作が手塚治虫なため。

スクリーンショットに現れていないトピックスを言へば、「手塚治虫文化賞」「手塚プロダクション」「ブラックジャック」などなど。面白いところでは「京都」といふトピック。これは、京都には「手塚治虫ワールド」があるせい。

こんな感じで、「検索キーワード」に逆に教えられるのも、クラスタリング検索の面白いところ。

横スクロールなインターフェース

viim は他の検索エンジンとは一風変わった検索結果ページを用意している。それは、スクロール方向が「横」といふこと。

横スクロールするには、検索結果 (or トピックス) の上にあるスライド・バーを動かす。このスライダーは小さくて動かしにくいので、直接スライダーをクリックする方が楽でせう。

小さくスクロールする場合は、マウスを検索結果 (or トピック) の端に持っていく。すると、自動スクロールする仕組み。これは斬新なアイデアだと思った (見易いかというのは別にして ^^;)

自動スクロール

さて、検索結果を流し見たい場合はどうしやう。さういふ場合は、検索結果ページ右上にある「> > 自動 > >」ボタンをクリックする。

viim は「自動」モードに入ると、検索結果スペースを自動で右スクロールする。そしてトピックにある画像を全て表示し終えると、自動で次のトピックに移る。以下、全てのトピックを表示するまで、右スクロールを繰り返す。

「自動」モード中に気に入った画像を見つけたら、もう一度「自動」ボタンを押して「自動」を解除すればいい。

Turbo

自動スクロールほど機械任せにはしたくない。自分のペースで全ての画像を見たい。

そんな場合は、ページ左上にある「Turbo」ボタンをクリック。トピックにマウスを持っていくだけで、そのトピックスの検索結果が展開される。検索結果のスクロールは出来ないけれど、トピックの中を覗くのには威力十分。アニメーションも見てて楽しい。

HTML 版

凝ったインターフェースは要らない、というお方は、HTML バージョンの viim をどうぞ。

落ち穂拾い

最後に、「固定リンク」と「健全」ボタンの説明をしませう。

viim は検索結果ページの URL をデフォールトで持たない。で、検索結果をブックマークしたり、検索結果ページの URL をメールで送ったりする時のために、「固定リンク」といふボタンを用意している。

「健全」ボタンをクリックすると、ボタンは「R18」という表示になる。つまり、セーフ・サーチ機能をオフにすると... 「R18」モードで女優を検索するとすごいことになる、とは開発者の弁。もう一度「R18」ボタンを押すと「健全」に戻る。

2007-09-18

Google Reader が日本語対応 - そして脱ベータ

Google Reader が多言語化し、「ベータ (Labs)」が取れた。対応した言語は、英語の他にフランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、イギリス英語、簡体字、繁体字、日本語、そして韓国語の 10 か国語。

日本語化

Google リーダー

日本語版の Google Reader は、デフォールトのインターフェース言語を日本語にしていれば、自動的に切り替わるはず。もし、日本語版にならない場合は下記 URL からアクセスされたし。

日本語版 Google リーダー (日本語インターフェースだと「Google Reader」が「Google リーダー」と表記される!) の良い点は、なんといっても「英語」を読まなくていいこと。スクリーン・ショットを見ての通り、全てのメニューが日本語で表示されてる。「設定」や「トレンド」、更には「ヘルプ・ページ」まで日本語化されてる。これで、英語が苦手で今まで Google Reader を敬遠していた人達にも、自信を持って勧められる。

フィード・パッケージも日本語化

Google Reader には、初めてフィード・リーダーを使う人達のために、おすすめのフィードを用意している。けれど、今まで「おすすめ」されてたフィードは英語圏のものばかりだった。

今回の日本語化でもって、このおすすめフィード (フィード・パッケージ) も日本語化された。

例えば、「ニュース」というフィード・パッケージでは「Engadget Japanese」「WIRED NEWS」「Excite 世界びっくりニュース」「Speed Feed」「IT pro 最新ニュース」「夕刊フジBLOG」「TBS News-i」の計 7 フィードが提供されている。

このフィード・パッケージを登録するには、左カラム中頃「登録フィードを登録」の右横にある「一覧」といふリンクをクリックする。

フィード・パッケージで提供されているのは計 6 パッケージ:

  • ニュース
  • スポーツ
  • ファイナンス
  • ビデオ/写真
  • エンターテイメント
  • Google情報

キーボード・ショートカットのヘルプも日本語化

Google Reader でキーボード・ショートカットが分かんなくなったら、? キーを押しませう。ショートカットの一覧がポップアップする。

今回のアップデートで、このショートカット一覧も日本語化された。ホント、いたれりつくせりって感じ。

Google Docs にプレゼン・ツールが加わった

Google Documents and Spreadsheets にプレゼンテーション・ツールが加わった。そして、Google は「Google Documents and Spreadsheets」を「Google Docs」に改称したっぽい。

この変更に伴って、Google Documents and Spreadsheets のオフィシャル・ブログ (英語) もアドレスを変更している。

プレゼン・ツール

プレゼン・ツールの解説は Going My Way さんの記事が詳しい。

Google Docs - Presentation Tool

Google docs のプレゼン・ツールは、先に公開されていた Documents (ワープロ) や Spreadsheets (表計算) の流れを汲んでいる (Google は本プレゼン・ツール公開の数か月前に、オンライン・プレゼン・サービスを買収している。おそらくその技術が投入されているんでせうけど、ぼくはオリジナルのサービスを触ったことがないのであまり突っ込まないことにしませう)。基本は、オンラインで編集できるプレゼン・サービス。その特徴は次の通り。

  • リビジョン (版) 管理機能
  • 公開機能
  • 共有機能 (閲覧のみと編集可の二種類)
  • 各種ファイルのアップロード (ex. パワー・ポイント, CSV ファイル, etc...)
  • Google Talk との連携
  • 15 種類のスライド・テーマ
  • ウェブ・ブラウザーでのプレゼン実行

特に (Going My Way さんが詳しく解説してらっしゃるけれど)、プレゼンを共有しながらチャットできる機能が素晴らしい。

プレゼンにアニメーションを加えたり、動画を貼り込むといったことは (まだ) 出来ないけれど、基本的な機能を押さえたよいサービスに仕上がっていると思う。

2007-09-15

AMN ブログイベント vol.5 「ブログとコンピュータ」に参加した

予告通り、AMN が主催するブログイベントに参加して来た。テーマは、「ブログとコンピュータ」。パネラーは、Intel 日本法人の江田さんと Going My Way の kengo さん。

イベントは二部構成。前半はパネル・ディスカッション、後半はグループ・ワーク。

パネル・ディスカッション

AMN の徳力さんとパネラーの kengo さんが、Intel の江田さんに質問・突っ込みを繰り返す形。

まずはパネラー二人の紹介。一人目は kengo さん。ぼくは、この場で初めて kengo さんの姿を拝見した。ブログ「Going My Way」は clmemo@aka が開設当時から一番お世話になってる日本語ブログなのだけど、作者である kengo さんとは一切面識がなかった。kengo さんは小柄で、黒いスーツを召していた (顔出しはあまりしない主義ださうなので、写真は割合)。スクリーンには、kengo さんのデスクトップ環境の写真が表示される。三台のディスプレーを使っているとのこと。ここら辺は、「デスクトップ百景」の記事に詳しい。

続いて、江田さんの紹介。インテル株式会社。マーケティング本部、本部長。Intel はメモリーの会社として始まったとか、Intel 日本法人はオフィシャル・ブログを開設していない、なんて話を経て、メインの「コンピュータ」に話題を移す。

今回は「コンピューター」の中でも、Intel の UMPC が焦点。UMPC とは Ultra Mobile PC の略。ノート・パソコンより小さくて、PDA よりも PC 寄りな感じ。Intel は、その UMPC を実現するための CPU を作ってる。つまり、ノート PC なんかに使われてるものより、もっと小さくて省電力な CPU を提供する、と。で、パソコン・メーカーに対して、その CPU を使って新しいコンセプトの PC を作ってみませんか、と Intel は提案している。

例えば、下のビデオでは

  • 腕時計、照明、ディスプレーと連携する UMPC
  • 車に据え置いてカーナビにもなる UMPC
  • iPhone のやうな UMPC

が紹介されている。

イベントでは、三つの UMPC 実機を見せてもらった。二台は小さな小さなノート PC。最後の一つが全面がタッチパネルになってる PC。キーボードを使わない人達向けの製品なんだとか。

PC を小さく出来るということから、今までの形に促われない新しい PC を創造しよう、ってのは面白い試みだと思う。

さふいへば、ぼくの研究室では学会発表用に A5 ノート PCを使ってた。出来上がったパワー・ポイントを入れて持って行き、会場ではノート PC を持ちながら発表していた。この持ちながらというのがツボで、演者が広く動けるのがメリットになる。UMPC なら、もっと講演向けにカスタマイズされた PC なんてのも作れるかもしれない。

グループワーク

後半は、テーブルに 5〜6 人が集まってグループ・ワーク。お題は、「2010 年 - 未来の PC」。

ぼくはゴーグル型 PC を考えた。ディスプレーをゴーグルに埋め込んで、本体は iPod のようにポケットに。操作はリモコンなり無線キーボードで行なう、っての。ちょっとした Wearable PC。

グループ・ワークでは、一人ずつ自分の考えたアイデアを発表して、その中で良いアイデアを選ぼうとしたのだけど、最初の 3 人が話した時点でほぼ時間切れ。その三人の中で一番筋の良さそうだった「kwmr さんのアイデアをグループのアイデアにした。「カートリッジ交換でソフトを切り替える単機能 PC」といふアイデア。ゲームボーイみたいな感じ (ゲームボーイとどう違うの? という突っ込みは置いといて ^^;)。

あとがき

この手のセミナーに参加するのは MZDay 2007 以来、二度目。前回、名刺を持ってなくて困ったものの、今回も名刺なしでの参加。なんか名刺ばかりもらってしまって、本当、申し訳なかった。10 月までには、moo でミニカードを作ろう、と改めて思った。

Blogger の「最近のコメント」の不具合、修正される

Blogger の「最近のコメント」ハックで、コメント内容が表示されない・該当記事へのリンクが張られない不具合の件は、2007-09-15 に修正された。

当ブログのサイドバーでも、「最近のコメント」が問題なく表示されるようになった。Blogger の中の人が、本件について修正を済ませた。後はリリースされるのを待ってね、と言ったのが 2007-09-05。それから 10 日で修正。長かったやうな、長くなかったやうな...

ともかく、修正が入ってよかった。一安心。

2007-09-12

AMN ブログイベント vol. 5 「ブログとコンピュータ」に参加申込した

「Going My Way の kengo さんってどんな人?」ってリンクに誘われて、AMN ブログイベントの開催を知った。

開催日時は、明後日 2007-09-14 の 19:30。場所は赤坂見附。

テーマは、ブログを書く為のツール「コンピューター」。

ぶっちゃけ、Going My Way の中の人に会ってみたい、って思いだけで参加申込ボタンをポチッとな。だけど、定員 30 なんだよね。告知は 2007-09-03 に出ているから、ダメかもしんない。ちょっと不安。もし、参加が許されたら... ああ、まだ moo mini card 作ってないよ (;_;)

Google Desktop for Mac でキーボード・ショートカットを変更する方法

今月頭、バージョン 1.1.0 にアップデートして、日本語ドキュメントも検索できるやうになった Google Desktop for Mac でもって、rok さんが苦言を提しておられる。少し長いけど引用しませう。

だけど、どういうわけか、検索ウインドゥを出すためのキーボードショートカットが変更できなくてちょっと困っている。

どうやら自分は手持ち無沙汰になったり、ちょっと考えこんだりしているときにコマンドキーをトントンと叩いているようで、意図せず検索ウインドゥが表示されて気が散ってしまう。あんまり使わない「Fn」キーの二連打くらいに設定できるといいんだけど、それがいまは変更できないようになっちゃってる。

他の人はちゃんと変更できているんだろうか...。

6 x 3: Google Desktop for Mac で困ること より引用

検索ウィンドウのキーボード・ショートカットは、Google Desktop の設定画面から「検索結果」タブを選んで変更する。だけど、なるほど、「fn キー二連打」のやうなキーを割り振れない。といふわけで少し調べてみた。

設定できるキーは Ctrl/Option/Command + 英数字

Google Desktop for Mac の検索ウィンドウ用キーボード・ショートカットの説明はオフィシャル・ヘルプに詳しい。

特に重要なのは、以下の事柄

  • キー二連打のショートカットは「コマンド + コマンド」以外許されない。
  • 既に (他の) ショートカットが指定されているキーは、上書き設定できない。
  • ショートカットには、「英数字」or「記号」を一文字だけ含められる。
  • ショートカットに使えないキーは以下の通り:
    • eject キー
    • Caps Lock キー
    • ファンクション・キー (f1 など)
    • fn キー

といふわけで、可能なショートカットとしては Ctrl / Option / Command キーと「英数字」or「記号」といった組み合わせがありさふ。ぼくの MacBook では、「Command + 矢印」なんてのも設定可能だった。

PS.

Google Desktop for Mac の検索ウィンドウで使えるキーボード・ショートカットのヘルプも面白い。是非、こちらのヘルプも読まれたし。

2007-09-08

河野さんへ... お疲れ様です

Six Apart の河野さんが会社を退社なさったとのこと。お疲れ様です。

...先月末でシックス・アパートを退職しました。(略)

2005年の7月入社なので、2年とちょっとになりますが、とても楽しい2年間でした。関わってくださったみなさん、遠くから応援してくださったみなさんに心から感謝しています。本当にありがとうございます。

退職しました (smashmedia) より引用

河野さんは、ブログ書店やなんやらで有名な方。最近は、ブックオフ・オンラインの立ち上げでも活躍なさってたらしい。

そんな河野さんとぼくは、ちよつとした縁がある。ぼくが Six Apart でインターンをしていたといふことは前にブログで書いたけれども、その初出勤日と河野さんが Six Apart にジョインした日が同じなのね。今も Gmail を漁ったら、2 年前の「歓迎会しましょうメール」が見付かった。

当時は、河野さんがどれ程すごい人かも分からずに、ただ背の高い人だなぁ、といふ印象しか持ってなかった。河野さんが凄い人だと知ったのは、インターンを終えた後だったと思ふ。だから尻ごみすることなく話せたかといへば、実はあんまり話をした記憶がない。座席が少し離れてたのが原因かな? 今思へば、とても残念。

まあ、そんなわけで、河野さんに対するぼくの気持ちは一方的なもの。なのだけど、河野さんの新しい船出にエールを送る位いはしてもいいよね。

机を振動板にするスピーカー FOSTEX エア

今日、ノジマ電機で面白いスピーカーを見つけた。FOSTEX 社のエアといふスピーカー。いわゆるデザイン系家電。

エアの特徴は、いわゆる一般の「スピーカー」がないところ。鏡餅を少し尖らせた形状をしていて、どこにもスピーカーらしきものは見当たらない。その代わり、エアは設置面をスピーカー (振動板) にして音を出す。つまり、エアを机の上に置いたら、机そのものがスピーカーになって音が出る。実際、展示のエアが乗ってる机に手を置いたら、ビリビリと震えてた。

Amazon によると、大きさは直径 10 cm、高さ 10 cm。お店で見た時も小さいと思ったけど、数値を見るともっと小さく感じる。直経 10 cm だと、CD よりも小さい。そんなに小さかったかしらん。一方、重さは 2.7 キロ。2 リットルのペットボトルよりも重い。実際、お店で持ち上げようとしたら、見た目以上の重さにびっくりした。机なんかを振動させるには、これだけの重さが必要なのかもしれない。

先のエントリーで、iPod Touch は買うまいと書いたけど、こんなスタイリッシュなスピーカーがあれば... なんて妄想してしまう。ただ、重さがね。iPod Touch と一緒に持ち運ぶには厳しい。あと、値段もね。このスピーカーと iPod Touch を買うと、財布が悲鳴を上げさう。物欲の誘惑が激しいけれど、ここも一つ我慢しやう。

FOSTEX エア アクティブ・コンタクト・スピーカー クール・ホワイト GY-1(W) FOSTEX エア アクティブ・コンタクト・スピーカー ディープ・ブラック GY-1(B) FOSTEX エア アクティブ・コンタクト・スピーカー ウォーム・シルバー GY-1(S)

Google Earth のフライト・シミュレーター

Google Earth (ver 4.2) に、フライト・シミュレーター機能が付いてることが分かった。有名ブログが、この機能について取り上げてるので、とりあえずリンクをば。

フライト・シミュレーターの起動は、Ctrl + Alt + a。Mac なら Command + Option + a。すると、次のやうな画面がポップアップする。

Google Earth - Flight Simulater

一度フライト・シミュレーターを起動すれば、Ctrl + a (Command + a) でフライト・シミュレーター・モードに入ることができるようになる。

フライト・シミュレーターの使い方は、Google のヘルプ・ページをどうぞ。

真っすぐ飛ばそう

ぼくはフライト・シミュレーター・ゲームをやった経験がない。Google Earth で初めて触った。しかし、これは下手なゲームより面白いね。ただ、空を飛んでるだけなのに、自分の思った通りに飛行機を動かすことの如何に難しいことか!

真っすぐ飛ばすだけなら、それほど難しくない。飛行機が水平に維持されるやうに、上下矢印を押せばいい。つまり、真ん中にある矢印を、レベル 0 になるようにしてやる。

ところが、左右に旋回しようとすると困ってしまう。今、これに施行錯誤中。ちょっと気を抜くと、すぐにきりもみ回転を始めちゃう。こうなると、全然制御が効かない。映画やゲームで、キりもみになった飛行機が墜落してるのを見て、どれほどのものかと思っていたけれど、シミュレーターでやってみると予想以上に難物なことが分かった。

目指せエリア 88

「エリア 88」といふマンガがある。作者は、新谷かおる。飛行機マンガ・ファンなら、一度は耳にしたこともあるでせう。

このマンガに、敵基地へ奇襲をかけるため、監視装置のない渓谷をジェット機で飛ぶエピソードがあった。もうお分かりでせう。Google Earth を使って、同じことをやってみたい。アメリカはグランド・キャニオンに行って、Ctrl + A。大峡谷を眼下に見降ろし、渓谷へ!

だけど、そこが素人の悲しさ。渓谷に入る前に、きりもみになって落ちてしまう (;_;)。アイデアは面白いんだけど、実力不足。誰か、やってみませんか? 渓谷内を飛んでる様子を YouTube にアップできたりしたら、楽しいと思ふんだけど。

あとがき

先日、MZDay 2007 に参加した時のこと。名刺交換の場で、某氏がぼくを、「Google 等の情報をブログに書いてらっしゃる」と紹介して下さった。それはいいんだけど、続けて、「最近は Google Earth のフライト・シミュレーターの記事を書いて...」といふ。びっくり。その件は面白いと思ったけど、取り上げるタイミングを逃して書いてない、と伝えた。

で、家に帰って、やはり記事を書かうと決めた次第。旬を逃した感もあるけれど、記事を書いたのはこふいう裏があった。

エリア88 (1) (MFコミックス―フラッパーシリーズ)

2007-09-07

iPod Touch は買うまい

日本版 iPhone が出たら買おうと心を決めてる今日この頃、iPod Touch がぼくの心を悩ませている。

ぼくが iPhone に心ひかれるのは、あのフル・タッチパネル式インターフェース。そして、Wi-fi と Safari ブラウザーによるウェブ閲覧能力。ここら辺は、iPhone に魅せられてる人達の共通見解じゃないかな。

iPod Touch は、その iPhone から電話機能を削ったもの。といふのが一般的な認識。つまり、あのタッチパネル・インターフェースも Wi-Fi も使える。なら、iPod Touch でいいんじゃないの? 何時、発時されるか分からない日本版 iPhone を待つよりは。物欲の囁きが聞こえる。

iPod Touch ≠ iPhone - 電話

さて、iPod Touch は (iPhone - 電話機能) といふわけではないらしい。ここら辺の機能も一緒に削られているとのこと。

  • スピーカーとマイク
  • Bluetooth
  • カメラ
  • いくつかのアプリ (Google Maps, Mail)
  • カレンダー・アプリのイベント追加機能

この中で一番痛いのは、スピーカーがないこと。音が出せない。音楽を楽しむには、イヤホンで聞くか、外付けスピーカーに繋ぐしかない。

で、当方、イヤホン / ヘッドフォンが大嫌い。難聴になる (かもしれない) 原因を、好んで使いたくない。音楽は大好きだけど、イヤホン使って耳が悪くなったら本末転倒だからね。

音楽の聴けない (聴かない) iPod Touch を買うのと、iPhone 日本語版が出るのを比べてみた。悩んだ。そして、iPod Touch は我慢する結論になった。

正直、今も欲しい。携帯できるいいスピーカーがあったら、買ってしまうかもしれない。でも、今は我慢。そして iPhone を待つ。

う〜ん、本当に我慢できるかなぁ...

Apple iPod touch 8GB MA623J/A
Apple iPod touch 8GB MA623J/A

Google Spreadsheets アップデート - Autofill をサポート

Google Spreadsheets がアップデートした。今回の目玉新機能は、Autofill。

Google Spreadsheets - Autofill Autofill は、Excel でもお馴染みの機能。1, 2, と連続したセルを囲んで、右下にある小さな青印をドラッグすると、4, 5, 6... といふ風に数を補完入力してくれるもの。Google Spreadsheets では、次の Autofill もサポートしている。

  • 等差数列 (2, 4, 8...)
  • 月の名前 (Jan, Feb, Mar...)
  • 週の名前 (Mon, Tue, Wed...)

連続した数や、ID 番号、時間割やカレンダーを作る時に便利。Google Spreadsheets の最近の変更の中では、グラフ作成についで、嬉しいアップデート。

落ち穂拾い

その他のアップデートも、小粒 (?) ながらピリリとしてる。五つ紹介しませう。

Google Spreadsheets - Sortbar 一つ目はソートバー。カラムのソートが一発で出来るといふ代物。ソート方法は、「A -> Z」と「Z -> A」の二種類。それから、このソートバーにはヘッダーを作る機能もある。つまり、ソートバーより上の行を固定ができる。大きなテーブルで、ヘッダー部分が見えなくて編集しずらい場合に便利。ソートバーはドラッグして動かすことも出来る。これはアイデアだね。

二つ目は簡易和計算機能。セルを囲むと、領域内の数字を自動合算 (和をとって)、表の右下に表示する機能。これは Excel にもあったかな。

三つ目は、複数の人と同時にシートを編集している時に、他の人がどのセルを編集しているか教えてくれる機能。第三者が編集しているセルは、枠の色が違って表示されるといふ。ぼくは Google Spreadsheets を共同編集したことはないので、この機能がどう見えるのか確かめてない。想像するだけで楽しさふだけど :p

四つ目は、Google Spreadsheets の閲覧がほとんどのモダン・ブラウザーでサポートされたこと。Safari や Opera でも、Google Spreadsheets が開ける。ただし、編集はまだ無理。まぁ、Safari や Opera の人達にとって、朗報といへば朗報なのかしらん。

五つ目は、外部データ (xml, HTML, csv, tsv, RSS, Atom) を取り込む新関数の提供。関数は次の通り。

=importXML("URL","query")
XML/HTML ファイルの取り込み。query は XPath で指定。
=importData("URL")
CSV/TSV ファイルの取り込み。
=importHTML("URL","list",index), =importHTML("URL","table",index)
HTML ファイル内のリスト or テーブルの取り込み。
=importFeed("URL",query,headers,numitems)
RSS/Atom フィードの取り込み。

解説は下記を参照のこと (英語だけど ^^;)。気が向いたら、この機能の解説を書くかも。

MZDay 2007 に参加した

昨日のエントリーでお知らせした通り、MZ Day 2007 に参加して来た。行く途中、ボールペンを失くしたり、電車が遅れたりとアクシデントに見舞われてちょっとブルー。心配していた台風の影響は、ほとんど受けなかった。台風一過の青天とはいえなかったけど、雨一つ降らない天気は助かった。セミナーには少し遅刻して参加。

実際に聞いたのは、以下のセミナー。

  • 検索技術の進化とSEMの新潮流 〜 CGM、ソーシャル検索、パーソナライズ検索などがもたらすもの (渡辺隆広)
  • RSSでマーケティングが変わる、SEOが変わる (鈴木雅臣)
  • API活用でリスティング広告はどう変化する? (佐藤光紀 ←台風の影響で来れず、他の人が購演した)
  • PCサイト担当者のための成功するモバイルサイト運営ノウハウ 〜定性分析、定量分析の活かし方〜 (石井陽子)
  • ROI向上を意識したモバイルサイトと 広告の分析手法 (林經正)
  • パネルディスカッション: みんなでつくるたのしいけんさく 評判検索 (kizasi)、オモロ検索 (SAGOOL)、連想検索(reflexa)... 日本発の有望ベンチャーと探る検索とネットの未来

順を追って、セミナーの内容を紹介しませう。

「検索技術の進化とSEMの新潮流」は、検索連動広告 (Google AdWords や Overture) とディスプレー広告 (新聞やバナー広告) を一緒に活用すると効果が上がる、といふお話。検索連動広告の方がコンバージョン率は高く見えるけれど、ユーザーに「そのキーワードで検索」をさせるきっかけはディスプレー広告の効果が高いとのこと。だから、二つの広告は相互効果が狙える。更に、ユーザーの行動チェーン (自社の検索連動広告をクリックする前に行なった検索の関連性) を把握することが重要とのこと。かふいった話題には疎かったので、新鮮な情報だった。今回のセミナーの中で一番面白かったかな。あと、ソーシャル・メディアと SEO の関係なんかの話があった。

次の RSS のセミナーと API のセミナーは、期待以下。RSS の歴史やら、RSS での SEO やら。API では、リスティング広告自動入札システムが導入できるようになったって話。なんか知ってる話ばっかり。今回のカンファレンスで一番聞きたいと思っていたところだけに、話が浅くて残念。

続いて、モバイルサイト関連のセミナーが二つ続く。というか、演者は両セミナーともデジタル・フォレストの中の人。話としては、繋がってる感じ。モバイル・サイトの運営は (ぼくらブロガーがやってるやうな) ウェブ・サイトとは文化が違うとのこと。それから制限が多くて、正確なアクセス解析をするだけで大変とのこと。「ウェブ・サイトの管理者がモバイル・サイトの管理にも手を出す」時に、押さえておかなきゃいけない話をまとめてた。ぼくはモバイル・サイトに興味はないけれど、難しすぎず易しすぎず、さふいう世界もあるのかという感じで購演を楽しんで聞いた。

最後にパネル・ディスカッション。

ここら辺の検索エンジンの開発者達がパネラーとして参加。自己紹介がわりにした各サービスの説明をしたり、突っ込んだ裏話なんか聞かせてもらった。興味を引くサービスもあったので、後日、clmemo@aka でも取り上げるつもり。

セミナーが終わったら名刺交換。顔見知りのブロガー kuroyagi さんに、いろいろ人を紹介してもらった [Thanks!]。って、名刺持ってないし :p。名刺も渡せず、本当にごめんなさい。ミニカードの一つでも作っておくんだったと反省。

あとがき

かふいうセミナーに参加するのは、今回が初めて。思ったよりも面白い。ただ期待してたセミナーよりも、さふでないセミナーに面白みを感じた。「期待」のセミナーは、既に知ってることをより深く知りたいと思っていて、肩すかしを喰った感じ。逆に、さふじゃないセミナーは、知らない事を易しく教えてもらって目から鱗。セミナー的に入門的なものが多かっただけかもしれない。

これから関東圏に居ることになるので、セミナーにはちょくちょく顔を出すと思ふ。どうぞ、よろしく。

2007-09-06

Google Reader に検索機能がついた

ついに、ついに、ついに! Google Reader に検索機能が付いた!! 「検索」の Google、面目躍如な仕上がり! 感動なしには触れない。

検索

Google Reader の検索ボックスは、記事表示部分の上にある。検索ボックスにキーワードを入れて検索すると検索結果が表示される。

Google Reader - search box 検索ボックス隣のプルダウン・メニューを使うと、検索範囲を絞り込むことができる。検索範囲は大きく分けて次の 5 つ。

  • All items (全ての記事)
  • Starred items (スターの付いた記事)
  • Shared items (共有マークの付いた記事)
  • Folder... (各々のフォルダー or タグ)
  • Subscriptions... (各々のフィード)

プルダウン・メニューは、それ自体が検索ボックスになっている。キーワードを入れると、マッチするフォルダーやフィード (Subscriptions) が (Google サジェストのやうに) 表示される。ユーザーは、その中から「検索範囲」として指定するフォルダーやフィードを選べばいいといふわけ。

ぼくは 500 程のフィードを登録しているけれど、この補完機能されあれば特定のフィードで絞り込むのも難しくはなさそう。なお、この補完機能、日本語も通る。素晴らしい。

検索結果 - Search results

まずはスクリーン・ショットをご覧あれ。これは「Google Reader」をキーワードに検索をかけたところ。「Search results」というタブが新しく出来て、検索結果が表示されている。

Google Reader - Search results 「Search results」タブの素晴らしいところは、検索にマッチした記事の要約が表示されること。記事を探す時に便利。要約量が多すぎず少なすぎないバランス感覚も見事。

「Search results」タブでもショートカット・キーが利用可能。j, k, n, p, space などで次の検索結果にフォーカスを移せる。スターを付けるには、s キー。Google Reader の中で検索結果の全文を読むには、o キーか RETv キーを使えば元記事を開けるし、バックグラウンドで記事を開きたければ過去記事で紹介した Greasemonkey スクリプトが使える。

なお、「Search results」タブから全文を (Google Reader の中で) 開くと、スター付けや共有のショートカットが利かない。これはバグで、おそらく近日中に修正されるのではないかと思う。

検索結果ページから元の記事に戻るには、サイドバーから「All items」を選ぶ。

検索結果 - Expanded view & List view

「Search results」タブだと、記事の要約しか読めない。これだと検索にマッチした記事を全て読みたい場合に不便。そう思ったら、「Search results」タブの隣にある「Expanded view」や「List view」をクリックしませう。普段の Google Reader と同じやうに、検索結果全文を流し読むことができる! もちろんスターを付けたり、共有フラグをショートカット・キーで付けたり、なんてことも手抜かりなく出来るやうになってる。

これらのタブを切り替えるショートカットは以下の通り。

  • 1: Expanded view
  • 2: List view
  • 3: Search results

なお、これらの検索結果に並べ換えのオプションは付いていないらしい。

落ち穂拾い

今回のアップデートで、検索以外に加わった機能も紹介しませう。

一つ目は、サイドバーをクリックで隠せるやうになった機能。Google Maps なんかと思じやうに、サイドバーの右端にある小さな三角アイコン (左向き) をクリックすると、サイドバーが隠れる。戻すには、左端にある三角アイコン (右向き) をクリックする。この機能に付け加えて、サイドバーを隠していても、サブスクリプション・リストにアクセスする機能が加わっている。こちらも便利。

二つ目は、未読記事カウンターの上限が 100 から 1000 に増えたこと。沢山フィードを読んでる人には、有り難からうね。

三つ目は、ブラウザーの「戻る」「進む」が使えるやうになったこと。例えば、「Google Reader」を検索して、次に「iPod」を検索した場合、ブラウザーの「戻る」を押すと前の「Google Reader」の検索結果が表示されるし、そこから更に「進む」を押すと「iPod」に戻る、といった具合。何気に便利。

あとがき

長〜い間待っていた検索機能がついに付いた。それも想像してたよりも高い完成度で。正直、ここまでしっかりしたものが出来るとは思っていなかった。不満の一つや二つは覚悟していた。けれど、そんな心配は杞憂に終わった。

今、ぼくの未読記事数は (再び) 1000 を越えてしまった。だけど、もう心配ない。Google Reader でまず、「Google Reader」を検索する。次に「iPod」を検索する。そして「エヴァ」を検索する。これで、今、ぼくが読みたい記事は一通り読み終われる。残りは、週末にゆっくり読めばいい。

益々、Google Reader を好きになった気がする。

MZ Day 2007 に明日行きます

明日、2007-09-07。翔泳社「MarkeZine」がカンファレンス「MZ Day 2007」を主催する。テーマは「検索」。参加費もいらないってことなんで、参加申込をしてみた。

注目のセッションとされる午前の部は、既に予約が一杯だったので、行くのは午後から。午後は 2 つのトラックが用意されている。一つは「メディア マーケティング環境」、もう一つは「検索の未来」がテーマ。興味のあるセミナーを選んでいったら、「検索の未来」関連のセミナーばかり受けることになった。

かうした (ちゃんとした?) セミナーに出るのは初めてなので緊張。名刺も持ってないし、「検索」を生業にしているわけじゃないし。こんなぼくが行っても大丈夫なのかな?

心配はもう一つ。台風はどうなんでせう。今日中に関東からいなくなるといいんだけど。持ってく Mac Book が雨に濡れるのだけは避けたいなぁ。

最近の iGoogle -- アップデートのまとめ

ここ最近、iGoogle にいろんな機能が追加された。一つ一つ追ってる時間がなかったので、まとめエントリーにしてみる。

レイアウト変更機能

iGoogle のレイアウトが変更できるやうになった。ユーザーは、カラムの数を 1 〜 4 つの間で選べる。また、カラム数 2 の場合は片方のカラム幅を広く (もう一方のカラム幅を狭く) する設定が、カラム数 3 の場合には真ん中のカラム幅を広くする設定が用意されている。

レイアウトの設定は、タブに付いてる三角アイコンをクリック。「このタブを編集」を選ぶ。

iGoogle - Column

タブごとの設定

タブごとに設定が保存できるやうになった。保存できる設定は以下の通り。

  • そのタブのレイアウト設定
  • そのタブのテーマ設定

これで、工夫の幅も広がりそう。例えばこんな風に。「こっちは 1 列で写真だけを表示させる」「このタブは 3 列で旧い Google のシンプルなスタイル」更にシンプルな表示が欲しければ、NoGoogleHeader ガジェットを入れて、ヘッダー部分を隠してしまうのもいいかもしれない。

ガジェットの共有

お気に入りのガジェットを他の人にお勧めする機能。当ブログでも、以前、英語版の機能解説をした。当時は英語版 iGoogle でしか使えなかったけど、いつの間にか日本語版でも使えるようになっていた。

手順は、ガジェットの下三角アイコンをクリック、「このガジェットを共有」を選ぶだけ。

詳細は過去記事をどうぞ。

おすすめのガジェット

Google がおすすめのガジェットを教えてくれる機能。ガジェットの下三角アイコンをクリック、「おすすめのガジェット」を選ぶ。すると、そのガジェットに関連するガジェットがリスト表示される。

よく使ってるガジェットから、新しいガジェットを見つけるのに使えそう。この手のサービスは、ガジェットの提供数が半端なく多くなって、良いガジェットとの出会いが減りがち。というか、探す気力すら沸かなくなるもの。自分が使ってるガジェットから「おすすめ」を教えてくれるなんて、目新しいアプローチだと思う。

Pubsub -- ガジェット同士のコミュニケーション

この機能は (まだ) ガジェットを使う人には大きなニュースじゃない。どちらかというとガジェット開発者向けのニュース。

iGoogle では、ガジェット同士の通信ができるやうになった。つまり、ガジェット間でデータの通信ができるということ。この機能を使えば、「ニュース検索ガジェット」の検索結果を「画像検索ガジェット」に渡すとか、複数の検索系ガジェットをメタ・サーチする、といったことが可能になるらしい。ガジェット間通信のこの機能には、Pubsub という名前が付けられている。

ソースとドキュメントは以下。

サンプル・タブにはこちらからアクセスできる。ただ、ぼくの環境 (Mac + firefox) だと期待した動作はしなかった。まだまだベータ・クオリティーなのかな。

この機能が活用されれば、面白いガジェットが (更に) 増えるかもしれない。

2007-09-05

Blogger の「最近のコメント」表示がおかしい件 (続報)

Blogger の「最近のコメント」ハックで、コメント内容が表示されずリンクも張られなくなった件で、mar さんから情報を教えてもらったのでお知らせしませう。

要点を書くと、

  • Blogger はこの問題を認識している (気がついている)
  • 既に修正作業は終わっている
  • じきに修正作業分はリリースされるだろう

とのこと。この件で大勢の人達が気を揉んでいたことでせう。まずは吉報。心も置ちつくんじゃないかしらん。あとは、修正が反映されるのを待つだけ。復活まで長くはかからないでせう。

情報元

せっかくなので、情報元の紹介をしませう。今回の問題報告と Blogger 側の対応は、Google Groups にある「Blogger Help Group」の「Something Is Broken」というセクションで行なわれた (ぼくは Blogger Help Group をチェックしていなかったので気がつかなかった。お知らせして下さった mar さん、ありがとう)。ディスカッションのあったスレッドは、下記。

スレッドの流れはこんな感じ。

まず、2007-08-25 日に最初のポストが投稿される。Blogger のコメント・フィードが壊れているという報告。同じやうな報告が続いて、2007-08-27、最も端的な報告が上がる。曰く、

My comments feed also shows only the author's name with no link.

It's been like that for several days. No word from Blogger?

Something Is Broken | Google グループ より引用

2007-08-27、Blogger の中の人が投稿。問題解決に乗り出す旨が告げられる。そして、2007-09-05、修正が終わってあとはリリースを待つだけ、という報告が投稿された。

数日後には、「問題が修正されたよ、Blogger ありがとう」ってメッセージが投稿されることでせう。

2007-09-02

Google Desktop for Mac が日本語に対応した

Mac 版 Google Desktop がアップデートされ、バージョン 1.1.0 になった。今回の目玉は、日本語対応。

Google Desktop for Mac は、リリース当初英語のドキュメントしか「検索」できなかった。つまり、日本語のドキュメントは検索できなかった。これは、Mac に限った話じゃなくって、昔の Windows 版 (というか英語版の Google Desktop) も同じ。

今回のアップデートで、日本語のドキュメントをサポート。デスクトップ検索として、ようやく実用レベルになったといえそう。なお、Google Desktop 1.1.0 をインストールするとインデックス作成が行なわれる。旧バージョンで既にインデックスを作っていた人でも例外はなし。何故かっていうと、日本語ドキュメント用のインデックスを再作成しなくちゃいけないから。時間がかかるので、一勉放置する位いの気持ちでアップデートしませう。

9 か国語対応

今回のアップデートで他に目を引くのは、インターフェースが 9 か国語に対応したこと。つまり、イギリス英語・簡体語・繁体語・オランダ語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・日本語・スペイン語の 9 つ。設定画面で日本語が見られるようになったのはいいかもね。少し変な訳も見られるけれど。

それから、日本語と関連して中国語のインデックスも作られるやうになったらしい。

(おそらく) 米国で開発されている Google Desktop for Mac の開発陣にとって、9 か国語対応の方がトピックスとして大きいっぽいけれど、日本人にとっては日本語ドキュメントが検索できる方が大きいかな。ぼくはあまり日本語のドキュメントは持っていないけど、Cmd + Cmd から Gmail のメールを検索できるのを重宝しそう。