新しい画像検索サービスが始まった。名前は viim (ヴィーム)。viim の特徴は、クラスタリング技術と今までにないインターフェース。開発しているのは Preferred といふ日本のベンチャー。
クラスタリング検索
検索エンジンでクラスタリング技術といへば、「検索結果をトピックごとに分類する」技術を指す。例へば「アップル」を検索したら、コンピューター会社のアップル、中古車買取サービスのアップル、それから音楽レーベルのアップルなんかが引っかかる。ここでトピックごとに検索結果が分けて、ユーザーの検索効率を上げてやるのがクラスタリング型検索エンジンの特徴。日本だと Clusty なんかがクラスタリング検索エンジンとして有名かな?
ウェブ検索エンジンに限っていへば、クラスタリング検索エンジンはそれほど目新しいサービスでもない。ただ、それを画像検索エンジンでやろうとしたのは、viim が初めてじゃないかしらん。
それでは、viim の検索結果ページを見てみませう。検索キーワードは、日本の誇る漫画家「手塚治虫」。
viim の検索結果は、灰色のスペースに表示される。画像をクリックすると新しいウィンドウが開いて、オリジナル画像を見ることができる。
検索結果の上に、映画のフィルムを横にしたような部分がある (黄色の領域)。これが、クリスタリング技術で作られた「トピック」部分。一つの枠が一つのトピックを現していて、トピック名と一緒にそのトピックの代表的な画像が 2 枚、サムネイル化されている。
トピックを選ぶと、下の検索結果スペースが更新される。また、選んだトピックからはサムネイルが消えて、ユーザーにどのトピックを表示しているか教えてくれる。なかなか無駄のないインターフェースだね。
さて、スクリーンショットのクラスタリング検索を解説しませう。「手塚治虫」を検索して、トピックス「火の鳥」を表示している。このトピックスには、「火の鳥」の漫画の他、像やロゴなんかも表示されている。「火の鳥」以外のトピックスに目を向けると、「リボンの騎士」「七色いんこ」三つ目がとおる」「海のトリトン」と手塚氏の代表作が抽出されている。ちなみに、「浦沢直樹」がトピックスに現れているのは、彼がビックコミック・オリジナルで連載している「PLUTO」の原作が手塚治虫なため。
スクリーンショットに現れていないトピックスを言へば、「手塚治虫文化賞」「手塚プロダクション」「ブラックジャック」などなど。面白いところでは「京都」といふトピック。これは、京都には「手塚治虫ワールド」があるせい。
こんな感じで、「検索キーワード」に逆に教えられるのも、クラスタリング検索の面白いところ。
横スクロールなインターフェース
viim は他の検索エンジンとは一風変わった検索結果ページを用意している。それは、スクロール方向が「横」といふこと。
横スクロールするには、検索結果 (or トピックス) の上にあるスライド・バーを動かす。このスライダーは小さくて動かしにくいので、直接スライダーをクリックする方が楽でせう。
小さくスクロールする場合は、マウスを検索結果 (or トピック) の端に持っていく。すると、自動スクロールする仕組み。これは斬新なアイデアだと思った (見易いかというのは別にして ^^;)
自動スクロール
さて、検索結果を流し見たい場合はどうしやう。さういふ場合は、検索結果ページ右上にある「> > 自動 > >」ボタンをクリックする。
viim は「自動」モードに入ると、検索結果スペースを自動で右スクロールする。そしてトピックにある画像を全て表示し終えると、自動で次のトピックに移る。以下、全てのトピックを表示するまで、右スクロールを繰り返す。
「自動」モード中に気に入った画像を見つけたら、もう一度「自動」ボタンを押して「自動」を解除すればいい。
Turbo
自動スクロールほど機械任せにはしたくない。自分のペースで全ての画像を見たい。
そんな場合は、ページ左上にある「Turbo」ボタンをクリック。トピックにマウスを持っていくだけで、そのトピックスの検索結果が展開される。検索結果のスクロールは出来ないけれど、トピックの中を覗くのには威力十分。アニメーションも見てて楽しい。
HTML 版
凝ったインターフェースは要らない、というお方は、HTML バージョンの viim をどうぞ。
落ち穂拾い
最後に、「固定リンク」と「健全」ボタンの説明をしませう。
viim は検索結果ページの URL をデフォールトで持たない。で、検索結果をブックマークしたり、検索結果ページの URL をメールで送ったりする時のために、「固定リンク」といふボタンを用意している。
「健全」ボタンをクリックすると、ボタンは「R18」という表示になる。つまり、セーフ・サーチ機能をオフにすると... 「R18」モードで女優を検索するとすごいことになる、とは開発者の弁。もう一度「R18」ボタンを押すと「健全」に戻る。
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