2011-11-05

B.M.C. Audio の音にワクワクした

2011-11-04、インターナショナル・オーディオ・ショーに行ってきた。今年は会社も辞めて金欠。だから「買い物」を目的にショーを見て回る必要がなかった。その分、気が楽だった。そして、そんな時に限って、心ふるわせるオーディオ・ブランドとの出逢いがあったりする。

そのブランドは、B. M. C. という。Balanced Music Concept の略。新進のオーディオ・メーカーで、お国はドイツ。ブランド創立は 2009 年。日本への輸入開始は 2011 年 (今年) から。日本での輸入代理店は Axiss

B. M. C.

B. M. C. の Balanced は、バランスの取れた音を指している。ここで言うバランスは、技術 (engineering)、再生する音楽、見た目、そして価格も含む (オーディオの「バランス回路」を指しているあけではない)。

代表は Carlos Candeias 氏。40 代の壮年。オーディオ・ショーでは (ドイツ人なのに) 流暢な英語で喋っていた。氏は元々、1984 年から OEM でオーディオ機器の開発に従事。15 年近い経験を経て、一般向けオーディオ・メーカーへの転身を図った。

オーディオ・ショーの講演で (ほとんど) 期待せず、音楽を聞く。CD プレーヤー、DAC、パワー・アンプは B. M. C.。スピーカーは Wilson Audio の Sophia 3。お気づきのことと思うが、プリ・アンプがない! プリ・アンプがない (正確にはオプションである) のがこの B. M. C. の特長。

スピーカーからはスピード感があってとてもフレッシュな音が飛び出してきた。衝撃!! 手嶌葵の The Rose は目の前で本人が歌っている様に会場の空気が一変した。マリア・カラスのカルメンは録音の古さを感じさせない新鮮な音。カラスの絶唱も胸に突きささる。

アンプ・メーカーの音としては日本の Soulnote に音が近い。ガレージ・メーカーでは、ツカダ・アンプ (See なお&トラさん邸訪問記 第一回、第二回 前編後編; EMGinn - ツカダアンプ) を連想させる音だった。

このメーカーのキモは、余計な電気信号経路を削ること。例えば、CD プレーヤーは CD から音楽データを取り出し「電流」に変換する。この「電流」は途中で「電圧」に変換される。プリ・アンプは変換された電圧を増幅させる。これがボリューム調節に当たる。そして「電圧」は再び「電流」に変換され、パワー・アンプでスピーカーを動かすに足るだけの電流に増幅させられる。ここで、プリ・アンプを省けば「電流→電圧→電流」という手間がなくなる。手間がなくなれば、それだけ CD で取り出した音楽情報を劣化させずにスピーカーに渡せる道理。

技術的に突っ込んだ話

上記説明を読んだ (オーディオに詳しい) 友達がメールで補足説明をくれた。彼のメールは「本文」の訂正の形で送られてきたので、これをそのまま写すと文章が細切れになってしまう。ぼくなりの言葉で文章を直して、B. M. C. の技術について突っ込んでみたい。

まずは一般的なオーディオ・システムの話。

CD プレーヤーは CD から音楽データを読み出し、音楽データをアナログ信号である「電流」に変換する。次に「IV 変換」でこの「電流」を「電圧」に変換する。CD プレーヤーは音楽データを「電圧」としてプリ・アンプに引き渡す。

プリ・アンプはまず受け取った電圧を一旦減衰させる。この行程が一般に「ボリューム調整」に当たる。どの程度減衰させるかは、ユーザーのボリューム指定に寄る。その後、「電圧」を増幅してパワー・アンプに引き渡す。

プリ・パワー間のケーブルを通る間に電圧は減衰する。そこで、パワー・アンプは最初に減衰した電圧を増幅し直す。その後、「電圧」を (スピーカーを動かすに足るだけの) 「電流」へと変換する。

まとめると、CD プレーヤーは CD からデータを取り出し「電流」という形にする。そして「電圧」を出力。プリアンプは電圧の減衰・増幅を行ない、「電圧」を出力。パワー・アンプは電圧の増幅と電流への変換を行ない、「電流」を出力。スピーカーは電流を受け取って「音」にする。CD プレーヤー・プリアンプ・パワーアンプ間は全て「電圧」で音楽データの受け渡しが行なわれている。

一般の方式を「電圧電送」とするなら、B. M. C. の方式は「電流電送」。

CD プレーヤーは音楽データを読み出して「電流」にした後、その電流をプリ・アンプを介さず直接パワー・アンプへ引き渡す。よって、四つの行程が省かれる。すなわち、「電流から電圧への変換 (CD プレーヤー)」「電圧の減衰 (プリ・アンプ)」「電圧の増幅 (プリ・アンプとパワー・アンプ)」「電圧から電流への変換 (パワー・アンプ)」。これだけの行程がなくなるので、「音楽」が新鮮さを保つ。

ぼくの説明で プリ・アンプを省けば「電流→電圧→電流」という手間がなくなる と書いたが、これは正確さに欠ける。何故なら、電流から電圧に変換するのはプリ・アンプではなく CD プレーヤーだから。つまり、「電流伝送」には CD プレーヤー (もしくは DAC) が「電圧」ではなく「電流」を出力する必要がある。そして、B. M. C. の CD プレーヤーや DAC は電流出力する仕様になっている。

蛇足ながら、一般の機器と接続できるよう B. M. C. の CD プレーヤーは「電圧」の出力も出来るし、パワー・アンプも「電圧」を受け取る口がある。

もちろん、これではボリューム調節ができなくなるので、他の手段が用意されている。また回路をあまりシンプルにし過ぎると、スピーカーからの逆起電力 (音を出した反作用で、スピーカーからアンプに電流が戻って来る現象) でアンプがスピーカーに振り回されてしまう。こういった難しい技術的な課題を解決して、商品として世に出たのが B. M. C. Audio というわけ。

ぼくは回路に詳しくない。知ったかぶりをしたら間違いを犯しそう。もうちょっと技術的な話や商品のラインナップは PDF のカタログがあるので、そちらを参照して欲しい。

現在のところ、CD プレーヤー、プリ・アンプ付 DAC、インテグレーテッド・アンプ、パワー・アンプ (ステレオ、モノラル)、フォノイコライザーを発売しているらしい。

あとがき

音が素晴らしかったのと、ドイツの人ということで講演後に Candeias 氏に話しに行った。氏は気さくで、技術的な疑問にも易しい英語で説明をしてくれた。

調子に乗って自分が使っているスピーカーの話を持ち出した。Bösendorfer のスピーカー。セッティングが難しく、ピアノ・メーカーが作ったスピーカーという先入観もあり、ピアノだけしか鳴らないスピーカーとして日本では知られている。というか、発売時期が短かかったので、存在自体知らないオーディオ関係者も多い。でも、ベーゼンドルファー社のあるオーストリアと B. M. C. のあるドイツはお隣の国。もしかしたら、知っているかもしれない。そんな下心で「ベーゼンドルファー・スピーカーを使っている」と言った。

返ってきた答えは「That's difficult speaker」だった。そう。ベーゼンドルファー・スピーカーはセッティングをかなり詰めないとまともな音で鳴らないし、アンプも選ぶ。とても「難しい」スピーカー。Candeias 氏、よくご存じでらっしゃる!! 氏は続けて、「ベーゼンドルファー (他、数社のスピーカー名を挙げ) の様な難しいスピーカーもこのアンプはよく鳴らす。是非、試して欲しい」と言う。

ベーゼンドルファー・スピーカーを「難しい」スピーカーと言ってもらえるだけでも、こちらは舞い上がっている。その上、(海を渡って来た) 開発者に是非アンプを使って欲しいなんて言われると... 心は陥落。帰りの電車は、B. M. C. のことばかり考えていた。病気が治って、職についたら、本気で考えてみる。

See also

参考

2011-11-01

賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ)

10 月 4 日に引越をした。新居を決めるにあたって、賃貸物件検索サイトを複数利用したのでレビューする。利用したサイトは以下の 3 つ。

2010 年 8 月、Home's のブロガー・ミーティングに参加したので、まず Home's を使って検索を開始。その後、他にも同種の検索サイトがあることを知り併用した。使い方のコツはどのサイトも同じで、「理想とする条件を遠慮せず検索条件に追加すること」。よほどのことがない限り、物件が見つからないことはない。

大雑把な比較

Home's と Door の検索が使い易く、物件数も多い。スマイティの使い勝手はいま一つだった。

Home's には「Home's賃貸」だけでなく他の調べ物をするためのサイトも用意されているので、これらのサイトの併用も非常に役に立つ。賃貸検索だけに集中してしまうと、見逃す情報も多い。

ぼくの理想

住み慣れた場所から離れる理由もなかったし、むしろ通いなれた病院や図書館 (公民館) を引き続き使いたかった。なので、近所で賃貸物件を探した。検索条件に入れた項目を下に記す。

  • マンション
  • RC (鉄筋コンクリート)
  • 1K 〜 2LDK
  • 家賃: 5 万〜7 万円
  • 光ファイバー
  • バス・トイレ別
  • 室内洗濯機置き場
  • 駐輪場あり

まず、音楽が好きでオーディオにも凝っている。大音量と言わずとも、気兼ねなく音楽を楽しみたい。だから、遮音性の高い物件を探す。一般に、アパートよりもマンションの方が、鉄骨よりも鉄筋コンクリートの方が、遮音性が高い。

自炊をすることになると思うので、キッチンは必要。今までの経験から、油物を料理すると油が部屋に舞う。この油がオーディオ (特にスピーカー) に付くことを嫌った。そのため、キッチンと居室に敷居が欲しい。結果、ワンルームという選択肢は消える。

技術系ブログを書いている身としては、ネット回線は速い方がいい。光が使えることを条件に加える。

音楽を聞きながらコンピューターをいじりたいので、大きめの部屋にオーディオと PC ラックを置きたい。理想と現実を見るなら、キッチン 1 つに、大きな部屋が 1 つあればいい。つまり 1K。部屋の使い方次第では、2 部屋を通しで使える可能性もあるので、候補は 2LDK まで広げる。

過去にユニット・バス (バス・トイレ一緒) を使っていて嫌になっていたので、バスとトイレは別に。車を持つ気はない (関東は電車の方が便が良いからね)。けれど、最低限の移動に自転車は是非欲しい。だから駐車場は要らないけれど、駐輪場はありで。車があればコイン・ランドリーを使って洗濯出来るけれど、自転車では無理。だから洗濯機を置けるようにする。

以上の条件を加味した上で、目標家賃は 5.0〜5.5 万円。ただし、好物件ならば、共益費込みで 7.0 万円までは許す。

家賃相場

駅によって家賃の相場が違う。同じ様な物件でも、例えば相模原と橋本 (一駅違い) では橋本の方が相模原より 1〜2 万円は家賃が高い。家賃が月一万円でも安けりゃ、住みなれた場所を離れても良いかとも思う。

ぼくの場合、自分の住んでる所が比較的家賃相場が安かったので、引越先を近所に留めた。

人によっては、場所を大きく変えた方が家賃が安くなって良い物件が見つかるかもしれないので、相場は予め調べておく方が良いと思う。

路線・駅検索よりも地図検索

路線・駅検索は路線・駅を選んでから、検索条件を入力。結果はリストになって現れる。リストには家賃や築年数、間取り図などの最低限の情報が表示される。

地図検索は地図で大まかな場所を選んでから、検索条件を入力。結果は地図上にアイコンで現れる。アイコンをクリックして詳細情報を表示。

住む場所が大まかに決まったなら、地図検索が便利。まず物件の位置がピンポイントで分かる。次に近所のコンビニ・スーパー・銀行を簡単に調べられる。生活のしやすい環境は、物件の検索条件には入っていない。地図検索で、住みやすそうな物件をいくつかチェックし、間取り・家賃を見ていくと良い。

Home's 及び Door は検索のトップページから地図検索が行なえる。どちらかというと、Door の方が地図検索の能力が上。Google ストリート・ビューとの連携がスムーズで、近所の様子と物件の外からの眺めが見られる。スマイティは「路線・駅検索」の検索結果から地図表示に切り替えを行なう。

不動産会社検索

ネットだけでは物件を貸りられない。不動産屋に行く必要がある。そこで問題になるのが、どの不動産屋が良いか。一応、検索サイトがあるので調べてみると良い。夜遅くまで営業している不動産屋や、引越業者の紹介がある不動産屋を見つけることができる。

この検索は良く出来ていると思うが、「口ロミ」が集まっていない。とても残念。是非、多くの人に使ってもらい、口コミ情報を知りたいもの。

不動産屋に行ってみる

ネットで調べた物件を予めプリント・アウトして持っていくと話がスムーズに進む。自分の希望も、口頭で述べるより、予めテキストにして紙で見せる方が良いかもしれない。例えば、ぼくの場合は「音楽が聞きたい」「パソコンをよく使う」なんてポイントをまとめておく感じね。いざ、人を前にして話すと、一つ二つポイントを忘れちゃうことがあるので、その対策。

ぼくの場合、iPad を持っているので、絞り込んだ物件のウェブページを予め Safari で開いて不動産屋に行った。自分の要望を言った後、ネットで調べている旨を伝え、iPad で候補物件を見せる。不動産屋は独自のシステムを持っているので、iPad の情報から不動産屋の「物件情報」をプリント・アウトしてくれる。流れがスムーズで良かった。

更に、自分の要望と候補を伝えた後、不動産屋の意見も聞く。新着の物件、ネットで見落としていた物件、一部要望を満たさないけれど非常に良い物件などがあれば紹介してもらう。実際、不動産屋の「閃き」の中に隠れた好物件が入っていたりする。

ぼくの場合も、新居はネットで調べた物件ではなく、不動産屋が紹介した物件になった。ただし、これはネット検索が無意味というわけではない。ネットで候補を出していたからこそ、不動産屋もぼくの要望を汲みやすく、「別案件」を出せたのだと思う。

複数の不動産屋に行くべきか?

時間があれば行く方が良いと思う。ぼくは二店舗回った。不動産屋 (もしくは店員) によって、同じ要望・候補物件を伝えても考え方が違う。例えばこんな感じ。

  1. 場所に拘らず、鉄筋コンクリート造で大きめの部屋を「別案件」として提示。家賃は上限一杯だけれども、好物件多し。
  2. 「住み慣れた場所を離れたくない」というぼくの意思を尊重し、近所の「別案件」を提示。家賃は安く、部屋は狭い。

心は好物件に傾いたけれど、最後は狭くとも安い物件を選んだんだから、世の中なにがあるか分からない。

物件を見て回る

不動産屋で候補が絞れたら、実際に物件を見せてもらう。行く時はメジャー必須。ポイント (?) を列挙する:

  • RC (コンクリート造) はコンクリートの芯からの距離で長さを測る。つまり、壁の厚さを含めて「広さ」を表示する。従って、RC は間取り図の広さより小さめになる。また、コンクリート造では下階のコンクリートが厚く、上階に行くほどコンクリートは薄くなる。下階の方が遮音性は高くなるが、より狭くなる。具体的には 1 階の部屋で、9.2 畳表示が実寸 7.8 畳、7.7 畳表示が実寸 6.5 畳だった。これはメジャーを持っていって測るしかない。
  • RC であっても、部屋の仕切りもコンクリートにしているところとそうでないところがある。当然、コンクリートを使っていない部屋は、隣の部屋の音が洩れ聞こえる。窓 etc. の位置から逆算して壁の厚さを測ることができる。例えば、エアコンが部屋の端に付いていたとする。外からエアコンのパイプの位置を見ると、隣の部屋のパイプがすぐ近くにある。この場合、隣の部屋は自分の部屋と対称で、パイプとパイプの間に壁があるわけだから、そのパイプ間距離が近いということは壁が薄いことを示している。
  • ぼくの机は大きい。120 x 90 cm ある。これがどれほど部屋を狭くするか? また、どの位置に置けるのか? 100 円ショップに行って、レジャー用のシートを買い机の大きさに切った。部屋を見物する時、実際にシートを広げて印象を確かめてみる。窓にかかりそうか? 照明の明かりは? 特に長方形でない部屋の様子を知るのに便利。
  • コンセントの位置を確かめる。特にコンセントの位置と数は、PC・TV・オーディオを置く上で必ず考えなくてはならない案件なので、間取り図 (できればプリント・アウト) に書き込んでおくと良い。また、コンセントの位置には書棚・箪笥などが置けなくなるので、それも考慮に入れること。テレビの端子・電話の端子も必要なら位置を確認。
  • コンセントと一緒に、ネットの口も調べておくこと。有線 (LAN ケーブル) で繋ぐなら、やはりネットの口の位置で家具の置き場所がある程度決まってしまう。一件、困った物件に出会った。そこは最初から光ネットが使える様に LAN の口が付いていた。プロバイダー料は家賃込みで、使い放題。ところが、ルーターに繋いではダメよ! という制限付。つまり、無線ルーターに繋いで Wi-Fi を使えない。iPad も MacBook も Wi-Fi なし。ルーターを繋ぐなら、電話の口からフレッツ光と別契約してプロバイダーも新規に入りなさい... と。最新な一人暮らし向け物件には、そういう罠もあるのでご注意あれ。
  • 写真を撮る。部屋の中身は当然のこと、コンセントの位置、キッチンの様子、風呂場・トイレ。気になるところは撮影必須。記憶はうつろいやすいので、意外と後で役に立つ。窓からの風景も撮っておくと Good。日当たりの良さが分かる。路線が見えれば電車の音が五月蝿いかもしれない。隣が壁の薄い民家なら、隣の部屋より、隣の家からの音が気になるかもしれない。

相談は Gmail Chat / Skype で

相談相手がいると良い。親でも良いし、友達でも良い。別の視点でアドバイスをくれる。

基本は音声チャット (電話含む) で良いと思うけど、候補物件を知らせる時には Gmail Chat や Skype などの履歴の残るテキスト・チャットで「物件ページ」の URL を送る。すると、相手も間取りが確認できる。URL と一緒に付加情報 (マンション名・家賃・気になっているポイント・写真) を送ると更に良い。その場で、気になる物件リストが出来上がる。後で読み返す時も、要点がまとまっているので、分かりやすい。

あとがき

ぼくは主に Home's と Door で地図検索して候補を絞り、不動産屋に行った。そこで新しい候補を提示され、自分の候補と合わせて候補を絞り直し。いざ部屋の下見に行って、ある程度心が決まった。その晩、親と相談していたら、ネットで面白い物件を発見。そこの下見に行く。

このタイミングで、鉄筋コンクリート造の部屋が狭いことに気付く (メジャーで大きさ測ってたのが良かった)。それまで住んでいた寮の部屋よりも若干狭くなる。これは家賃に見合わない、と困惑。ならば、別の候補も? と調べてみると、狭いと諦めていた部屋は更に狭かった。

そして方針転換。どうせ狭くなるのなら、安い部屋にしよう!

第一候補だった広くて文句なしのデザイナーズ・マンションは家賃が高すぎて白旗。第二候補に急浮上した物件は、部屋の広さと家賃がマッチせず諦める。そして、第三候補の狭いけど安いし近場でスーパーもコンビニも近い物件に決めた。

ネット・不動産屋・下見。一つでも欠けていたら、今の新居は選べなかった。三つをちゃんと組み合わせたからの好結果だと思っている。

see also

GDD2011 の DevQuiz Web Game の回答

前エントリーに引き続いて、GDD2011 の DevQuiz における「Web Game」の回答を載せてみる。

課題

シンプルな神経衰弱ゲームです。カードはクリックすることでめくることができます。全 64 セットを解くことで問題クリアとなります。

回答

Google Chrome Extensions のサンプル・コードが用意されている。そのコードをいじくって、カードを端から順にクリックしてめくり、「同じ」カードを見つけたらそのセットをクリックして、「神経衰弱」を完成させるプログラムを書いた。

ソースコードは、Gist に載せてある。

あとがき

この問題は比較的簡単に解けた。Chrome の拡張機能は、manifest と JavaScript の書き方さえ学べば簡単に書けてしまう。個人で使うだけなら、zip で固めて Google Chrome に読み込ませて用は足るので便利。ただ、凝ったことをやろうとすると、セキュリティーがらみで少し面倒 (本課題ではそこまで踏み込まなかったけど)。一冊、解説書が欲しいかな。

2011-10-28

GDD2011 の Google Apps Script 回答

Google Docs では Google Apps Script を使ってマクロを組むことができる。GDD2011 の DevQuiz には、Google Apps Script に関する課題も出た。久しぶりに Google Docs をいじっていて、そういえばこの課題を解いたんだったな... と思い出したので、ここに載せてみる。

課題

ある都市(複数)における日別の供給電力と最大消費電力に関する記録が以下のような JSON の形式で与えられます。 この記録を Google SpreadSheets 上に展開してください。

[
  {
    "city_name": "Oykot",
    "data": [
      {
        "capacity": 1000,
        "usage": 750,
      },
      {
        "capacity": 1200,
        "usage": 1000,
      },
      ...
    ]
  },
  {
    "city_name": "Akaso",
    "data": [
      {
        "capacity": 1000,
        "usage": 800,
      },
      ...
    ]
  },
  ...
]

ぼくの回答

回答は以下の通り。これで、課題を満たしたスプレッド・シートを得た。

function myFunction() {
  var url = "http://gdd-2011-quiz-japan.appspot.com/apps_script/data?param=1093922241762506067";
  var result = UrlFetchApp.fetch(url);
  var json = Utilities.jsonParse(result.getContentText());

  var doc = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var sheets = doc.getSheets();
  for (var i in json) {
    var sheet = doc.insertSheet(json[i].city_name, i);
    var table = new Array();
    var table_size = 0;
    for (var j in json[i].data) {
      var d = new Array(json[i].data[j].capacity, json[i].data[j].usage);
      table.push(d);
      table_size++;
    }
    sheet.getRange(1,1,table_size,2).setValues(table);
    for (var j=0; j>table_size; j++) {
      var n = j+1;
      sheet.getRange("C"+n+":C"+n).setFormula("= B"+n+" / A"+n);
    }
    sheet.getRange("C1:C"+table_size).setNumberFormat("0.00%");
  }
  logData(json);
}

function logData(json) {
  Logger.log("usage: " + json[0].data[0].usage);
  Logger.log("capacity: " + json[0].data[0].capacity); 
  for (var i in json) {
    Logger.log(i + ": " + json[i].city_name);
  }
}
  
function getFormatString() {
  var doc = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var sheet = doc.getActiveSheet();
  var string = sheet.getRange("C1:C1").getNumberFormat();
  Logger.log("% = " + string);
}

function removeSheets() {
    SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().deleteActiveSheet();
}

あとがき

GDD2011 の DevQuiz には Go 言語の課題にかかりっきりになって、結局解けなかった。諦めて Google Apps Script の課題に挑んだら、二時間ちょっとで出来てしまった。当然、Google Apps Script を触るのは初めて。意外と簡単に使えるので、ちょっと閑な時に勉強しておいて損はないと思う。

ちなみに、この回答。提出しようとしたら 1 分遅れで回答が締め切られていた。これを提出できてたら、あるいは GDD2011 に参加できたかも。。。いや、やっぱり無理だったかな。

2011-10-27

O'Reilly の HTML5 for Publishers が無料提供

O'Reilly から「出版向け」HTML5 の本が出た。題名は「HTML5 for Publishers」。電子出版での提供で、フォーマットは EPUB, PDF, MOBI(Kindle) の三種。価格は無料

全四章。ぼくは EPUB 版を iPad でダウンロードして iBooks で読んでいる。ページ数はフォントの大きさで変わっちゃうから正確な値は出ないけれど、ぼくの iBooks では全 81 ページとなっている。それほど厚い本じゃない。目次は以下の通り。

  1. Canvas for Publishers
  2. Geolocation for Publishers
  3. <audio>/<video> for Publishers
  4. Embedding HTML5 in EPUB

本文は当然英語だけれども、HTML5 や出版に興味のある人は是非!

2011-10-25

シャープの電子レンジ RE-S204 を買った

引越にあたって、家電を二つ買った。一つは洗濯乾燥機。もう一つが、本エントリーで紹介するオーブンレンジ: SHARP RE-S204。

Amazon 価格 16,779 円。大きさ 47w x 39.5d x 30h cm。重さ約 11 kg。丸皿サイズ、直径 30 cm。レンジ出力 900W。

Amazon のカスタマー・レビューに恐しい程、細かい商品レビューが載っている。他機種との比較もあり、非常に参考になる。

オーブン・レンジ

ぼくはガジェット好きを自認しているけれども、家電となると一気に素人に戻ってしまう。まず、お店に行って聞いたのはパンが焼けるかどうか? ということだった。それだけモノを知らなかった。というか、今まで電子レンジなしの生活が長かったからねぇ〜 (ちなみに実家にある電子レンジは 30 年選手!)。

そんなわけで無知を白状して、家電量販店の店員さんに初歩的なことから教わった。

  • 電子レンジでパンは焼けない
  • オーブン・トースターというパンを焼く専門機がある。価格は五千円以下
  • 電子レンジにオーブン・トースターの機能をくっつけたものがオーブン・レンジ

最安の電子レンジとオーブン・トースターの組み合わせは、最安のオーブン・レンジとほぼ同一価格か少し安い。機器を二つに分けると、電子レンジを使いながら、オーブン・トースターを使う、両方使いが出来る。ぼくの場合、キッチンが狭い。二機種買って安くあげるよりも、一機種で済ませられる方を選びたい。そこでオーブン・レンジを買うことにした。

RE-S204 にした理由

とにかくオーブン・レンジすら知らなかった人間だから、機種ごとの違いも分からない。店員さんの言うなり。上を見れば高機能なものが並んでいるけれど、お金も節約したいのでほどほどのところを選択肢にする。

シャープの RE-S204 を選んだ理由は以下の通り:

  • オーブン・レンジであること
  • 「牛乳・酒」ボタンがある (ぼくはホット・ミルクが大好き)
  • 食パンを焼く「トースト」ボタンがある (手動の「トースターグリル」ボタンもあり)
  • 「あたためスタート」を二度押しすると、「冷凍」ものになる

つまり、オーブン・レンジの初心者が使いやすい機種を選んだ。難しいことは分からないんですよ。特に「冷凍」を「あたため」2 回押しというのが気に入ったかな。

「22メニューを自動調理」という言葉は気にしなかった。初心者に「22メニュー」も使いこなせないと思ったから。同様に、他機種でも自動調理のメニュー数やこだわりの調理機能には目もくれなかった。そこまで使うとは思っていないから。

それよりも、牛乳とか食パンとか、「あたため」ボタンが大きいとか、シンプルに分かり易い機種を選んでみた。

意外と機能豊富

買ってから知ったのだけど、最近のオーブン・レンジはすごいのね。野菜を茹でたり、唐揚げを揚げたり。機能性の豊かさにびっくり。つい先日も、ほうれんそうを茹でてみた。茹でるだけだと、初心者にも簡単。まいった。

ちょっと自炊が楽しくなるかもしれない。

2011-10-24

トラウマにしない 〜退職にあたって〜

十月上旬に JVC Kenwood を退職したのは過去記事の通り。休職期間満了ということで、書類上はトラブルなく退職が進んだと言える。けれど、ぼくの心の中まで円満だったかと言うとそうでもなかった。今日はそこら辺をまとめてみたい。

イライラの日々

2009 年 7 月に心のバランスを崩した (抑欝神経症)。ささいなことでイライラがつのる様になった。ぼく自身としては表に出さない様にしていたつもりだったけれど、隠しきることは出来なかったらしい。上司に指摘されたし、厳しいことも言われた。

病は気から、と言うように体調も崩れ易くなった。頭痛・腹痛・嘔吐感。特に朝の体調が良くない。遅刻することが一時期増えた。上司から「開発から外れて欲しい」とさえ言われた。戦力外通告を受けたようで大きなショックだった。

イライラと体調不良の日々の中、仕事は佳境を迎え、無茶なリクエストやミス (自分も含めて周りの人達も) も増えた。そして、唐突に休職へと入る。

トラウマにしないで欲しい

バリバリ働いていたのに、休職に入った途端、体が動かなくなった。何をするにも体が重い。音楽を聞いても楽しくない。本を読んでも集中力が続かない。4 か月近く、「一冊の本を読み切る」だけの集中力すら保てなかった。それだけボロボロだった体を、どうやら気合いだけで動かしていたらしい。体職して気合いが抜けたら、本来の疲れが表に出た... と。

この当時のぼくの心情は、会社への不信に満ちていた。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、を地で行っていた。

時を経て体調が良くなってくると、熱い怒りが冷たい憎しみに変わっていった様に思う。

その不信・怒り・憎しみは、今はもうない。

きっかけは退職を決めた (正確には「復職するにはまだ早い」というぼくと主治医の意見を言った) 時の上司の言葉だった。

会社を辞める人を見てきて思うことがある。それは辞めるきっかけになった原因・理由・トラブルをトラウマにしたまま次の会社に行ってしまう人が多いこと。安宅君にはそうなって欲しくない。

ガーンと目が覚める様な言葉だった。そもそも心のバランスを崩したのは大きな仕事をやったストレスが原因で、病気にならないよう自分をコントロール出来なかったのは痛恨事だけれども、結果には満足していた。会社に不信を持つ様になったのは、病気になった後の小さな小さな「嫌なこと」が積み重った結果だった。だから上司の言葉は的を射たわけではなかったのだけれども、それでも心に突き刺さった。

会社に不信を持っている状態。これこそ、今のぼくの「トラウマ」になっているのではないか?

会社不信の原因を一つ一つ思い返せば、自分の過失もあるし、過去のことと流してしまえるトラブルばかり。それらを積み重ねて大切に「トラウマ」へと変えようとしている。心の中のわだかまりが栓をして、嫌な思い出が流れて行かなかった。

そんな時の言葉だった。自分の殻を崩く様な言葉。何より、自分が持っている不信感が「トラウマ」になりかけていると気づかされたことが大きかった。明瞭な形を持たなかった「嫌な感情」に一つの名前がついて、認識した。そうした途端、トラウマを引きずることに馬鹿らしさを感じた。会社にとっても、ぼく自身にとってもメリットがない。

そうして、ぼくの中から会社への不信は薄らいでいった。

あとがき

生きてて嫌なことにぶつかることがあると思う。それがトラウマになってしまうこともある。でも、トラウマにしなくて良いことまでトラウマにしちゃってる人っているんじゃないかな?

ぼくの様に。

そんな人達にこのエントリーを書いた。ぼくを救ってくれた言葉を届けたかった。

心のことなので、読んでハイと納得できることじゃない。ぼくも、休職直後に同じ言葉を聞いていたら、この言葉は心に届かなかったと思う。こういう事を書いていたエントリーがあったな、と心の中に留めておいてもらえたら嬉しい。

おことわり

ぼくは複数の部署を移っているので沢山の上司がいた。また上司の上司も「上司」と一括りに書いている。本エントリーには、何度も「上司」という言葉が出てくるけれど、それは特定の一人を指すわけではない。悪しからず。

2011-10-23

ひかり TV (ビデオ・サービス) と楽天レンタルを比べる

ひかりTVを試す機会があったので、楽天レンタルとの比較レビューを書いてみる。

ひかり TV とは?

ひかり TV は、インターネット経由でテレビを見るサービス。サービスに登録すると専用の端末機器が送られてくるので、TV に繋いでテレビを見たりビデオを見たりできる。

サービスは大きく分けて 2 つ。一つ目は 80 ch 以上の専門チャンネルを楽しめる「テレビサービス」。二つ目は好きな時にビデオを楽しめる「ビデオサービス」。テレビサービスはケーブル・テレビと同じ様なものと促えて良いかと思う。ビデオサービスはオンデマンド・ビデオ・サービスの一つ。この他、目立たないけれど「カラオケサービス」や「ひかり TV ショッピング」、「NHK オンデマンド」といったオプション・サービスもある。

プランは 3 つ。テレビサービスのみの「テレビおすすめプラン」(2,625 円/月)、ビデオサービスのみの「ビデオざんまいプラン」(2,625 円/月)、そしてテレビサービスとビデオサービス両方を見られる「お値うちプラン」(3,675 円/月)。

ひかり TV 用の機器 (チューナー) には、見るだけのベーシック・タイプと HDD 内蔵の録画充実タイプがある。

ぼくは「ビデオざんまいプラン」でベーシック・タイプのチューナーを借りた。

接続方法

LAN ケーブルをチューナーに挿し、チューナーから HDMI ケーブルを (自分が持ってる) TV に挿す。これで TV の大画面でひかり TV が楽しめる様になる。

HDMI に対応しているディスプレーならテレビでなくても OK。ぼくは24 インチのパソコン用ディスプレーを持っているので、これに HDMI を挿した。また、HDMI の他にアナログの映像出力端子 (黄色いやつ)、S2 端子、D 端子を備えているので見るだけなら古い機器でも間違いなく繋がる。音声もアナログの音声端子 (赤と白) と光デジタル端子が用意されている。

注意点を一点。ひかり TV は IPv6 で配信されている。そのため、IPv6 対応のルーターが必要。最近、フレッツ光に申し込んだなら、IPv6 対応のブロードバンド・ルーターがレンタルされているはずなので気にする必要はない。ぼくは AirMac Extreme をルーターに PPPoE 接続でインターネットに繋げている。で、PPPoE 接続で IPv6 ルーターにすることが出来なかった。こういう場合は、安くて良いのでハブを買う必要がある。安い物なら千円以下で売っている。間違えて USB ハブを買わないこと!

楽天レンタルとの比較

楽天レンタルのスタートプランを使っている。1,200 円/月 で、CD/DVD/BD を月 4 枚借りられる。

利便性

「ひかりTV」は見たいものをいつでも見られる。見られる本数に制限はない。ただし、いくつかの商品は「有料」商品となっている。最新ビデオはまず有料と思っていい。

一方、「楽天レンタル」は見たいものをリストに登録し優先順位を付ける。在庫のあるものからリストの優先順に商品が 2 枚ずつ送られてくる。配送日数は 1〜2 日といったところ。2 枚見終わったら、ポストに入れて返却する (返却締切はない)。プランによって月に借りられる枚数が決まっているが、追加料金を払うことで「追加レンタル」可能。新作・旧作にかかわらず値段が変わらないのは嬉しいところ。ただし、好きなビデオを見るのに最短 1〜2 日待たないといけない (人気商品だと更に配送が遅れる) のが難点。

画質

「ひかりTV」には標準画質と HD 画質の二種類がある。HD 画質が BD と同等画質 (1920x1080) なのかどうかは分からない。洋画・邦画の多くは HD 画質での配信を行っている。

「楽天レンタル」は DVD と BD を用意している。当然 BD の方が DVD より高画質。最新の商品は BD・DVD の両方がある。ただし、古い商品や人気度の低い商品は DVD しかない。最近の作品では「「マルドゥック・スクランブル 第一部 圧縮」(2010) が DVD でしか入っていなくてショックを受けた。

音質

「ひかりTV」は 5.1ch 配信をサポートしている。しかし、5.1ch 対応したビデオは少ない。最新のビデオでも 5.1ch でない。

「楽天レンタル」では DVD/BD によってモノラルかステレオ(2ch)か、5.1ch か決まってくる。クラシック映画を選ばない限り、最近の DVD/BD ならば 5.1ch 以上が標準と思って良い。

品揃え

「ひかりTV」の洋画・邦画の品揃えはお世辞にも良くはない。ぼくの好きなところで行くと、「ナウシカ」「ラピュタ」等のジブリ作品、近年のアニメ映画では出色の「サマーウォーズ」、ファンタジー映画では「ロード・オブ・ザ・リング」がない。なお「ハリー・ポッター」シリーズは今月末から配信開始とのこと。

「楽天レンタル」の品揃えはまあまあか。有名どころならまず在る。流石に「ジャズ・シンガー」(1927 年、初のトーキー映画) などはない。

総論

まず、ビデオ・オンデマンド・サービスとビデオ・レンタル・サービスという違う種類のサービスを比較していることが良くないことを認めておく。より正確に二つのサービスを比較するなら、複数ある同種のサービスを最低でも数種類試すべきかと思う。ただ、そんなにお金も時間もないので今、自分が使っているサービスでの比較だけに終止した。

なお、ビデオ・オンデマンド・サービスにも、テレビへの出力をサポートしているものとそうでないものがあることを指摘しておきたい。例えば、楽天レンタルのサービス利用者は楽天VIDEOというビデオ・オンデマンド・サービスを無料で利用できる。けれど、楽天VIDEO は PC でしか見られないので今回のレビューからは外した。今回のレビューはあくまで大画面の TV で見て楽しめることを前提にした (ぼくのディスプレーは 24 インチなので大画面ではないけれどね :p)。

さて、総論。

利便性を考えれば「ひかりTV」の「すぐ見られる」優位性は大きい。一方で、洋画・邦画の品揃えが少ない点と月額料金が高い点は憂慮しなくてはならない。

画質と音質については、それほど気にしなくて良いかと思う。DVD/BD の場合 DVD/BD プレーヤーによって画質は違う。5.1ch 音質を楽しもうと思えば AV アンプと 5 つのスピーカーが必要になって来る。そこまで拘る人はいるかしらん?

すると、「ひかりTV」のビデオサービスを契約して嬉ぶ人はどんな人になるか?

画質・音質に神経質でない人。洋画・邦画にもそんなに拘らない人。ちょっとした時間潰しにビデオを見たい人。アニメやドラマのビデオを見たい人なんか良いんじゃないかしらん。

また、「お値うちプラン」を契約してテレビ・チャンネルも楽しむという手もあるかもしれない。

楽天レンタルは、ひかりTV の品揃え・画質・音質のどれか一点に不満を持つ人にお勧めかな。

ぼくは、とりあえず「ひかりTV」で見たいと思ったビデオは見終えてしまった (もしくは有料なので見なかった) し、アニメやドラマは見ないし、どちらかというと観るからには画質・音質に拘る方なので、「ひかりTV」は解約して楽天レンタルを続ける。

2011-10-21

JVC Kenwood を退職した

2011-10-06 (木) をもって、JVC Kenwood を退職した。

理由は休職期間満了。ストレスで心療内科に通い始め、2010-10-07 から休職に入っていた。一年間の休職期間が終了したけれど、職場復帰を果たせなかったので社則に則って退職となる。会社に不満を持って辞めたとか、悪いことして辞めさせられたとか、否定的な退職ではないのでご安心を (?)。

傷病手当金が半年ほど続くようなので (保険組合に感謝!)、その間は治療に専念するつもり。その後、就職活動に入ると思う。

3 年に渡る会社生活だったけれども、色々と学ばせてもらった。少し振り返ってみたい。

会社について

2007-04-02、ケンウッドに入社した。研修期間終了後、先行技術を開発する部署に配属された。以降 3 年間、部署名は色々変わったけれど、同部署にて開発を行なった。

2008 年 10 月、ケンウッドは日本ビクター (aka. JVC: Japan Victor Company) と合併。入社二年目にして一部上場企業同士の合併劇を内側から見る。社則の統一とかシステムの統合とか難題・課題の解決を図る姿を見ることができたのはとても貴重な体験だった。一番面白かったのは「社風の違い」かもしれない。ぼくは入社して日が浅いから、「新しい風」だなぁと考え方や意識の違いを受け止めた。古参の人達は戸惑っていたのかな?

合併に関して補足説明しておく。ケンウッドと日本ビクターは共同持株会社 JVC Kenwood ホールディングスを設立し、その傘下に入った。また、両社のカー・エレクトロニクス部門の人達を合わせて J&K カー・エレクトロニクスという新会社を作り、これを日本ビクターの子会社とした。この時点で JVC Kenwood ホールディングスが一部上場。ケンウッドと日本ビクターは一部上場を廃止した。この関係は、NTT などによく見られる。NTT の場合、日本電信電話株式会社 (NTT) という頭がいて、その下に NTT 東日本・NTT 西日本・NTT ドコモという大きな会社が在る。

2011 年 8 月。JVC Kenwood ホールディングスは商号を「JVCケンウッド」に変更。続いて同年 10 月 1 日。子会社である日本ビクター、ケンウッド、J&K カー・エレクトロニクスを合併。ここに日本ビクター、ケンウッドという長年続いた社名は消えることとなる (ブランド名は残っている)。

ところで、4 社合併が 2011-10-01。ぼくの退職が 2011-10-06。風の噂によると、ぼくは JVCケンウッド の「最初の退職者」になるらしい。嘘か本当か... そんなところで一番手を切っても、、、ねぇ。

携った仕事について

組み込みプログラミング

部署に配属されて、まずは課題形式で組み込みプログラミングを教えてもらった。一応プログラミングができること、組み込みプログラミングの経験はないこと、は伝っていたようで「組み込み」のイロハを集中的に教えてもらえた。配線図の見方、ポート開放、割り込み制御、タイマーの使い方 etc. 基本を学ぶ。最終的に I2C の汎用デバイス・ドライバーをフル・スクラッチから書いて、DAC 制御して音を鳴らして課題終了。

無線

課題終了後、(大人の事情で) 組み込み系のチームから無線機のチームへ異動 (といっても隣のチームなのだけど)。実機を動かす前のプロトタイプ・アプリを作成した。言語は C# で、初めて本格的にオブジェクト指向プログラミング、UML、デザイン・パターンに足を踏み入れた。オブジェクト指向プログラミングは C++ でかじった程度だったので、勉強になった。

無線機に馴染みがない人も多いと思うので、少々解説。当時のケンウッドの稼ぎ頭は業務用の無線機だった (アマチュア無線ではないよ)。業務用無線機とは何か? 一番身近で見られるのは、ヤマダ電機の店員が使っている無線機。または、タクシーの運転手が本部との連絡に使っている無線機。通信周波数を決めて、一度に多勢と話すことができる。シビアなところでは警察官や消防隊員が使っている。映画「バックドラフト」のように、火の中・水の中を走り回り、救助作業をこなしても無線機は壊れてはいけない (ぼくはアプリしか担当しなかったけど、実機を作ってる人達は大変だぁ)。

Linux

日本ビクターとの合併でチームが再編。Linux カーネルを担当するチームに配属された。アプリ開発の様な自由さはないものの、ほぼ完成された OS のソースコードを見ていじることが出来たのは大きな財産になったと思う。

サーバー管理者

チーム再編の頃から、日本ビクターの先行技術開発の人達と一緒に働くことになる予感があった。当時、開発チームは秘密主義体制で、開発データをなるべく外に出さないようにしていた。ケンウッド一社の時代は、インフラの専門部署にその旨を伝えれば良かったけれど、日本ビクターと合併したとなるとそうはいかない。何故ならインフラの整備が終わっていないから。でも、インフラ整備が終わるより前に、日本ビクターの人達との合流はある様に思えて仕方なかった (その予想は後で図に当たる)。そこで、専用サーバー機の購入を上申した。

アカウント管理を行なう LDAP、ファイル共有を行なう Samba、SCM の集中リポジトリーの作成、この他、Apache や BTS の導入を行なう。しかし、今だから白状するけれども、当時のぼくはサーバーを作ったことがなかった。一番簡単とされる Samba や Apache すら自宅マシン (Linux) で動かしていなかった。それなのに、よくもまぁ LDAP サーバーを作りましょうなどと... 当時は周りに「大丈夫ですよ」などと言っていたが、背中には冷汗をかきまくっていた。

サーバー機は無事購入され、ぼくは自身初のサーバー導入者・サーバー管理者となった。案ずるより産むが易し? 初めてずくしだったけれど、大きなボロは出さずにサーバー管理が出来たのではないかと思う。サーバーの管理は休職前まで通常業務と平行で行なっていた。

企画

新商品の企画がまとまらない、という。で、技術系のブログを書いてて (特に社内で隠してはいなかった)、「ギークを目指す」なんて大口を叩いているぼくに白羽の矢が当たった。IT 系の新風を吹き込んで欲しい、という狙いだったのだと思う。

現場に入ってみると、上からの要求が厳しい。その要求を満たしつつ、ユーザーが使いたいと思う商品を作り出す。無理じゃないか? そこで上の要求を一部逸脱する様な企画をいくつも立てた。同時に、上の要求を全て満たすことがどれだけ困難かを説くプレゼンも行なった。当時のトップはロケフリの前田さんだったが、ぼくの意見は通らなかった。逆に企画チームに檄が浴びせられた。

「これは大変なことだよ。とても難しいことは私も分かっている。そこを承知で、無理を言う。何とか企画を作ってくれ」

月日の経ったことだから、言葉は憶えていない。でも大意はこんな感じだったと思う。

ぼくは上は要求の難しさを分かっていないんじゃないかと思ってた。侮っていた。でも違った。ちゃんと要求の難しさを理解していた。その上で、ぼくらを信頼して企画を作れ! と言う。ならばその信頼に応えなくては男じゃない。それから一か月、本気で企画を考えた (ストレスで体調を崩したのはこの直後)。

企画は通った。

アプリ開発

企画が通ったあとは、細かな仕様を決める。その作業の合い間、アプリを開発するチームへと戻された。途中まで仕様と開発の二足のわらじをはいていたけれど、重点は少しずつアプリ開発へと移していった。もともと開発が好きだし、開発に戻る約束で企画に携っていたので、開発に戻れて嬉しかった。

アプリはバリバリのオブジェクト指向の Java で書いていた。比較的チームの縛りが緩かったので、アジャイル開発を試してみた。実際にやったのは TiDD と短いリリース・サイクルだけだけど、実感は良かった。途中、3 人のチームになって共同開発した時期もあって、その時はぼくのやり方に従ってもらった。最初は戸惑い。後半は好評だったと思う (そう信じたい ^^;)。

ぼくの担当していたアプリは、大人の事情で開発中止となり、別アプリの開発に移った。その開発を開始して少しして、ぼくは会社を休職した。

休職から退職

病名は抑鬱神経症。外因性のストレスが原因らしく、鬱病に似ている。

ぼくは 2009-07-01 に病気になった。企画の仕事にのめり込みすぎて、休むべき時に休まなかったのが原因だと思う。主な症状はイライラ。イライラの度合いが増すと頭痛・腹痛・吐き気。

通院を始めて比較的落ち着き始めた頃、アプリ開発が忙しくなった。そして気がつけばワーカ・ホリック (仕事中毒)。残業を重ねていないと不安でしょうがなくなった。産業医に、残業を止めるか休職するか、と問われて休職を選択。2010-10-07 から休職開始。

ぼくに与えられた休職期間は一年間。正確には、復職準備期間というのが休職期間に含まれていて、復職できるかどうかの意思確認・担当医承認が数か月前に入る。担当医と相談して、まだ厳しい、ということで相方同意したので、復職に至らず休職期間の満了を迎えた。

あとがき

たった 3 年ちょっとだったけれど、JVCケンウッド (旧・ケンウッド) での生活はとても凝縮されたものだった。会社の合併なんてそうそうお目にかかるものじゃあない。開発では組み込み・Linux カーネル・アプリと幅広い開発に当たらせてもらった。サーバーの管理を導入から行なえたのも得難い経験だった。本当にありがたい。

2011-10-19

ブログ再開

半月近くブログが停止してしまった。今日あたりから、ボツボツと更新を再開するので、どうぞよろしく。

忙しかった理由 — 退職と引越

改めて記事に書くつもりだけれども、10 月の頭に会社を退職した。同時に、それまで住んでいた寮から退寮。退社の手続きと引越の手続きの二つに追われて目の回る忙しさだった。

そんなこんなで、ちゃんとしたネット環境を整えられたのが昨日の夜。

ブログを休んでいる間に、iPhone 4S が発売されるは、iOS5 が出るは、Ice Cream Sandwitch は出るは、スティーブ・ジョブスとデニス・リッチーは亡くなるは (ご冥福をお祈りします)、激動の十月前半だったようで... ちょっと情報に追いつくのが大変。

ともかく、身の回りのことから記事を書いていくつもり。