2017-01-10

Parrot ZIK 3 で 5.1ch オーディオを聴く

フランスは Parrot 社のワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホン ZIK 3 は 5.1ch に対応している。5.1ch 対応したヘッドホンを使ったことがなかったので、設定方法を調べてみた。メモを残しておく。

Parrot ZIK 3.0

ZIK 3 の最新ファームウェア 3.07

Parrow ZIK 3 は、iOS/Android アプリから Bluetooth 経由でファームウェアをアップデートできる。ケーブルを繋ぐ必要がないので準備も要らないし、手間もかからない。最新ファームウェア 3.07 (2016 年 8 月) では、24bit / 48kHz がサポートされた。

USB audio support 24bits / 48kHz : plug headphones on a PC and open its audio settings to adjust the sound quality just like the 5.1 Dolby digital process

(意訳) USB オーディオ・サポート 24bits / 48kHz : ヘッドホンを PC に挿し込みオーディオ設定を開きと、5.1 Dolby デジタル・プロセスのように音質設定が行なえます。

Release note - Parrot より引用

Mac から 5.1ch 音源を聞く

次の手順で Parrot ZIK 3 を 5.1ch 対応にする:

  1. Parrot ZIK 3 と Macbook を USB で繋ぐ
  2. Mac で「Audio MIDI設定」アプリを開く (アプリケーション > ユーティリティ に入っている)
  3. 「Parrot Zik 3 USB Audio 24 bits 5.1」を選択
  4. 「フォーマット」を「6 ch 16ビット整数 48.0 kHz」に変更する

以上 (サウンド設定で出力装置を内蔵スピーカーから Parrot ZIK 3 に変えてね)。

audio-midi-6ch

これで Parrot ZIK 3 のオーディオ出力が 5.1ch になる。

なお、選択可能なフォーマットは次の 3 つ:

  • 2 ch 16ビット整数 48.0 kHz
  • 2 ch 24ビット整数 48.0 kHz
  • 6 ch 16ビット整数 48.0 kHz

デフォルトは 2ch 16bit / 48 kHz。音源によっては 2ch 24bit / 48 kHz に変えるのもアリかもしれない。

試し聴き

iTunes Store で「インターステラー」の映画を購入していたので、Mac から再生してみた。2ch で聴くよりも臨場感が増して、映画が楽しくなった。5.1ch の映画を、ヘッドホンで視聴するなら、5.1ch にしない理由はないと思った。

あとがき

5.1ch 音源につなげば、勝手に 5.1ch へ切り替わるのかと思っていたけど、そこまで自動にはなかっていないのね。Parrot ZIK 3 が 5.1ch 対応しているのは、スペックとしては知っていたけど、実際に使うタイミングがなかったので今回調べて初めて知った。

Bluetooth でも 5.1ch 対応してくれれば良いな、と思ったけ、無理だった。ヘッドホンの制限ではなく、Bluetooth 規格の制限。Bluetooth 通信で使われる A2DP プロファイル (ステレオ通信を行なうプロファイル) では、3ch 以上のストリーミング配信をサポートしていない。新しいプロファイルが作られるか、Bluetooth とは別の独自規格の出現を待たないと無理かな。Apple は iPhone 7 から無線技術を前面に押し進めて行くようなので、こういった規格の策定も頑張って欲しいところ。

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