2012 年 5 月。新しい CD プレーヤーを導入した。
世の中には、自作のオーディオで素晴らしい音を出している人がいる。今回の CD プレーヤーは、そんな自作派の人が 1980 年代の CD プレーヤーを改造したもの。知人を通して購入した。元にした機種は明かさないで欲しいとの (知人からの) 要望なので、小型カーペットで覆面した写真をのせてみる。
2 か月使ってみての感想
以前使っていた Esoteric X-1s に比べて音がより自然。自分の好みに合っている。
この機種はアンバランス回路で、もともと RCA 出力端子しか付いていなかったけれども、無理を言って XLR 出力端子も付けてもらった。というのも、Jorma Design No.2 の XLR ケーブルを持っていたので、それを活かしたかったから。一方、RCA ケーブルは Zonotone 7.6N AC-4000 Meister を持っている。価格差にして 6 倍ほどの違いがある (Jorma Design XLR の方が高い)。
音を聴くと、Zonotone (RCA) の方が元気で音が太い。ボーカルものなどすこぶる気持ち良く鳴らしてくれる。クラシック音楽でも、ヴァイオリンのソロが力強く表現されていて素晴らしい。一方の Jorma Design (XLR) では音に元気がない。どうしたものかと調べてみたら音量が違う。ぼくは Primare I30 というアンプを使っているが、そのボリュームで RCA の方が XLR よりボリューム 6 つ分大きい。なので、Zonotone から Jorma Design に切り替えた時はボリュームを 6 つ大きくしてやる必要がある。すると、Zonotone と同じ位いに音楽が元気になった。
RCA/XLR のボリューム差を埋めて同じ音楽を聴く。Zonotone は音が太く力強い。全体的に音楽が楽しくなる。Jorma Design は音が細く、Zonotone よりも細かい音を聴くことができる。音楽の楽しさという点では Zonotone に劣るけれども、静かに音楽に浸りたいぼくは僅かな差ではあるけれども Jorma Design に軍配を上げた。おそらく、十人中九人は Zonotone の音を好むのではないかと思う。
ところで、この 2 つのケーブルは価格差が 6 倍ある。実際、他の CD プレーヤーで使っていた時は圧倒的に Jorma Design の方が良かった。それが、今の CD プレーヤーでほぼ同水準となる理由は何か? ぼくは、この CD プレーヤーが元々 RCA 出力端子用の回路であることが大きな理由と考えている。RCA ケーブルの選定にはかなり時間と試聴を操り返したので、Jorma Design が Zonotone に肉薄される現状にちょっとした悲しみを覚えている。
インシュレーター
改造者曰く、CD プレーヤーの脚はオマケで付けた程度のものだからちゃんとしたインシュレーターを付けて、とのこと。確かにゴム脚のあまり良さそうでない脚が付いている。
というわけで、今はオーディオ・リプラスの石英インシュレーターを使っている。このインシュレーターについては、また後でレビューしたい。
リプラス 石英インシュレーターφ20×20mm、4個入 OPT1HR/4P(オーデイオ・リプラス)
音飛び
7 月も後半に入った辺りから、音飛びが多くなった。中古・最新の CD に拘らず、飛ぶ時は飛ぶ。特に 1 トラック目で音が飛ぶ。10 秒位い曲が先送りされたり、曲がリピートされたり。まるで往年のレコードを再生しているかの様。メカが古いからかなぁ?
一応、次の対策を行なった。
- 水準器を使ってオーディオ・ラックの水平をとった
- CD 再生前に除電ブラシ SK-2 で盤面のゴミを取り除く
これでダメな時は (ダメなことが多いのだけど)、冷房を入れて機器を冷やし、更に CD プレーヤーの電源を落として 5 分ほど待機。再度、電源を入れてやる。音飛びについては、9 割方、この対処で何とかなっている。
あとがき
CD プレーヤーを替えて、オーディオの音が 1 つ上のステレージに上がった。改造して下さった方には感謝!
現在のシステム
- CD プレーヤー: 改造 CD プレーヤー
- プリアンプ: Primare I30, (3 年目レビュー)
- パワーアンプ: Stellavox PW1
- スピーカー: Bösendorfer VC2
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