2012-07-06

エミライ訪問記 2 回目 (4) セッティング効果の検証

エミライ訪問記 2 回目 (3) ショールーム・ギャラリー || (5) 質問と答え

実験として、セッティングに使っている具材を全て外した。そして、具材を足すたびにどう音が変化するかを聴かせてもらった。

外したルームチューニング具材は以下の通り:

  1. 第 1 次反射面の吸音材
  2. 第 2 次反射面の吸音材
  3. スピーカー裏の吸音材
  4. ジャック・ダニエルのボトル
  5. 中央の板
  6. ラックの上の布
  7. ケーブル・インシュレーター

スピーカー・セッティングは全くいじらない。

ルームチューニング無し

音が非常にライブ。手を叩いたら、音が反射してくるくらい。

音楽をかけても、部屋に音が飽和してしまう。音はバラバラで暴れてる。解像度は低く、SN も低い。ティンパニーは不明解な上にボワつく。音の奥行きだけは感じることができる。

ここが、スタートライン。

ケーブル・インシュレーターとスピーカー裏の吸音材を追加

ライブ感が減少。解像度、SN ともに向上。

低音が強く出る様になって、ティンパニーがはっきり聴こえる様になった。

ヴァイオリンは良くなったけれど、管楽器は詰まった感じ。

中央の板を追加

スピーカーの解像度が更に上がった。奥行き、左右の定位がピタリと出る様になる。

第 1 ヴァイオリン (オーケストラでは左端のヴァイオリン群) が良く鳴る。管楽器が吹き抜ける様になった。

ジャック・ダニエルのボトルを追加

音が落ちついて、見晴らしが良くなった。SN が向上。

たかだか、ウィスキーのボトルなのに。ムゥ。

第 1、第 2 反射面に吸音材を追加

奥行きが更に出て、音がまとまる様になった。SN も向上。

合唱の肉声がハッキリ聴こえる様になった。

ラックの上の布

ラックの上に何も機器を置いていないので布を敷いたという。音がリスニング・ポジションに対して少し回り込む様になった。

あとがき

ざっと、「エミライのショールームにおけるルームチューニング」の変化を書いてみた。なるほど、一つチューニング材を入れると、それに伴って音が良くなるのが分かった。半信半疑のチューニング・グッズ (特にジャック・ダニエル) にも効果があることが確かめられた。

なかなか得がたい体験をさせてもらった。


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