今年の頭、Cerevo Cam を買った。これは Cerevo というベンチャーが開発・発売しているデジカメ。主なスペックと初期設定方法については過去記事を参照のこと。
Cerevo Cam の特徴は「ネット家電」であることを最初からコンセプトに持ち込んで作られていること。ネット家電の特徴はネットに繋がること。ネットに繋がるということは、バージョン・アップが出来るということ。Cerevo Cam もファームウェアのバージョン・アップが何度も行なわれている。
一般家電 (携帯電話とか?) のファームウェア・アップデートが主にバグ修正がメインなのに対して、Cerevo Cam は機能拡張も行なう。特にファームウェア・バージョン 2 以降の進化は素晴らしい。例えば、バージョン 2.01 ではこんな機能が追加された。
- 動画撮影のサポート
- Ustream 配信のサポート (カメラ単体では世界初?)
画質も向上
Cerevo Cam ではファームウェアのバージョン・アップで画質の向上にも務めている。
一番大きな変化は v1.07 から v2.01 の間に起こったが、残念ながら比較写真を撮りそこねてしまった。幸いなことに、Cerevo Cam ブログに比較写真へのリンクがあった。
ぼくは写真については素人だけど、大幅な画質向上だと言うことは分かる。せっかくなので、v2.01 と v2.02 での比較写真も撮ってみた。
左が v2.01、右が v2.02。下手な写真で申し訳ないけど、全体に画面が明るくなって見やすくなったと思う。
この後、Cerevo Cam はバージョン 2.03, 2.04 を引き続きリリースし、更なる画質向上を行なっている。
あとがき
最初に書いた通り、Cerevo はベンチャー会社。そして出来上がった Cerevo Cam は、安いかわりに、匡体の作りが少しちゃっちくて、ネット・サービスとの連携だけが売りのやうな製品だった。しかし、Cerevo はそこからが違った。彼らは本業はむしろソフトウェア開発にあると言っていい。
気がつけば Cerevo Cam の画質はどんどんと向上し (使っているカメラは変わらないのに!)、動画撮影が可能になり、単体での Ustream 配信すら可能にしてしまった。
もちろん、これらのソフトウェア機能を後付けできるやうハードウェアを作り込んでいたからこそ可能なことなのだけど。さういふ意味では、Cerevo はハードウェアにも精通している。
話がずれた。
バージョンが上がるたびに基本性能が向上し、新機能が追加される。さういうベースを持った製品。それこそ「ネット家電」の姿だと思う。これは製品のコンセプト段階からブレない心を持っていないと出来ない。
ユーザーとしては、自分の思惑を越えて進化するデバイスは心踊る。もっとかういふ家電が増えて欲しいと願うとともに、Cerevo がより大きくなることを祈りたい。
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