2009-10-30

Android 版 Google Latitude は素晴らしい

Android では、裏で GPS 情報を常に監視することができる。そのため、GPS をオンにしておくと、定期的に Google Latitude に自分の居場所を通知してくれる。定期的にというのは、だいたい 3 分〜 10 分といったところで、もしかしたら移動量によって通知回数を減らすアルゴリズムでも入っているのかもしれない。GPS や通信はバッテリーを喰うからね。そして、GPS のオン・オフに関して言えば、電源管理ウィジェットを使うとホーム画面からタップ一回で切り替えられる。

一方、日本で Google Latitude を使えるもう一つの (そしてつい最近までは唯一の) スマートフォンである iPhone の場合はどうだったか? iPhone 版の Google Latitude はアプリではなくウェブ・ページとして公開されている。iPhone は GPS を持っているけれど、Latitude が GPS 情報を取得してサーバーに通知するのは、ユーザーが Latitude のウェブ・ページを開いたタイミングに限られる。

先日、こんなことがあった。秋のシルバーウィークのこと、ぼくは実家の新潟に帰省した。親には、iGoogle から Latitude でぼくの居場所を知られるやうにしていたので、ぼくが何時家を出たのかとか、新潟駅に着く時間の予測立てが出来るようになっていた。そして東京駅。さすがにシルバーウィーク開始日の昼とあって、列の終わりが見あたらない程ホームはごった返していた。指定席はおろか、グリーン席も満員。電話でさういふ状況を説明した。ところが、30 分もしないうちにちゃっかりと一席自由席に座れてしまった。疲れていたので、席についたとたん爆睡。iPhone には一度も触らなかった。驚いたのは親の方。「混んでいる」と電話があって Latitude を見れば 2 時間経っても、ぼくは東京駅から動かない。よほど席が取れないのかと覚悟していれば、いきなり「新潟駅に着いたよ。迎えに来て」とぼくから電話が鳴る。Latitude のページを開かないと「居場所」が更新されない iPhone の悪い所が出た。この時ほど、自動通知してくれる Android 版の Google Latitude を羨ましく思ったことはない。

自動通知以外の Android 版にしかない機能

Android 版 Google Latitude の良さは、iPhone と違って、Google Maps アプリの一部になっていること。Latitude で友達の位置を表示しながら、ローカル検索やルート検索 (車・電車・徒歩の 3 種類) が両方とも同じだけど、インターフェースの統合具合が違う。iPhone 版は無理やり「メニュー」を突っ込んだ感があるけれど、Android は普通に「MENU」キーから検索が行なえてとても自然。

また、Android 版では次の機能が使える

  • 地図を長押しすると Google Street ビュー
  • 「ステータス」を設定可能
  • 「友人」の詳細情報ページで「Google トークでチャット」という項目が追加されている

ステータスについて一言。これは Twitter のやうな機能。さういふと Twitter を使えばいいじゃないか? という声もあるかもしれない。けれど、Latitude のステータスは基本「自分の位置」と呟きがセットになっている。しかも、自位置を「現在地」「現在地を表示しない」「近所の目印的な場所 (保育園とかローソンとか)」と細やかに設定できる。また、Twitter の direct message よろしく、特定の個人にだけステータスを送ることが出来る。

あとがき

とにかく、自動通知してくれる Google Latitude の存在が楽しくてしょうがない。iPhone で Latitude をやっている人は、最近、Latitude のページを開かなくなってしまい、最後の場所通知が 3 日前なんてざらになってしまった。一方、HT-03A を持ってる人の居場所はほぼリアル・タイムで更新され、活気づいている。

HT-03A が Google Latitude に対応して初めて、日本で Latitude の楽しさが分かるやうになったと思う。

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