スウェーデンはプライマー・システムズ社のアンプ「Primare I30」の調子が悪くなったので修理に出した。写真は修理に持っていかれる Primare I30。
不具合について
Primare I30 はプリメイン・アンプなのだけど、パワー・アンプに Stellavox PW1 を購入し、現在はプリアンプとして利用している。
今回の不具合はプリアウトで左右の音量が違う、というもの。気付いたきっかけは、ノードストが出しているシステム・チューニング用の CD をかけた時のこと。
ノードスト システムチューニング&セットアップ用ディスクNordost TD1(ノードスト)
この CD のトラック 2 にはインフェースとアウトフェースの音源が各々 30 秒収録されている。インフェースの音は、スピーカーの真ん中に音が聞こえると良い。アウトフェースの音は、スピーカーの外側に広がる様に散漫に聞こえると良い。
このトラック 2 を聞いていたら、アウトフェースで右側の音がやや強い。スピーカーの左側には布団が置いてあるので、音が吸収されたかな? 左が弱いから、相対的に右が強く聞こえるのかな? そう思ってた。
幸いなことに、パワー・アンプ Stellavox PW1 には簡易ボリュームが付いている。1 目盛り 1 dB。計 10 目盛り。そこで、左右の音が同等に聞こえるまで、パワー・アンプのボリュームを変えてった。そして、右のボリュームを 6 つ下げたところで、音が揃った。
今まで聞いてたのが、何だったんだろう? って思うくらいに音楽が変わった。楽器は跳ねるようで、ボーカルはしっとりと、そしてホールに響く残響音の美しい余韻。
この時、もしかして部屋が悪いんじゃなくて、Primare I30 が悪いんじゃないか? とフト思った。というのも、過去に Primare のプリ・アウトを散々貶したことがあったから。
Primare I30 のプリ・アウト端子の品質だけれども、これは「悪い」。友達のパワー・アンプを繋いだところ、逆に音が悪くなった。
で、調べてみることにした。
検証
パワー・アンプの音量は左右同じ状態で、ノードストのチェック CD トラック 2 をかける。音は右に寄っている。
- CD プレーヤーを別の CD プレーヤーに切り替える: 変化なし
- CD プレーヤー・Primre I30 間の L と R を逆にする: 変化なし
- Primare I30 への入力端子を変えてみる: 変化なし
- パワーアンプの左と右を入れ替える: 変化なし
- Primare I30・パワーアンプ間の L と R を逆にする: 音が左に寄る
これで、「Primare I30 の中で、音を受け取ってからプリアウト出力するまでの間に不具合が起きている」と確信した。
なお、この「6 dB」は一時のもので、音楽をかけていると音量が変化する。パワーアンプのボリュームを 6 から 2 までの間、動かして最適なポイントを見つける必要があった。
ここ最近は、音楽を聞く前に、チェック CD で左右の音のバランスを整える「儀式」が必要になっていた。もう、めんどくさいこと、この上ない。疲れてる時は、「儀式」も行なわず音楽を聞いていた。やはり、ちょっと楽しくない。それに精神衛生上、良くない。
修理へ
思えば、過去にプリ・アウトの品質云々言ってた時から、もうプリアウトは壊れていたのかもしれない。だって、ちゃんとしたパワー・アンプを繋げて、音楽が楽しくなくなるなんてそうそうないもの!!
色々、時間に追われてアンプをお店に持ち込むことができず、お盆休みに修理に出そうとしたら「同じことを考えている人が多くて、かなり待つよ」とお店の人に止められて、じゃあ九月に入ってから... というわけで今日に至った。
2、3 週間位いで... 5 万円以下で直ってくれたら恩の字だなぁ。そんなわけで、今日から音楽なしの生活。
現在のシステム
- CD プレーヤー: Esoteric X-1s
- プリアンプ: Primare I30
- パワーアンプ: Stellavox PW1
- スピーカー: Bösendorfer VC2
ラックは Quadraspire Q4D Vent、CDプレーヤー・プリアンプ間のケーブルは Jorma Design XLR No.2、プリアンプ・パワーアンプ間のケーブルは Jorma Design RCA No.2、スピーカー・ケーブルは Jorma Design No.3。
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