2012-02-16 (木)、NTT R&D フォーラムに参加した。NTT R&D フォーラム は NTT の研究開発 (Research & Development) を NTT 関連企業に公開するもの。毎年 2 月、2 日間に渡って開催されている。
NTT レゾナントは 4 年前からほぼ毎年、この NTT R&D フォーラムにブロガーを招待するブロガー・イベントを主催している。今回のイベントの正式名称は「goo ラボ ネットの未来プロジェクト NTT R&Dフォーラム 2012 ブロガー・ミーティング」。(題名が長い!) ブロガー約 50 名を、「NTT R&D フォーラム」にプレス資格で招待する。ぼくは運良く抽選に当たったので、イベントに参加することができた。
NTT R&D フォーラム概要
- 開催日: 2012-02-16,17 (2 日間)
- 開催場所: NTT 武蔵野研究開発センタ
- 開催時間: 10:00-17:00 (16 日)
ぼくが参加した 16 日には、2 つの基調講演と 1 つのワークショップが開かれた。展示は大きく 3 つグループ分けされている: 「創る ICT」「支える ICT」「進化する ICT」。ICT は Information and Communication Technology の略。
なお、NTT R&D フォーラム参加者用に無料の送迎バスが三鷹駅から出ている。
ブロガー・ミーティングの流れ
10 時に入場。ブロガーの待合室で簡単なレクチャーを受ける (写真撮影に関する注意とか)。希望者には基調講演/ワークショップの入場券が配られる。ぼくはワークショップの聴講を希望。レクチャー終了後、各自自由行動。展示を見て回る。
昼食は研究所内の食堂が利用可能。お弁当の持参も OK。結局、お昼を食べるタイミングを逃して、ずっと展示を見ていたけれどもね :p
13:20-14:10 の間、ブロガー・ミーティング。「発見探地図エリアダス」という Android アプリの説明を受ける。これは展示「C-22 スマートフォン向け情報ナビゲーション」の内容をより深く堀り下げて説明することが目的のよう。ブロガー向きな話題であること。展示が人気なことから個人々々に説明を行なうより、人を集めて説明する方が効果的との判断があったらしい。このブロガー・ミーティングに関しては、ブロガーは必ず参加することとなっていた (ちょうど同じ時間帯に一つ目の基調講演があった Xp)。
エリアダスのブロガー・ミーティング後、再び自由行動。15:45-16:45 までワークショップを聴講 (自由参加)。16:45 を目途に待合室に戻って、アンケート用紙を記入。そして解散。
過去の NTT R&D フォーラムと比べて
NTT レゾナントが主催する「ブロガー・ミーティング」は、過去に 3 回行なわれている。即ち 2009 年、2010 年、そして今年 2012 年の三回。ぼくは 2009 年のブロガー・ミーティングに参加したことがある。4 年前のイベントと今回のイベント。その違いを書いてみたい。
まず第一に、ブロガー・イベントの開催時間に余裕が出た。4 年前は午後からの参加のみだったので、展示を見る時間が 2 時間ほどしかなかった。今回はフルタイムに時間を使えたので、(途中にブロガー・ミーティングが 1 時間入ったとはいえ) 大幅に展示を見る時間が増えた。それでも全てを見きれなかったんだけれども、それは展示の量が多すぎるためであって、イベントとしては十全な時間配分になっていたと思う。
第二に goo ラボの説明がなかったのが良かった。goo は NTT レゾナントが開いている一種のポータルサイト。NTT 研の成果をテスト公開したり、産学連携サービスの公開の場にもなっている。何故「goo ラボ」の名称で NTT の研究開発フォーラムに参加できるのかと言えば、goo が NTT レゾナントのサイトで、NTT レゾナントが NTT の関連会社だから。2009 年はこの関係を説明するためだけにブロガー・ミーティングの貴重な時間を割いた。お陰でただでさえ短かった展示を見る時間が、更に短くなった。でも、そういう情報はネットを調べればすぐ分かる。すぐ分かることを説明するために、自由時間が割かれるのはもったいないと思っていた。今回はそういう「無駄」をザックリと省いたので、自由時間が増えて良かった。強いて言えば、goo と NTT レゾナントと NTT 研究所の簡単なレジュメを一枚用意したら良かったかな。帰りにブロガーが電車の中で読める程度のもので。
第三に展示のグループ分けが良かった。今回の展示の概略を書くとこうなる:
- 創る ICT: ユーザーが使うサービス、アプリ、基礎技術に関する展示 (コンシューマー、ビジネス)
- 支える ICT: 医療/公共サービスなどで使われるサービス、技術に関する展示
- 進化する ICT: NTT の「通信事業」の根幹となる基盤技術・研究に関する展示
ぼくは「創る ICT」の展示しか見る時間がなかったのだけど、「サービスを使う人間」が興味を持っている情報が一か所に集まっていて良かった。公共サービスの様に、ユーザーにサービスを提供する人達への技術というのも面白いけれども、ぼくの様な人間には少し遠い。基盤技術 (フレキシブル・ネットワークの構築とか) なんか、研究者としての興味はひいても、ブログに書いて面白いものでもない。そういうわけで、展示のグループ分けが良くなったので、研究所内をあちこち動き回らずにすんだのは助かった。
最後に、NTT の研究開発がよりユーザーに近くなったと感じた。HTML5 を使ったデモ、Android アプリ、iOS アプリ、Twitter との連携 etc. よりユーザーに身近な展示(研究・開発・デモ)が多かった。比べて 4 年前。サーバー上で動くシステムがメインだった。面白いとは思ったが、「身近さ」を感じなかった。時代の趨勢もあると思う。スマートフォンやタブレットが一般化し、サーバーだけでやらなきゃいけない時代が終わりを迎え始めている。4 年前は「我々の技術でこんな未来を思い描く」展示が多かったが、2012 年は「我々の技術はこう使える」展示が多かった。
ぼくが見た展示
ぼくが見た展示の一覧を載せる。特に興味を持った展示については、後で記事を書く。
- C-3 コミュニティ ICT
- C-4 ホーム向けスマートコミュニケーション
- C-6 パーソナル情報スタイル
- J-2 HTML5 による次世代コンテンツ流通サービス
- C-16 文書作成を効率化する設計書作成支援ツール
- C-17 XML システム開発技術
- C-23 ライブ・パノラマ映像のインタラクティブ視聴サービス
- C-27 利用者の好みを学習する推薦システム: Another Me
- C-28 Twitter 連携サービス
- C-29 データの流通を加速するパーソナル ICT 技術
- C-31 街中の歩行者支援サービス: SightFinder
- C-40 リアルタイムグラフ可視化技術
- ブロガー・ミーティング 発見探地図エリアダス
- ワークショップ スマートライフ実現に向けたドコモ R&D の取組み
こんにちは。p-articleです。
ReplyDelete17日に僕も参加しました。
毎度のことながら、NTTスゴイなーと感心しました。
p-article さん、お久しぶりです。
Deleteいやあ、凄い展示が多かったですね。ブログの記事を書くのも一苦労です ^^;
kira88です
ReplyDelete以前には行ったんですけどねえ、p-articleにもお会いしたっけねぇ・・・
今回は身動きが取れず、申し込みすらセずです
じっくりとみなさんのレポートを読めせて頂きます
kira88 さん、お久しぶりです。
Delete最近、体調いかがですか? 今回は何かダメだったみたいですね。私も一年近くブロガー・ミーティングに参加できませんでした。元気になって、またブロガー・ミーティングで会えることを楽しみにしています。
> じっくりとみなさんのレポートを読めせて頂きます
:)