2013-01-30

TypePad から WordPress への移転方法を「ちわわのまま」さんが書いている

2012-12-06、TypePad Pro の日本語サポート打ち切りが発表された。期日は 2013-03-31。

間違ってほしくないのは、TypePad のサービスが終了するわけじゃないこと。TypePad は引き続き利用できる。

今回の件は、「日本語でのサポート」と「管理画面の日本語化対応」が終わるということ。英語でサポートに問い合わせできて、管理画面も英語で大丈夫という人には問題ない。そんな人はほとんどいないと思うけど...

「ちわわのまま」さんの移転備忘録

ちわわのままさんも、TypePad でブログを書いていた一人。今回の日本語サポート中止を受けて、一早く WordPress への移転を決めた。

ありがたいことに、備忘録として移転の手順をまとめている。TypePad から移転する人は、この記事が一つの道標になるかもしれない。

目次のみ引用する。

  1. サーバーを決める
  2. ドメインを新しいサーバーに向ける
  3. ドメインをさくらのレンタルサーバで設定する
  4. WordPressをFTPでアップロードする
  5. WordPressをインストール
  6. パーマリンクをTypePadで使っていたURLと同じになるように設定する
  7. TypePadとMovable Typeインポート用のプラグインを入れる

大雑把な歴史など

2000 年頃、Ben Trott と Mena Trott によりブログ・ツール Movable Type が開発される。この開発が何時始まったのか、ぼくは知らない。やがて、二人は Movable Type を開発する会社「Six Apart」を創業する。これが 2001 年のこと。

2003 年 12 月、日本法人が設立される。

Movable Type はサーバーにインストールして使うタイプのブログだったので、初心者には敷居が高かった。当時、Movable Type をインストールして動かすのに十分な力を持ったレンタル・サーバーを見つけたり、日本語化パッチ (最初期は日本語版がなかった) を当てたりする必要があったことも、難易度の高さを上げた。そこで、Six Apart はホスティング型 Movable Type の開発を行なう。それが TypePad だった。時期的には 2003 年頃のことらしい。日本法人設立と TypePad リリースのどちらが先かはよく分からない。

この頃の Six Apart はブログ界の寵児だった。Trackback という仕組みを作ったのも Six Apart だったし、日本で古参のココログ (@nifty) やブログ人 (OCN) を OEM したのも Six Apart だった。2005 年には世界最古のブログと云われた Live Journal を買収。2006 年には家族向けブログ Vox をリリース。同 2006 年、当時の人気フィードリーダーの一つ Rojo を買収。

少し時を置いて 2010 年 9 月、米 Six Aprt はビデオエッグ社と合併する形で Say Media 社を設立。2011 年 3 月、日本法人 Six Apart はインフォコムの子会社となる。ここら辺、経緯は知らないけれど、TypePad は Say Media の子会社 TypePad Inc. に開発権が、Movable Type は日本法人 Six Apart に開発権が移ることとなった。

まとめると、日米 Six Apart が開発していた Movable Type と TypePad は、2010 年から 2011 年頃を境いに、Movable Type は日本に、TypePad はアメリカに主導権が移った。そういう背景で、TypePad は日本語サポートをやめることになったのだと思う。また、TypePad の日本語サポート中止で、Movable Type の日本語サポート中止を心配するかもしれないけれど、Movable Type の開発は日本なので、そういうことはないとも言える。

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