最近、本を PDF 化してくれる「電子書籍化サービス」が流行している。そのうちの一つ、スキャン本舗を 2010-07-13 と 2010-07-31 に利用してみた。まずはサービス全体の傾向をまとめた後、スキャン本舗での作業例を紹介してみる。
電子書籍化サービス
電子書籍化サービスの概要について紹介する。ほとんどの人は、次の手順で書籍を電子書籍化する:
- 電子書籍化するサービスを選ぶ
- 電子書籍化する「本」を選んでダンボール箱に詰める
- 電子書籍化サービスに入金する
- ダンボール箱を指定の場所へ送る
- PDF をダウンロード / PDF の入った DVD-R を受け取る
相場
「一冊 250 円 + ダンボールの郵送料」が現在の相場と思われる。
250 円の内訳は、「電子書籍化 (100 円)」+「OCR (100 円)」+「ファイル名変更 (50 円)」。「OCR」は、PDF 内を文字検索できるようにしてくれるサービス。電子書籍内で検索ができると便利なので、このオプションは ON にすることをお勧めする。
「ファイル名変更」について: 大低のサービスは、PDF 化した時点でファイル名が「書名」になっていない (サービス側の管理番号や日付になっている)。そこでファイル名を「書名」にしてくれるサービスがこれ。5 冊程度なら自分で直す気にもなるけれど、50 冊なんて大台になってくるともう無理。そういう時、このサービスが重宝する。
サービス選び
電子書籍化サービスを比較しているサイトがある。ぼくは、次の 2 つのサイトを参考にした。
入金
ほとんどのサービスは、「銀行振込」か「PayPal」を利用している。PayPal はオンライン・ショッピングにおける電子決済サービス。より安全に電子決済ができるので、この機会に一つアカウントを作っておくのも良いかもしれない。ちなみに、ぼくは PayPal で入金をした。
クレジットカードや代引をサポートしているサービスは少ない。
PDF 受取
ほとんどのサービスは、「ダウンロード」か「DVD-R による郵送」を提供している。個人的には「ダウンロード」を好む。というのは、「郵送」のタイムラグをなくせるから。バックアップを、ダウンロード後に取ることを忘れずに!
なお DVD-R 郵送にする場合、オプション料金が必要になるサービスが多いことも注意。
解像度について
ほとんどのサービスは、白黒 600 dpi, カラー 300 dpi でスキャンを行なう。ただし、一部のサービスには白黒 300 dpi でスキャンを行なうサービスがある。値段が安い場合は解像度についてもチェックされたし。低い解像度でも良いかどうか検討を!
追加料金
ほとんどのサービスは、一冊を 350 ページまでとしている。350 ページを越える場合は、二冊分として計算したり、追加料金が必要になる。ほとんどの本は 350 ページに納まるから気にしないで良いと思うけど、一つ心に留めておきたい。
一部のサービスにはページ無制限をうたうものもあるので、厚い本をスキャンする場合は、そういったサービスを優先的に使うと良いでせう。場合によっては、厚い本と薄い本とで、二つのサービスを使い分ける方が安上がりになるかもしれない (郵送料も計算に入れること!)。
納期
一般に、スタートしたばかりの電子書籍化サービスの納期が短い。
スキャン本舗はぼくが使った時、スタートしたばかりで 7/13 に入金して 7/18 にスキャンが終了した。納期はたったの 5 日だった。二回目に利用した時は、7/31 に入金して 8/12 にスキャンが終了した。納期は 13 日に増えた。
現在、最大手にして老舗と言われるサービスは BOOKSCAN と スキャポンの二つだけれども、二つとも納期は 3 か月近い。
「納期」は一番変化し易いものと思われる。それも、伸びる方向に。。。けれど、納期の長いサービスほど、ノウハウとサービスが充実している傾向があるのも事実。難しいところ。
ref
スキャン本舗の利用例
まずスキャン本舗のサイトに行く
ちなみに、現在、2010-12-12 まで 1 冊 80 円のキャンペーンを実施中。納期は 7 日程度とのこと。
利用例:
- 注文例のページに行き、注文方法を確認
- 本を選ぶ
- 350 ページを越える本を選別 (追加料金が必要になるので)
- 冊数を計算 (350 ページを越える本は 2 冊分、550 ページを越える本は 3 冊分...)
- 注文ページで「通常納品」か「スピード納品」かを選び、冊数を入力
- オプションを選択 (OCR, カバー・スキャン)
- 「今すぐ購入」ボタンをクリック
- PayPal から入金
- 確認ページで内容を確認
- ダンボールに本を箱詰めして、スキャン本舗に送る
以上。
あとがき
電子書籍化サービスは、今一番進化の激しいサービスだと思う。ここに書いてあることも、一年後には陳腐化しているだろうし、相場も下がり新しいオプションが増えるんじゃないかな。
ぼくは、「ピアニスト・ガイド」のようなリファレンス系や、「美文書作成入門」や「Google Hacks」の旧版などを中心にスキャンした。特に旧版には、新版になって削られた部分が後で必要になることが時々あるので、扱いに困っていた。スキャンしておくと、場所を取らないし、検索も用意なので助かる。
文庫本の類は、まだ、ぼくは「本」で読みたい人間なので電子書籍化はしていない。
No comments:
Post a Comment