2011-05-30

第 162 回 TOEIC を受験した

2011-05-29、第 162 回 TOEIC を受験した。

今回は英語の勉強を全くせずに受験。前回は、(体調不良で) 集中力が続かなかったので、英語よりも集中力対策を行なった。まあ、二時間集中力を持続させようと頑張ってみたわけ。具体的には読書とか、好きなことで長時間の「集中」を体に馴染ませた。

結果はどうだろうねぇ。前回は英文を読んでて、フッと空白な時間が出来たものだったけど、今回はそういうことはなかった。前回はほとんどの英文が分かった様な気がしたけれど、今回は分からないことが多かった様な気がする。昔から、英語のテストはほとんど出来たと思った時ほど点数が良くないので、今回はもしかしたら前回以上の点を取れてるかも...

2011-05-26

HTML5 が Last Call になった

2011-05-25、W3C で作成されている HTML5 の仕様がついに「Last Call (最終草案)」となった。また HTML5 に関連する 5 つの仕様も Last Call となった。Last Call となった仕様は以下の通り:

情報源はこちら:

また、これに伴い「HTML5 differences from HTML4」も更新されている。これは羽田野さんの日本語訳版が既に出ている。

今後の動き

W3C は「勧告」をもって仕様の決定とする。勧告までの流れは次の通り:

  1. 草案 (Working Draft)
  2. 最終草案 (Last Call Working Draft)
  3. 勧告候補 (Candidate Recommendation)
  4. 勧告案 (Proposed Recommendation)
  5. 勧告 (Recommendation)

これからは最終草案のレビューに専念。上手くいけば勧告候補。ダメだったら草案にさし戻されるのかな?

あとがき

とりあえず、最終草案が出た。これから HTML5 の大きな変更はない... らしいんだけど、不穏な噂もチラホラ。少し不安は抱えつつも、HTML5 を使う側・実装する側としては良いニュースと喜んだらいいんでせう。

2011-05-25

「人身事故で遅刻する」リスク管理とコスト管理

「いつも始業直前に出社して、人身事故があったら遅刻する」という人がある。

ここでその是非を問うつもりはない。そうではなくて、この命題をリクス管理とコスト管理の両面から考えてみたい。

なお、本エントリーでは「電車通勤」をしている人を対象とする。家と会社が近くて、徒歩や自転車で通勤している人は考えない。会社の最寄駅には一時間前に着いているけど、それから始業時間ギリギリまでカフェで一服する様な人も考えない。また、その会社はフレックス制度を導入しておらず、始業時間がちゃんと定まっていることを前提とする。

リスク管理

会社では、「始業時間」に会社に居ることが就業規則で定められている。

「始業直前に出社」するということは、何かアクシデントが起きると「確実」に遅刻する。これは一つのリスク。

会社人はこのリスクをちゃんと管理しないといけない。

リスクを少なくする方法はいくつかある。一番よく使われるのが、時間に余裕を持った出社を行なう方法。30 分前位いには出社する人が多い。

コスト管理

次にコスト管理。

時間に余裕を持って出社すると、始業時間までアキ時間が出来てしまう。このアキ時間は貴方にとって有用か? このアキ時間が貴方にとってどれだけのコストになるのかを考えよう。

そして、「始業直前出社」スタイルを貫く場合のコストも考えてみよう。貴方が使っている路線で起きる人身事故の確率は? 遅刻をした場合、業務においてどれ位いのマイナス・コストとなるのか? また、人間関係においてどれ位いマイナス・コストとなるのか?

以上のコストをちゃんと計算してみよう。

中間報告

リスクも含めてコスト管理して、それがプラスならば「始業直前出社」スタイルを続ける。マイナスならば、改善策を考える。

集団心理のコスト

遅刻をした時の、人間関係におけるマイナス・コストについて一言。ここでは業務におけるマイナス・コストは考えない。

「始業直前に出社する人が、○○で遅刻した」。この事実に憤る人は多い。何故かと聞けば、「自分はリスク管理をちゃんとしているのに、彼はやっていない」という感情的な理由をよく聞く。どうしてそれが嫌なの? と突きつめて問うと、「自分は嫌なことをやっているのに、彼はしていない」という意見に落ち着く。

少し話をズラすけど、始業時間前に出社することは問題ない。始業前にメールを見るなど、就業することも悪くない。ただし、始業時間前の就業は「残業」扱いになる。残業指示がなければ不正労動。これは立派なルール違反。

奇妙なことに、こちらのルール違反を咎める人達は少ない。多くが容認するか無視している。どうやらこれは、みんながやっているから気にならないらしい。日本人的な「長い物には巻かれろ」的発想。

ここで話を戻す。「長い物には巻かれろ」な人達の集団心理はとても強い。先に、遅刻した時の「人間関係のマイナス・コスト」を計算する様に書いた。このコスト計算で重要なのは、集団心理を加味したコスト計算を行なうこと。貴方の仕事が 2 人だけのチームで構成され、チームごとに部屋が割り当てられているなら集団心理は考えなくていい。でも、10 人でまとまって仕事をしている場合は十分気を付ける方が良い。

コミュニケーションのコスト

貴方のやり方に対して意見する人もあるだろう。

貴方はコスト計算の結果を話し、同意を求める (貴方に十分なコミュニケーション能力があるとしての話だけれども)。

相手が納得してくれた時は良い。問題は相手が納得してくれなかった時。何故かは知らないが、意見した人は「自分が無視された」様に感じる。この場合、コミュニケーション能力がないのは相手方なのだが、残念なことに「コミュニケーション失敗」というマイナス・コストが上昇する。

結論

さあ、「始業直前に出社」することのコストは出たかしらん?

  • 生活におけるプラス・コスト
  • 業務におけるマイナス・コスト
  • 人間関係 (集団心理を含む) におけるマイナス・コスト
  • コミュニケーション不全が引き起こすマイナス・コスト

これらを計算して、プラスになるなら良いね。ライフ・ワーク・バランスが取れている感じ。ただし、リスク管理は欠かさない様に。「重要な会議が始業直後に予定されている」日などはマイナス・コストが急上昇する。そういう場合は確実な出社を心掛けよう。

さて、ほとんどの場合コスト計算はマイナスになると思う。コストがマイナスであることを認識した上で、今までのやり方を通すのは賢くない。出社時間を早める。出社時間は早めないけど、カフェなどで自分の時間を作る。Twitter などを使って、始業前から同僚とコミュニケーションを増やし人間関係に関わるマイナス・コストを下げる。何かしら「自分が変わらない」といけない。

リスクとコスト

リスクとコストを考える問題ってゴロゴロ転がっている。

何故、「始業直前に出社する」人を例にしたかと言えば、ほとんどの人がそのリスクとコストをちゃんと考えていないであろう命題だったから。身の回りにゴロゴロしてる事例なのにね。

リスク管理・コスト管理が重要という話は耳タコだけれども、いろんな事に応用が利くよと書きたかった。そして、人間関係や集団心理に関するマイナス・コストについても取り上げたかった。コミュニケーションもコストとして重要な要素だということも示したかった。

このエントリーが、リスク管理とコスト管理を身近にする一助となったなら嬉しい。

Google Chrome の実験用オプション「about:flags」

Google Chrome のオプションは、レンチ・メニューの「設定」から変更できる。更に加えて、Google Chrome には「実験的」なオプションも用意されている。これは「設定」ページからは辿れなくて、アドレス・バーに直接以下の URL を入力する:

about:flags

すると、こんなメッセージが現れる。

これらの試験運用版は問題が発生する可能性があるため、ご利用の際には十分ご注意ください

警告 この試験運用機能は、随時変更、中断、提供中止されることがあります。これらの機能のいずれかを有効にした場合に生じる結果について、Google は一切保証しません。ブラウザによってすべてのデータが削除されたり、予期せぬ方法でセキュリティやプライバシーが侵害されたりする可能性があります。続行する場合は十分ご注意ください。

色んな実験的なオプションが揃っているので、普通の Google Chrome に飽き足らなくなったら about:flags を覗いてみるのも面白いかもしれない。

2011-05-25 現在の flags

about:flags の内容は (実験的な意味合いから) たびたび変更されるものと思われる。今のオプション一覧を書くことに意味は小さいけれど、興味のある人のためにタイトルだけご紹介。ぼくの Google Chrome は 13.0.772.0 dev。

  • リモーティング
  • クラウド プリント プロキシ
  • CRX を使用しないウェブ アプリケーション
  • Override software rendering list
  • GPU compositing on all pages
  • 合成された表示レイヤの境界線
  • FPS カウンター
  • GPU アクセラレート キャンバス 2D
  • ネイティブ クライアント
  • ユーザー指定の DNS サーバー アドレス。
  • 試験運用版の拡張機能 API
  • クリックして再生する
  • ハイパーリンク監査の無効化
  • 試験運用版の現在地機能
  • すべてのサードパーティの Cookie をブロック
  • HTML5 インタラクティブ フォーム検証の無効化
  • ウェブ オーディオ
  • P2P API
  • 起動時に既存のタブにフォーカス
  • 実験用の新しいタブ ページ
  • レンダリング プロセスにおける PPAPI Flash の実行
  • GNOME メニュー バーの実験的サポート
  • 複数のプロフィール
  • Restrict Instant To Search

あとがき

Firefox では同様に「about:config」から実験用のオプションを有効にできる。ぼくは元 Firefox ユーザーだったので、Google Chrome でも同じことができると思って「about:config」を開いた。ところが、真っ白なページが開くだけ。何のオプションも現れない。

困って調べまくったら、「about:flags」に出会ったというわけ。で、「about:flags」なんだけど、すぐに忘れそう。そこでメモ代わりにブログのエントリーにした。

ref

Google Chrome でファイルを開く

Google Chrome でローカル・ファイルを開きたい。ローカルで作成した HTML ファイルや SVG ファイルを開きたい。ところが、Google Chrome のメニューには「ファイルを開く」という項目がない。

解決

「ファイルを開く」ショート・カットキーが用意されていた。

  • Ctrl + o

ファイル選択用のダイアログ (お馴染みのやつ) が現れるので、開くファイルを選択する。

別解答

目的のファイルを Google Chrome にドラッグ & ドロップしても OK。こちらの方が楽かな?

ぼくはコマンド・ライン派なので、ファイルをドラッグ & ドロップするよりショートカット・キーを使う方が楽なんだけどね。

ref

2011-05-20

第 1 回 Fans:Fans ユーザーミーティングに参加した

2011-05-20 (金)、「第 1 回 Fans:Fans ユーザーミーティング」に参加した。

概要は以下の通り:

  • 日時: 2011-05-20 (金) 19:30-21:30
  • 場所: 渋谷の JMMO セミナールーム

二部構成で開催。最初の一時間は Fans:Fans のコンセプト及び機能説明。合い間に参加者からの質疑応答。その後、トイレ・タイムを挟んで第二部へ。第二部はトイレ・タイム中に集めたアンケートをスライドに映して一つ一つ答えるというもの。トイレ・タイムの間にスキャナーでアンケート用紙を PC に取り込んだんだねぇ。「これ、なんて羞恥プレイ!?」「そうと知っていたら、もっときれいな字で (書いたのに)」と阿鼻叫喚になる中、司会は進行する。アンケート用紙のスライドは半分雰囲気作りで、要点を司会者がまとめて下さったので、ほとんどの人は字の汚なさを気にすることはなかったと思う (少くとても、ぼくは気にしなかった)。

Fans:Fans

ユーザー・ミーティングは上記の進行で終わったのだけれども、Fans:Fans がどういうサービスか分からないとハテナな話でせう。clmemo@aka でも Fans:Fans サービスについてレビューを書いていなかった。ユーザーミーティングの内容は枕に、Fans:Fans のレビューを行なう。

Fans:Fans は「本棚サービス」と「プロフィール・サービス」と「イベント案内サービス」を合わせた統合サービス。

本棚サービスというとブクログが有名。ブクログでは、本 や CD や DVD を登録することができる。基本的に、「自分が持っている・欲しいと思っている」ものを登録することが暗黙の了解となっている (気がする)。一方、Fans:Fans は自分が「ファン」であるものを登録する。所有の有無は関係なし。本・音楽・映画を登録できることはもとより、企業/人物・キャラクター/グルメなどを登録できる。この汎用性の高さが他のサービスとの違い。

更にもう一点特徴がある。Fans:Fans はブログとの連携機能が付いている。アイテムを登録したら、そのアイテムをレビューしたブログ・エントリーへリンクを張ることができる。

スクリーン・ショットは、FAKiE の「Timeless」というアルバムを登録したページ。ぼくは半年近く前にレビューを一度書いた。ところが最近、ユニクロの CM で彼らの「Summertime」が使われた。そこで「Timeless (FAKiE) を再び聞く」というエントリーを改めて書いた。この様に、「アイテム」と「ブログ」を繋ぐ工夫をしている点が面白い。これは、Fans:Fans サービスを提供している AMN という会社に関係がある。

AMN はブログを使ってもっと面白いことが出来ないか? と考えている会社。ブロガーと企業の橋渡し的イベントを開催している。ぼくも AMN 主催のイベントには沢山参加して、ブログのネタにさせてもらっている。そういったわけで、Fans:Fans にもブロガー同士が繋がる土壌であって欲しいという願いがある (とぼくは考えている)。

Fans:Fans の欠点

今回のユーザーミーティングでは、そんな Fans:Fans の使い勝手について、AMN 自身がユーザーを集めて話を聞く会だった。Fans:Fans の理想は伝わってくるのだけれども、サービスの UI が悪い。使い総手が悪い。果ては AMN のイベントについて意見が出てと、集中砲火を浴びていた。一部に無茶なリクエストもあったけれど、大半は意義ある意見が多かった様に思う。

いくつか例を挙げてみる:

  • ページがごちゃごちゃしている (Google の様にもっとシンプルに!)
  • 会社で見てても「安全(?)」な UI を望む (excite の様に落ちついた配色などを参考に!)
  • アイテムを登録しても、ブロガー同士が繋がるきっかけが小さい
  • ブログ記事ページから Fans:Fans にアイテム登録する bookmarklet が欲しい
  • プロフィール機能が弱い
  • AMN のイベントまとめページに RSS が欲しい
  • AMN のイベント・ページに「当選・落選」を知らせる機能が欲しい
  • AMN のイベントの開催場所・時間をもっと考えて! (神奈川県の主婦をターゲットにするなら「昼」開催が良い etc. 夜のイベントに主婦は参加しづらい)
  • AMN のイベント当選メールから、Google Calendar に登録できる様にして欲しい

特に難しいと感じた意見は、Fans:Fans にブクログの様な機能を求めるもの。ファン登録した「本」は借りた物? 買った物? 未読? 既読? 好き? 大好き? 何回読んだ? 本に特化させればこういう機能を盛り込むことは難しくない。でも、Fans:Fans は音楽も映画も企業も人物もガジェットもゲームも扱う幅広いサービス。全体のバランスを崩さない様に、だけど必要最低限には「本」に特化した機能も欲しい。

言い換えれば、全体最適化と部分最適化の両方を求められている。どうまとめるか? どこまでやるか? これはサービスのコンセプトをはっきりさせないといけない。とてもバランス感覚が必要な「サービス設計」が求められている。

そんなサービスは存在しない。なんと難しい課題なんでせう!!

ぜひ挑戦して、コレは! というサービスに育てて欲しい。

ダメ押し

ブロガー相手の AMN が開発しているのに、Fans:Fans 用の「開発ブログ」がないのはいかがなものか?

2011-05-17

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 3 回)

前回の訪問から約半年経過。2011-05-16なお&トラさん邸に三度お邪魔した。今回は、けろさんも参加。三人での音楽を楽しんだ。

メイン・システムの音

初めて訪問した時、なお&トラさんはスピーカーをダイヤトーンの 2S-3003 に変更されたばかりだったと伺っている。当時を振り返ると、ぼくはベタ誉めをしている。

  • ゆったり。聞き疲れしない。柔らかい音
  • 音像定位が明確
  • 音の分解能が高い
  • 響きも絶妙
  • 音に雑味がない

しかし、当人のなお&トラさんにとっては及第点に達していなかった。その後、スピーカーのネットワークを変更。そして二度目の訪問へのお誘いがあった。音を聞けば、大きな変化!

  • ゆったり系からモニター系の音に変化 (絵から写真に変わったかの様!)
  • 奥行きを感じさせる

それから半年。また色々と手を入れたらしい。一番のポイントは、サブ・システムで使っていたパワー・アンプをメイン・システムに導入したこと。実はサブで使っていたアンプの方が良かったらしい。

それは、お宅の扉を開けた時から気がついた。玄関にオーディオ・ルームで流れている音楽が洩れてくる。この時点で、「ヤバイ音だ」と感じた。ヤバイと言うのは、自分家のオーディオを鳴らすとその差にガックリきてしまう、というレベル。年に一回か二回、ヤバいオーディオ・システムと遭遇する。その内の一回が、昨日だった。

オーディオ・ルームに入るとかかっていたのは、ドビュッシーのチェロ・ソナタ。チェロは Reiner Hochmuth、ピアノは Horst Göbel。どちらも知らない人。ドビュッシーのチェロ・ソナタも、実はほとんど聞いたことがない。初めてづくしの曲だったけれども、分かることがある。スピーカーの存在を感じさせない

以前との比較を言えば、初回の印象よりも音の響きが抑え目になったかもしれない。二回目の印象と比べると、モニター系の「切れる」様な音でなくなった。ただ、そんな違いを論じるのは、今回の音を聞けば無意味に近い。スピーカーの存在を気にしなくなり、そこに音楽があるという感覚。ハイファットがスティックで叩かれ揺れるさま、ベースが弾かれて弦が震えて低音が唸るさまを感じることができる。ボーカルを聞けば、目の前で歌っているかのよう。こういうレベルに達すると、音像定位や分解能なんてゴチャゴチャ言うのは野暮というもの。

サブ・システム

途中、サブ・システムで CD も聞かせてもらったが、こちらは調子が悪かった模様。

あとがき

本当に良い音を聞かせてもらった。そして、家に帰ってガックリ。やっぱり、ぼくのオーディオ・システムではなお&トラさんのメイン・システムには届かない。良い音を出していると思うけど、なお&トラさんのメイン・システムに比べると、音が団子の様に固まりがち。細やかなニュアンスが聞き取れない。

その上、なお&トラさんは更なる上を目指すとのこと。むう、それは困る。困るんだけれど、またお邪魔させて下さい :p

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