2011-06-11

ブログを書くために — IT 技術系ブログの場合

Fans:Fans で「ハウツー★Blog」というキャンペーンをやっているので一枚噛んでみる。主旨は以下の通り。

ブログをお持ちの皆さまが、ブログの書き方で気をつけていることや、心がけていることって何ですか?

ブログのレビューやコメントにて、ブログの書き方について投稿してください!

clmemo@aka を書くに当たって、気を付けていること等を書いてみる。

大まかな手順

1. ネタ探し

フィードリーダーTwitter を中心に自分が興味を引くネタを集める。自分が興味を持てない話題は大低よい記事に出来ないのでスッパリ切る。

フィードリーダーに登録するのは、まず第一にオフィシャル・サイトのブログ。第二にその分野でメジャーなサイトのブログ。第三に自分が発掘した良エントリーを書くブログ。

オフィシャル・サイトは、自分が使っているサービスやツールをメインに網羅する。メジャーなサイトは、livedoor Reader のおすすめフィードはてなブックマークを参考にするとすぐに見つかる。マイナーなサイトの探し方は二つ。一つ目はブログにコメントやトラックバックを送ってくれたブログをチェックすること。その多くは自分と興味を同じくしているので、チェックしていると思わぬネタを拾えることがある。二つ目は Google Analytics 等のアクセス解析を使って、自分のサイトにリンクしているサイトを洗い出す方法。アクセス解析を上手く使わないと、ゴミ情報 (検索エンジンとか) を拾うことになるので少し難易度が高い。

2. 一次情報に当たる

面白いネタを見つけたら、まずその情報の一次情報に当たる。大低は、サービスやツールのオフィシャル・ブログが一次情報になっている。一次情報を見つけたら、英語でも、とりあえず目を通す。

エントリーを書く際も、一次情報へのリンクを張ることを忘れない。自分が間違えたことを書いていた場合でも、読者が「オリジナル」の記事をすぐに参照できる様にしておく。これは、あとで自分のブログを読み返す時にも重宝するので欠かさないこと。

3. 周辺情報をチェックする

同じ情報元を使って書いているブログの記事を読む。目的は、一次情報の確認 (特に一次情報が英語の場合)、そのブロガーの視点・切り口の勉強。

一次情報へのリンクと並べて、良エントリーを抽出してリンクを張っておく。最新情報の場合、良エントリーへリンクを張ることは読者への第二・第三視点提供となるので好ましいと考えている。

古い情報であっても、自分にとって有益である場合は時期を気にせずエントリーにする。この場合の目的は「有益情報を自ブログへ集中化」させること。そして、自分のブログを検索するだけで目的の内容を引き出せる様にすること。

新しめの情報は自分と読者のため。古めの情報は主に自分のためと割り切って書いている。

4. 読者対象を定めて書く

情報が集まったら、エントリーを書く。この時、自分の読者をちゃんと想定して書く。

読者はその分野のアマチュアか? プロか? 最低でも、この区別は付けておく。対象読者がアマチュアの場合は、難しい用語を避ける、アマチュアの知らない技術用語を把握する、そしてその技術用語の説明を加える、スクリーン・ショットを多用する、ビデオを作れるならなお良い。相手がプロの場合は、不要な説明はバッサリ省いて、いきなり核心に入る。

読者の対象をエントリー内で変えることは絶対にしない。特にアマチュア向けのエントリーなのに、プロ向けの書き方が混ぎれ込むのはよろしくない。よくやりがちなのが、難解な用語を (説明なく) 使うこと。

エントリーごとに対象読者を変えるのは、むしろ好ましいと考える。ブログ全体で、対象読者を一つに絞るのは (個人ブログの場合) よほどのことでないと難しい。ぼくの場合、次の様に対象読者を変えている:

  • 大半のエントリー: 大学時代の友人で IT にも興味を持つ友人がいる。彼が初めて読んでも分かる様にエントリーを書いている。彼がぼくのブログを読んでいる・読んでいないは関係ない。あくまで仮想読者を一人に絞っているだけのこと。特に新サービスの紹介などは、この基準で書いている。仮想読者が一人なので、あれこれ考えなくて良いのがメリット。
  • サービス向けエントリー: 一度紹介したサービスが成長した場合、対象読者をサービスの利用者に変更している。Blogger, Google Reader, Emacs etc. に関するエントリーがそれに当たる。サービスを使っている人にとって当たり前の説明はしない。
  • 一部の読者に対するエントリー: ぼくは 2 つのブログを持っている。1 つは技術系の clmemo@aka (このブログ)、もう 1 つは趣味系の life@aka。この中で、オーディオというカテゴリーには困った。ぼくはオーディオ機器に少しだけ凝っているのだけど、これは趣味ではなく技術的な内容になる。すると、clmemo@aka で扱うことになるんだけど、clmemo@aka は技術といっても IT 系に特化している。オーディオの世界と IT の世界は違う。仕方ないので IT 系の読者はある程度切り捨てて、オーディオ系の読者を対象にエントリーを書いている。なので IT 系の人達にはエッと思うエントリーに出遭うこともあると思う。とはいえ、技術な人達全員にオーディオへ少しでも歓心を持って欲しいので、内容によってはなるべく平易な用語を使うよう心がけるエントリーもある。少くとも、アマチュア向けとプロ向けの混在だけはしない様に気を付けている。
5. 自分の意見を入れる

どんなに短いエントリーでも、自分の考え・意見を持つ。

こうなってくれると嬉しいとか、この変更は好きでないとか、この機能は重宝している (重宝するケースを書けるとベスト) とか、何でも良いから短く自分の言葉を入れる。自分で書いていると「自分の言葉」なんか... と軽く思いがち。でも、他人のブログで面白いと思うものは、一行でも「自分の言葉」の入っている。

どんなに短くても良いから、少しだけ他の人が書いてないことを書いてみよう。

Tips

小さな Tips を集める

小さな Tips や技術情報であっても、集めると読者にとって重宝されることがある。

長いエントリーを分割する

長いエントリーは書く方も読む方も疲れる。適当に分割してしまうのも手。

他人の企画に乗ってみる

他の人がお題を出してくれる場合がある。このエントリーなんか正にそれ。ブログ間の横の繋がりが出来たりして、存外面白い。

他人の困ったを解決

ブログや Twitter で「○○が分からない」と呟かれていたら、その解答を自分なりに書いてみる。ある意味、最低一人は読者が保証されるエントリーの書き方。もしかしたら、それを縁にブログ間の友好関係が築けるかも。

あとがき

ブロガーの数だけ、ブログの形がある。ここに書いた「ブログを書くために」は、ぼくのブログの書き方を書いただけにすぎない。他のブロガーは他のブログの書き方をしている。

どんどん技術を真似て盗んで面白いブログを書いて欲しい。

最後に一言。盗むのは、「記事の内容」ではなくブロガーの「技術」「話術」「文章術」!!

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