2011-05-20

第 1 回 Fans:Fans ユーザーミーティングに参加した

2011-05-20 (金)、「第 1 回 Fans:Fans ユーザーミーティング」に参加した。

概要は以下の通り:

  • 日時: 2011-05-20 (金) 19:30-21:30
  • 場所: 渋谷の JMMO セミナールーム

二部構成で開催。最初の一時間は Fans:Fans のコンセプト及び機能説明。合い間に参加者からの質疑応答。その後、トイレ・タイムを挟んで第二部へ。第二部はトイレ・タイム中に集めたアンケートをスライドに映して一つ一つ答えるというもの。トイレ・タイムの間にスキャナーでアンケート用紙を PC に取り込んだんだねぇ。「これ、なんて羞恥プレイ!?」「そうと知っていたら、もっときれいな字で (書いたのに)」と阿鼻叫喚になる中、司会は進行する。アンケート用紙のスライドは半分雰囲気作りで、要点を司会者がまとめて下さったので、ほとんどの人は字の汚なさを気にすることはなかったと思う (少くとても、ぼくは気にしなかった)。

Fans:Fans

ユーザー・ミーティングは上記の進行で終わったのだけれども、Fans:Fans がどういうサービスか分からないとハテナな話でせう。clmemo@aka でも Fans:Fans サービスについてレビューを書いていなかった。ユーザーミーティングの内容は枕に、Fans:Fans のレビューを行なう。

Fans:Fans は「本棚サービス」と「プロフィール・サービス」と「イベント案内サービス」を合わせた統合サービス。

本棚サービスというとブクログが有名。ブクログでは、本 や CD や DVD を登録することができる。基本的に、「自分が持っている・欲しいと思っている」ものを登録することが暗黙の了解となっている (気がする)。一方、Fans:Fans は自分が「ファン」であるものを登録する。所有の有無は関係なし。本・音楽・映画を登録できることはもとより、企業/人物・キャラクター/グルメなどを登録できる。この汎用性の高さが他のサービスとの違い。

更にもう一点特徴がある。Fans:Fans はブログとの連携機能が付いている。アイテムを登録したら、そのアイテムをレビューしたブログ・エントリーへリンクを張ることができる。

スクリーン・ショットは、FAKiE の「Timeless」というアルバムを登録したページ。ぼくは半年近く前にレビューを一度書いた。ところが最近、ユニクロの CM で彼らの「Summertime」が使われた。そこで「Timeless (FAKiE) を再び聞く」というエントリーを改めて書いた。この様に、「アイテム」と「ブログ」を繋ぐ工夫をしている点が面白い。これは、Fans:Fans サービスを提供している AMN という会社に関係がある。

AMN はブログを使ってもっと面白いことが出来ないか? と考えている会社。ブロガーと企業の橋渡し的イベントを開催している。ぼくも AMN 主催のイベントには沢山参加して、ブログのネタにさせてもらっている。そういったわけで、Fans:Fans にもブロガー同士が繋がる土壌であって欲しいという願いがある (とぼくは考えている)。

Fans:Fans の欠点

今回のユーザーミーティングでは、そんな Fans:Fans の使い勝手について、AMN 自身がユーザーを集めて話を聞く会だった。Fans:Fans の理想は伝わってくるのだけれども、サービスの UI が悪い。使い総手が悪い。果ては AMN のイベントについて意見が出てと、集中砲火を浴びていた。一部に無茶なリクエストもあったけれど、大半は意義ある意見が多かった様に思う。

いくつか例を挙げてみる:

  • ページがごちゃごちゃしている (Google の様にもっとシンプルに!)
  • 会社で見てても「安全(?)」な UI を望む (excite の様に落ちついた配色などを参考に!)
  • アイテムを登録しても、ブロガー同士が繋がるきっかけが小さい
  • ブログ記事ページから Fans:Fans にアイテム登録する bookmarklet が欲しい
  • プロフィール機能が弱い
  • AMN のイベントまとめページに RSS が欲しい
  • AMN のイベント・ページに「当選・落選」を知らせる機能が欲しい
  • AMN のイベントの開催場所・時間をもっと考えて! (神奈川県の主婦をターゲットにするなら「昼」開催が良い etc. 夜のイベントに主婦は参加しづらい)
  • AMN のイベント当選メールから、Google Calendar に登録できる様にして欲しい

特に難しいと感じた意見は、Fans:Fans にブクログの様な機能を求めるもの。ファン登録した「本」は借りた物? 買った物? 未読? 既読? 好き? 大好き? 何回読んだ? 本に特化させればこういう機能を盛り込むことは難しくない。でも、Fans:Fans は音楽も映画も企業も人物もガジェットもゲームも扱う幅広いサービス。全体のバランスを崩さない様に、だけど必要最低限には「本」に特化した機能も欲しい。

言い換えれば、全体最適化と部分最適化の両方を求められている。どうまとめるか? どこまでやるか? これはサービスのコンセプトをはっきりさせないといけない。とてもバランス感覚が必要な「サービス設計」が求められている。

そんなサービスは存在しない。なんと難しい課題なんでせう!!

ぜひ挑戦して、コレは! というサービスに育てて欲しい。

ダメ押し

ブロガー相手の AMN が開発しているのに、Fans:Fans 用の「開発ブログ」がないのはいかがなものか?

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